奥羽本線
奥羽本線(おううほんせん)は、福島県福島市の福島駅から、東北地方の山間部を縦貫し、山形県・秋田県を経由して青森県青森市の青森駅に至る鉄道路線(幹線)である。
一部区間ではミニ新幹線として東北新幹線との直通運転が行われており、福島駅 - 新庄駅間には山形新幹線「つばさ」が、大曲駅 - 秋田駅間には秋田新幹線「こまち」が運転されている。このうち福島駅 - 新庄駅間には山形線(やまがたせん)の愛称がつけられている。
路線データ
- 管轄・区間・路線距離(営業キロ)
- 東日本旅客鉄道
- 日本貨物鉄道
- 土崎駅 - 秋田港駅間 1.8km(第一種鉄道事業者)
- 横手駅 - 青森駅間 (256.2km)(第二種鉄道事業者)
- 新青森駅 - 青森信号場間 (4.8km)(第二種鉄道事業者)
- 軌間:
- 福島駅 - 新庄駅間 1435mm(山形駅 - 羽前千歳駅間は1067mmとの単線並列)
- 新庄駅 - 大曲駅間 1067mm
- 大曲駅 - 秋田駅間 1067mmと1435mmの単線並列(神宮寺駅 - 峰吉川駅間は1線が1435mm、もう1線は1067mmと1435mmの三線軌条[新聞 1])
- 秋田駅 - 青森駅間 1067mm
- 土崎駅 - 秋田港駅間 1067mm
- 新青森駅 - 青森信号場間 1067mm
- 駅数:
- 旅客駅:101駅(起終点駅含む)
- 奥羽本線所属の旅客駅に限定した場合、東北本線所属の福島駅[4]を除外した100駅となる[5]。なお、終点の青森駅はかつて東北本線所属[4]であったが、同線が青い森鉄道へ移管されたことにより、JRの駅としては奥羽本線所属に変更された。
- 貨物駅:2駅(旅客併設駅を除く)
- 複線区間:詳細は駅一覧も参照。
- 電化区間:土崎駅 - 秋田港駅間を除く全線(交流20,000V 50Hz)
- 閉塞方式:
- 保安装置[3]:
- ATS-P:福島駅 - 新庄駅間、大曲駅 - 秋田駅間の標準軌線
- ATS-SN:山形駅 - 羽前千歳駅間、新庄駅 - 青森駅間の狭軌線
- ATS-Ps(狭軌線のうち、一部の駅構内)
- 運転指令所:
- 福島駅 - 及位駅間:仙台総合指令室 (CTC)
- 及位駅 - 青森駅間:秋田総合指令室 (CTC)
- 運転取扱駅(駅が信号を制御、運行を管理):山形駅・秋田貨物駅・弘前駅・青森駅
- 準運転取扱駅(異常時、入換時は駅が信号を制御):新庄駅・横手駅・秋田駅・土崎駅・東能代駅・大館駅
- 車両基地所在駅:山形駅・秋田駅
- 最高速度:
- 福島駅 - 新庄駅間(1435mm軌間) 優等列車130km/h、普通列車110km/h
- 山形駅 - 羽前千歳駅間(1067mm軌間) 95km/h
- 新庄駅 - 大曲駅間 95km/h
- 大曲駅 - 秋田駅間(1435mm軌間) 優等列車130km/h、普通列車110km/h
- 大曲駅 - 秋田駅間 (1067mm軌間)110km/h
- 秋田駅 - 青森駅間 95km/h
- 青森駅(滝内信号所) - 青森信号場間(貨物線) 95km/h
- 最急勾配:38.0‰(峠駅 - 大沢駅間など)
2022年10月1日現在、JR東日本の各支社の管轄区間は以下のようになっている[6]。
2014年4月1日より福島駅 - 新庄駅間が大都市近郊区間として新設された「仙台近郊区間」となり、同時に山形駅でICカード乗車券「Suica」が利用可能となった[報道 1]。さらに2023年5月27日には、和田駅 - 追分駅、弘前駅 - 青森駅で[報道 2]利用可能になったほか、2024年3月16日にはかみのやま温泉駅 - 村山駅(導入済みの山形駅以外の区間内の各駅)[報道 3]でもSuicaが利用可能になった。
停車場・施設・接続路線
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- :山形新幹線・秋田新幹線の停車駅
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歴史
日本鉄道会社の青森駅から官営鉄道として奥羽北線、福島駅から奥羽南線として建設が開始され、1905年に全線が開業した。
年表
奥羽北線
奥羽南線
- 1899年(明治32年)5月15日:福島駅 - 米沢駅間が開業。
- 1900年(明治33年)4月21日:米沢駅 - 赤湯駅間が開業。
- 1901年(明治34年)
- 1902年(明治35年)
- 1903年(明治36年)
- 1904年(明治37年)10月21日 新庄駅 - 院内駅間が開業。
- 1905年(明治38年)
全通後
国鉄分割民営化以降
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道に承継。同時に日本貨物鉄道が全線の第二種鉄道事業者となる。津軽新城駅 - 青森信号場 - 東青森駅間の営業キロ設定が廃止。日本貨物鉄道が新青森駅 - 青森信号場間に第二種鉄道事業の営業キロを設定。
- 1990年(平成2年)
- 1991年(平成3年)
- 3月16日:糠ノ目駅が高畠駅に、大鰐駅が大鰐温泉駅に改称。
- 8月27日:米沢駅 - 上ノ山駅間が山形新幹線直通化による改軌工事のため運休およびバス代行[新聞 39]。
- 9月3日:福島駅 - 蔵王駅間の日本貨物鉄道の第二種鉄道事業が廃止。
- 10月8日:関根駅 - 上ノ山駅間が山形新幹線直通化による改軌工事のため運休およびバス代行。
- 11月3日・4日:切替工事のため福島駅 - 山形駅間の全列車が運休、バス代行。
- 11月5日:福島駅 - 山形駅間が標準軌に改軌。ただし普通列車は全て米沢駅で系統分割されたほか、快速「ざおう」が福島駅 - 米沢駅・赤湯駅間と米沢駅 - 山形駅間で運転を開始した[新聞 40]。笹木野駅 - 庭坂駅間が複線化。
- 1992年(平成4年)
- 1993年(平成5年)
- 7月1日:秋田駅 - 青森駅間でPRCを導入[新聞 41]。
- 8月23日:院内駅 - 秋田駅および追分駅 - 八郎潟駅間でワンマン運転を開始[19]。
- 12月1日:山形駅 - 青森駅間の客車列車(50系・弘前駅 - 青森駅間は12系2000番台も使用)の運用が終了し、701系電車が投入される。八郎潟駅 - 大館駅間でワンマン運転を開始[19]。
- 1994年(平成6年)
- 1995年(平成7年)
- 1997年(平成9年)3月22日:秋田新幹線が開業(大曲駅 - 秋田駅間上り線が改軌。神宮寺駅 - 峰吉川駅間下り線が三線軌化)。
- 1998年(平成10年)10月27日:山形駅 - 羽前千歳駅間が山形新幹線延伸による改軌工事のため単線化[新聞 43]。
- 1999年(平成11年)
- 3月12日:天童駅 - 新庄駅間が山形新幹線延伸による改軌工事のため運休およびバス代行[22]。金谷信号場・鳥越信号場が廃止。
- 3月31日:羽前千歳駅 - 漆山駅間の日本貨物鉄道の第二種鉄道事業が廃止。
- 7月1日:羽前千歳駅 - 新庄駅間が山形新幹線延伸による改軌工事のため運休。山形駅 - 新庄駅間バス代行輸送(ただし、左沢線および仙山線乗り入れ部分は通常通り運転)。蔵王駅 - 山形駅間の日本貨物鉄道の第二種鉄道事業が廃止。
- 12月4日:山形新幹線新庄延伸(山形駅 - 新庄駅間改軌、愛称「山形線」を福島駅 - 新庄駅間に拡大)。蟹沢駅が山形寄りに0.6km移転してさくらんぼ東根駅に改称。楯岡駅が村山駅に改称。
- 2002年(平成14年)4月1日:山形駅 - 羽前千歳駅間の日本貨物鉄道の第二種鉄道事業が廃止。
- 2010年(平成22年)12月4日:青い森鉄道線八戸駅 - 青森駅間の開業に伴い、同線との直通運転が新青森駅 - 青森駅間で開始。
- 2012年(平成24年)12月1日:赤岩駅が冬季通過駅となる[報道 4]。
- 2013年(平成25年)9月27日:追分駅 - 大久保駅間の大清水信号場が廃止[要出典]。
- 2014年(平成26年)4月1日:福島駅 - 新庄駅間が新設の仙台近郊区間となり、山形駅でICカード乗車券「Suica」サービス開始[報道 1]。
- 2015年(平成27年)3月14日:天童南駅が開業。
- 2017年(平成29年)
- 3月4日:赤岩駅が通年通過駅となる[報道 5]。実質的な最終営業日は2016年(平成28年)11月30日。
- 8月3日:秋田港に寄港するクルーズ客船の乗客の輸送のため、秋田港駅 - 秋田駅間に臨時旅客列車を6日まで運行[23](7月21日に、JR東日本に対し期間を限定した土崎駅 - 秋田港駅間の第二種鉄道事業が許可[24])。以後、2018年・2019年の4 - 11月と[2]2022年の5 - 11月にも運行[2]。
- 2018年(平成30年)12月27日:板谷駅 - 峠駅間のトンネル内 (約4.1 km)で、携帯電話不通区間が解消[注釈 4][報道 6]。
- 2020年(令和2年)
- 1月24日:赤岩駅 - 板谷駅間のトンネル内 (約5.9 km)で、携帯電話不通区間が解消[報道 7]。
- 7月8日:この日までに、庭坂駅 - 赤岩駅間のトンネル内 (約4.8 km) で、携帯電話不通区間が解消[報道 8]。
- 12月15日:峠駅 - 大沢駅間および芦沢駅 - 舟形駅間のトンネル内(約2.0 km)で、携帯電話不通区間が解消[報道 9]。
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)
- 2023年(令和5年)
- 2024年(令和6年)3月16日:かみのやま温泉駅 - 村山駅間の全ての駅で「Suica」が利用可能になる[報道 3]。
運行形態
旅客輸送
路線名称としては福島駅 - 青森駅間で1つの路線であり、かつては寝台特急「あけぼの」、急行「津軽」など、全線通しで運転する列車も存在した。山形新幹線・秋田新幹線が開業し、それに伴い一部区間が標準軌へ改軌されたことにより、従来の1,067mm軌間専用車両で運転される優等列車は、1999年12月4日の山形新幹線新庄駅延伸に伴うダイヤ改正で特急「こまくさ」が快速列車に格下げ(2002年12月1日ダイヤ改正で廃止)になって以降は秋田駅以北のみの運転となった。普通列車も運行系統としては大きく以下の4つの区間に分かれている。
福島駅 - 新庄駅間
山形新幹線「つばさ」が走行する区間である。板谷峠という難所が途中に存在する。新幹線からの直通列車を走らせるために標準軌へ改軌されている都合上、この区間を走行する車両を新庄駅以北で運転することは不可能になっている。また、この区間の在来線普通列車は「山形線」の愛称が付けられ、奥羽本線の他区間と区別されている。運行形態は基本的に福島駅 - 庭坂駅・米沢駅間、米沢駅 - 山形駅間、山形駅 - 新庄駅と3つの区間に分けて運転されている。
新庄駅 - 大曲駅間
山形・秋田県境の山間部および盆地を走る区間で、普通列車や快速列車のみが設定されているが、かつては他区間と同様に昼夜問わず優等列車が運転されていた。新庄駅 - 秋田駅間を直通する普通列車に加え、新庄駅 - 真室川駅間と院内駅・湯沢駅・横手駅 - 秋田駅間の区間列車が設定されており、新庄駅 - 湯沢駅 - 横手駅間は1 - 2時間に1本程度、横手駅 - 大曲駅間は1時間に1本程度運行されている。ワンマン運転を行う列車が多い。山形新幹線の終点である新庄駅と秋田新幹線の途中駅である大曲駅に挟まれた区間であり、両新幹線への乗り継ぎが便利なようにダイヤが組まれている。
全国花火競技大会時には、臨時普通列車「スターマイン号」が設定される。
大曲駅 - 秋田駅間
秋田新幹線「こまち」が田沢湖線との直通で運行される区間。もともとは複線[注釈 5]だったが、秋田新幹線開業時に1線が標準軌に改軌された結果、標準軌線と狭軌線のそれぞれ単線が並べて敷設されている単線並列になっている。一部区間は三線軌条化されているが、2線の一方が「標準軌のみ」で他方が「標準軌+狭軌」である。
2023年3月現在の定期ダイヤでは、標準軌線は「こまち」以外には田沢湖線用の701系5000番台が出入庫のために通行し、狭軌線は後述の普通・快速列車が通行する。ワンマン運転を行う列車が多い。新幹線が運行される区間(新在直通区間)であるが、新幹線車両と在来線車両で利用ホームや線路が分けられていることもあり、「山形線」のような路線愛称はついていない。
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大曲駅 - 秋田駅間 標準軌を走行するE3系こまち
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SL秋田こまち号とスーパーこまちの並走(2013年10月13日)
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普通列車は1時間に1本程度が運行されており、朝に湯沢発秋田行きの快速列車が1本のみ運行されている。この快速は2002年11月30日まで秋田駅 - 湯沢駅 - 新庄駅間で設定されていた快速「かまくら」のうち最速達列車であった「かまくら1号」のダイヤを引き継いだものである(2016年3月26日より飯詰駅・和田駅・四ツ小屋駅が停車駅に追加)。
なお、新庄駅以北大曲駅以南 - 秋田駅間の普通・快速列車は前述のように一括りの系統となっている。ほとんどの列車は秋田駅を境界とし以北とは系統分離がされているが、早朝の下り1本のみ横手駅→追分駅と秋田駅を越える列車がある(列車番号は423M→2627Mと変わるが旅客案内上は同一列車案内)。そのほかにも秋田駅到着後に行先を変更して実質的に直通する列車がある。
全国花火競技大会[注釈 6]には、秋田駅→大曲駅間の快速列車「花火」が設定される。この列車は標準軌の秋田新幹線のルートでの走行となるため、大曲駅、神宮寺駅(下りホームのみ)、刈和野駅(下りホームのみ)、秋田駅以外の駅ではホームが無いのですべて通過するか、停車したとしても、神宮寺駅と刈和野駅を含めて旅客乗降を扱わない運転停車扱いとなる。花火大会の臨時輸送の際は、盛岡駅の田沢湖線ホームに新幹線車両が停車する光景が見られることもある。
秋田駅 - 青森駅間
当区間は湖西線・北陸本線・ハピラインふくい線・IRいしかわ鉄道線・あいの風とやま鉄道線・えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン・信越本線・白新線・羽越本線とともに「日本海縦貫線」を形成していることから、通称として当区間を「奥羽北線」、福島駅 - 秋田駅を「奥羽南線」と称することがある。これらは全線開通前に「奥羽北線」「奥羽南線」と呼ばれた区間とは異なる。
優等列車以外は、大きく分けて秋田駅 - 大館駅間、大館駅 - 弘前駅間、弘前駅 - 青森駅間の3系統に分割された運行体系となっており、さらに秋田駅 - 八郎潟駅・東能代駅間、鷹ノ巣駅 - 大館駅・弘前駅間および碇ヶ関駅 - 弘前駅間の区間列車や、秋田駅 - 追分駅間では男鹿線、弘前駅 - 川部駅間では五能線への直通列車がそれぞれ設定されている。おおむね1 - 2時間に1本程度の運行であるが、秋田駅 - 追分駅・八郎潟駅間、弘前駅 - 青森駅間では1時間に1 - 3本程度運行されている。また、秋田駅 - 青森駅間の直通列車が2019年3月改正の時点で毎日1.5往復設定されている。一部列車はワンマン運転を行っているが、秋田駅 - 追分駅間では運賃の車内収受は行わず、各車両の全ての扉から乗り降りができる。2010年代半ば以降、大館駅での系統分割が減少し、弘前駅での系統分割が増加する傾向にある。上りのみ羽越本線への直通列車も運行されており、東能代発酒田行きと土曜・休日運休の八郎潟発新屋行きがそれぞれ1本ずつ運行されている。 2016年3月26日の改正で、津軽新城駅 - 青森駅間の列車が新設された[注釈 7]。そのため津軽新城駅 - 青森駅では毎時2 - 3本運転されている。
2010年12月4日の改正において、青森駅 - 弘前駅間で朝5時台の列車と弘前駅終着時刻が日付を跨ぐ最終列車、弘前駅 - 大館駅間で5時台と22時台に列車が増発された。
2019年4月現在、下りには夕方から夜にかけて秋田から弘前・青森行きの快速列車が各1本、上りには朝に大館と弘前から秋田行きの快速列車が各1本(計2往復)設定されている(ただし2018年のダイヤ改正以降、これらの快速列車は秋田駅から八郎潟駅まで各駅停車となった)。このうち朝6時台の大館発秋田行き快速列車は、2002年11月30日までこの区間で設定されていた快速「しらゆき」のうち最速達列車であった「しらゆき2号」のダイヤを引き継いだものである。残り3本は2016年3月26日のダイヤ改正で減便された特急「つがる」の代替で設定されたものであり[報道 19]、このため弘前発着の列車も青森方面との接続が考慮されていて、3本とも秋田駅 - 青森駅間を特急と大差ない3時間前後で到達可能なダイヤである。2016年3月25日まではこのほかにも、かつて秋田駅 - 鹿角花輪駅(花輪線)間で設定されていた急行「よねしろ」(2002年12月1日より快速に格下げ)のダイヤを引き継いだ秋田駅 - 大館駅間の快速列車1往復(下り秋田発18時台、上り大館発8時台)が運転されていたが、その後、前述の快速列車と時刻が近接するためそれらに統合され廃止となっている。これらは2008年3月14日までは唯一の奥羽本線 - 花輪線直通列車として国鉄キハ58・28形気動車で運行されていた。
また、秋田駅 - 東能代駅間と弘前駅 - 青森駅間で五能線直通の観光列車「リゾートしらかみ」が1日3往復(冬期は最大2往復。通常は土曜・日曜日のみの1往復)運転されている。
1999年頃の大館駅 - 弘前駅間の下りは、8時前後頃から14時前後頃までの間に普通列車が無く、5 - 6時間も運転間隔が開いていた[33]。後にこの時間帯に弘前駅 - 大館駅間に1往復毎日運転の臨時列車が設定され、2008年3月15日のダイヤ改正で定期列車化の上、大館駅で接続していた秋田方面との列車と統合され、下りが酒田駅→弘前駅間の列車に、上りが弘前駅→秋田駅間の列車となった。この列車は後に下りも秋田始発となり、2010年12月4日のダイヤ改正で秋田駅 - 大館駅間と大館駅 - 青森駅間の列車に分割された。そしてこの改正で、新たに大館駅 - 弘前駅間が毎日運転の臨時列車(下り大館発12時台、上り弘前発10時台)となる大館駅 - 青森駅間の列車が1往復新設された。2014年3月15日のダイヤ改正で弘前駅で系統分割され、大館駅 - 弘前駅間の毎日運転の臨時列車は下り大館発11時台、上り弘前発9時台に設定時刻が繰り上げられた。
なお、この区間は新幹線以外の在来線優等列車が走る数少ない区間となっている。2024年3月16日改正時点では以下の列車が設定されている。すべて昼行列車。
かつて、1992年7月の山形新幹線開業に伴い、山形駅 - 新庄駅・秋田駅間を運行する特急「こまくさ」が設定されていた。山形新幹線との連絡特急としての存在が大きかったが、平日の日中を中心に乗降客が少なく(とりわけ新庄駅以北は閑散としていた)、また特急でありながら停車駅が比較的多く、特急料金をわざわざ支払って乗車する意義についての沿線住民からの意見もあり、1997年3月の秋田新幹線開業を機に大部分の運転区間が山形駅 - 新庄駅・横手駅間に短縮され、1999年3月の山形新幹線新庄延伸工事を機に新庄駅 - 秋田駅間の快速列車へと代わった[注釈 8]。「こまくさ」は全区間B特急料金が適用されていたため、秋田駅 - 大曲駅間で並走する秋田新幹線「こまち」(A特急料金適用)とは特急料金が異なっていた。
2016年3月26日の北海道新幹線開業前には、同年3月21日まで新青森駅 - 青森駅間で、新青森駅 - 函館駅間の特急「白鳥」・「スーパー白鳥」が運転されていた。
なお、新青森駅 - 青森駅間は特例として、この区間のみ寝台特急を除く特急列車に乗車する場合は乗車券のみで普通車自由席に乗車可能である。2010年12月の特例実施当初、「青春18きっぷ」などの一部の特別企画乗車券にはこの特例は適用されなかったが、2012年夏季より特例が適用されるようになった。
貨物輸送
2014年3月改正時点での定期貨物列車は、秋田駅 - 新青森駅 - 青森信号場間、土崎駅 - 秋田港駅間で運行されている。横手駅 - 秋田駅間も事業免許は有しているが、横手オフレールステーション発着のトラック便があるのみで、定期貨物列車の運行はない。
秋田駅 - 新青森駅 - 青森信号場間は、前述のように日本海縦貫線の一部を成しており、貨物輸送が盛んである。当該区間の大半の貨物列車は、EF81形電気機関車やEF510形電気機関車が牽引するコンテナ車で編成された高速貨物列車である。当該区間のコンテナ取り扱い駅は、秋田貨物駅、大館駅、弘前駅である[34]。
土崎駅 - 秋田港駅間は、1日3往復(うち2本は休日運休)の貨物列車が、秋田貨物駅発着で運行される[35]。
使用車両
福島駅 - 新庄駅間
新庄駅 - 青森駅間
大曲 - 秋田間の標準軌線を走行する列車については「 秋田新幹線」を、秋田 - 青森間の特急列車については運行形態の「 #秋田駅 - 青森駅間」の節で挙げた該当列車の項目を参照
普通列車には秋田総合車両センター南秋田センターに所属する701系0・100番台が全区間で使用されるほか、新庄駅 - 真室川駅間の一部の区間列車に陸羽東線・陸羽西線の間合い運用としてキハ110系気動車(小牛田運輸区所属)、秋田駅 - 追分駅間で男鹿線直通列車にEV-E801系蓄電池電車、秋田駅 - 東能代駅間・弘前駅 - 青森駅間で五能線直通列車や五能線・津軽線への送り込み運用としてGV-E400系気動車、秋田駅 - 東能代駅間・弘前駅 - 青森駅間で五能線直通の臨時快速列車「リゾートしらかみ」にキハ40系・HB-E300系気動車が使用される。
沿線概況
起点である福島駅から米沢駅までの区間はいわゆる峠越えでも名高い板谷峠を越える。後節でも触れているが、ここは蒸気機関車時代からの難所であり、電化・高速化および標準軌化によるミニ新幹線が直通運転されるようになった後も、冬季は雪害による遅延や運休が生じやすい。米沢駅から秋田駅まではほぼ奥羽山脈の西側に沿う様な形で進路をとる。途中、山形駅までは蔵王連峰の山々、山形駅から先はしばらく月山の山を望みながら北上する。秋田駅から男鹿線と分岐する追分あたりまでは海こそ見えないが日本海沿いを通り、東能代駅まで八郎潟の東岸を通る。東能代駅から進路を東にとり大館駅を過ぎると再び奥羽山脈に沿う形で北上し矢立峠を越える。越えた後は弘前駅・浪岡駅などの津軽平野の中を西側に岩木山を望みながら走り青森駅へと至る。
駅一覧
東日本旅客鉄道
福島駅 - 新庄駅間
ここでは駅名および主要な駅のキロ程のみ記載する。廃止駅・廃止信号場は後節参照。接続路線などの詳細は「山形線#駅一覧」を参照。また山形新幹線「つばさ」の停車駅は「山形新幹線」および「つばさ (列車)」を参照。
( ) 内は起点からの営業キロ。
福島駅 (0.0km) - 笹木野駅 - 庭坂駅 - 板谷駅 - 峠駅 - 大沢駅 - 関根駅 - 米沢駅 (40.1km) - 置賜駅 - 高畠駅 - 赤湯駅 (56.1km) - (北赤湯信号場) - 中川駅 - 羽前中山駅 - かみのやま温泉駅 - 茂吉記念館前駅 - 蔵王駅 - 山形駅 (87.1km) - 北山形駅 - 羽前千歳駅 (91.9km) - 南出羽駅 - 漆山駅 - 高擶駅 - 天童南駅 - 天童駅 - 乱川駅 - 神町駅 - さくらんぼ東根駅 - 東根駅 - 村山駅 (113.5km) - 袖崎駅 - 大石田駅 - 北大石田駅 - 芦沢駅 - 舟形駅 - 新庄駅 (148.6km)
新庄駅 - 秋田駅間
- 累計営業キロは福島駅起算
- 標準軌線路については秋田新幹線区間のものを記載(山形新幹線・山形線用は同路線記事を参照)
- 凡例
- :秋田新幹線「こまち」停車駅(詳細は列車記事もしくは秋田新幹線を参照)
- 駅名 … ■:貨物取扱駅(オフレールステーション)
- 停車駅
- 普通…すべての旅客駅に停車
- 快速…下り列車のみ運転:●印の駅は全列車停車、↓印の駅は全列車通過(矢印の方向のみ運転)
- 線路
- ||:複線区間、◇:単線区間(列車交換可能)、◆:スイッチバック駅(列車交換可能)、|:単線区間(列車交換不可)、∧:これより下は複線(秋田駅標準軌については線路終点、列車交換可能)、∨:これより下は単線、(空欄):線路なし
- 強調表示(神宮寺駅 - 峰吉川駅間[* 1]):1線が軌間1,067mm(狭軌)と軌間1,435mm(標準軌)の三線軌条、もう1線が標準軌との単線並列区間。
- ^ 実際には神宮寺駅構内南側のポイント - 峰吉川駅構内南側のポイント間に該当する。
2022年度の時点で、JR東日本自社による乗車人員集計[36]の除外対象となる駅(完全な無人駅。年度途中に無人となった駅を含む))は、泉田駅・羽前豊里駅・釜淵駅・大滝駅・及位駅・院内駅・横堀駅・三関駅・上湯沢駅・下湯沢駅・醍醐駅・柳田駅・後三年駅・大張野駅・四ツ小屋駅である。
秋田駅 - 青森駅間
- この区間は狭軌
- 累計営業キロは福島駅起算
- 凡例
- 駅名 … (貨):貨物専用駅、◆・◇・■:貨物取扱駅(貨物専用駅を除く。◇は定期貨物列車の発着なし、■はオフレールステーション)
- 停車駅
- 普通…基本的にすべての旅客駅に停車。ただし一部列車は▽印の駅を通過する。また、津軽湯の沢駅は冬季間(12月1日 ‐ 翌年3月31日)すべての列車が通過する。
- 快速…●印の駅は停車、|印の駅は通過
- 弘前始発五能線経由東能代行き快速列車については「五能線#駅一覧」を参照(撫牛子駅停車)
- 特急「つがる」・「スーパーつがる」・臨時快速「リゾートしらかみ」の停車駅は列車記事を参照
- 線路…||:複線区間、◇:単線区間(列車交換可能)、∧:これより下は複線、∨:これより下は単線
- ^ 追分駅は男鹿線の起点駅であるが、列車はすべて秋田駅まで乗り入れる。
- ^ 川部駅は五能線の終点駅であるが、列車はすべて弘前駅まで乗り入れる。
2022年度の時点で、JR東日本自社による乗車人員集計[37]の除外対象となる駅(完全な無人駅)は、泉外旭川駅・上飯島駅・鯉川駅・北金岡駅・鶴形駅・富根駅・前山駅・糠沢駅・下川沿駅・白沢駅・陣場駅・津軽湯の沢駅・長峰駅・石川駅・撫牛子駅・川部駅・大釈迦駅・鶴ケ坂駅・津軽新城駅である。
過去の接続路線
支線
駅名
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営業キロ
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接続路線
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新青森駅
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0.0
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東日本旅客鉄道:東北新幹線
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(滝内信号所)
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2.8
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東日本旅客鉄道:奥羽本線(青森駅方面)
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青森信号場
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4.8
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青い森鉄道:青い森鉄道線
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日本貨物鉄道
貨物支線
駅名
|
営業キロ
|
接続路線
|
土崎駅
|
0.0
|
東日本旅客鉄道:奥羽本線(本線)
|
(貨)秋田港駅
|
2.7
|
|
過去の接続路線
廃駅・廃止信号場
駅に変更された信号場は除く。
- 赤岩駅:2021年3月12日廃止、庭坂駅 - 板谷駅間[報道 10][新聞 44]
- 金谷信号場:1967年1月11日開設、1999年3月12日廃止、楯岡駅(現在の村山駅) - 袖崎駅間
- 鳥越信号場:1944年12月1日開設、1960年12月20日廃止、1968年9月25日旧信号場位置から0.5km新庄寄りに再開設、1999年3月12日廃止[41]、舟形駅 - 新庄駅間
- 大清水信号場:2013年9月27日廃止[要出典]、追分駅 - 大久保駅間
- 七座信号場:1971年8月5日廃止、二ツ井駅 - 前山駅間(ルート変更のため)
- 陸奥森山駅:1940年11月1日廃止、大鰐駅(現在の大鰐温泉駅) - 石川駅間
- 門外駅:1940年11月1日廃止、石川駅 - 大清水駅間
- 大清水駅:1940年11月1日廃止、門外駅 - 弘前駅間
- 和徳駅:1940年11月1日廃止、弘前駅 - 撫牛子駅間
- 豊蒔駅:1940年11月1日廃止、撫牛子駅 - 川部駅間
新駅計画
- 山形駅 - 蔵王駅間に山形市内渋滞の減少、環境負荷低減、赤字路線の収支改善を目的とした新駅を設置する計画がある[新聞 45]。
- あきた蕗仁井田駅(仮称)を四ツ小屋駅 - 秋田駅間に設置する構想がある[新聞 46]。
利用状況
平均通過人員
各年度の平均通過人員(人/日)は以下のとおりである。なお、福島 - 新庄間は山形新幹線、大曲 - 秋田間は秋田新幹線を含む。
年度
|
全線
|
福島 - 米沢
|
米沢 -山形
|
山形 - 新庄
|
新庄 - 湯沢
|
湯沢 - 大曲
|
大曲 - 秋田
|
秋田 - 追分
|
追分 - 東能代
|
東能代 - 大館
|
大館 - 弘前
|
弘前 - 青森
|
出典
|
1987年度 (昭和62年度)
|
9,625
|
9,860
|
11,346
|
9,024
|
4,047
|
5,404
|
9,780
|
19,457
|
7,740
|
5,196
|
4,175
|
9,633
|
[42]
|
2009年度 (平成21年度)
|
5,176
|
9,622
|
5,577
|
1,168
|
8,112
|
12,553
|
3,173
|
1,720
|
7,055
|
2010年度 (平成22年度)
|
5,069
|
9,126
|
5,503
|
1,121
|
8,120
|
12,389
|
3,091
|
1,670
|
7,377
|
2011年度 (平成23年度)
|
5,080
|
9,032
|
5,485
|
1,096
|
7,858
|
12,269
|
3,093
|
1,724
|
8,166
|
2012年度 (平成24年度)
|
5,204
|
8,986
|
10,527
|
5,607
|
569
|
1,988
|
7,989
|
12,139
|
3,741
|
2,174
|
1,649
|
8,102
|
2013年度 (平成25年度)
|
5,349
|
9,366
|
10,941
|
5,794
|
568
|
2,074
|
8,221
|
12,215
|
3,718
|
2,220
|
1,718
|
8,209
|
2014年度 (平成26年度)
|
5,121
|
9,258
|
10,674
|
5,410
|
529
|
1,988
|
7,946
|
11,386
|
3,384
|
1,970
|
1,526
|
8,085
|
[43]
|
2015年度 (平成27年度)
|
5,139
|
9,418
|
10,811
|
5,497
|
544
|
1,971
|
8,052
|
11,388
|
3,309
|
1,848
|
1,368
|
8,098
|
2016年度 (平成28年度)
|
5,009
|
9,404
|
10,829
|
5,367
|
462
|
1,856
|
7,911
|
11,092
|
3,157
|
1,635
|
1,228
|
7,778
|
2017年度 (平成29年度)
|
5,012
|
9,447
|
10,881
|
5,524
|
438
|
1,841
|
7,974
|
10,878
|
3,100
|
1,595
|
1,171
|
7,680
|
[44]
|
2018年度 (平成30年度)
|
4,983
|
9,517
|
10,886
|
5,483
|
424
|
1,831
|
7,951
|
10,690
|
2,982
|
1,550
|
1,139
|
7,659
|
2019年度 (令和元年度)
|
4,794
|
8,985
|
10,358
|
5,366
|
416
|
1,704
|
7,578
|
10,340
|
2,916
|
1,485
|
1,165
|
7,540
|
2020年度 (令和02年度)
|
2,664
|
2,701
|
4,740
|
3,603
|
212
|
1,171
|
3,938
|
8,435
|
2,152
|
1,012
|
701
|
5,231
|
2021年度 (令和03年度)
|
2,962
|
3,731
|
5,647
|
3,978
|
229
|
1,256
|
4,390
|
8,481
|
2,168
|
1,037
|
742
|
5,383
|
2022年度 (令和04年度)
|
3,645
|
6,056
|
7,541
|
4,407
|
262
|
1,448
|
5,843
|
8,910
|
2,285
|
1,056
|
790
|
6,033
|
[45]
|
収支・営業系数
利用者が少ない区間(新庄駅 - 湯沢駅間、湯沢駅 - 大曲駅間、東能代駅 - 大館駅間、大館駅 - 弘前駅間)における各年度の収支(運輸収入、営業費用)、営業係数、収支率は以下のとおりである。▲はマイナスを意味する。
なお、利用者が多い区間(福島駅 - 山形駅間、山形駅 - 新庄駅間、大曲駅 - 秋田駅間、秋田駅 - 東能代駅、弘前駅 - 青森駅間)では開示されていない。
新庄駅 - 湯沢駅間
年度
|
収支(百万円)
|
営業 係数 (円)
|
収支率
|
出典
|
運輸 収入
|
営業 費用
|
計
|
2019年度(令和元年度)
|
94
|
1,854
|
▲1,759
|
1,962
|
5.1%
|
[報道 20]
|
2020年度(令和02年度)
|
41
|
1,741
|
▲1,699
|
4,192
|
2.4%
|
2021年度(令和03年度)
|
46
|
1,500
|
▲1,453
|
3,241
|
3.1%
|
[報道 21]
|
2022年度(令和04年度)
|
56
|
1,619
|
▲1,563
|
2,869
|
3.5%
|
[報道 22]
|
湯沢駅 - 大曲駅間
年度
|
収支(百万円)
|
営業 係数 (円)
|
収支率
|
出典
|
運輸 収入
|
営業 費用
|
計
|
2019年度(令和元年度)
|
227
|
2,022
|
▲1,794
|
887
|
11.3%
|
[報道 20]
|
2020年度(令和02年度)
|
134
|
2,026
|
▲1,891
|
1,510
|
6.6%
|
2021年度(令和03年度)
|
145
|
1,904
|
▲1,759
|
1,308
|
7.6%
|
[報道 21]
|
2022年度(令和04年度)
|
176
|
1,804
|
▲1,627
|
1,019
|
9.8%
|
[報道 22]
|
東能代駅 - 大館駅間
年度
|
収支(百万円)
|
営業 係数 (円)
|
収支率
|
出典
|
運輸 収入
|
営業 費用
|
計
|
2019年度(令和元年度)
|
274
|
3,517
|
▲3,242
|
1,282
|
7.8%
|
[報道 20]
|
2020年度(令和02年度)
|
153
|
3,444
|
▲3,290
|
2,250
|
4.4%
|
2021年度(令和03年度)
|
167
|
3,273
|
▲3,105
|
1,950
|
5.1%
|
[報道 21]
|
2022年度(令和04年度)
|
181
|
3,478
|
▲3,296
|
1,916
|
5.2%
|
[報道 22]
|
大館駅 - 弘前駅間
年度
|
収支(百万円)
|
営業 係数 (円)
|
収支率
|
出典
|
運輸 収入
|
営業 費用
|
計
|
2019年度(令和元年度)
|
207
|
2,644
|
▲2,437
|
1,277
|
7.8%
|
[報道 20]
|
2020年度(令和02年度)
|
102
|
2,551
|
▲2,448
|
2,479
|
4.0%
|
2021年度(令和03年度)
|
114
|
2,536
|
▲2,422
|
2,220
|
4.5%
|
[報道 21]
|
2022年度(令和04年度)
|
129
|
2,555
|
▲2,425
|
1,968
|
5.1%
|
[報道 22]
|
脚注
注釈
- ^ a b c d 会社要覧 2016-2017 - 付表 (PDF) に「新青森〜東青森を含む。」と注記あり。ただし営業キロは支線分を含まない値となっている。
- ^ 五能線の能代駅は1908年に能代町駅として開業。
- ^ 当初、9月9日から複線化する予定であったが[新聞 25][新聞 30]、延期された[新聞 31]。
- ^ 福島駅 - 庭坂駅間および新庄駅付近は、2018年12月17日、米沢駅 - 大石田駅間および大曲駅 - 秋田間は、2020年1月14日のJR東日本によるそれぞれの公表時点で、携帯電話の利用が可能とされている[報道 6][報道 7]。
- ^ 刈和野駅 - 峰吉川駅間は、三線軌条になる前は単線
- ^ 新作花火コレクション時も含む
- ^ 2023年3月17日まではこのうち夕方の上り普通列車1本が津軽線蟹田発で運転され、青森駅で進行方向を変え、津軽新城駅まで乗り入れていた。
- ^ その後、各駅停車化されたため、設定由来の異なる湯沢発秋田行きの快速1本を除き、新庄駅 - 大曲駅間の速達列車は全廃となった。
出典
報道発表資料
新聞記事
- ^ a b 「進み秋田新幹線工事 奥羽線神宮寺-峰吉川間 3線軌化完成 単線運転スタート」『交通新聞』交通新聞社、1995年5月23日。
- ^ 「大館市水浸し」『日本経済新聞』昭和26年7月21日 3面
- ^ 「水田の被害甚大」『日本経済新聞』1951年7月23日、3面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線弘前・撫牛子間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1967年9月26日、8面。
- ^ 「奥羽線 弘前-撫牛子 複線化開通」『交通新聞』交通協力会、1967年9月27日、1面。
- ^ 「奥羽線 赤湯-北赤湯(信)間が複線開業」『交通新聞』交通協力会、1968年7月26日、1面。
- ^ 「奥羽線 石川-弘前間の複線化完成」『交通新聞』交通協力会、1968年8月31日、1面。
- ^ a b c 「10月ダイヤ改正まであと9日 工事も最後のヤマ場 前日まで続く切替作業」『交通新聞』交通協力会、1968年9月22日、3面。
- ^ 「奥羽線 上ノ山-蔵王 複線化が完成」『交通新聞』交通協力会、1968年9月22日、1面。
- ^ 「複線運転スタート 院内駅で開通式 奥羽線 院内-及位間」. 秋田魁新報 (秋田魁新報社): p.11 (1968年9月30日 朝刊)
- ^ 「奥羽本線 鷹ノ巣-早口間が複線開業」『交通新聞』交通協力会、1969年9月26日、1面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線赤岩・板谷間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1970年6月29日、16面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線撫牛子・川部間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1970年9月25日、2面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線陣馬・津軽湯の沢間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1970年11月4日、2面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線二ツ井・前山間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年8月4日、4面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線秋田・青森間の電気運転について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年8月23日、2面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線津軽湯の沢・長峰間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年8月30日、2面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線羽前中山・上ノ山間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年9月16日、2面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線板谷・大沢間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年9月18日、8面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線白沢・陣馬間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年9月23日、2面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線蔵王・山形間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年12月9日、8面。
- ^ 「特急乗客ガス攻め」『朝日新聞』1972年8月1日、19面。
- ^ 「米沢-新庄間CTC工事完成」『交通新聞』交通協力会、1974年10月15日、1面。
- ^ 『今宿トンネル開通式 奥羽線袖崎-大石田間 10日から一般列車』昭和50年7月4日読売新聞山形読売
- ^ a b c d e 「お待たせしました 奥羽南線複線化工事 まず秋田-四ツ小屋間 21日から使用開始 時間短縮は期待できず」. 秋田魁新報 (秋田魁新報社): p.5 (1975年8月16日 夕刊)
- ^ 「通報 ●奥羽本線四ツ小屋・秋田間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1975年8月19日、2面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線大張野・和田間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1975年8月27日、2面。
- ^ 『きょう切り替え工事 奥羽線芦沢-舟形間』昭和50年8月28日読売新聞山形読売
- ^ 「通報 ●奥羽本線羽後境・大張野間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1975年9月19日、3面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線羽後境・大張野間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1975年9月3日、4面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線羽後境・大張野間増設線路使用開始の延期について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1975年9月12日、1面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線芦沢・舟形間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1975年9月16日、8面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線峰吉川・羽後境間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1975年9月26日、4面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線羽前千歳・秋田間の電気運転について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1975年10月14日、1面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線大曲・神宮寺間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1981年9月10日、3面。
- ^ 「通報 ●奥羽本線福島・笹木野間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1982年3月26日、4面。
- ^ 『CTCのテスト運用開始へ あすから奥羽線など』昭和59年7月31日読売新聞朝刊18面山形読売
- ^ 「通報 ●奥羽本線神宮寺・刈和野間増設線路の使用開始について(運転局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1984年11月7日、2面。
- ^ 「JR東北地域本社 8月にダイヤ改正 奥羽線中心 一部特急を経由変更」『交通新聞』交通新聞社、1991年6月12日、1面。
- ^ 「JR東北地域本社 5日からダイヤ改正 奥羽線福島-山形間標準軌化 新快速 愛称名「ざおう」に」『交通新聞』交通新聞社、1991年11月1日、5面。
- ^ a b 「PRCの使用開始 JR秋田支社 奥羽線院内-大曲間」『交通新聞』交通新聞社、1993年6月23日、3面。
- ^ 「大曲-秋田間新在直通化 単線切替工事が終了」『交通新聞』交通新聞社、1995年6月16日、1面。
- ^ 「山形-羽前千歳間 改軌へ JR東日本 10月27日から着手」『交通新聞』交通新聞社、1998年8月14日、3面。
- ^ a b “JR奥羽線「赤岩駅」3月12日廃止 秘境駅...鉄道ファンに人気”. 福島民友 (福島民友新聞社). (2021年1月21日). オリジナルの2021年1月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210121022753/https://www.minyu-net.com/news/news/FM20210121-578197.php 2021年1月21日閲覧。
- ^ “山形-蔵王間に新駅設置を検討 山形市、鉄道利用しやすく”. 山形新聞. (2021年2月28日). オリジナルの2021年3月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210301002528/https://smart.yamagata-np.jp/news/entrance_amp.php?par1=kj_2021022800608 2021年3月1日閲覧。
- ^ 「奥羽線に2新駅計画 JRが20、21年春に」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2006年10月3日。
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、 奥羽本線に関連するメディアがあります。
外部リンク
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北海道・東北 | |
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秋田 | |
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山形 | |
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上越 | |
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北陸 | |
---|
東海道・山陽 | |
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山陽・九州 | |
---|
西九州 | |
---|
その他 | |
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×は廃止された名称 |
|
| |
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営業用車両 |
北海道・東北・秋田 ・山形・上越・北陸 | |
---|
[予]中央 | |
---|
東海道・山陽・九州・西九州 | |
---|
|
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日本国外輸出車両 |
|
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試験用車両 |
|
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事業用車両 |
|
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車両形式 | |
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{}は導入予定車両、×は運用終了車両 |
|
| |
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車両基地・工場 |
|
---|
列車運行管理システム |
JR北海道 | |
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JR東日本・JR西日本(北陸) | |
---|
JR東海・JR西日本(山陽) | |
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JR九州 | |
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|
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△は未供用 ×は廃止された車両基地 |
|
| 関連項目 |
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路線 | |
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建設・施設保有 | |
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並行在来線 | |
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法律等 | |
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座席・設備 | |
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列車予約サービス | |
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構想等 | |
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訴訟・問題 | |
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関連人物 | |
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関連楽曲 | |
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ドラマ・映画等 | |
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×は廃止された列車予約サービス |
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Category:新幹線 |
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新幹線 | |
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東海道線 | |
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中央線 | |
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東北線 | |
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総武線 | |
---|
磐越線 | |
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奥羽線 | |
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羽越線 | |
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陸羽線 | |
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信越線 | |
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※在来線の通称線名は除外した。 △全区間を他社移管 ▽一部区間を他社移管 ×廃止 |
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路線(鉄道) |
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路線(バス) | |
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車両基地・車両工場 | |
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乗務員区所 | |
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支店 | |
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路線(鉄道) |
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路線(バス) | |
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車両基地 | |
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乗務員区所 |
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支店 | |
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