東日本旅客鉄道東北本部 (ひがしにほんりょかくてつどう・とうほくほんぶ、英 : East Japan Railway Company, Tohoku Area Headquarters [ 1] )は、宮城県 仙台市 にある東日本旅客鉄道 (JR東日本)の東北地域統括支社である。東北地方 のうち、旧国鉄 仙台鉄道管理局 および秋田鉄道管理局の流れを汲んでいる。組織改正に伴い東北地域本社から仙台支社へ、さらに2022年10月1日には仙台支社から東北本部に改編された[ 2] 。営業キロベースではJR東日本最大の支社である。
支社・支店所在地
沿革
管轄路線
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(2023年6月 )
宮城県(気仙沼地域 を除く)、山形県 (庄内地方 と米坂線 の一部を除く)、福島県 (浜通り [ 注 1] と水郡線 の磐城守山駅 以南、磐越西線 の山都駅 以西を除く)の南東北 3県を管轄する。2021年3月31日時点で、合計1089.1kmの在来線 、223.6kmの新幹線 、281の駅(猪苗代湖畔駅 ならびに仙台貨物ターミナル駅 を含むが、BRT 区間の停留場は含まず)を管轄している[ 22] 。新幹線については2019年4月1日より発足した新幹線統括本部へ列車運行・線路設備管理業務を順次移管しているが、現在も元々の管轄区間が営業エリアとして位置づけられている。
宮城県内の気仙沼地域ならびに東北本線有壁駅 は盛岡支社 (一ノ関駅 管理)、福島県浜通り地域および水郡線の磐城守山駅以南は水戸支社 、磐越西線の山都駅以西および米坂線の萩生駅以西ならびに山形県の庄内地域は新潟支社 がそれぞれ管轄する。
路線
※支社境界 はいずれも閉塞 区間上にあるため、境界線の内側の停車場 (駅 ・信号場 など)を記載している。なお、◇が付いた路線は全線が管理区間内に入っている路線、●印が付いた路線は他線接続駅しか管轄区間内に入っていない路線である。
駅数についての注釈
^ カッコ内は在来線併設駅を含めた駅数。
^ 支線分岐駅である岩切駅は含まない。
^ 支線分岐駅である松島駅、仙石線と接続する高城町駅ともに含まず、途中駅も存在しない。
^ 登記上旅客併設駅である貨物駅(仙台貨物ターミナル駅)を計上。支線分岐駅である長町駅と東仙台駅は含まない。
^ 東北本線と接続する岩沼駅は含まない。
^ 東北本線と接続する郡山駅は含まない。
^ 東北本線と接続する郡山駅は含まない。
^ 磐越西線と接続する会津若松駅は含まない。
^ 東北本線と接続する福島駅は含まない。
^ 奥羽本線と接続する米沢駅は含まない。
^ 奥羽本線と接続する北山形駅は含まない。
^ 東北本線と接続する仙台駅、石巻線と接続する石巻駅は含まない。
^ 東北本線と接続する仙台駅、奥羽本線と接続する羽前千歳駅は含まない。
^ 東北本線と接続する小牛田駅は含まない。
^ 石巻線と接続する前谷地駅は含まない。
^ 東北本線と接続する小牛田駅、奥羽本線と接続する新庄駅は含まない。
^ 奥羽本線と接続する新庄駅は含まない。
^ 安積永盛駅は東北本線の駅として計上される。
^ 鉄道併設駅を除いた停留場の数。
なお、国鉄時代の管轄は次のとおり。
車両基地
なお、山形地区(主に標準軌区間)については在来線車両も含め、新幹線統括本部 管轄の山形新幹線車両センター (旧山形電車区)所属となる[ 10] 。
管理駅・地区駅
東北本部管内では数駅ごとに管理駅 ・単独駅を設け駅長 を配置する管理駅制を取っている。またその管理駅を各地区ごとに統括する地区駅を設けている。下記の他にも駅長配置がある駅もあるが、被管理駅への在勤であり管理駅の配下にある(管理駅の助役 待遇)。
仙台地区の一部管理駅では、路線に関係なく管理駅と同一市町村に所在する駅を管理範囲としている。そのため必ずしも同一路線上にある駅が管理駅とは限らない。
JR東日本東北総合サービス への業務委託拡大に伴い、管理駅や管理範囲の変更が頻繁に行われている。また仙台地区の一部については、仙台地区センターが直接管理する体制が採られている。
2019年6月には福島地区センター、2020年10月に会津若松地区センターが廃止され、郡山地区センターに統合された(郡山地区センター福島派出・会津若松派出を新たに設置)。郡山地区の直営駅は旧会津若松地区を除き自駅単独管理となり、郡山駅が広域管理する体制に改められた。
2021年10月に古川地区センターが廃止され、仙台地区センターに統合された(仙台地区センター小牛田派出を新たに設置)。
2022年3月以降、駅と運輸区・運転区を融合した統括センターが順次発足している。
★印の駅は管理助役配置駅(管理助役は地区センター助役を兼務)、☆印の駅は助役配置駅。
仙台地区
地区管理業務については、仙台地区センターの業務を引い継いだ仙台統括センターエリア管理が行う。
仙台統括センター(2023年3月18日発足)[ 24]
小牛田統括センター(2023年6月1日発足)
郡山地区
地区管理業務については、郡山地区センターの業務を引き継いだ郡山統括センターエリア管理が行う。郡山地区センター福島派出・会津若松派出は、そのまま郡山統括センターエリア管理の福島在勤・会津若松在勤として業務に当たる。
福島統括センター(2022年10月1日発足)[ 25]
郡山統括センター(2023年3月18日発足)[ 24]
あいづ統括センター(2023年6月1日発足)
山形地区
地区管理業務については、山形地区センターの業務を引い継いだ山形統括センターエリア管理が行う。
山形統括センター(2022年3月12日発足)[ 26]
新庄統括センター(2022年10月1日発足)[ 25]
左沢線統括センター(2023年6月1日、左沢線営業所より改組)
駅たびコンシェルジュ(旧 びゅうプラザ・びゅう旅センター)
仙台支社管内にはびゅうプラザ ・びゅう旅センターが設置されていた。前者は元々駅組織とは別に所長の配下に社員と配置されていたが、組織改編で設置駅の駅長配下に所長(助役待遇)・社員が配置されている。びゅう旅センターは従前より駅長配下に社員が配置され、国内旅行商品のみを取り扱っていた。仙台団体旅行センターのみ駅とは別組織となっていた。
その後、びゅう旅センターの廃止、びゅうプラザ店舗縮小と子会社びゅうトラベルサービス(現JR東日本びゅうツーリズム&セールス )への移管が行われ、残った店舗も「びゅうプラザ」から「駅たびコンシェルジュ」へ衣替えした。
現存店舗
駅たびコンシェルジュ仙台 - 旧・びゅうプラザ仙台
駅たびコンシェルジュ福島 - 旧・びゅうプラザ福島
駅たびコンシェルジュ山形 - 旧・びゅうプラザ山形
廃止箇所
びゅうプラザ仙台合同庁舎店
びゅうプラザ仙台東口
びゅうプラザ岩沼(国内旅行のみ取扱)
びゅうプラザ本塩釜(びゅうプラザ多賀城に統合)
須賀川駅 びゅう旅センター
二本松駅 びゅう旅センター
三春駅 びゅう旅センター
小牛田駅 びゅう旅センター
くりこま高原駅 びゅう旅センター
白石蔵王駅 びゅう旅センター
新白河駅 びゅう旅センター
赤湯駅 びゅう旅センター
さくらんぼ東根駅 びゅう旅センター
村山駅 びゅう旅センター
天童駅 びゅう旅センター(旧・びゅうプラザ天童)
びゅうプラザ米沢 - 2017年5月31日を以って営業終了。
びゅうプラザ新庄 - 同上。
びゅうプラザ仙台 あおば通店(国内旅行のみ取扱、JR券カウンター統合駅) - びゅうトラベルサービス移管後、閉店。
仙台団体旅行センター - 現在びゅうトラベルサービス東北支店として存続。
びゅうプラザ 仙台グリーンパル
びゅうプラザ古川
びゅうプラザ多賀城(JR券カウンター統合駅)
びゅうプラザ石巻(JR券カウンター統合駅)
びゅうプラザ郡山 - 2020年2月29日を以って営業終了。
びゅうプラザ会津若松 - びゅうトラベルサービスに移管後、2021年3月31日を以て閉店[ 27] 。
乗務員区所
運転士
運転士・車掌
設備保全区所
保線関係区所
仙台保線技術センター
郡山保線技術センター
福島保線技術センター
山形保線技術センター
小牛田保線技術センター
電気関係区所
仙台電力技術センター
郡山電力技術センター
仙台信号通信技術センター
山形メンテナンスセンター
米沢メンテナンスセンター
新庄メンテナンスセンター
郡山信号通信技術センター
その他区所
仙台建築技術センター
仙台機械技術センター
仙台土木技術センター
郡山土木技術センター
車両塗装
自動改札化
仙台都市圏
JR仙台支社は2002年12月8日 、仙台駅で自動改札機 の運用を開始した。JR東日本管内の在来線としては首都圏 に次いで2箇所目。仙台支社ではまず2003年8月までに東北本線・白石駅 - 小牛田駅間、岩切駅 - 利府駅間、常磐線・岩沼駅 - 山下駅 間、仙山線・仙台 -愛子駅 間、仙石線・あおば通駅 - 石巻駅間の42駅を対象に、自動改札機計154通路を設置。更に自動改札機を設置しない委託駅・無人駅 など24駅にはIC 専用の簡易改札機を設置し、2003年10月26日 にSuica によるサービスを開始した。
運用開始日(仙台都市圏)
2002年
2003年
2004年
2007年
2016年
その他
仙台都市圏 の自動改札化に引き続いて、2004年4月1日 に福島駅に自動改札機を導入、運用を開始した。その後2005年3月25日 には山形駅、4月1日には郡山駅にも相次いで導入、運用を開始している。
なお、2009年 3月14日にSuica のサービスが東北本線矢吹駅 - 白石駅 間、常磐線原ノ町駅 - 山下駅 間、磐越東線郡山駅 - 船引駅 間に拡大された。
運用開始日
2004年
2005年
3月25日 - 山形駅
4月1日 - 郡山駅 (1F改札のみ)
2009年
2011年
2014年
乗車人員ベスト20
2022年度、東北本部管内で一日平均の乗車人員が多かった20駅は下記の通り[ 28] [ 29] 。
順位
駅名
一日平均 乗車人員
順位
駅名
一日平均 乗車人員
1
仙台駅
79,075人
11
小鶴新田駅
5,666人
2
あおば通駅
18,987人
12
宮城野原駅
5,291人
3
郡山駅
14,310人
13
中野栄駅
4,941人
4
福島駅
13,182人
14
陸前高砂駅
4,891人
5
名取駅
12,062人
15
北仙台駅
4,120人
6
南仙台駅
9,003人
16
岩切駅
4,024人
7
長町駅
8,943人
17
古川駅
3,986人
8
山形駅
8,737人
18
愛子駅
3,947人
9
岩沼駅
6,199人
19
太子堂駅
3,878人
10
多賀城駅
5,857人
20
陸前原ノ町駅
3,757人
仙台輸送指令
管理線区
東北本線
※黒磯駅構内を除く。
仙山線
奥羽本線
※院内駅構内は秋田輸送指令の管轄。
左沢線
※2022年11月、寒河江CTCより移管。
下記CTCセンターは駅所管(宮城野CTCのみ宮城野運輸区 所管)であるが仙台輸送指令の傘下にあり、通常時は各センターにて運行管理を行うが、異常時などの場合は仙台輸送指令が指揮する。
郡山CTC(磐東指令)
小牛田CTC(小牛田指令)
会津若松CTC(若松指令)
宮城野CTC(仙石指令)
新庄CTC(陸西指令)
陸羽西線
新庄駅 - 余目駅 間 ※余目駅構内除く(同駅は新潟輸送指令管轄)
今泉CTC(今泉指令)
運転取扱駅
駅側にて制御を行う駅(CTCにおける表示駅)。
郡山貨物ターミナル駅(JR貨物)
郡山駅
小牛田駅
宮城野駅
石巻駅
会津若松駅
山形駅
準運転取扱駅
通常時はCTC制御だが、入換時などは駅側にて制御を行う駅。
所管する関連会社
その他
JR東日本の地方支社長は、かつては取締役 が職務を委嘱されていたが、同社の執行役員 制度の導入によって、執行役員が担務する体制となった。
脚注
注釈
^ 福島県いわき市 内の磐越東線 赤井駅 -川前駅 間は東北本部管轄。
^ 豊原駅 との間にある黒川 橋梁の福島方入口付近に大宮支社 との境界がある。なお、運行系統上の境界は黒磯駅 である。
^ 油島駅 との間の、宮城県 と岩手県 の県境北側の最初の踏切 の付近(東京 起点425.0km地点)が盛岡支社との境界となっている。なお、運行系統上の境界は一ノ関駅 である。
^ 東日本大震災 で当該区間が壊滅する以前は、新地駅 との間の宮城県と福島県 の県境 付近(日暮里起点317.4km地点)を水戸支社 との境界としていた。
^ いわき駅 との間の常磐線並走区間の手前(いわき起点1.0km地点)を水戸支社との境界としている。
^ 山都駅 との間の濁川橋梁 西側の最初の踏切から、若干山都寄り(会津若松起点18.3km地点)に新潟支社 との境界がある。
^ 大白川駅 との間の六十里越トンネル 内(会津若松起点95.7km地点)に新潟支社との境界がある。
^ 院内駅 との間の院内トンネルの新庄方の出入口付近に秋田支社 との境界がある。なお、運行系統上の境界は新庄駅であり、狭軌区間の新庄駅 - 及位駅間は秋田支社が列車運行を行う。
^ 萩生駅 との間の第二黒沢踏切から若干萩生駅寄り(米沢起点26.0km地点)に新潟支社との境界がある。
^ 余目駅 との間の県道358号線の交差から若干南野寄りに新潟支社との境界がある。
^ 磐城守山駅 との間に跨ぐ阿武隈川の橋梁の東側(水戸起点135.0km地点)に水戸支社との境界がある。
^ 東日本大震災で当該区間が壊滅する以前は、本吉駅 の前谷地駅方の最初のトンネル 出入口付近(前谷地起点51.0km地点)に盛岡支社との境界があった。
^ JR東日本では2004年(平成16年)5月からテロ対策として、側面が透けて見えるゴミ箱約2,300台を主要駅から順次設置しているが、その全てが秋田総合車両センターで造られたものである。
出典
関連項目
外部リンク
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