只見駅(ただみえき)は、福島県南会津郡只見町大字只見字上ノ原にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)只見線の駅である。
2013年3月16日ダイヤ改正で、西隣の田子倉駅(臨時駅)が廃止になったため、以後福島県ならびに東北地方で最も西に位置する駅となった。
歴史
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。かつては島式ホーム1面2線[6]であったが、駅舎側の線路(旧下り本線)に関しては信号機の使用が停止されるとともに、会津若松方に車止めが設置され横取線となり、駅舎と反対側の線路(旧上り本線)のみ使用の棒線駅となった。場内・出発信号機は稼動しており、当駅での折り返し運転が可能である。新潟福島豪雨の影響で会津川口方面が不通となっていた際は、小出方面の定期列車はすべて駅舎反対側のホームに入線し、折り返していた。また、「SL会津只見号」は当駅折り返しのため上りホームへ入線後、蒸気機関車機回しを行っていた。その間、小出方面へ接続する列車は、下りホームへ入線して折り返していた。
駅舎はコンクリート平屋で、保線詰所も入った大きなものである。ホームは広い構内の中に鋼製骨組みにコンクリートパネルを敷いたものがぽつんとある形となっており、駅舎からホームまで構内通路の上を60メートルほど歩かなければならない。しかし、豪雪時はこの通路両脇が除雪した雪で壁となり、ホームから駅舎の屋根も見えなくなる。
あいづ統括センター(会津若松駅)が管理する直営駅(管理助役配置)である。みどりの窓口や自動券売機は未設置であるが、駅舎内部の待合所に出札窓口がある。
構内の大白川方の線路の東側には、珍しい人力で動かす転車台もあり、夏季などに運転される観光列車「SL会津只見号」の蒸気機関車の向きを変えるときにも使用されている。只見線は昭和40年代後半ごろまでC11形蒸気機関車による貨物列車が運行されていた。転車台はその名残である。
豪雨災害前は夜間滞泊が設定されていた。大白川駅 - 当駅間の復旧ダイヤでは、始発・最終列車は大白川駅始発・終着に見直されたために廃止された。
只見町インフォメーションセンター
2008年(平成20年)2月10日に竣工した改築工事で、待合所に只見町インフォメーションセンター(只見町観光まちづくり協会)が併設された。土産品販売のほか、夏期はレンタサイクルなども扱っていた[7][8]。
その後、2021年(令和3年)に駅前の「賑わい創出エリア」の整備が計画され[9]、只見町インフォメーションセンターはエリア内に新設される建物に移転することになり、2022年(令和4年)8月に順次移転・開業した。観光案内所、土産物販売、レンタサイクルのほか、軽食コーナーも併設している[10]。なお、駅舎内のインフォメーションセンターがあったスペースは、写真や映像など只見線関連の展示を行う常設ギャラリーとなった。
利用状況
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は36人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
駅周辺
只見町の中心部にあり、駅前にはタクシー会社があり、町内の各観光スポットへの交通の便が確保されている。
- 地理・交通
- 観光・名所・レジャー・商業
- 只見町ブナセンター
- ふるさと館 田子倉 - 改修工事のため、2018年(平成30年)12月まで閉館
- 昭和漫画館青虫 - 2006年(平成18年)開館、2017年度(平成29年度)文化庁メディア芸術祭功労賞、2022年(令和4年)7月24日閉館(記念碑が存在)[11]
- 只見町青年旅行村・いこいの森
- 只見スキー場
- 只見温泉
- 滝神社[12]
- 三石神社[12]
- その他
バス路線
- 定期路線ワゴン 自然首都・只見号[13]:会津田島駅
- 当路線は、2017年(平成29年)4月21日よりリバティ会津に新設されたことで首都圏から南会津・只見地域へのアクセスが向上したため、2019年(平成31年)4月1日より開設された。なお、車両は定員9名のワゴン車。区間便などはなく、往復2便設定されている。全線を乗り通した時の運賃は1,500円、只見町内のみの利用時は200円[14]。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■只見線
- 会津蒲生駅 - 只見駅 - *
(臨)田子倉駅 - 大白川駅
- *
打消線は廃駅
脚注
記事本文
利用状況
関連項目
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外部リンク