西若松駅(にしわかまつえき)は、福島県会津若松市材木町(ざいもくまち)一丁目にある、会津鉄道・東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
会津鉄道の会津線とJR東日本の只見線が乗り入れる共同使用駅で、改札は両社で共用している。会津線は起点駅であるが、全列車がJR只見線経由で会津若松駅まで片乗り入れの形で直通する。
単式ホーム1面1線(1番線)と島式ホーム1面2線(2番線・3番線)の計2面3線を有する地上駅である。ホーム設備は会津若松駅が管理している。
島式ホームへは2階改札口から、単式ホームへは西口1階の専用口からそれぞれホームに入ることができるようになっている。
当駅は、只見線会津川口方へは1番線(只見線本線)・2番線(只見線下り1番線)で、会津線会津田島方へは3番線(会津線本線)でのみそれぞれ発着可能な構造であり、会津線同士の列車交換は不可能である。1番線は只見線下り列車の発着も可能である。
2005年(平成17年)9月18日にできた橋上駅舎を持つ。この駅舎のできる前には西口に当たる部分に木造駅舎があった。当時は駅舎にJRの窓口が、そこから各ホームにのびる跨線橋の、会津鉄道のりばへ降りる脇に会津鉄道の窓口があったが、新駅舎においては両者が一つの窓口を使用しており、会津鉄道がJRの出改札業務を受託している。なお島式ホームの小出方にJRの運転事務室があり、運転扱い(信号やポイント転換等)を行っていたが、会津若松駅からの遠隔操作化により、現在は無人となっている。
橋上駅舎の建設にあたっては旧駅舎を取り壊した。その最中この駅にはきちんとした駅舎がなく、島式ホームの会津若松方の端に仮駅舎(2005年〈平成17年〉3月1日使用開始)を設けることで対応をしていた。仮駅舎には会津鉄道の社員のみが配置され、JR社員は上述の運転事務室に運転扱いの社員のみ配置されていた。窓口は会津鉄道のみでJRの乗車券はその仮駅舎に設置された簡易自動券売機のみでしか購入ができなかった。この工事の最中には跨線橋も撤去され、警報機・遮断機つきの構内踏切(2005年〈平成17年〉8月1日使用開始)を使用していた。
橋上駅舎内に駅の東西を結ぶ自由通路があり、歩行者・二輪車が通行できる[注 1]。
鶴ヶ城の最寄り駅であるため、「会津鶴ヶ城駅」への改名が会津若松市長から提案されたこともあった[注 2]。
いずれも会津鉄道・JR東日本間の直通人員を含んだ数値である。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
会津若松の市街地の周縁部にあたる。