石越駅(いしこしえき)は、宮城県登米市石越町南郷(みなみごう)字西門沖(にしもんおき)[2]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅である[1]。
JR東日本東北本部管内はここまでとなる[1]。当駅と油島駅の間で県境を跨ぐが、その盛岡方の最初の踏切の付近(下原田踏切、東京起点425キロメートル地点)にJR東日本盛岡支社との境界が置かれている。2007年(平成19年)3月31日までくりはら田園鉄道線の起点であった。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅である[1]。互いのホームは跨線橋で連絡している。なお構内は複々線となっており、1線にはホームがない。
駅舎は南北に走る線路の西側にあり、出入口はこの1か所のみである。無人駅(小牛田駅管理)で、自動券売機が設置されている。また、改札内の単式ホーム上に水洗トイレが設置されている。前述のとおり2011年(平成23年)に駅舎の建て替えが行われており、旧駅舎内ではキオスクが営業していた。かつては駅の北西部に留置線があり、栗原電鉄線から直通する貨車などが留置されていた[8]。
単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。駅舎は木造一階建てで、JR東日本の駅とは小さな駅前広場を挟んで北西に位置していた。末期には無人駅となっていて、定期券などの発売が近くの理髪店カナザワに委託されていた。改札内には汲み取りトイレが設置されていた。
くりはら田園鉄道の廃止時には、留置線は撤去されていて東北本線とつながっていなかったが、かつて両路線は駅前広場の北側にあった留置線を通じて連絡しており、栗原電鉄と国鉄との間で貨車の授受が行われていた。栗原電鉄の最盛期には、仙台から栗原電鉄線へ直通する気動車列車が運行されたこともあった。
JR東日本によると、2000年度(平成12年度)- 2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりであった。
駅付近は農村地帯となっているが、民家が点在する。駅裏側には米穀を扱う会社の営業所兼工場がある。駅前から西へ宮城県道・岩手県道184号線(宮城県道4号線の支線[10])が延び、1つ目の信号付き交差点で宮城県道4号線の本線と合流する。西へ進むと工場や商店があるが、その途中に栗原市との市境がある。反対方向は南へ迂回し、駅南側にある石越跨線橋で東北本線を越えて東(登米市中田町[注 1]方面)へ向かう。東側にはチャチャワールドいしこしがあるが、同施設は駅からやや離れた所にある。
登米市民バスと栗駒山紅葉号の停留所は駅前から30メートルほど進んだ右側のミヤコーバス所有地にあり、同社のバスが発着・折返し待機を行っている。以前は石越車庫として業務を行っていたが、現在は車庫は取り壊され、平日用待合室と乗務員休憩所のみとなっている。栗原市民バスの停留所は駅前ロータリー北側に設置している。いずれの停留所も名称は「石越駅前」である。