東能代駅(ひがしのしろえき)は、秋田県能代市鰄渕(かいらげふち)字下悪戸(しもあくど)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である[1]。
概要
米代川南岸に位置し、能代市中心部からは離れている。奥羽本線と五能線の2路線が乗入れ、接続駅となっている。所属線は奥羽本線であり、五能線は当駅が起点となる。JR貨物は奥羽本線のみ第二種鉄道事業免許を有しており、当駅は同社の貨物駅でもあるが、現在はトラック便も含めて定期便発着は無い。
歴史
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線を有する地上駅。互いのホームは跨線橋で連絡している。なお、跨線橋は2020年3月26日より、1番線のみ、階段に「天空の不夜城」をモチーフとしたラッピングが成されている[11][12]。
構内南側に鉄筋駅舎を備える。直営駅であり、自動改札機(Suica非対応)・話せる指定席券売機[2][3]・自動券売機・無人KIOSKが設置されている。東能代統括センター所在駅で秋田支社県北地区の地区駅となっている。また管理駅として奥羽本線の鯉川駅 - 陣場駅間、五能線の能代駅 - 岩館駅間の各駅を管理している。
1番線ホーム上にはバスケットボールのゴールポストが設置されている[14]。2・3番線ホーム上には「リゾートしらかみ」で使用される「くまげら」編成を模様した待合室が設置されている[14]。また、待合室内にはキハ58系気動車第23編成の運転席が設置されており、椅子に座ることが可能[14]。
構内には東能代統括センター乗務ユニットがあり、転車台が設置されている[14]。また、夜間滞泊も行われている。
のりば
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 臨時快速「リゾートしらかみ」は2番線から発着する。
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改札口
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ホーム
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ホームのバスケットゴール
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リゾートしらかみ「くまげら」編成を模したホーム上の待合室
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「天空の不夜城」がラッピングされた跨線橋階段
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ホーム待合室内に設置されたキハ58系運転台
駅弁
過去には下記の駅弁をKIOSKで取扱っていた[15]。いずれも大館駅「花善」謹製。KIOSKの無人化に伴い取扱を終了した。
東能代オフレールステーション
東能代オフレールステーション(略称、東能代ORS)は、かつて旅客駅北側にあった、JR貨物東能代駅に属するコンテナ集配基地である。12フィートのコンテナ貨物を取扱っており、貨物列車代替のトラック便が秋田貨物駅との間で1日2往復運行されていた。
元々当駅には貨物列車が発着していたが、1998年(平成10年)にトラック代行輸送に転換され自動車代行駅となった。その後2006年(平成18年)の名称整理の際オフレールステーションとなった。しかし、2013年(平成25年)ダイヤ改正でそのトラック便も廃止され、東能代オフレールステーションの営業は終了した。同時に、JR貨物東能代駅は、貨物列車・トラック便共に定期便設定が無い車扱臨時取扱駅となった。
その他、駅北側にある秋木工業(現・アキモクボード)を通って米代川に向かう専用線も存在した。専用線敷設当時は米代川砂利輸送を行っていたが、後に秋木工業の木材輸送として使われるようになった。この秋木工業専用線は1993年(平成5年)に廃止されたが、専用線跡地は大半が道路や駐車場に転用されているものの、踏切跡や鉄橋跡等一部跡地は線路が撤去されずに残っている。
利用状況
旅客
JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員は438人である[旅客 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。
貨物
「能代市の統計」によると、2012年度(平成24年度)までの貨物輸送の推移は以下のとおりであった。なお、2001年度(平成13年度)- 2004年度(平成16年度)の統計は公表されていない。
貨物輸送推移
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年度
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発送
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到着
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出典
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2000年(平成12年)
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12,764
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7,310
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[貨物 1]
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2001年(平成13年)
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非公表
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非公表
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2002年(平成14年)
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2003年(平成15年)
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2004年(平成16年)
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2005年(平成17年)
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8,449
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7,088
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[貨物 1]
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2006年(平成18年)
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8,746
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6,531
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2007年(平成19年)
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11,933
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5,753
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2008年(平成20年)
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9,479
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4,810
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2009年(平成21年)
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7,620
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4,390
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[貨物 2]
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2010年(平成22年)
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7,383
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4,100
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2011年(平成23年)
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7,620
|
4,082
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2012年(平成24年)
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8,164
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3,445
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駅周辺
特急停車駅ではあるが、乗換駅としての性格が強く、駅前も商店等は少ない。能代市街地(能代市役所)は五能線・能代駅が最寄り駅である。
バス路線
その他
- 仙台・東京方面への往復JRきっぷを購入した乗客が無料で利用出来る「こまち駐車場」がある(46台分)。
- 待合室内には以前秋田車両センター(現・秋田総合車両センター南秋田センター)に所属していたキハ58-23の運転台が設置されている。以前は水槽も設置されており、地元名産であるハタハタが飼育されていた。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■奥羽本線
- □快速
- 森岳駅 - 東能代駅 - 二ツ井駅
- ■普通
- 北金岡駅 -
(南能代信号場) - 東能代駅 - 鶴形駅
- ■五能線
- □快速(上りのみ)・■普通
- 東能代駅 - 能代駅
脚注
記事本文
注釈
- ^ 鉄道貨物協会『貨物時刻表』において、2013年度版より車扱臨時取扱駅として記載され、2014年度版では駅名表記も「東能代ORS」から「東能代」に変更されている。
出典
利用状況
旅客
貨物
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
東能代駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク