小田急電鉄株式会社 (おだきゅうでんてつ、英 : Odakyu Electric Railway Co., Ltd. [ 1] )は、日本 の大手私鉄 の一つで、東京都 ・神奈川県 を中心に鉄道事業 ・不動産業 などを営む会社である。略称は小田急 (おだきゅう)で、小田急グループ の中核企業である[ 5] 。
概要
1949年 5月 に東京証券取引所 一部上場。日経平均株価 の構成銘柄の一社である。東京都新宿区 に新宿本社、神奈川県海老名市 に海老名本社を置く2本社体制を採用している(登記 上の本店 所在地は東京都渋谷区 代々木 )[ 6] 。
1923年 (大正 12年)5月1日 に旧会社である小田原急行鉄道 が設立され、1941年 (昭和 16年)に親会社の鬼怒川水力電気がこれを合併して小田急電鉄となった。第二次世界大戦 中の1942年 (昭和17年)5月1日に東京急行電鉄 (いわゆる大東急 )に統合されたが、戦後の1948年 (昭和23年)、東京急行電鉄の再編成により、東京急行電鉄(現在の東急電鉄 )、京浜急行電鉄 (京急)、京王帝都電鉄(現在の京王電鉄 )および新会社の小田急電鉄の4社に分離されて発足した。
新宿駅 - 小田原駅 間を結ぶ小田原線 など3路線・120.5 km(営業キロ )、計70駅 を運営している。グループ企業が運行する小田急箱根鉄道線 のほか、東京メトロ千代田線 などにも乗り入れ[ 7] 、首都圏 鉄道ネットワークの一角をなしている。鉄軌道部門収益は1211億500万円で大手私鉄 16社中5位であり、全事業収益に占める鉄軌道部門収益の割合は70.4%となっている(2020年3月31日時点)[ 8] 。グループ企業には、運輸、流通、不動産、ホテルなど71社ある(2024年7月1日現在)[ 6] 。小田急ポイントサービス の加盟店舗である。
グループ力を生かして2019年 (令和 元年)にMobility as a Service (MaaS) 事業にも進出し、そのためのモバイルアプリケーション 「EMot」(エモット)を導入。2020年 - 2021年の新型コロナウイルス感染症による鉄道乗客減少 への対応も兼ねて、EMotを使ったグループ・沿線の飲食・食品店でのサブスクリプション (定額制)による収益拡大を図っている[ 9] 。
経営理念・グループコーポレートメッセージ
小田急グループの経営理念は『小田急グループは、お客さまの「かけがえのない時間(とき)」と「ゆたかなくらし」の実現に貢献します。』 である[ 10] 。社会に対して事業を通じて果たすべき役割・責任や、企業市民として社会に存在する意義を表している。
グループコーポレートメッセージは「思う 誰かを 今日も」 である[ 11] 。各頭文字のアルファベット「O(思う)D(誰かを)K(今日も)」の語感から、「小田急」を感じることができるようなものとしている。
社紋・ブランドマーク
社紋は1948年(昭和23年)に制定された。小田急の「小」を図案化したもので、中央の「工」は鉄道の象徴であるレール断面を、周囲の円は社内の輪を象徴している[ 12] 。
ブランドマークは2008年(平成 20年)より使用を開始している。作成したのはランドーアソシエイツ [ 13] 。ロゴマークはアルファベットのO を図案化したマーク( )と、小文字の「odakyu」ロゴの組み合わせで、「豊かな沿線環境のもとに、自然・歴史・都市文化の新しい融合、豊かな生活の創造、より多くの上質と感動を提供していく小田急グループ」を表現している。ブランドマークはodakyuとだけ記される「グループブランドマーク」、odakyuの下にELECTRIC RAILWAYと記される「コーポレートブランドマーク」、odakyuの下にGROUPと記される「グループ表示マーク」の3種類がある[ 12] 。
ブランドマークは導入とともに特急車両・一般車両にも掲出されている[ 14] 。従前から一般車両に付けられている「OER」の略称プレートも存置されたが、4000形 以降の車両やリニューアル車両では省略している。
かつては、小田急ロマンスカー のエンブレムとして1700形 から採用された「OER」の飾り文字と神奈川県の県花 であるヤマユリ の花を合わせたイラストデカールが3100形(NSE) ・7000形(LSE) ・10000形(HiSE) ・20000形(RSE) の車内の自動ドアに貼付されていた。また、LSE(リニューアル車のみ)・HiSE・RSEには車体側面にも貼付されていた。
歴史
南新宿駅 の近くに残る旧本社社屋(現・小田急南新宿ビル)。商業登記 上の本店 所在地である[ 15] 。
戦前 の小田急は、星亨 の側近利光鶴松 が経営した電力資本・鬼怒川水力電気を親会社としていた。同社は明治 43年(1910年)に資本金 1350万円で設立された会社で、取締役 社長 に利光鶴松、専務取締役 に小林清一郎 、常務取締役 に大塚常次郎 が就き、取締役には後藤勝造 、吉田幸作 、藤江章夫 、岩下清周 、大田黒重五郎 、安藤保太郎 、渡辺亨 、監査役 に平沼専蔵 、白杉政愛 、木村省吾 、須田宣 が名を連ねた[ 16] 。
利光は郊外鉄道の将来性に着目し、東京市 内の地下鉄網「東京高速鉄道 」、山手線 を外周する「東京山手急行電鉄 」、城西地区の開発を目的とした「渋谷急行電鉄」などを次々と企画した。結局、実現したのは小田急線と井の頭線 (渋谷急行計画の後身)だけであったが、東京高速鉄道は後に五島慶太 らの手により実現した。
電力国家管理に伴う日本発送電 への統合で、基幹事業の電力部門を奪われた鬼怒川水力電気は小田急を合併して電鉄会社となったが、中国・山東半島 での鉱業に乗り出したのが裏目に出て同社の経営を圧迫した。そのため、利光は一切の事業を東京横浜電鉄 の五島に移譲し、吸収合併されて東京急行電鉄 (いわゆる大東急 )となった。このため企業乗っ取りの歴史である大東急形成の中で、小田急だけは事情が異なるのだが、大東急解体の旗頭となったのは旧小田急関係者であった。
新生小田急は1948年 6月、東京急行電鉄(東急)から6635万1000円で事業を譲り受けて発足した。この時、井の頭線は東急から京王帝都電鉄(現・京王電鉄 )に移管され分離したが、その代わりに戦前は無関係であった箱根登山鉄道(現・小田急箱根 )と元来は東京横浜電鉄の関連会社であった神奈川中央交通 を東急から譲受して系列会社とした。また、やはり戦前は無関係だった江ノ島電鉄 の持株の一部も東急から譲受し、後に買い増しを行い系列下に収めている。
他方で1951年 には、東急の五島の指示で相模鉄道 の株を大量に買い増して、筆頭株主(持株比率 約30%)になるという事象も発生した。相模鉄道が株式の第三者割り当てによる敵対的買収の阻止を行ったため、買収に至ることはなかった。また相模鉄道は公正取引委員会 に審査を申し立て[ 17] 、1951年 (昭和26年)9月12日 に「小田急電鉄が相模鉄道の株を買い占める行為は、はなはだしく競争を制限する行為であるため、小田急が所有する相鉄の株式をただちに放出しなければならない。」という趣旨の裁定が下された。また10月には事態収拾のために国鉄総裁の長崎惣之助 が仲裁に乗り出し、長崎と相模鉄道・小田急電鉄の3者間で、3カ条の覚書[ 注釈 1] が交わされ、手打ちとなった[ 18] 。これら経緯から、今でも小田急は相模鉄道の純粋持株会社 である相鉄ホールディングス の大株主となっている。その後、徐々に株式の売却を進め、2021年 (令和3年)3月12日 の株式の売却[ 19] により筆頭株主から外れ、2022年3月時点の持株比率は4.39%(約430万株)となっている。小田急自身も相模鉄道を関連企業とはみなしていないことから、一般に相模鉄道は小田急グループには含まれていない。
近年、犬猿の仲と称された西武鉄道 と営業資産の協力関係、共通商品の開発に乗り出して功を奏している。箱根 地区を巡る西武鉄道グループ との確執については「箱根山戦争 」の項を参照。
各ダイヤ改正の詳細は「小田急電鉄のダイヤ改正 」を、下記年表にある車両基地 等の新設・廃止は「小田急電鉄の車両検修施設 」をそれぞれ参照。
年表
歴代社長
路線
小田急電鉄は以下の路線を営業している。小田急が営業している以下の路線、特に本線である小田原線は「小田急線 」と呼ばれる。
過去には以下の路線を営業していた。
また、他の鉄道路線との連絡線 として「その他の営業線 」で述べる松田連絡線を保有しているほか、過去には「その他の廃止線 」で挙げる連絡線を保有していた。
路線図
現有路線
小田原線
小田急電鉄路線のランドサット 衛星写真。橙線が小田原線、水色線が多摩線、赤線が江ノ島線。
東京都 新宿区 の新宿駅 から神奈川県 小田原市 の小田原駅 までを結ぶ路線である。1927年 (昭和2年)4月1日 に全線開通した。東京圏 の通勤路線としての性格と、有料特急 ロマンスカー をはじめとする小田原 ・箱根 方面への観光 輸送の両面を持つ。
東京都区部 やそれに近接する都下多摩地域 ・神奈川県東部を通る区間を中心にラッシュ時 は混雑する。そのため、代々木上原駅 - 登戸駅 間は輸送力増強および踏切 解消のため連続立体交差 化・複々線 化事業が実施された。
若者の街として著名な下北沢 、沿線有数の高級住宅街を擁する成城 、大規模な住宅地および多摩地域有数の大規模繁華街を擁する町田 、江ノ島線との交点であり運行の要所である相模大野 、ベッドタウン として発展している海老名市 、県央地域最大の物流・産業拠点で厚木都市圏 を形成している厚木市 、東京都心部から行きやすく、登山者が多い大山 ・丹沢 のある伊勢原市 ・秦野市 や、海に面する歴史に満ちた城下町 小田原を結ぶ、小田急を代表する路線である。
東京メトロ 千代田線 およびJR東日本常磐緩行線 (常磐線各駅停車)と相互直通運転 を行っており、小田急の車両は代々木上原駅から東京メトロ北綾瀬駅 まで、さらに途中の綾瀬駅 からJR常磐緩行線に乗り入れて、千葉県の松戸駅 ・柏駅 ・我孫子駅 、茨城県の取手駅 にまで足を伸ばす。2016年 (平成28年)3月25日までは、小田急の車両は綾瀬駅までの運転で、東京メトロの車両のみが取手駅方面から千代田線・小田原線を経て多摩線 唐木田駅 へ直通運転されていたが、同年3月26日 からは、小田急・東京メトロ・JR東日本の所属を問わず、関係する全ての車両(60000形およびJR東日本の209系1000番台 を除く)が、小田急線・千代田線・常磐緩行線を通し運転するようになった。これにより小田急の車両が千葉県 東葛地域 や茨城県南地域 に乗り入れることになった。
また、小田原駅から小田急箱根 鉄道線(箱根登山電車) の箱根湯本駅 まで特急ロマンスカーおよび一部の各駅停車(上りのみ)が乗り入れている。2008年(平成20年)3月15日のダイヤ改正以前は急行・準急列車も同線へ乗り入れていた。
特急 「ふじさん 」は新松田駅 - 松田駅 間の連絡線(新松田駅の少し渋沢駅 寄りにある)を経由して東海旅客鉄道 (JR東海)御殿場線 御殿場駅 まで直通運転 を行っている。2018年(平成30年)3月16日までは「あさぎり」の愛称で運転されていた。1991年(平成3年)3月16日から2012年(平成24年)3月16日まではJR東海、小田急電鉄の双方の車両を使用して新宿駅 - 沼津駅 間で運転されていたが、同年3月17日のダイヤ改正以降は、運転区間が新宿駅 - 御殿場駅間に短縮され、小田急電鉄の車両60000形「MSE」 での運転となった。なお、関東地方 の私鉄では唯一、営業路線がJR2社(JR東日本・JR東海)の在来線管内の駅を直接結んでおり、乗り換えることができる(JR東日本の新宿駅、登戸駅、町田駅、厚木駅や小田原駅[ 注釈 5] とJR東海松田駅で、松田駅に関しては小田急は新松田駅)。そして日本全体の私鉄路線でも自社車両が異なるJR2社に直接車両が乗り入れるのも本路線が唯一である[ 注釈 6] 。
江ノ島線
神奈川県 相模原市 の相模大野駅 から神奈川県藤沢市 の片瀬江ノ島駅 間を結ぶ路線である。正確には相模大野駅から小田原駅 方の地点に小田原線との分岐点「相模大野分岐点 」があり、これが運賃計算に反映されている。途中の藤沢駅 は線形の都合上スイッチバック 構造となっている。小田原線が開業して2年後の1929年 (昭和4年)4月1日 に全線開通した。
小田原線新宿駅 ・町田駅 などから直通列車が運行されており、新宿駅から特急ロマンスカーのほか、快速急行 が日中、毎時3本ほど運行されている。
多摩線
神奈川県川崎市 の新百合ヶ丘駅 と東京都 多摩市 の唐木田駅 を結ぶ路線である。東京メトロ千代田線と併せて東京都の都市計画9号線を実現する。
多摩ニュータウン への連絡鉄道として建設された経緯がある。途中の小田急多摩センター駅 まで開業した当時、そこより先を橋本駅 まで京王相模原線 と併走する計画であったが、京王相模原線と競合することや単純に旅客需要が見込めないことから取り下げ、唐木田駅を開業させ、併せて喜多見検車区唐木田出張所(唐木田車庫)を開設した。
今後は相模原市と東京都町田市 が主導するかたちでJR横浜線 相模原駅 を経由してJR相模線 上溝駅 方面への延長も計画されており[ 90] 、相模原駅延伸への前提となる在日米軍 相模総合補給廠 の一部返還が事実上内定したことから実現されるかどうか注目されている。
開業当初から2002年 (平成14年)までは線内折り返しがほとんどだったが、2018年(平成30年)3月17日現在は新宿直通の急行 が日中に毎時3本運転されている。また、このほかに線内折り返しの各停 が毎時6本運転されており、同線では最低でも毎時9本が確保されている。
急行は多摩線内では栗平駅 、小田急永山駅 、小田急多摩センター駅、唐木田駅に停車する。なお、以前は平日の夜間には新宿駅・北千住駅 - 唐木田駅間のロマンスカーホームウェイ ・メトロホームウェイなども見られた(3本)が、2016年(平成28年)3月25日をもって多摩線内のロマンスカーの営業を終了した。2018年3月17日のダイヤ改正では、多摩急行、準急、千代田線直通の急行の廃止で、千代田線からの直通列車が下り1本のみに削減された。
その他の営業線
JR御殿場線 へ直通運転するために、小田原線 新松田駅 付近から御殿場線松田駅 へ向かう単線 の連絡線(通称「松田連絡線 」)が存在する。定期列車 では特急「ふじさん 」が使用する。小田急の乗務員は松田駅到着まで乗務する。
小田急や小田原駅で接続する小田急箱根と車両メーカーとの車両授受もこの連絡線を使用する(1994年(平成6年)より前までは小田原駅 で行っていた)。車両メーカーとの甲種鉄道車両輸送 はJR東海の御殿場線を経由して行われ、日本貨物鉄道 (JR貨物)が機関車・運転士共に担当する。連絡線は小田急電鉄に属するため、JR貨物の運転士の運転は松田駅到着までであり、松田駅で小田急の運転士に交代する。列車は、そのまま連絡線を通って新松田駅まで運転を行い、機関車を切り離し単機で松田駅に戻る。小田急の運転士はこの連絡線運転のため、JR貨物で電気機関車EF65 の訓練を受けており、運転の頻度は多くないものの、輸送に対応する必要に応じて2017年(平成29年)時点で小田急の全運転士の約4%にあたる23名が資格を保有している[ 91] 。
廃止路線
向ヶ丘遊園モノレール線
小田原線の向ヶ丘遊園駅 から向ヶ丘遊園 の近くの向ヶ丘遊園正門駅 までの間1.1 kmを結んでいたモノレール 路線。それまでの豆電車に代わって1966年 (昭和41年)に開業した。独立した運賃体系となっていたほか、日本では数少ないロッキード式モノレール だった。
向ヶ丘遊園へのアクセス路線として機能していたが、2000年 (平成12年)2月13日 から行われた定期検査時にモノレールの台車 に疲労亀裂があることが判明したため、運転再開が見送られた。改修費用の問題および遊園地の利用客減少に伴い2001年 (平成13年)2月1日 に正式廃止となり[ 92] [ 93] 、向ヶ丘遊園自体も翌2002年 (平成14年)3月いっぱいで閉園した(バラ苑のみ川崎市 の管理で存続)。モノレールの各施設は全て撤去されたが、川崎市により廃線跡地の遊歩道整備などが行われた。
その他の廃止線
向ヶ丘索道線 :向ヶ丘遊園内で運行されていた普通索道 (ロープウェイ )である。
新宿省社連絡線 :1944年 (昭和19年)8月、小田原線下り線路と国鉄中央緩行線 下り線路の間に造られた連絡線。戦時中は、国鉄から小田急への車輛貸し出しに使われた線路であった。戦後は深夜1回の貨車 受け渡しのほか、1951年 (昭和26年)2月に小田急で行われたカルダン駆動 の電車の走行テストを相武台にて実施する試験車両が、この線路を通ったほか、機材輸送のため、国鉄大井工場 - 小田急経堂工場間に配給電車 や日本車輌製造 蕨工場にて作られた新造車の搬入もこの線路が使われた。その後、1960年 (昭和35年)2月に1100形 の4両を日立電鉄 へ譲渡した際に使われたのを最後に、連絡線は使われなくなり、1963年 (昭和38年)7月7日 に撤去となった。
代田連絡線 :大東急 時代に設置された小田原線と井の頭線を結んでいた線路。大東急解体後は、京王帝都電鉄(現・京王電鉄 )所有となった。
南武連絡線 :1935年 (昭和10年)9月に小田原急行鉄道と南武鉄道(現・南武線 )の間で協定が結ばれ、作られた連絡線。主に、小田急の座間駅(現・相武台前駅 )にて集荷した砂利を横浜・川崎方面に輸送するために設けられた線路で、1936年 (昭和11年)初頭に設けられた。連絡線は、砂利輸送を目的とするものであったが、電車のやりとりも行われた。しかし、1944年に南武鉄道が国有化 され南武線となると電車のやりとりはなくなり、稲城長沼駅 付近にあった弾薬庫からの輸送のため、小田急(当時は、大東急)所有の無蓋貨車 がこの線路を使い貸し出され南武線を走った。戦後は、1947年 (昭和22年)5月に小田急の1600形 が南武線に貸し出される際に使用されるなどしたが、その後使われなくなり、1961年 (昭和36年)に川崎市が市道 を造成することとなったことから、1967年 (昭和42年)3月、廃止された。
砂利軌道・砂利側線 :相模川 で採取した砂利を運搬するためにかつて存在していたいくつかの路線のうち、762mm軌間の2つの軌道 は小田急が保有・運行(後に別会社に委託)していたものであり、座間駅(現・相武台前駅)から新磯鉱区へ至るものと、座間市新田宿付近から新田宿鉱区へ至るものであった。後に前者は相模線相武台下駅から新磯鉱区まで、後者は同じく入谷駅から新田宿鉱区までの区間に変更されている。また、螢田駅 から酒匂川 の河岸へ、新松田駅 から川音川の河岸への砂利運搬用の側線 がそれぞれ敷設されていた。
計画・工事路線
複々線化(登戸駅 - 新百合ヶ丘駅) … 運輸政策審議会答申第18号 (2000年)、交通政策審議会答申第198号 (2016年)にて複々線化が答申されている区間。登戸駅 - 向ヶ丘遊園駅間は川崎市 の土地区画整理に合わせ整備予定とされ、2009年 に上り2線・下り1線の暫定3線化が完了している。一方、向ヶ丘遊園駅 - 新百合ヶ丘駅間について小田急は「当社単独による整備は事業採算上極めて厳しい」としており[ 94] 、着手に至っていない。
多摩線延伸 … 唐木田駅からJR横浜線 相模原駅 を経て上溝駅 への延伸計画。長年、困難だと思われてきたが、相模原駅東側にある在日米軍 相模総合補給廠 の一部 (2ha ) が鉄道・道路用地として返還されることになり、具体的な構想に至った。相模原市によると中間駅を1 - 3駅設置することを想定している。第三セクター を設立し国と県、市の3者で事業費を3分の1ずつ負担することが検討されている。運転などは小田急電鉄に委託する構想である。
未成路線
喜多見駅 - 稲城本町駅 (9.4 km) … 1967年12月14日免許失効。多摩線の当初計画[ 95] 。
稲城本町駅 - 小田急多摩センター駅 (5.0 km) … 1967年12月14日免許失効[ 95] 。
小田急多摩センター駅 - 城山駅 (16.7 km) … 1987年3月9日免許失効。唐木田方面への延長に変更[ 95] 。
内藤新宿 - 大塚町 (14.7 km) … 1924年9月2日免許失効[ 95] 。
ダイヤ
小田急電鉄・路線図(箱根登山線の一部区間を含む)
2006年以降のダイヤ改正は小田原線・多摩線が東京メトロ千代田線 およびJR東日本の常磐緩行線 (常磐線各駅停車)と相互直通運転 を行い、小田原線の特急「ふじさん」が渋沢 - 松田間の連絡線経由でJR東海の御殿場線 と直通運転を行っている関係で、一部の例外を除きJRグループ のダイヤ改正と同じ日程で行われている。ただし2007年・2011年は実施されず、2010年は一部列車のダイヤ修正に留まっている。2012年にはロマンスカーの使用車両および運行系統・停車駅の変更などが大きく、JRグループのダイヤ改正と同日の3月17日に3年ぶりの大規模なダイヤ改正が実施された。
現有路線の節 で述べた通り、2016年3月26日のダイヤ改正では、それまで千代田線綾瀬駅までの乗り入れであった小田急の車両もJR常磐緩行線への乗り入れが開始された。小田急の車両は自社路線のある東京都 や神奈川県 のほか、JR御殿場線への乗り入れで静岡県 にも入っているが、同日より常磐緩行線への乗り入れで千葉県 や、山梨県 を除く関東地方で唯一大手私鉄の路線が存在せず、乗り入れてくる大手私鉄の車両もこれまで東京メトロのみであった茨城県南地域 にも入るようになり、また小田急は複数のJRグループの会社の路線に乗り入れる大手私鉄となった(これにより小田急の車両は茨城県から静岡県までの広範囲で走行することとなった)。
有料特急列車
小田急電鉄では、「ロマンスカー 」と総称して呼ばれる有料特急列車 を運行しており、系統・種類に応じて下記の愛称がある。全列車とも全座席指定で運行される。大手私鉄では近畿日本鉄道 の「近鉄特急 」と並ぶ看板列車であり、使用車両にブルーリボン賞 受賞車が多い。
現在の愛称
「はこね 」 :小田原線 系統の列車で、小田急箱根鉄道線 に乗り入れ、箱根湯本駅 まで運行する列車。
「スーパーはこね 」 :小田原線系統の列車で、新宿駅 - 小田原駅間無停車であり、箱根湯本駅まで乗り入れ運行する列車。現行ダイヤでは下りのみの設定。
「さがみ 」 :小田原線系統の列車で、小田急箱根鉄道線に乗り入れないもの。基本的には小田原駅発着だが、入出庫の都合で区間運行の列車も存在する。
「えのしま 」 :江ノ島線 系統の列車。
「ホームウェイ 」 :新宿駅を18時以降に発車する下り列車。JRでの「ホームライナー 」に相当し、該当する時間帯は「スーパーはこね」「はこね」「さがみ」「えのしま」系統の全ての列車がこの愛称となる。通勤時間帯での運行となるため、日中に比べ多少時間が掛かることが多い。2016年3月までは平日に限り多摩線 直通の列車も存在していた。
2008年3月15日からの東京メトロ千代田線乗り入れ開始に伴い次の愛称が登場した。同時に新設された後述のベイリゾート号以外は全て頭に「メトロ」がつく。これらはすべて60000形MSEにより運転される。
「メトロホームウェイ 」 :夕方18時以降に千代田線から小田急線に乗り入れる下り列車(平日5本、土休日1本)。
「メトロはこね 」 :千代田線と箱根湯本駅間を運転する列車(平日上り1本・下り1本、土休日上り2本・下り2本)。
2018年3月17日のダイヤ改正で、次の愛称が新設された[ 96] [ 61] 。
運行日が限定される列車
過去の愛称
1960年代までは1列車ごとに異なる列車愛称を与えていたため、多種多様な愛称が存在したが、1966年までに整理された(「はこね (列車)#沿革 」、「えのしま (列車)#沿革 」を参照)。以下では、それ以降に設定が消滅した愛称を挙げる。
「あしがら 」 :1999年に廃止。小田原線系統で箱根登山線(現在の小田急箱根鉄道線)へ乗り入れていた。「はこね」より停車駅の多い列車として設定。
「サポート 」 :1999年に「あしがら」と「さがみ」を統合して登場。2004年12月のダイヤ改正で「さがみ」の復活に伴い消滅。
「ベイリゾート 」 :2008年5月3日運行開始。土休日に小田急線と東京メトロ有楽町線新木場駅間を結ぶ臨時列車(土休日上り1本、下り1本)。2012年より運行を中止している。
「メトロさがみ 」 :2008年3月15日ダイヤ改正より設定。朝方に小田急線から千代田線に乗り入れる上り列車。2018年3月17日のダイヤ改正で新設の「メトロモーニングウェイ」に統合され、設定が無くなった。
「あさぎり 」 :JR御殿場線に乗り入れ、御殿場駅(2012年までは沼津駅 )まで運行する列車。2018年3月17日のダイヤ改正で「ふじさん」に改称された。
車両
小田急電鉄の場合、2600形 までの通勤形車両 については制御装置等の英字による略称を内部用語として用いることがあり、趣味的にも流用される。また、その延長で3000形 (初代) に"Super Express(Car)"の略称である「SE」 の通称を与え、以降特急形車両 については内部または公募で愛称・略称が与えられている。前者は全電動車式高性能車の問題 を、後者は小田急ロマンスカー を参照されたい。なお、京浜急行電鉄 、京成電鉄 や東京都交通局 、名古屋市交通局 、および阪神電気鉄道 の昭和50年代までに落成した車両などと同様に「○○系(けい)」ではなく「○○形(がた)」と呼称される。また、特急形・通勤形とも固定編成を前提とした機器構成がなされているので、原則として編成替えは行われない。
技術面での評価は高く、1957年 には3000形「SE車」 が東海道本線 にて当時の狭軌鉄道での最高速度世界記録 (145 km/h) を樹立した。その他、ブルーリボン賞 、ローレル賞 などの鉄道関係の賞を数多く受賞していた。しかし、近年では通勤形車両のみならず、特急形車両でも他社で実績のある技術や工法を多く取り入れ、50000形VSE を除いて独自性はない。
車両の製造メーカーは特急形が日本車輌製造 と川崎重工業 、通勤形 は前記の2社と総合車両製作所 横浜事業所(および前経営者の東急車輛製造 )であったが、50000形VSE以降の特急形は日本車輌製造のみ、4000形(2代) は総合車両製作所横浜事業所(および東急車輛製造)とJR東日本新津車両製作所 (現・総合車両製作所新津事業所 )で製造している。車両更新・改修は車両製造メーカーまたはグループ企業の小田急エンジニアリング (過去には小田急車両工業 )で施工される。制御装置の製造メーカーは60000形「MSE」 までの特急形が東芝 (現・東芝インフラシステムズ )、通勤形と70000形「GSE」 ・EXEα の特急形は三菱電機 と分けられている。
火災 防止のため、全ての通勤形車両で車両間にある仕切扉 のドアストッパーを撤去した。また、在籍する営業用車両の集電装置 は全てシングルアーム式パンタグラフ を搭載している。これは大手私鉄では初めてである[ 注釈 7] 。
台車 については、開業以来一部(ロマンスカー3000形SE車、国鉄タイプの1800形 、旧型車の機器を流用した4000形 (初代) ほか)を除いて長い間住友金属工業 (現・日本製鉄 )製のもの(特に2200形から1000形までの新造通勤用車両やロマンスカー7000・10000・20000形はリンク式の一種であるアルストムリンク式 と呼ばれる構造)が採用されていたが、ロマンスカーの50000形VSE以降は日本車輌製造製に、通勤用の3000形 以降は東急車輛製造(→総合車両製作所)製に切り換えられている。ただし、新5000形は日車製のNS台車 が採用されている。
現有車両
特急形車両
70000形 GSE
60000形 MSE
30000形 EXEα
30000形 EXE
通勤形車両
5000形(2代)
4000形(2代)
3000形(2代)
2000形
1000形
8000形
鉄道事業用車
除籍車両
特急形車両
50000形「VSE」
7000形「LSE」
20000形「RSE」
10000形「HiSE」
3100形「NSE」
3000形「SE」・「SSE」
特急形気動車
特急形車両として登場後通勤形車両に格下げされた車両
通勤形車両
5000形・5200形
9000形
4000形(初代)
2200形
1400形
1300形
小田原急行1形(1100形)
モノレール
その他
車両基地・検修施設
乗務員区所
喜多見電車区
喜多見車掌区
大野電車区
大野車掌区
海老名電車区
海老名車掌区
足柄電車区
足柄車掌区
研修センター
2001年 (平成 13年)1月15日 に「小田急研修センター(動力車操縦者養成所 )」を開所した[ 100] 。鉄道係員養成のほか、グループ会社合同の研修で使用される。
運賃
大人普通旅客運賃 (小児半額・10円未満の端数は切り上げ、小児のICカード利用時は一律50円[ 78] [ 101] )。鉄道駅バリアフリー料金制度 による料金10円の加算を含む(小児IC運賃は対象外)。2023年(令和5年)3月18日改定[ 102] 。
キロ程
運賃(円)
キロ程
運賃(円)
ICカード
切符利用
ICカード
切符利用
初乗り3km
136
140
38 - 41
472
480
4 - 6
167
170
42 - 46
513
520
7 - 9
199
200
47 - 51
555
560
10 - 13
230
230
52 - 56
607
610
14 - 17
261
270
57 - 61
649
650
18 - 21
293
300
62 - 66
692
700
22 - 25
324
330
67 - 71
743
750
26 - 29
356
360
72 - 76
796
800
30 - 33
387
390
77 - 81
848
850
34 - 37
429
430
82 - 83
901
910
小田原線小田急相模原駅以西の各駅と江ノ島線東林間駅以南の各駅相互間の運賃は、相模大野駅 - 相模大野分岐点 間のキロ程を含めずに算出する。
小田原線小田急相模原駅以西の各駅と江ノ島線東林間駅以南の各駅相互間で、町田駅乗り換えで特急に乗車した場合(ただし新宿駅 - 町田駅間での乗車は除く)は、町田駅 - 相模大野分岐点間のキロ程を含めずに算出する(区間外乗車 )[ 103] 。
2022年3月12日からは、子育て世代応援施策として小児IC運賃 を一律50円とする、日本全国で初の取り組みを実施した[ 104] [ 78] 。合わせて小児通学定期運賃(IC・磁気)も、区間に関わらず1か月800円・3か月2,280円・6か月4,320円に統一している[ 78] 。
回数券
終日利用可能な11券片の特殊割引回数券 (放送大学通学用・通信教育高校通学用・障害者用一種介助同伴)が発売されている。
かつては普通回数券(11券片)・時差回数券(12券片)・土休日回数券(14券片)を発売していたが、2020年3月31日をもって発売終了[ 73] 。これに代わる企画回数券として10券片の「小田急チケット10 」(レギュラー・オフピーク・ホリデーの3券種、有効期間2か月)が発売されたが、2022年7月31日をもって発売終了した[ 81] [ 80] 。
特急料金
大人料金(小児半額・10円未満の端数は切り上げ)。2022年10月1日改定[ 105] 。単位円。
キロ程
特急料金
1 - 35
500
36 - 50
650
51 - 75
750
76 - 83
1000
オンラインサービスで電子特急券を購入した際は50円引き(チケットレス特急料金)
車内で特急券を購入する場合は250円加算
乗車券類の発売
特急券のモバイル購入システム「ロマンスカー@クラブ」を導入している。クレジットカード 情報を登録の上、パソコンおよび携帯電話から予約・決済が可能(携帯電話の画面によるチケットレス乗車も可能)。取扱区間は、小田急線・東京メトロ線の各駅相互間。なお、「ふじさん 」の松田駅 - 御殿場駅 間は空席照会のみ利用可能。登録可能なクレジットカードは自社が発行するOPクレジット のほか、Visa 、マスターカード 、ジェーシービー 、アメリカンエキスプレス カード、ダイナースクラブカード 。
駅の窓口・多機能券売機 では定期券、普通乗車券(連絡乗車券は除く)、特急券、フリーパス類をクレジットカードで購入することができる。利用可能なクレジットカードは自社が発行するOPクレジットのほかに、VISA、マスターカード、ジェーシービー、アメリカンエキスプレスカード。
一部を除く乗車券・特急券・フリーパスは主な旅行会社 でも購入可能であるが、小田急トラベル 以外は非磁気券になるので有人改札対応になる。HIS など、鉄道を扱ってない旅行会社は購入不可。
フリーパス・クーポン
小田急は沿線に、箱根 や江の島 ・鎌倉 、丹沢 ・大山 、伊豆 といった有名観光地があり、観光客向けに「フリーパス」や「クーポン」を発売している。
一部のものは相模鉄道 ・西武鉄道 でも販売しているので、両鉄道の各駅からも利用できる。
フリーパス
かつては西伊豆フリーパス 、中伊豆フリーパス 、南伊豆フリーパス も発売していた。
発売額
出発駅から以下の駅までのキロ程を下表に当てはめて算出
キロ程
箱根フリーパス
小田急メトロ
2日間
3日間
- 3km
5180
5580
4 - 6
5220
5630
7 - 9
5270
5670
10 - 13
5310
5710
14 - 17
5350
5750
18 - 21
5390
5790
22 - 25
5480
5880
26 - 29
5530
5930
30 - 33
5580
5980
34 - 37
5640
6040
38 - 41
5700
6100
42 - 46
5750
6150
47 - 51
5830
6230
52 - 56
5890
6290
57 - 61
5940
6340
62 - 66
6000
6400
67 - 71
6050
6450
72 - 76
6100
6500
77 - 81
6100
6500
82 - 83
6100
6500
小児(一律)
1100
1350
350
(参考) 単独購入
小田原発
東京メトロ 24時間券
5000
5400
600
クーポン・パス・割引きっぷ
温泉クーポン
日帰り温泉 箱根湯寮クーポン
小田急電鉄線発駅から小田急箱根鉄道線箱根湯本駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および箱根湯寮内の大浴場「本殿 湯楽庵 大湯」入湯券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
箱根小涌園ユネッサン 湯遊びクーポン
小田急電鉄線発駅から小田急箱根鉄道線強羅駅までの往復割引乗車券(途中下車可)、箱根登山バス指定区間往復乗車券(途中下車可)および小涌園ユネッサン の入湯券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。なお、出発日が4月30日 - 5月5日および7月31日 - 8月31日の場合、料金が増額。
「湯の里 おかだ」温泉三昧クーポン
小田急電鉄線発駅から小田急箱根鉄道線箱根湯本駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および箱根湯本「湯の里 おかだ」入湯券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
箱根野天風呂クーポン 天山湯治郷
小田急電鉄線発駅から小田急箱根鉄道線箱根湯本駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および天山湯治郷割引入湯券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
小田急箱根レイクホテル(日帰り)入湯クーポン
小田急箱根高速バス の新宿 - 箱根レイクホテル間往復割引乗車券および箱根レイクホテル天然温泉シャクナゲの湯割引入湯休憩券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて1日間。
箱根仙石入湯クーポン
小田急箱根高速バスの新宿 - 仙郷楼前間往復割引乗車券および南甫園割引入園券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて1日間。現在、発売休止中。
かつては箱根ベゴニア園・ひめしゃらの湯のクーポン 、箱根ホテル小涌園 湯ったりクーポン も発売していた。
ハイキングパス
宮ヶ瀬ダムハイキングパス
小田急電鉄線発駅から本厚木駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および神奈川中央交通 バスの指定区間に乗降自由のフリーパスがセットになった券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
かつては足柄古道・万葉ハイキングパス も発売していた。
その他のパス・きっぷ
彫刻の森美術館クーポン
小田急電鉄線発駅から小田急箱根鉄道線彫刻の森駅 ・強羅駅 までの往復割引乗車券(途中下車可)および箱根 彫刻の森美術館 割引入場券がセットになった券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
箱根旧街道・1号線きっぷ
小田急電鉄線発駅から小田原駅までの往復割引乗車券と小田急箱根鉄道線小田原駅 - 小涌谷駅間および箱根登山バス小田原駅 - 元箱根港・箱根町間に乗降自由のフリーパスがセットになった券。有効期限は、使用開始日を含めて1日間。日本初のカーボンオフセット を導入した周遊券。2008年9月1日発売開始、同年10月1日利用開始。これの発売に伴い1988年3月から発売されていた「箱根旧街道ハイキングパス」廃止。
小江戸・川越フリークーポン
かつては御殿場往復割引きっぷ 、小田急・世田谷線散策きっぷ も発売していた。
設備
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独自研究 が含まれているおそれがあります。(2020年5月 )
駅の設備
改札鋏の例(はるひ野駅)
小田急では2005年を除き年2回社債 を1月(愛称「小田急箱根ゆけむりボンド」)と7月(愛称「小田急箱根あじさいボンド」)に野村證券 、大和証券 などで一般投資家向けに起債している。この資金などで各駅のバリアフリー 化、待合室の設置などを行っている。
新宿駅、小田原駅、藤沢駅、片瀬江ノ島駅、新百合ヶ丘駅(多摩線)、唐木田駅(以上は全て路線の起終点駅またはスイッチバック 構造の駅)、代々木八幡駅、東北沢駅、下北沢駅、世田谷代田駅(東北沢、下北沢、世田谷代田の3駅については、小田原線 の連続立体交差 化・複々線 化事業の着手前はいずれも相対式ホームであった)をのぞいた全ての駅で上下別々の相対式ホーム を使用している。かつては梅ヶ丘駅において上下で島式ホーム 1面を共用していたが、その後相対式ホームへ改良された。下北沢駅は当初は上下共用の島式ホームで、その後ホーム増設が行なわれたが、地下化に伴い島式ホームとなっている。また代々木八幡駅は対向式ホームであったが、急カーブの改良工事完了後に島式ホームとなっている。
沿線における戦後の急速な人口増加を見極め切れず、新宿駅の大改良では短期間での再工事を行わざるを得なかった。
自動券売機 などの更新には積極的で、早い時期に1万円札まで対応の券売機が全駅に設置されている。自動改札機 の導入も全駅で完了しているが、有人改札口では改札鋏 が引き続き使用されていた。改札鋏は、2016年11月末で廃止され、日付の入ったスタンプ式となった。改札鋏の鋏痕は各駅で異なっており、これを利用して、通常は部外秘である各駅の鋏痕を公開しただけでなく、1985年春には全駅の改札鋏を集めて回る「ぱちんぱっちん 68駅パンチめぐり」、1986年春には全駅の改札鋏とスタンプを集めて回る「ぺたんぱっちん 68駅スタンプ・パンチめぐり」といったイベントが行なわれた。
2006年から主要駅構内に自動体外式除細動器 (AED) が設置され、2012年4月に全駅への設置が完了した。また、2008年3月から運転を開始したロマンスカー60000形MSEには日本で初めて列車内にAEDが設置され、同年内に他のロマンスカー全編成にも設置された。
駅名標
発車標
フルカラーLED式の発車標(新宿駅)
発車標 についてはLED 式のものが主に使われており、近年はフルカラー式の表示に更新が始まっており、LCD 式のものが使用されている駅もある。特急列車の空席案内ではLCD式のものが使われており、使用車両もわかる表示になっている。特に新宿駅のホームの発車標は乗車位置の表示(一般列車)や特急列車の使用車両や空席状況も表示されている。
アナウンス(自動放送)
2021年現在、駅構内の自動放送は上りホームを関根正明 、下りホームを緒方智美 が担当している。ただし、以下の駅は例外である。
車内自動放送 は、日本語を西村文江 [ 107] 、英語をクリステル・チアリ が担当している[ 108] 。なお2018年3月17日のダイヤ改正時からは、新たに駅番号と次の停車駅の案内のパーツが追加されている。
線路
安全面としては、脱線防止ガード を半径400m以下のカーブに設置している。
複々線区間などの一部の軌道にはラダー軌道 (ラダー枕木 )など最新の軌道技術を採用し、乗り心地にも配慮している。
東京都世田谷区 を中心とする沿線地主・支援者の反対運動などもあって、複々線化工事は遅れていたが、2018年3月、代々木上原駅 - 登戸駅間の複々線完成による新ダイヤにより、ラッシュ時の混雑緩和や列車の遅延減少などが実現した。なお、2004年11月に梅ヶ丘駅 - 和泉多摩川駅まで複々線が完成。引き続き梅ヶ丘駅 - 東北沢駅間(代々木上原駅 - 東北沢駅間は一旦完成していたが下北沢駅周辺の整備との関係で再工事、2018年3月完成)と和泉多摩川駅 - 向ヶ丘遊園駅間(川崎市 による周辺地域の区画整理の遅れのため2009年3月に暫定的に3線化で完成)の複々線化工事が行われた。また、梅ヶ丘駅以西の高架複々線化が完成するまで、世田谷区内の沿線には、「高架複々線建設反対」「地下複々線化の実現を」などといった立て看板が多数設置されていた。しかし、経堂 地区で高架複々線促進協議会が発足していたなど、世田谷区内の沿線では高架複々線化推進の動きもあった[ 109] 。
代々木八幡駅 や東北沢駅 など一部の例外を除き、待避のない中間駅は基本的に相対式でカーブのない直線ホームを使用している。
早期地震警報システム
鉄道事業者としては初めて「早期地震警報システム 」を導入し、2006年 8月1日 に気象庁 が特定事業者に向けて提供する高度利用者向け緊急地震速報 の配信開始にあわせて運用している。
自動列車停止装置
デジタル信号を用いた自動列車停止装置 のD-ATS-Pを全線で使用している。D-ATS-Pは2012年 3月 に多摩線で導入し、以後、各線で導入が進められ、2015年 9月12日 に全線で導入が完了した[ 110] 。D-ATS-P導入前は変周式の自動列車停止装置 (OM-ATS) が全線で使用されていた。
踏切集中監視システム
小田急線内にある230余の全踏切 に監視カメラ・集音マイク・スピーカーを設置(立体化によって廃止された踏切9個には監視カメラのみ設置)し、運輸司令所と隣接している電気司令所にて踏切の各動作(遮断機 の動作、異常発生時の機器の状況)を監視するもので、踏切支障時の迅速な対応が可能になる。2005年 から導入が始まり、2008年 12月 に全線で導入を完了した。
一日平均乗降人員上位25駅
公式サイト 、関東交通広告協議会 および『東京都統計年鑑 』『神奈川県統計要覧 』より。
は、右欄の乗降人員と比較して増( )、減( )を表す。
順位
駅名
路線名
所在地
2020年度
2015年度
2010年度
2005年度
2000年度
特記事項
1
新宿駅
■ 小田原線
東京都 新宿区
317,845
492,234
476,773
486,765
495,438
社内単一路線かつ他社線との相互直通がない私鉄ターミナル駅として最多。各社局線総合では世界一
2
町田駅
■ 小田原線
東京都町田市
200,781
291,911
290,621
281,280
277,304
3
代々木上原駅
■ 小田原線
東京都渋谷区
190,176
251,439
224,032
182,257
171,288
東京メトロ千代田線 との直通人員を含む。
4
藤沢駅
■ 江ノ島線
神奈川県 藤沢市
122,034
162,345
154,045
142,109
142,096
5
登戸駅
■ 小田原線
神奈川県川崎市 多摩区
117,994
161,548
151,662
134,448
6
海老名駅
■ 小田原線
神奈川県海老名市
102,399
143,629
131,505
133,132
128,427
7
本厚木駅
■ 小田原線
神奈川県厚木市
97,984
152,467
141,839
141,390
145,001
他路線と接続しない私鉄の駅として日本一。
8
新百合ヶ丘駅
■ 小田原線■ 多摩線
神奈川県川崎市麻生区
91,516
124,747
121,119
106,525
99,791
9
大和駅
■ 江ノ島線
神奈川県大和市
90,097
116,042
111,481
102,765
105,975
10
相模大野駅
■ 小田原線■ 江ノ島線
神奈川県相模原市 南区
87,835
129,015
119,166
113,093
106,000
11
下北沢駅
■ 小田原線
東京都世田谷区
82,821
114,118
131,992
127,048
132,404
12
中央林間駅
■ 江ノ島線
神奈川県大和市
73,239
97,382
89,892
84,104
13
湘南台駅
■ 江ノ島線
神奈川県藤沢市
65,612
90,208
82,948
76,247
58,557
14
成城学園前駅
■ 小田原線
東京都世田谷区
58,614
88,516
84,182
77,911
85,386
15
経堂駅
■ 小田原線
東京都世田谷区
57,253
74,691
67,541
65,916
63,785
16
鶴川駅
■ 小田原線
東京都町田市
46,377
69,261
68,188
66,647
17
千歳船橋駅
■ 小田原線
東京都世田谷区
44,739
57,112
51,663
47,256
47,009
18
小田急相模原駅
■ 小田原線
神奈川県相模原市南区
43,632
56,293
55,034
54,477
19
小田原駅
■ 小田原線
神奈川県小田原市
41,803
64,580
64,685
63,600
66,220
小田急箱根鉄道線 との直通人員を含む。
20
向ヶ丘遊園駅
■ 小田原線
神奈川県川崎市多摩区
41,442
65,774
64,199
60,741
63,106
21
狛江駅
■ 小田原線
東京都狛江市
36,661
45,650
42,738
41,997
22
伊勢原駅
■ 小田原線
神奈川県伊勢原市
36,216
51,733
49,703
50,170
23
愛甲石田駅
■ 小田原線
神奈川県厚木市
34,670
51,341
47,460
45,686
24
祖師ヶ谷大蔵駅
■ 小田原線
東京都世田谷区
33,774
47,857
42,856
38,689
33,654
25
小田急多摩センター駅
■ 多摩線
東京都多摩市
31,339
49,809
46,984
36,493
32,290
小田原線のターミナル駅である新宿駅の一日平均乗降人員は約31万人であるが、京王線新宿駅と比較すると19万人程度少ない。しかし、新宿駅の南側に位置する代々木上原駅で東京メトロ千代田線への相互直通運転を行っており、都心方面への利便性と輸送の冗長性に寄与している。同駅の一日平均乗降人員は約19万人であり、近年は増加傾向が続いている。
乗降人員が10万人を超える6駅は全て快速急行が停車する。特に横浜線と接続する町田駅は、新宿駅から30km程度離れているのにも関わらず一日平均乗降人員は約20万人であり、他の私鉄路線と比較しても突出して輸送人員が全体的に多い。また新宿駅から45km程度離れた本厚木駅は、他路線と接続しない単独駅でありながら一日平均乗降人員が10万人に近い。小田原線はこれらの主要駅を利用する乗客を捌くために、優等列車を基軸としたダイヤが終日にわたって組まれている。朝のラッシュ時に運転される通勤急行は、登戸駅を通過する代わりに成城学園前駅に停車する千鳥停車を行い、快速急行に乗客が集中しないようなダイヤが組まれている。
江ノ島線で最も乗降人員が多い駅は藤沢駅であり、一日平均乗降人員は約12万人である。路線距離に対して比較的接続路線が多く、同駅と相模大野駅、大和駅、中央林間駅、湘南台駅の5駅は乗降人員が6万人を超えている。
多摩ニュータウンへのアクセス路線である多摩線は、他2路線と比較して輸送量が少ない。都心方面へは京王相模原線 と競合しており、多摩急行の新設を機に小田原線への直通列車を増発した。輸送人員は年々増加傾向にあるものの、小田急多摩センター駅の乗降人員は京王多摩センター駅の6割程度である。
金融・与信事業
小田急線の駅構内に設置された横浜銀行ATM
広報
キャッチコピー
きょう、ロマンスカーで。
小田急は、次へ。 - 2008年のテレビCMでは、ハンバート ハンバート がCM曲 「待ちあわせ」を担当[ 112] 。
世界に一つの日々と
HELLO NEW ODAKYU! - 代々木上原駅 - 登戸駅間の複々線化周知の際に使用。
広報誌
おだきゅう
1987年から2008年3月まで発行されていた広報誌。
ODAKYU VOICE(オダキュウボイス)
2008年4月から発行を開始した広報誌。2013年からはWeb版も開始された[ 113] 。
マスコットキャラクター
もころん
子どもに親しみがあるウサギ をモチーフにした小田急電鉄の子育て応援マスコットキャラクター[ 114] 。これまで、関東の大手私鉄の中では唯一、広報活動用のマスコットキャラクターが存在しなかったが[ 注釈 9] 、2021年11月に掲げた「子育て応援ポリシー」におけるPRの一環として2023年8月23日にデビューし、ブランドカラーのブルーを基調に、特急ロマンスカーの伝統色であるオレンジを手足やしっぽにあしらったデザインとなっている[ 114] 。同年12月4日からは、車両前頭部にもころんのデザインを施した「もころん号」と称したラッピング車両 が期間限定で運行を開始した[ 115] 。
ファン向けサービス
毎年10月の休日に、鉄道の日 にちなみ、海老名電車基地とビナウォーク で「小田急ファミリー鉄道展 」を開催している(2019年は5月下旬開催、2020年は開催中止)。鉄道グッズ・食品の販売、鉄道模型の展示、鉄道車両の撮影会が実施されているほか、他社の鉄道イベントにも随時出店している。
「小田急グループ 親子体験イベント」の一環として、小田急沿線に住む親子を対象に「ファミリー鉄道教室」を開催している。運転士・車掌の仕事や電車が動く仕組みについて学び、車両洗浄などの見学を行う。
2007年の小田急線開業80周年を記念して、公式サイトに「小田急バーチャル鉄道博物館 」を開設している。
2012年3月24日・25日に同年3月16日のダイヤ改正で営業運転を終了した5000形およびロマンスカー10000形・20000形のお別れイベント「The Last Greeting 〜想いは、引き継がれる。〜」を開催した。毎年行われるファミリー鉄道博の内容に加え、前記3車種の車内撮影などが行われた。
2008年以降、子会社の小田急箱根 とのつながり(全国登山鉄道パーミル会 )で関西圏の南海電気鉄道 のイベントでも出店を行い、関西圏でのPRを展開している。また南海電鉄もファミリー鉄道展でほぼ毎年出店を行っている。
その他
江の島海岸 において清掃活動を行う「小田急クリーンキャンペーン」を毎年実施し、グループ社員や沿線住民が参加している。
1970年代 前後には多くのテレビドラマの舞台として電車が登場し、沿線ドラマは全国に知れ渡るところとなった(代表例:ウルトラシリーズ 、ケンちゃんシリーズ など)。
藤子不二雄 の作品との関係
『オバケのQ太郎 』の命名の経緯として、作者が小田急で通勤していたので小田急からオバQになったという説がある。
『ドラえもん 』に「小羽急百貨店」が登場する。「のび太特急と謎のトレインハンター」では取材に協力し、歴代の小田急車両が劇中で多数登場した。
『笑ゥせぇるすまん 』の喪黒福造は、小田急線沿線に在住しているという設定で、作品内に小田急線が度々登場する。
テレビ東京 『日経スペシャル カンブリア宮殿 』2017年5月4日の放送分「GWスペシャル 激闘の箱根! 日本一の温泉地を作り上げた"乗り物屋"の執念」にて、小田急電鉄の事業戦略について放送され、会長の山木利満が出演した[ 116] 。
スポーツとの関係
1949年 11月27日 付の『朝日新聞 』朝刊に、プロ野球 に関する記事があり、その中に「新リーグの一つは名称セントラルリーグ で、巨人 ・阪神 ・中日 ・大陽[ 注釈 10] の既成球団と、大洋漁業 ・西日本新聞 ・小田急 の八チーム」とあり、この時点では小田急はプロ野球球団の所有を計画していた[ 注釈 11] 。しかし球団所有が具体化しつつあったものの、結局は球団所有を断念した。「プロ野球再編問題 (1949年) 」も参照。
過去に女子バレーボール チーム小田急ジュノー を所有していた。丸山由美 を初代監督に招いて1986年に発足したが、Vリーグ 所属時の1998年限りで休部した。現在、小田急は丸山を主任講師としたバレーボールクリニックを世田谷区などで開催している。
東京都町田市 が本拠地のプロサッカークラブFC町田ゼルビア のトップパートナー(スポンサー)としてユニフォームの背中部分にodakyuの広告を掲出し、町田市内にある小田急線の駅構内に掲示板を設置して試合告知や試合結果を貼りだしたり、ホームゲーム開催週には小田急線車内に試合告知のための中吊り広告ポスターを掲出したりしている。シーズン中のFC町田ゼルビアのホームゲームの一部の試合では、「小田急」マッチを開催[ 117] し、その試合関連イベント運営にも協力している。
労働組合
有価証券報告書 によれば、労働組合の状況は以下の通り[ 4] 。
その他
株式会社日本格付研究所 による格付け は、「AA- 」となっている(2021年5月14日時点)[ 118] 。
安藤記念奨学財団と小田急電鉄事業団を前身とする公益財団法人 小田急財団を通して社会還元を行っている。安藤楢六 は小田急中興の祖である。
成城学園前駅 付近の地下区間上のスペースを利用した貸し農園の経営も行っている。
日本映画 の主題歌 第一号となった『東京行進曲 』(作詞:西條八十 、1929年 )に当時急速に発展していた新宿の代名詞の一つとして「いっそ小田急で逃げましょか」というフレーズが歌い上げられており、その部分は検閲 を恐れて原案の歌詞を差し替えた経緯があり、当時から「小田急」という名称が浸透していたことがわかる。
脚注
注釈
^ 合併を含む提携強化を図る、小田急が所有する株数は相鉄の発行済み株式の16%まで、小田急出身の役員を2人受け入れの3つが定められた。ただし合併を含む提携強化については、実施されなかった。
^ 多摩線開通までの計画変遷については多摩線 の記事を参照。翌1967年6月に喜多見 - 多摩間の免許廃止ならびに百合ヶ丘 (後に新百合ヶ丘 に変更) - 多摩間の敷設免許を申請し、同年12月に認可されたことで喜多見からの新線計画は放棄された。
^ 多摩 - 城山間の免許は存置されたが、後に失効した。
^ 特急ロマンスカーでは50000形「VSE」に限り担当乗務員専用の制服を着用していたが、以降は車種にかかわらずロマンスカー乗務員専用の制服を着用するようになる。
^ 小田原駅で乗り換えできるJR線は、在来線の東海道線 はJR東日本だが、東海道新幹線 はJR東海の路線である。小田原駅と同等のケースは京急線 の品川駅 が該当する。
^ JR2社の在来線管内を直接結んでいる私鉄は小田急電鉄のほか大手私鉄では近畿日本鉄道 、第三セクター鉄道 ではえちごトキめき鉄道 がある。だが、近鉄はJR線との直通運転は行っておらず、えちごトキめき鉄道はJRの特急「しらゆき 」が乗り入れるのみでえちごトキめき鉄道の車両はJRには乗り入れない。
^ かつて非シングルアームパンタの車両が在籍していた会社で、現在営業用車両がすべてシングルアームパンタ搭載車となった大手私鉄は、他に京王電鉄 がある。JR の電車では、JR北海道 とJR東海 の車両が全てシングルアームパンタである。
^ かつてはJR東日本も自社発行であったが、2009年 10月 にカード部門を完全子会社「株式会社ビューカード 」として分社化している(ブランド供給会社はクレディセゾン のUCカードと、JCBのブランド供給会社扱いで発行している)。
^ グループ会社では江ノ島電鉄 の「えのんくん」や小田急バス の「きゅんた」などが存在する。
^ 1949年のシーズンまで「大陽ロビンズ」(1948年に太陽ロビンズから改称)と名乗っていた松竹ロビンズ のこと。
^ 他には山陽電気鉄道 がプロ野球球団の所有を企図し、一時期2軍チームの山陽クラウンズ を所有している。
出典
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
小田急電鉄 に関連するカテゴリがあります。
ウィキニュースには
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外部リンク
運輸
流通
不動産
その他
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関連項目
カテゴリ
大手私鉄 16社
準大手私鉄 5社
グループ 関連項目
カテゴリ
営業中
廃止
未成 関連項目
鉄道事業法(旧地方鉄道法)・軌道法に拠る路線のみ。★ 印は施設内路線。* 印は期間限定路線。
鉄道 バス 相互利用(片利用) 新幹線乗車サービス 関連項目
鉄道・バス兼業事業者は鉄道事業者として記載(鉄道未導入・他カード導入の場合を除く)
バス事業者は幹事事業者のみ記載
※: 電子マネー非対応
▲: 鉄道はPASMO・Suicaのみ利用可能
▽: 決済済証明で利用(残額引去なし)
>: 重複の場合の優先順位
導入事業者 関連項目
特記無い場合はいずれも鉄道のみで導入、事業者によっては一部利用できない区間が存在した。カード名は各者で異なる。
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