狛江駅(こまええき)は、東京都狛江市東和泉一丁目にある、小田急電鉄小田原線の駅である。駅番号はOH 16。
概要
駅名称は自治体名「狛江」から取られた。
旧・小田原急行鉄道路線計画時にはなかったが、住民の要望で新設された請願駅である。このため駅開設は路線開通より2か月遅れている。狛江市中心部に位置するが、駅周辺は住宅が密集していたため大規模商業施設やバスターミナル新設が困難であった。路線高架化事業に伴い、駅前再開発事業も行われ、駅前施設「エコルマ」および北口ロータリーが完成した。
「成城学園前管区成城学園前管内」に属する[1]。
狛江市内の駅は、当駅・和泉多摩川駅のみである。なお、喜多見駅はホームの一部が狛江市内となっているが、登記上の所在地は世田谷区となっている。
歴史
年表
駅名の由来
駅が所在している自治体の名称「狛江」より(狛江の由来については諸説ある)。
駅構造
間に通過線を挟んだ相対式ホーム2面4線を有する高架駅る。線路・ホームは高架上、改札口は地上にある。複々線区間であるため。各停の動きに関わらず、特急ロマンスカー・快速急行・急行などが追い越すことが可能。
改札口は喜多見駅側に1か所あり、北側と南側、および改札正面の公共通路への出口がある。臨時改札口はない。屋根はホーム全面を覆っているが、線路部分は覆っていない。駅舎両脇の高架下を商業施設、駐輪場として利用している。
世田谷区内をほぼ直線状に進んで来た路線が、多摩川橋梁に合わせてカーブする途上にあるため、ホームは緩やかにカーブしている。
駅舎デザインは、内側外側共に改札階は薄い茶色、ホーム階は白色が基調となっている。出入り口付近の装飾(駅名が掲げてある箇所)、改札階窓枠、およびホーム階の窓枠は、濃い茶色で、上部が半円状のデザインに統一されている[15]。隣の和泉多摩川駅では、淡いグリーン色、上部が三角形となっており、両駅間デザイン上の差異となっている。
また、旅客上屋(屋根)については、喜多見駅等の世田谷区内の新設高架駅では、横から見て丸みを帯びたものに統一されているが、狛江市内にある狛江駅と和泉多摩川駅は、直線状のものに統一されている[15]。
のりば
ホーム |
路線 |
方向 |
軌道 |
行先[16]
|
1
|
小田原線
|
下り
|
緩行線
|
小田原・片瀬江ノ島方面
|
通過線
|
□小田原線
|
下り
|
急行線
|
(下り列車通過)
|
通過線
|
上り
|
(上り列車通過)
|
2
|
小田原線
|
上り
|
緩行線
|
新宿・ 千代田線方面
|
※下り東北沢駅 - 登戸駅間、上り向ヶ丘遊園駅 - 東北沢駅間急行線・緩行線は原則として以下の通りに使い分けられている。
- 〔急行線〕
- □特急ロマンスカー・■快速急行・□通勤急行・■急行が使用する。成城学園前駅 - 経堂駅間のみ□通勤準急も使用する。
- 〔緩行線〕
- ■準急・■各停が使用する。□通勤準急も上記以外の区間で使用する。
- 但し、千代田線直通上り■急行は、経堂駅以東で緩行線を使用する。
出入口
- 北口:改札階と駅前は同一レベルで連続して繋がっており、段差を気にすることなく移動可能。
- 南口・正面口:改札階と駅前間に階段・スロープがある。
旧駅舎
駅舎・線路共に地上にあった。駅舎は下りホーム側にあり、両ホームは跨線橋で連絡していた。上りホームには臨時改札口があった。
駅設備
駅舎は1990年代に出来たため、設備は比較的充実している。多目的トイレはオストメイトに対応している。
- トイレ:改札内(上り線の直下付近)にある。女性用、多目的トイレ、男性用がある。
- 水飲み場:各ホームに1か所ずつ、合計2か所ある。
- 休憩コーナー:改札内側に2か所ある(旧・喫煙所)。
- 待合室:各ホームに1か所ずつ、計2か所が2004年(平成16年)秋に新設された。
- エレベーター:改札階と各ホーム階を連絡する。ホーム毎各1基の合計2基がある。
- エスカレーター:改札階と各ホーム階を連絡する。両方向各1基の合計4基がある。
商業設備・施設
利用状況
2022年度(令和4年度)の1日平均乗降人員は41,774人であり[小田急 1]、小田急線全70駅中24位。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通り。
年度別1日平均乗降・乗車人員[17]
年度
|
1日平均 乗降人員[18]
|
1日平均 乗車人員[19]
|
出典
|
1948年(昭和23年)
|
[20]3,570
|
|
|
1990年(平成02年)
|
|
22,126
|
[* 1]
|
1991年(平成03年)
|
[20]44,808
|
22,372
|
[* 2]
|
1992年(平成04年)
|
|
22,079
|
[* 3]
|
1993年(平成05年)
|
|
21,841
|
[* 4]
|
1994年(平成06年)
|
|
21,441
|
[* 5]
|
1995年(平成07年)
|
|
21,615
|
[* 6]
|
1996年(平成08年)
|
|
21,614
|
[* 7]
|
1997年(平成09年)
|
|
21,474
|
[* 8]
|
1998年(平成10年)
|
|
22,197
|
[* 9]
|
1999年(平成11年)
|
|
21,648
|
[* 10]
|
2000年(平成12年)
|
|
21,433
|
[* 11]
|
2001年(平成13年)
|
|
21,342
|
[* 12]
|
2002年(平成14年)
|
42,093
|
21,093
|
[* 13]
|
2003年(平成15年)
|
[21]41,718
|
20,964
|
[* 14]
|
2004年(平成16年)
|
[22]41,632
|
20,945
|
[* 15]
|
2005年(平成17年)
|
[23]41,997
|
21,082
|
[* 16]
|
2006年(平成18年)
|
42,533
|
21,425
|
[* 17]
|
2007年(平成19年)
|
43,450
|
21,779
|
[* 18]
|
2008年(平成20年)
|
43,594
|
21,797
|
[* 19]
|
2009年(平成21年)
|
43,202
|
21,597
|
[* 20]
|
2010年(平成22年)
|
42,738
|
21,329
|
[* 21]
|
2011年(平成23年)
|
42,102
|
21,003
|
[* 22]
|
2012年(平成24年)
|
43,031
|
21,476
|
[* 23]
|
2013年(平成25年)
|
44,158
|
22,049
|
[* 24]
|
2014年(平成26年)
|
44,947
|
22,403
|
[* 25]
|
2015年(平成27年)
|
45,650
|
22,754
|
[* 26]
|
2016年(平成28年)
|
46,431
|
23,137
|
[* 27]
|
2017年(平成29年)
|
46,890
|
23,364
|
[* 28]
|
2018年(平成30年)
|
48,346
|
24,090
|
[* 29]
|
2019年(令和元年)
|
48,921
|
24,374
|
[* 30]
|
2020年(令和02年)
|
36,661
|
18,301
|
[* 31]
|
2021年(令和03年)
|
[小田急 2]38,851
|
|
2022年(令和04年)
|
[小田急 1]41,774
|
|
|
駅周辺
北口・南口にそれぞれ駅前広場・ロータリーがある。北口ロータリーは狛江通りに、南口ロータリーは世田谷通りに通ずる。また、高架下には商業施設小田急マルシェ狛江がある。
2018年(平成30年)4月より狛江交番隣にある空地は「えきまえ広場」としてイベントなどに開放されている。
北口
南口
小田急マルシェ
ダイソー狛江店や啓文堂書店狛江店などが出店する。出店テナントの一覧・詳細情報は公式サイト「店舗一覧」を参照。
バス路線
- 狛江駅北口
小田急バス・京王バス路線が駅前ロータリーへ乗り入れる。
- 狛江駅南口
南口より若干和泉多摩川駅寄りの駅前ロータリーへ乗り入れる。かつては以下の小田急バス路線の他に不定期ながら京王閣行京王バスが運行されていた。
隣の駅
- 小田急電鉄
- 小田原線
- ■快速急行・□通勤急行・■急行・□通勤準急
- 通過
- ■準急
- 成城学園前駅 (OH 14) - 狛江駅 (OH 16) - 登戸駅 (OH 18)
- ■各駅停車
- 喜多見駅 (OH 15) - 狛江駅 (OH 16) - 和泉多摩川駅 (OH 17)
脚注
注釈
出典
- 小田急電鉄の1日平均利用客数
- 東京都統計年鑑
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
狛江駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク