小田急商事株式会社(おだきゅうしょうじ)は、神奈川県川崎市麻生区に本社を置き、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、駅売店の運営などを行う小田急グループの企業[1]。小田急電鉄の完全子会社。また、小田急電鉄の駅ナカでフランチャイジーとして、セブン-イレブンやドトールコーヒーの一部店舗も展開している。
沿革
展開事業
セブン&アイHDと小田急電鉄および小田急商事の業務提携の合意に基づき、小田急商事が運営する駅売店と駅ナカコンビニを、2018年から2年程度をかけ順次、セブン-イレブンへ転換することとなった。また都市型スーパーマーケット事業においても、セブン&アイの店舗運営ノウハウを取り入れ、同社からプライベートブランド「セブンプレミアム」の供給を受け入れるとしている[11]。
2018年2月末時点で、スーパーマーケット「Odakyu OX」26店舗、駅売店「Odakyu SHOP」88店舗、駅ナカコンビニ「Odakyu MART」13店舗を運営していた[12][13]。セブン&アイHDとの業務提携により、このうち駅売店「Odakyu SHOP」と駅ナカコンビニ「Odakyu MART」がセブン-イレブンへ順次転換された。セブン-イレブン・ジャパンは鉄道事業者との提携を進めており、JR西日本およびJR四国、京浜急行電鉄、京王電鉄、多摩都市モノレールなどと提携している。
都市型スーパーマーケット事業「Odakyu OX」
2020年7月現在28店舗。小田急ポイントサービスの加盟店。
「OX(オーエックス)」の由来は、Odakyu(小田急)から「O」、Exchange(交換・取引所)から「X」をそれぞれ一字取ったものであり、「小田急の、商品を交換・取引する場所。」という意味である。米軍基地にある物品交換所のことを「PX(ピーエックス)」と言っていたため、それをもじったとも言われる。
なお、小田急電鉄社史によると、「Odakyu OX」の広告の作成を外部に委託した際に「Odakyu ○×(おだきゅう まるばつ)」と呼び合っていたことがあった。[要出典]
駅売店・コンビニエンス事業
- Odakyu OX MART(駅ナカコンビニ)
- かつては「Odakyu MART」の屋号で営業し、2018年11月時点で10店舗が存在した。また、2016年4月にはコンビニ型新業態「Odakyu OX MART」を出店したが[14]、2018年からセブン-イレブンへ順次転換を開始。
- セブン-イレブンへの転換開始以降、Odakyu OX MARTは新百合ヶ丘店のみ現存していたが、2023年4月よりチェーン展開を再開し、同月には祖師谷店[15]が、翌5月には町田店[16]がオープンし、2023年5月時点で3店舗を出店する。
- セブン-イレブン(コンビニ、駅売店)
- 主に「Odakyu MART」「Odakyu SHOP」「Odakyu AZUR」から転換されたものだが、一部では新規出店した店舗も存在し、出店範囲は駅舎外にも拡大している。小田原駅では土産物店「小田原駅名産店」を併設する。
- 小田急商事運営店舗は原則として「セブン-イレブン 小田急○○店」と店舗名に小田急が付けられる。
- 2022年4月時点で、59店舗を出店する。
専門店事業
過去に存在した店舗
下記の店舗以外にも、過去にはミニプラやオンデーズ、宝くじ売り場などのフランチャイズ運営も手掛けていた[18]。
Odakyu OX(スーパーマーケット)
東京都
神奈川県
Odakyu MART・Odakyu OX(コンビニエンスストア)
以下はセブン&アイHDとの業務提携前に閉店した店舗。
Odakyu OX SHOP(駅売店)
- 当初は「OX SHOP」の屋号で展開していたが、Odakyu OXが現行の看板デザインを採用したのに合わせ、多くの店舗で順次「Odakyu SHOP」へ屋号を変更した。その後は「Odakyu SHOP」や「OX SHOP」、「Odakyu AZUR」、「Odakyu OX SHOP+くすり[31]」といった様々な屋号が混在し、2018年5月時点で88店舗を展開していた。
- 2018年からセブン-イレブンへ順次転換を開始。同時に不採算店舗の閉鎖も進められ、売店が全廃となった駅も存在する。
Odakyu BOOKMATES(書店)
2019年3月に最後の店舗であった相模大野店が閉店。
- 東北沢店(東京都世田谷区)
- 祖師ケ谷大蔵店(東京都世田谷区)
- 生田店(神奈川県川崎市多摩区)
- 新百合ヶ丘北口店(神奈川県川崎市麻生区)
- 玉川学園店(東京都町田市)
- 相模大野店(神奈川県相模原市南区)
- 東林間店(神奈川県相模原市南区)
- 南林間店(神奈川県大和市)
- 大和店(神奈川県大和市)
The New's TSUTAYA
カルチュア・コンビニエンス・クラブとフランチャイズ契約を結び「The New's TSUTAYA」を展開していた。2018年5月に最後の店舗であった経堂店が閉店。
関連会社
過去の関連会社
- 株式会社小田急ライフアソシエ - 2000年に小田急商事として保育・介護事業を開始[1]、2006年に会社分割により設立[1]。2016年7月1日付でニチイ学館が小田急商事から全株式を取得し、子会社として「株式会社ニチイふらわあ」へ社名変更[32]。
関連項目
脚注
外部リンク
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