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『アニソン・アカデミー』は、NHK-FMで2013年4月6日から放送されているアニメソング専門の音楽番組。
概要
NHK-FMでは2006年以降、長時間特別番組『今日は一日○○三昧』の企画の一つとして「今日は一日“アニソン”三昧」というアニメソング専門のリクエスト番組を複数回放送しており、回を重ねるたびに人気が高まっていた。
2008年12月31日放送の第3弾「今日は一日“アニソン”三昧 ファイナル」ではリスナーから番組に寄せられるリクエスト数もおよそ10万通を数え、放送当日の公式サイトのアクセス数がNHK紅白歌合戦に比肩する約334万件を記録[1]。さらに、2010年5月5日の第4弾「今日は一日“帰ってきたアニソン”三昧」の放送では、リクエスト総数が約15万通に上ったほか、この番組のTwitterハッシュタグが(NHKの発表では)一時的に「全世界で一番使われているハッシュタグ」になる“事件”[2]が起こったほか、第5弾「今日は一日“アニソン”三昧 Z(ゼット)」でも、同じハッシュタグが2012年上半期通算で最も多く使用されたハッシュタグとなる[3]ほどであった。他にもNHKネットラジオ らじる★らじるのアクセス数を更新するなど、「アニソン三昧」は『今日は一日○○三昧』の代名詞となり[4]、NHKをして「モンスター番組」と言わしめるほどの存在となっていた[2]。
また、この「○○三昧」とは別に、2007年からNHKラジオ第1にてアニソンやアニメ制作関係者らにインタビューする『渋谷アニメランド』が随時特集番組として放送され、2010年度は隔週レギュラー(火曜日)、2011年度からは毎週レギュラー(派生番組の『エレうた!』を放送する最終週を除く。2011年度土曜、2012年度日曜)に昇格して放送し続けた。
このような反響を受ける形で、NHK-FMでは初のアニメソング専門のレギュラー番組が誕生することになった[4][5]。番組の立ち上げには「アニソン三昧」のスタッフが携わることになる[6]。
番組の内容は、リスナーからリクエストを中心にして、アニメソングを幅広く取り上げつつ、バラエティに富んだコーナーを設け、子供から大人まで楽しんでもらうものである[7][4]。
番組パーソナリティにはサブカルチャー好きとして知られる中川翔子が担当[注 1]。番組担当者は「テレビでは大人の女性の雰囲気を漂わせるようになった中川さんですが、この番組では豊富なアニメ知識を存分に発揮して、テレビでは封印ぎみ(?)の“オタぶり”を前面に出していただきたいと思っています」と説明している[6]。番組のロゴデザインも中川が手がけている。
本放送に先立ち、プレ番組として、2013年3月4日 - 8日と11日 - 15日の24:00 - 24:50に『とことんアニソンアカデミー前夜祭』が放送された[8]。
2016年4月30日は、スピンオフ元の「アニソン三昧」シリーズ第6弾として『今日は一日“アニソン”三昧 〜あンな歌にそンな歌にこンな歌 何ンでもありーな感じ!?〜』を放送、番組担当も本番組パーソナリティの中川・あべ・藤崎が担当する。
2017年4月1日の放送では番組5年目に入ることにあたり、この番組の「校歌」が制作され初めて披露された。作詞はパーソナリティである中川とあべが手がけ、作曲を渡辺宙明、編曲を田中公平がそれぞれ担当、ささきいさおと水木一郎がレコーディングとしては初めてデュエットで歌っている[9]。同曲は10月18日にCD化され発売されている[10]。
2018年8月12日放送の『徳光和夫のふるさと民謡トーク』にて当番組とのコラボ企画であるアニソン音頭特集を放送した。
新型コロナウイルス感染拡大及び改正・新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の発令に伴う渋谷・放送センターにおける外部入場禁止に伴い、2020年4月11日・4月18日放送分は過去の放送を再編集した傑作選として放送、4月25日から5月30日までの放送分は中川・あべ・ゲスト講師がいずれも自宅で収録した物を送る「家庭学習スペシャル」として放送した。そして緊急事態宣言全面解除後、体制が整った6月6日より放送センターからの生放送を再開している。また、コロナ禍が始まり、感染の面から公開生放送を中止していたが、2022年11月12日に静岡市のNHK静岡放送局から3年振りに公開生放送を行った。
基本的にアニメソングが中心となるが、中川が特撮(特にスーパー戦隊シリーズ)ファンであるため、特撮関連の楽曲も流れるほか、ゲームミュージックやテレビドラマ関連の楽曲なども流れることがある。
番組エンディング前、曲名紹介した曲終わりに曲名紹介していない曲がいきなり掛かる事をあべしフェイントと呼ぶ。
略称はアニアカである。
アニメソングの学校がコンセプトである為、特別編成で番組がお休みの時は休校と称し、公開録音を課外授業と称する。
放送時間
- 原則生放送だが、出演者のスケジュールの都合や新年1回目の放送、上述のように緊急事態宣言を受けての制限などにより、番組全体または一部を事前収録することがある。
- 首都圏の放送局を中心に差し替えが行われることがある(夏の甲子園県大会やNHK全国学校音楽コンクール県予選放送のため)が、番組内では差し替えの予告は基本はせず、地方別のNHKラジオ番組表を見ない限り分からない。らじる★らじる及びradikoでは通常通り聴くことができる(らじる★らじるは日本8地域の局が全国どこでも受信可能なので、通常放送している地域の局を受信すればよい。radikoのでの配信は東京・渋谷から配信される東京都域放送のみ全国同一コンテンツとして配信される為、地域選択は不要)。
- 2020年4月4日放送分より、らじる★らじるの聞き逃し配信サービスの対象となった。放送の翌々日となる翌週月曜正午より1週間配信が行われる。但し一部の放送回(アンコール放送回等)は聞き逃し配信は行われない場合がある。
パーソナリティ
「アカデミー」にちなんで、学校の生徒会の肩書きが割り当てられている。
なお、ゲストの中には講師とは別の肩書きが付けられている場合がある。※は中川がコンサートツアー等で番組欠席時の代理パーソナリティを担当した人物。
放送内容
- リクエストコーナー
- テーマなしのリクエストの他、以下のテーマに沿ったリクエストを受け付ける。
- マイ・ターニングアニソン 〜アニソンの力〜 - リスナーが転機となったアニソンとそのエピソードを寄せる。
- アニソン遺産 - リスナーが未来に残したい懐かしのアニソンとその思いを寄せる。
- アニソン前口上 - リスナーが好きなアニソンとそのアニソンのユニークな曲の紹介ナレーション(前口上)を寄せる。「アニソン自由研究」の位置づけ。
- アニバーサリー・アニソンリクエスト - 誰かにとっての記念日や、何かの記念日にアニソンをプレゼント。
- この他、随時何らかのテーマにそったアニメソングのリクエストを募る事もある(例:ドライブBGMになるアニソン、演歌や音頭的なアニソン)。
- ゲストコーナー
- 声優・アニソン歌手を「講師」として招き、アニソンにまつわるトークを繰り広げるほか、ゲストによっては代表的な持ち歌の「歌唱講座[注 3]」が行われる。
- アニソンセルフライナーノーツ
- ゲストの楽曲の中から中川またはゲスト自身が思い入れのある楽曲を選曲し、その曲についてゲスト自ら楽曲の背景などを解説する。
- アニソンランキング部
- 特定の年に本放送・公開・発売[注 4]されたアニソンのランキングを基本的に1ヶ月の放送内(特番等で休止の場合はそれに応じて期間を延ばす)で決める。放送回ごとに中間発表を行い、翌月最初の放送で全ランキングを発表する[注 5]。
- 流しのアニソン部
- あべのアコースティックギターに乗せて、中川がアニメソングをカバーして歌う不定期コーナー。
- アニアカ広報部
- 本番組の今後の放送予定やNHKのテレビ・ラジオで放送される関連する番組の告知、中川やあべの今後のスケジュールなどの告知コーナー。
- アニソンコンシェルジュ
- リスナーから募集したシチュエーションにあった曲を中川とあべが選曲し紹介する。
講師
歌手名の後ろの『』で囲まれた楽曲は、「歌唱講座」で使用された楽曲。
脚注
注釈
- ^ これまで「アニソン三昧」への出演はなし。
- ^ 緒方は直後の『ラジオマンジャック』の隔週レギュラーとして出演しており、その関係で本番組にも数回飛び入り出演している。
- ^ ゲストの生歌に引き続き、歌い方のアドバイスを挟んで、同曲のカラオケをフルコーラスで流す。
- ^ テレビ・OVAは、当該年の前年以前から継続の作品も対象。このため、同一曲が「複数年にまたがってランキング」「開始年は圏外で、2年目以降にはランクイン」となることもある。
- ^ 放送初期は10位からだったが、現在は月末の2週を使い、20位〜11位、10位〜1位(1週目の状況により比率の変動あり)の計20曲のランキングになっている。放送時間に余裕がある場合、1位発表後に21位以下を紹介することもある。2016年以降は曲数が大幅に増加していることもあり、最初の週で上位10曲→11位以下20位程度まで発表、さらに翌週以降も2週程度に渡って21位以下の曲を発表している。
- ^ 通常はラジオ第一で放送中の『三宅民夫のマイあさ!』の経済コーナー「マイBiz」にて電話出演している。
- ^ 北海道ブロックは『ラジオ・#ナナメの場』放送のため、休止。
- ^ 松澤が『聖闘士星矢 冥王ハーデス編』で主題歌を担当、中川も『聖闘士星矢Ω』で城戸沙織役と主題歌を担当している。
- ^ 四国ブロックは秋季四国地区高等学校野球大会中継のため、休止。
- ^ 関東地方及び山梨県は秋季関東地区高等学校野球大会中継のため、休止。放送されていない地方に向けて裏送りで放送。
出典
関連番組
- 渋谷アニメランド - NHKラジオ第1で放送されていた、前身番組。
- パワーボイスA→あにげっちゅ - 『らじらー!サンデー』の「声優アーツ」を前身とし、声優やアニメスタッフ、アニメファンをゲストに招いて話を聞くトーク番組。アニソン歌手がゲストの回もある。
- アニメ・ステラー - 2022年4月開始の番組。番組後半でその回で取り上げた作品の楽曲を解説する「Music Library」のコーナーがあるほか、回によっては特定のアニソン歌手を取り上げる「アニテラ的アニソン特集」を放送する。
- ボイスパラダイス - 2005年から2008年にかけて特番として放送。
- 声優ラジオ〜その声の秘密〜 - 2014年5月6日に放送。
- ゆうがたパラダイス - 2016年4月〜2021年3月、火曜日を「三森すずことアニソンパラダイス」として放送。
- ラジオ深夜便 - 2018年現在、3時台の「にっぽんの歌、こころの歌」にて毎年5月5日前後に懐かしのアニメソング・特撮ソングを紹介している。
外部リンク
NHK-FM 土曜14:00枠 |
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アニソン・アカデミー
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