黒崎 真音(くろさき まおん、1988年〈昭和63年〉1月13日[1] - 2023年〈令和5年〉2月16日[2])は、日本の女性歌手。東京都出身。ALTIMA、ALICesのメンバー。所属芸能事務所はART ONE Entertainment。所属レコードレーベルはNBCユニバーサル。血液型はA型。公式ファンクラブは「クロサキ★ファミリア」。愛称は「ヲ嬢」。
略歴
2006年秋頃より東京・吉祥寺を中心にユニットでライブ活動を開始。2008年1月から秋葉原ディアステージにてソロ活動を本格的に開始。ディアステージで活動中、冨田明宏(現プロデューサー)にその才能を見出され、黒崎真音としてデビューの緒を掴む。2010年にテレビアニメ『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』のエンディングテーマを収録したアルバム『H.O.T.D.』でメジャーデビュー。
テレビアニメ『とある魔術の禁書目録II』ではエンディングテーマを2クールにわたって担当し、前期エンディングテーマ「Magic∞world」がファーストシングルとなった。
2011年3月5日に行われたメジャーデビュー後初のワンマンライブ「MAON KUROSAKI LIVE 2011 SPRING〜MEMORIES FIRST〜」のチケットは、発売から8分で完売した。
2011年7月1日 - 4日には、ロサンゼルス・コンベンション・センターで開催された"アニメ・エキスポ2011"にゲスト出演した。
『Animelo Summer Live 2011 rainbow』の記者会見に登場し、デビュー1年目にして初出場を正式発表。その後、『Animelo Summer Live 2019 -STORY-』まで9年連続出場を果たした。
2011年の『Animelo Summer Live』で、シークレットゲストとしてm.o.v.eのmotsu、fripSideの八木沼悟志と共にALTIMAで登場。ユニットとしての活動もスタートさせ、テレビアニメ『灼眼のシャナIII-FINAL-』のエンディングテーマを2期にわたって担当し、2012年はテレビアニメ『アクセル・ワールド』のオープニングテーマを担当した。
2012年2月、公式ホームページやブログで所属事務所をモエ・ジャパンから一二三に移籍することが発表された[3]。
2012年6月には、マレーシアで行われた『AFA MY』にて自身初となるアジアLIVEを実現。
2012年夏季のテレビアニメ『薄桜鬼 黎明録』の主題歌「黎鳴 -reimei-」で、自身初となるアニメのオープニングテーマを担当。同年冬季にはテレビアニメ『ヨルムンガンド PERFECT ORDER』でもオープニングテーマ「UNDER/SHAFT」を担当している。
2012年7月18日に発売されたPSP専用ソフト『十鬼の絆 〜関ヶ原奇譚〜』の主題歌集『悠久ノ謳』にて、レーベルの後輩であるRayに自身初となる歌詞提供を行った。
2012年10月14日には、デビュー2周年を記念したワンマンライブ『MAON KUROSAKI LIVE 2012 FALL〜2nd Anniversary〜』をSHIBUYA-AXで開催。
2013年6月30日には上海で石川智晶とのジョイントライブを開催し、政治的な問題から中国におけるアニソンライブが長らく行われていなかった背景を受け、「長かったアニソンライブ氷河期の終わりがついに見え始めた」と中国メディアに取り上げられた[4][5]。
2013年11月6日にはテレビアニメ『東京レイヴンズ』のオープニングテーマ「X-encounter」を発売。黒崎にとっては、『東京レイヴンズ』が初めて第1期からオープニングテーマを担当したアニメとなった。
2014年4月27日、幕張メッセ国際展示場で開催された『ニコニコ超会議3』内で実施された音楽ライブイベント『超音楽祭2014 〜超会議3〜』にI'veのゲストボーカルとして出演。
2016年11月23日にテレビアニメ『ドリフターズ』のエンディングテーマ「VERMILLION」をリリース。この曲のサウンドプロデュースを、LUNA SEA、X JAPANのギタリストであるSUGIZOが行い、レコーディングのドラムを、LUNA SEAのドラマー真矢が担当する。
2019年9月、神田沙也加と音楽ユニット「ALICes(アリセス)」を結成[6]。
2021年9月18日、配信ライブの最中に倒れ、急遽ライブ配信を中断。その後搬送された病院にて硬膜外血腫と診断され、そのまま緊急手術を受けた。手術は成功し、容態も安定。しかし回復に向けて最低でも2か月以上の療養期間が必要なため、当面の間、活動を休止することが19日に発表された。これに伴い、9月25日に北海道・PLANTで開催されるイベント「Appearance Vol.1 in 札幌」、および、10月8日に東京・草月ホールで開幕するミュージカル『悪ノ娘』への出演がキャンセルされた[7]。『悪ノ娘』の代役は佐咲紗花が務める[8]。
2021年12月18日、「ALICes」のパートナーである神田沙也加が、札幌市のホテルで転落して急逝[9]。
2022年5月14日、一二三との契約を終了しART ONE Entertainmentに移籍したことを発表[10][11]。同年7月31日にはフルバンド形式では3年半ぶり、休業からは約10か月ぶりとなる復活ライブを開催した[12]。
2023年2月28日、同月16日に持病の悪化により亡くなったことが所属事務所より発表された[13][14]。35歳没。活動中での急逝に様々な分野から惜しむ声が上げられた[15]。
人物
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/64/Question_book-4.svg/50px-Question_book-4.svg.png) | この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "黒崎真音" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2011年10月) |
「ヲ嬢」という愛称の由来は、「オタクなお嬢様だから」。レギュラーパーソナリティーを務めるA&G ARTIST ZONE 2hから生まれた。
自身のブログ「日刊クロサキ」は、文章の最後に"Maon@"と何か一言付けて終わる。
ONE OK ROCKのファンであり、ライブにも足を運んでいる[16]。
アニソンシンガーを目指したきっかけは栗林みな実のステージを見た衝撃からだとインタビューで語っている[17]。なお、2011年に行われた『Animelo Summer Live』では、栗林みな実の呼び込みで黒崎がステージに登場。黒崎は目を潤ませながら、2人で「翼はPleasure Line」をデュエットした[18]。その後、2012年10月6日に行われた筑波大学の学園祭で、栗林みな実とのジョイントライブが実現した。
好きな音楽はエヴァネッセンスやウィズイン・テンプテーションのようなゴシック・メタル系だとインタビューで答えている[19]。
音楽的な趣味などが共通している喜多村英梨と親しく、ラジオなどでかねてから共演を切望していたが、2013年に開催された『ANIMAX MUSIX 2013』で2人のコラボレーションが実現。林原めぐみの「Give a reason」をデュエットでカバーした[20][21]。
レーベルの先輩である川田まみとは公私に亘り親しく、「X-encounter」の作詞に行き詰った際はアドバイスを受けたことをブログで明かしている[22]。
川田まみとの間には「snap out of it!」というデュエット曲があり、アルバム『とある魔術の楽曲目録』に『とある魔術の禁書目録』のイメージソングとして収録されている。
その他にも親しい存在として、藍井エイル、佐咲紗花、KOTOKOの名前がお互いのブログなどで登場する。藍井エイルとは台湾で、佐咲紗花とKOTOKOとは学園祭でそれぞれジョイント・ライブを開催。特にKOTOKOは黒崎に「LOVE◯JETCOASTER」で歌詞提供をするなど、デビューした当時から彼女のことを気にかけており、黒崎もKOTOKOが憧れの先輩であると語っている[23][24][25][26][27][28]。
好きな食べ物はお茶、日本蕎麦、梅干しなど。
世界各国でも活発に活動を行なっており、これまでにアメリカ(ロサンゼルス)、マレーシア、中国(上海、広州、香港)、台湾(台北)、タイ(バンコク)、ALTIMAとしてオランダ(ハーグ)、アメリカボルチモアでライブを披露している。
イメージカラーは紫。サイリューム、ペンライトも紫を推奨している。
乙女ゲームユーザーであることを公言しており、またイラストを描くことを得意としており、自身のツイッター、ファンクラブサイトなどで披露している。
宝塚歌劇団の観劇を趣味としていることをツイッターやブログで発言しており、同じ趣味を持つ南里侑香や田村ゆかりと宝塚について会話を交わしていることがブログで確認できる[29]。
旧ケータイ専用ファンクラブサイト「くろさき家!」が閉鎖され、2013年7月からPC、スマートフォンに対応した新しいファンクラブ「クロサキ★ファミリア」を開設した[30]。
大の新日本プロレスファンでもある。
生前、黒崎は、俳優の間瀬翔太と、互いの病気について語り合う仲であった。間瀬は10万人に1人の難病「脳動静脈奇形」を患っていることを公表しているが、共通の友人を介して、手術痕など、さまざまな悩みについて相談していたという[31][32]。
ディスコグラフィ
シングル
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発売日 |
タイトル |
規格品番 |
オリコン 最高位[33]
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初回限定盤 |
アニメ盤 |
通常盤
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1st
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2010年11月24日 |
Magic∞world |
GNCA-0183 |
|
GNCA-0184 |
20位
|
2nd
|
2011年3月2日 |
メモリーズ・ラスト |
GNCA-0185 |
GNCA-0186 |
14位
|
3rd
|
2012年5月9日 |
HELL:ium |
GNCA-0237 |
|
61位
|
4th
|
2012年8月8日 |
黎鳴 -reimei- |
GNCA-0242 |
GNCA-0243 |
40位
|
5th
|
2012年10月17日 |
UNDER/SHAFT |
GNCA-0245 |
GNCA-0246 |
36位
|
6th
|
2013年11月6日 |
X-encounter |
GNCA-0312 (CD+BD) GNCA-0313 (CD+DVD) |
GNCA-0314 |
13位
|
7th
|
2014年10月15日 |
楽園の翼 |
GNCA-0350 |
GNCA-0351 |
GNCA-0352 |
16位
|
8th
|
2015年5月13日 |
刹那の果実 |
GNCA-0374 |
GNCA-0375 |
GNCA-0376 |
21位
|
9th
|
2015年8月19日 |
ハーモナイズ・クローバー /アフターグロウ |
GNCA-0396 |
|
GNCA-0397 |
36位
|
10th
|
2016年8月17日 |
DEAD OR LIE(feat.TRUSTRICK) |
GNCA-0433 |
GNCA-0434 |
GNCA-0435 |
27位
|
11th
|
2016年11月23日 |
VERMILLION |
GNCA-0436 |
|
GNCA-0437 |
44位
|
企画
|
2017年3月22日 |
Last Desire/Ignis Memory |
|
KSLA-129 |
29位
|
12th
|
2018年5月9日 |
décadence -デカダンス- |
GNCA-0507 |
GNCA-0438 |
39位
|
13th
|
2018年11月21日 |
Gravitation |
GNCA-0545 |
GNCA-0546 |
GNCA-0547 |
29位
|
14th
|
2019年3月6日 |
ROAR |
GNCA-0560 |
GNCA-0561 |
GNCA-0562 |
32位
|
15th
|
2019年3月13日 |
幻想の輪舞 |
GNCA-0563 |
|
GNCA-0564 |
39位
|
16th
|
2020年11月18日 |
君を救えるなら僕は何にでもなる |
GNCA-0627 |
GNCA-0628 |
34位
|
17th
|
2021年12月24日 |
春愁詠-Beautiful world- |
|
GNCA-0653 |
110位
|
18th
|
2022年11月16日 |
more<STRONGLY |
|
GNCA-0680 |
65位
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アルバム
参加作品
楽曲提供
タイアップ曲
ワンマンライブ・主催イベント
日程
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種別
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タイトル
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会場・備考 (※追加公演)
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2010年1月12日
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単発公演
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黒崎真音バースデーワンマンライブ 「真実の音〜I'll be there for you〜」
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初のワンマンライブ。
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2011年2月13日
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主催イベント
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黒崎真音バレンタイン集会
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自身主催によるバレンタインイベント。
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2011年3月4日 - 3月5日
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単発公演
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MAON KUROSAKI LIVE 2011 SPRING 〜MEMORIES FIRST〜
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1会場2公演
3/4 原宿アストロホール (東京都)※
3/5 原宿アストロホール (東京都)
2ndシングル「メモリーズ・ラスト」を引っ提げて開催され、初めて追加公演が設けられた。
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2011年4月10日
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主催イベント
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黒崎真音Presents チャリティーライブ 『リトル+プラス〜明日も明後日もあなたが笑ってますように〜』
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東北地方太平洋沖地震を受けて開催された、自身主催によるチャリティーイベント。この公演で得られた入場料と義援金は朝日新聞社盛岡総局を通じて被災地に送られた。
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2011年6月5日
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主催イベント
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くろさき家!家族会議
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自身主催によるファンクラブイベント。
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2011年11月6日
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単発公演
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MAON KUROSAKI LIVE 2011 FALL 〜First Anniversary〜
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メジャーデビュー1周年を記念して開催された。
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2012年1月14日
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単発公演
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MAON KUROSAKI LIVE 2012 WINTER 〜Butterfly Effect〜
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1stアルバム『Butterfly Effect』の発売を記念して開催された。
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2012年10月14日
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単発公演
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MAON KUROSAKI LIVE 2012 FALL 〜2nd Anniversary〜
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メジャーデビュー2周年を記念して開催された。
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2013年1月13日
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主催イベント
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黒崎真音 BIRTHDAY EVENT 2013 〜スペシャル昼餐会〜
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1会場1公演
1/13 カラオケの鉄人・新宿大ガード店 パーティー会場 (東京都)
自身の誕生日を記念して開催された。タイトルは昼に行われるため、晩餐会ではなく昼餐会となっている。
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2013年4月20日 - 4月28日
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コンサートツアー
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MAON KUROSAKI LIVE TOUR 2013 “VERTICAL HORIZON” supported by ブシモ
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2ndアルバム『VERTICAL HORIZON』を引っ提げて東名阪のライブハウスで敢行された、初のライブツアー。
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2014年1月13日
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単発公演
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MAON KUROSAKI Birthday Live 2014 -VIOLET!!-
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自身の誕生日を記念して開催されたワンマンライブ。
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2014年9月7日 - 9月20日
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単発公演
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MAON KUROSAKI Special Live “WINGS OF EDEN”#0
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2会場2公演
9/7 SHIBUYA Sound Museum Vision (東京都)
9/20 京都FANJ (京都府)
3rdアルバム『REINCARNATION』を引っ提げて開催された無料限定ライブ。
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2014年11月23日 - 12月21日
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コンサートツアー
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MAON KUROSAKI LIVE TOUR 2014〜2015 “WINGS OF EDEN”
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4会場4公演
11/23 福岡DRUM SON (福岡県)
11/30 仙台HOOK (宮城県)
12/20 名古屋M.I.D (愛知県)
12/21 京都FANJ (京都府)
7thシングル「楽園の翼」を引っ提げて敢行されたライブハウスツアー。初めて福岡県と宮城県で公演が行われた。
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2015年1月11日
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単発公演
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MAON KUROSAKI LIVE TOUR 2014〜2015 “WINGS OF EDEN -GARNET!!-”
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前年のコンサートツアー『MAON KUROSAKI LIVE TOUR 2014〜2015“WINGS OF EDEN”』の真の最終公演。
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2015年9月12日
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単発公演
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黒崎真音 LIVE 2015 〜5th Anniversary〜
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メジャーデビュー5周年を記念して開催された、初のホール公演。
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2016年1月11日 - 1月31日
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コンサートツアー
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黒崎真音 LIVE TOUR 2016 ”Mystical Flowers”
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4thアルバム『Mystical Flowers』を引っ提げて敢行された、東名阪ライブハウスツアー。
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2016年9月22日 - 11月19日
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コンサートツアー
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黒崎真音 LIVE TOUR 2016 “Beautiful Resistance” supported by dアニメストア
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dアニメストア協賛による、初めて作品を引っ提げず敢行されたライブハウスツアー。
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2017年4月8日
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単発公演
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MAON KUROSAKI LIVE 2017 〜Magic of Live!〜 supported by dアニメストア
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『黒崎真音 LIVE TOUR 2016 ”Mystical Flowers”』の赤坂BLITZ公演以来となる、東京でのワンマンライブ。
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2017年10月24日
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単発公演
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MAON KUROSAKI SPECIAL LIVE 2017
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ベストアルバム『MAON KUROSAKI BEST ALBUM -M.A.O.N.-』の購入者無料招待ライブ。
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2018年1月14日 - 1月21日
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コンサートツアー
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黒崎真音 Birthday Live TOUR 2018 -Prism-
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3会場3公演
1/14 赤坂BLITZ (東京都)
1/20 梅田CLUB QUATTRO (大阪府)
1/21 名古屋ReNY limited (愛知県)
自身の誕生日を記念して敢行されたライブハウスツアー。
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2018年12月24日
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単発公演
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MAON KUROSAKI Christmas live 2018 〜The Gift〜
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自身初のクリスマスライブ。
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2022年7月31日
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単発公演
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MAON KUROSAKI LIVE2022『-REBOOT-』
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出演イベント
出演メディア
ラジオ
※はインターネット配信。
- A&G ARTIST ZONE 黒崎真音の2h(2010年 - 2011年、超!A&G+※)
- RADIO RONDO ROBE〜MK.Labo〜(2012年 - 2013年、超!A&G+※)
- RADIO RONDO ROBE〜MY ON AIR〜(2013年 - 2015年、超!A&G+※)
- 黒崎真音のRADIO RONDO ROBE〜妄想王女の単独電波〜(2015年 - 2017年、超!A&G+※)
- 黒崎さんち(2017年 - 2019年、超!A&G+※)[35]
- 黒崎真音のまおんナビ!(2019年、超!A&G+※)
テレビ
テレビアニメ
舞台
書籍
脚注
注釈
出典
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
黒崎真音に関連するカテゴリがあります。
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