栃木市(とちぎし)は、栃木県の南部にある人口約15万人の市。栃木県内人口は宇都宮市、小山市に次ぐ第3位。
市街地には蔵造りの家屋が並ぶ街並み(蔵の街)が保存されていることから、小江戸、小京都、関東の倉敷などと呼ばれ、観光地としての人気も高い。また、市南部にはラムサール条約登録湿地に指定されている渡良瀬遊水地が所在している[注釈 1]。
概要
江戸時代には市内を流れる巴波川を利用した江戸との舟運と、朝廷から日光東照宮へと派遣された使者(例幣使)が通行した例幣使街道の宿場町として盛えた商都で、「蔵の街」の別名を持つ。戦災を免れたため、歴史的な寺院のほか、市街地には江戸時代から明治時代にかけての蔵や商家などが多く残っており、「美しいまちなみ大賞」を受賞している[1]。こうした歴史資産を観光資源化し、関東地方では埼玉県川越市や千葉県佐原市(現・香取市)とともに小江戸サミットを開くなど「小江戸」として知られ、「関東の倉敷」とも呼ばれる。また、市西部にある太平山からの景色は「陸の松島」として観光名所ともなっている他、市南部の渡良瀬遊水地・谷中湖は小型ヨットやウィンドサーフィンに適しており、貴重な植物も数多く生息している。こうした市内の観光名所には、年間約200万人の観光客が訪れている。
国や県の各種出先機関や裁判所などの行政機関が集まるなど、栃木県南部における行政都市としての性格を持つ。廃藩置県後の一時期には旧栃木県(現在の栃木県南部と群馬県の一部)、および宇都宮県との合併後の栃木県の県庁所在地であった。
前述した渡良瀬遊水地付近には、全国でも珍しく平野部に存在する[2]三県境(群馬県、埼玉県との県境)がある。
都市名の由来
「栃木」という地名には、開拓したとき中心にあった栃の木に由来するという説や、神明宮の社殿の10本の千木(ちぎ)にちなんで「十千木」(とちぎ)と称したことによるという説など、さまざまな説がある[3]。なお江戸時代まで漢字は「杤木」(または「橡木」)とされていたが、明治維新後に太政官から下付された県印に依拠して改められた[4][5]。
市章のデザインコンセプト
緑色の4本のラインは「自然」「歴史」「地域」「人」を表し、青色はこれらが1つとなった大河の流れを、その先にあるオレンジ色の円は輝かしい未来と人々の情熱を表している。また、今までの歴史を受け継ぎ、明るい未来へと続くイメージを栃木市の「と」の文字をモチーフに表現している。
人口
|
栃木市と全国の年齢別人口分布(2005年)
|
栃木市の年齢・男女別人口分布(2005年)
|
■紫色 ― 栃木市 ■緑色 ― 日本全国
|
■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
|
栃木市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
|
152,125人
|
|
1975年(昭和50年)
|
160,835人
|
|
1980年(昭和55年)
|
168,423人
|
|
1985年(昭和60年)
|
172,613人
|
|
1990年(平成2年)
|
174,717人
|
|
1995年(平成7年)
|
174,305人
|
|
2000年(平成12年)
|
171,755人
|
|
2005年(平成17年)
|
168,763人
|
|
2010年(平成22年)
|
164,024人
|
|
2015年(平成27年)
|
159,211人
|
|
2020年(令和2年)
|
155,549人
|
|
|
総務省統計局 国勢調査より
|
15歳以上就業者について
当地に常住する15歳以上就業者は66,490人(西方地域・岩舟地域を除く)。うち他市区町村で従業している者は23,553人と、全体の35.4%である。他市区町村への従業先1位は小山市の5,055人、2位は佐野市の2,920人、3位は宇都宮市の2,862人、4位は旧下都賀郡岩舟町の1,757人、5位は下都賀郡壬生町の1,490人。
※平成22年国勢調査による
地理
関東平野の北部に位置し、市北部には山並みが広がる。市の中心部を巴波川、東部を思川、南部を渡良瀬川がそれぞれ流れ、これら3河川の合流部には渡良瀬遊水地がある。鉄道では、東西にJR両毛線、南北に東武日光線・宇都宮線が通る。道路では、藤岡地域から岩舟地域を経て宇都宮市へと向かう栃木バイパス等の幹線道路が市内を通過している。また、市北部には国道293号、市南部には国道50号の国道2本が通っている。市街地は主に栃木駅北側から新栃木駅西側にかけて集中している。
気候
太平洋岸気候であるが、内陸部に位置するため夏暑く冬寒い気候である。降水量は夏場は多く冬場は乾燥する。夏季は夕立が頻繁に発生し、発雷日数も日本有数である。
- 夏は気温が30℃を超える日も多く、35℃以上の猛暑になる日もある。
- 冬は最低気温-5℃以下に冷え込む日もあり、降雪日数も年に数日ある。
栃木(1991年 - 2020年)の気候
|
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
|
降水量 mm (inch)
|
36.7 (1.445)
|
38.0 (1.496)
|
80.6 (3.173)
|
106.0 (4.173)
|
140.4 (5.528)
|
157.0 (6.181)
|
197.3 (7.768)
|
171.4 (6.748)
|
203.5 (8.012)
|
170.2 (6.701)
|
63.2 (2.488)
|
35.8 (1.409)
|
1,400 (55.118)
|
平均降水日数 (≥1.0 mm)
|
4.1
|
5.0
|
8.8
|
10.0
|
11.2
|
13.5
|
13.8
|
11.5
|
12.2
|
10.4
|
6.4
|
4.3
|
111.3
|
出典1:Japan Meteorological Agency
|
出典2:気象庁[6]
|
隣接する自治体
歴史
前近代
江戸時代には、栃木宿が設置されたこともあって、利根川水系の巴波川を利用した舟運により、江戸方面と今市・日光・足利など内陸方面とを結ぶ物資の集積所となり、商都として栄えた。
- 年表
近現代
1871年8月29日(明治4年7月14日)の廃藩置県を経て、同年12月25日(明治4年11月14日)に行われた府県再編で下野国のうち南部5郡(都賀郡、寒川郡、安蘇郡、足利郡、梁田郡)および上野国南東部3郡(山田郡、新田郡、邑楽郡)を管轄区域とする栃木県が設置され、同県の県庁所在地となった。
その後栃木県は、1873年(明治6年)6月15日に下野国北部4郡(河内郡、芳賀郡、塩谷郡、那須郡)を管轄していた宇都宮県を合併した。1876年(明治9年)8月21日には上野3郡が熊谷県内の上野11郡と合併し群馬県へ移るが、この間も引き続き栃木に県庁が置かれていた。しかし、様々な理由[注釈 2] により1884年(明治17年)1月に県庁が宇都宮へ移された(栃木県庁の移転)。
- 年表
沿革
1889年4月に下都賀郡栃木町、藤岡町、大宮村、皆川村、吹上村、寺尾村、国府村、谷中村、三鴨村、赤麻村、部屋村、富山村、瑞穂村、水代村、家中村、赤津村および上都賀郡西方村、真名子村がそれぞれ町村制を施行し、1906年に谷中村が藤岡町に編入合併、1937年4月には栃木町が市制を施行し、旧・栃木市になる。
旧・栃木市は「昭和の大合併」により1954年に近隣の大宮村、皆川村、吹上村、寺尾村を編入合併、1957年には国府村を編入合併し市域を拡大した。その後、各町村は合併や町制施行を行い、1994年に合併前の1市4町の形となった。
平成の大合併により、2010年に旧・栃木市、下都賀郡大平町、都賀町、藤岡町が新設合併し新栃木市を発足させた。
栃木市は平成の大合併による新自治体発足(名称を変更せずに新自治体を発足した自治体も含む)および他の市町村を編入合併した最後の自治体である[14]。また2022年12月現在、2014年に行った岩舟町の編入合併以降に全国で市町村合併を行った自治体はない[14]。
- 旧・栃木市
- 旧・大平町
- 旧・藤岡町
- 旧・都賀町
- 1955年(昭和30年)4月1日:下都賀郡家中村、赤津村が合併し、都賀村が成立する。
- 1963年(昭和38年)11月3日:町制を施行し、都賀町となる。
- 1992年(平成4年)7月1日:上都賀郡西方村と境界変更。
- 1998年(平成10年)12月1日:上都賀郡西方町と境界変更。
- 2001年(平成13年)7月1日:栃木市と境界変更。
- 2005年(平成17年)2月1日:栃木市と境界変更。
- 旧・西方町
- 1955年(昭和30年)4月27日:上都賀郡西方村(旧)と真名子村が合併し、西方村(新)が成立する。
- 1992年(平成4年)7月1日:下都賀郡都賀町と境界変更。
- 1994年(平成6年)10月1日:町制を施行し、西方町となる。
- 1994年(平成6年)12月1日:上都賀郡粟野町と境界変更。
- 1998年(平成10年)12月1日:下都賀郡都賀町と境界変更。
- 旧・岩舟町
栃木市域の変遷
|
1889年以前
|
1889年4月1日
|
1889年 - 1944年
|
1945年 - 1988年
|
1989年 - 現在
|
下都賀郡
|
栃木町
|
1889年4月1日 下都賀郡 栃木町
|
1937年4月1日 栃木市 市制
|
1954年9月30日 栃木市 合併 下都賀郡大宮村、吹上村、皆川村、寺尾村を編入
|
1957年3月31日 栃木市 合併 下都賀郡国府村を編入
|
2010年3月29日 栃木市
|
栃木市
|
嘉右衛門町
|
栃木城内村
|
箱森村
|
小平柳村
|
片柳村
|
薗部村
|
沼和田村
|
平井村
|
風野村
|
大杉新田
|
平柳村
|
1889年4月1日 下都賀郡 大宮村
|
大宮村
|
大宮村
|
今泉村
|
藤田村
|
宮田村
|
仲仕上村
|
樋ノ口村
|
高谷村
|
窪田村
|
皆川城内村
|
1889年4月1日 下都賀郡 皆川村
|
皆川村
|
大皆川村
|
新井村
|
泉川村
|
岩出村
|
志鳥村
|
小野口村
|
柏倉村
|
吹上村
|
1889年4月1日 下都賀郡 吹上村
|
吹上村
|
細堀村
|
木野地村
|
川原田村
|
野中村
|
宮村
|
千塚村
|
大森村
|
仲方村
|
梓村
|
梅沢村
|
1889年4月1日 下都賀郡 寺尾村
|
寺尾村
|
出流村
|
星野村
|
鍋山村
|
大久保村
|
尻内村
|
国府村
|
1889年4月1日 下都賀郡 国府村
|
国府村
|
惣社村
|
大光寺村
|
田村
|
寄居村
|
大塚村
|
柳原新田
|
横堀村
|
1889年4月1日 下都賀郡 瑞穂村
|
瑞穂村
|
1956年9月30日 下都賀郡 大平村
|
1961年11月3日 下都賀郡 大平町 町制
|
北武井村
|
上高島村
|
下高島村
|
牛久村
|
蔵井村
|
土与村
|
川連村
|
真弓村
|
西水代村
|
1889年4月1日 下都賀郡 水代村
|
水代村
|
榎本村
|
伯仲村
|
西野田村
|
新村
|
富山村
|
1889年4月1日 下都賀郡 富山村
|
富山村
|
西山田村
|
下皆川村
|
藤岡村
|
1889年4月1日 下都賀郡 藤岡町 町制
|
1906年7月1日 下都賀郡 藤岡町 合併 下都賀郡谷中村を編入
|
1955年4月1日 下都賀郡 藤岡町
|
下宮村
|
1889年4月1日 下都賀郡 谷中村
|
内野村
|
恵下野村
|
部屋村
|
1889年4月1日 下都賀郡 部屋村
|
部屋村
|
緑川村
|
新波村
|
西前原村
|
蛭沼村
|
富吉村
|
石川新田
|
帯刀新田
|
赤麻村
|
1889年4月1日 下都賀郡 赤麻村
|
赤麻村
|
大前村
|
大和田村
|
1889年4月1日 下都賀郡 三鴨村
|
三鴨村
|
甲村
|
都賀村
|
太田村
|
木村
|
1889年4月1日 下都賀郡 赤津村
|
赤津村
|
1955年4月1日 下都賀郡 都賀村
|
1963年11月3日 下都賀郡 都賀町 町制
|
富張村
|
臼窪村
|
大橋村
|
深沢村
|
大柿村
|
原宿村
|
家中村
|
1889年4月1日 下都賀郡 家中村
|
家中村
|
合戦場村
|
升塚村
|
平川村
|
和泉村
|
1889年4月1日 下都賀郡 静和村
|
1956年9月30日 下都賀郡 岩舟村
|
1962年4月1日 下都賀郡 岩舟町 町制
|
2014年4月5日 編入 栃木市
|
三和村
|
静戸村
|
五十畑村
|
曲ケ島村
|
静村
|
1889年4月1日 下都賀郡 岩舟村
|
鷲巣村
|
畳岡村
|
下津原村
|
小野寺村
|
1889年4月1日 下都賀郡 小野寺村
|
古江村
|
上岡村
|
下岡村
|
三谷村
|
新里村
|
上都賀郡
|
金崎村
|
1889年4月1日 上都賀郡 西方村
|
西方村
|
1955年4月27日 上都賀郡 西方村
|
1994年10月1日 上都賀郡 西方町 町制
|
2011年10月1日 編入 栃木市
|
本城村
|
元村
|
金井村
|
本郷村
|
真名子村
|
1889年4月1日 上都賀郡 真名子村
|
真名子村
|
旧・栃木市
1937年(昭和12年)に市制を施行した旧・栃木市は、2010年(平成22年)3月29日の下都賀郡大平町、同郡藤岡町、同郡都賀町との新設合併を以て廃止された。同時に新設された現・栃木市とは異なる自治体である。
- 歴代市長
代 |
氏名 |
就任年月日 |
退任年月日
|
初代 |
榊原経武 |
1937年(昭和12年)7月3日 |
1939年(昭和14年)6月15日
|
2代 |
横山定吉 |
1939年(昭和14年)11月2日 |
1939年(昭和14年)12月4日
|
3代 |
長谷川調七 |
1940年(昭和15年)3月7日 |
1941年(昭和16年)4月15日
|
4代 |
高橋延寿 |
1941年(昭和16年)7月7日 |
1945年(昭和20年)7月6日
|
5代 |
大島定吉 |
1945年(昭和20年)7月20日 |
1946年(昭和21年)3月15日
|
6代 |
小根沢登馬雄 |
1946年(昭和21年)7月10日 |
1951年(昭和26年)4月4日
|
7代 |
栃木理一 |
1951年(昭和26年)4月24日 |
1955年(昭和30年)1月25日
|
8代 |
大島定吉 |
1955年(昭和30年)3月16日 |
1963年(昭和38年)3月15日
|
9代 |
金子益太郎 |
1963年(昭和38年)5月1日 |
1971年(昭和46年)4月29日
|
10代 |
柴新八郎 |
1971年(昭和46年)4月30日 |
1979年(昭和54年)4月29日
|
11代 |
永田英太郎 |
1979年(昭和54年)4月30日 |
1987年(昭和62年)4月29日
|
12代 |
鈴木乙一郎 |
1987年(昭和62年)4月30日 |
2003年(平成15年)4月29日
|
13代 |
日向野義幸 |
2003年(平成15年)4月30日 |
2010年(平成22年)3月28日
|
- 人口推移
統計年 |
人口 |
備考 |
グラフ
|
1920年(大正9年) |
24,570人 |
第1回国勢調査 |
|
1925年(大正14年) |
27,370人 |
第2回国勢調査
|
1930年(昭和5年) |
29,684人 |
第3回国勢調査
|
1935年(昭和10年) |
31,335人 |
第4回国勢調査
|
1937年(昭和12年) - 市制施行
|
1940年(昭和15年) |
31,195人 |
第5回国勢調査
|
1947年(昭和22年) |
42,533人 |
臨時国勢調査
|
1950年(昭和25年) |
42,248人 |
第7回国勢調査
|
1954年(昭和29年) - 下都賀郡大宮村・吹上村・寺尾村を編入
|
1955年(昭和30年) |
67,924人 |
第8回国勢調査
|
1957年(昭和32年) - 下都賀郡国府村を編入
|
1960年(昭和35年) |
73,436人 |
第9回国勢調査
|
1965年(昭和40年) |
74,671人 |
第10回国勢調査
|
1970年(昭和45年) |
78,345人 |
第11回国勢調査
|
1975年(昭和50年) |
83,189人 |
第12回国勢調査
|
1980年(昭和55年) |
85,592人 |
第13回国勢調査
|
1985年(昭和60年) |
86,290人 |
第14回国勢調査
|
1990年(平成2年) |
86,216人 |
第15回国勢調査
|
1995年(平成7年) |
85,137人 |
第16回国勢調査
|
2000年(平成12年) |
83,855人 |
第17回国勢調査
|
2005年(平成17年) |
82,340人 |
第18回国勢調査
|
出典:[15]
|
市政
市長
代 |
氏名 |
就任 |
退任 |
備考
|
1-2 |
鈴木俊美 |
2010年(平成22年)4月26日[16] |
2018年(平成30年)4月24日[17] |
旧・大平町長
|
3 |
大川秀子 |
2018年(平成30年)4月25日 |
|
|
※2010年3月29日の新市発足から市長選挙までの間、旧藤岡町長の永島源作が市長職務執行者を務めた。
市議会
栃木市議会の定数は28人である[18]。
- 市議会議員選挙区 - 2010年の1市3町での新設合併時、2011年の旧西方町の編入合併時、及び2014年の岩舟町の編入合併時のみ選挙区を設定。
- 任期:2010年(平成22年)4月25日から2014年(平成26年)4月24日
- 栃木選挙区(旧栃木市):15人
- 大平選挙区(旧大平町):7人
- 藤岡選挙区(旧藤岡町):5人
- 都賀選挙区(旧都賀町):4人
- 西方選挙区(旧西方町):3人
- 任期:2014年(平成26年)4月25日から2018年(平成30年)4月24日
- 会派
会派名 |
議席数 |
議員名
|
創政会 |
2 |
小太刀孝之、福田裕司
|
公明党議員会 |
3 |
雨宮茂樹、古沢ちい子、小久保かおる
|
自民未来 |
8 |
小平啓佑、大浦兼政、大谷好一、青木一男、松本喜一、広瀬義明、氏家晃、関口孫一郎
|
かがやき |
3 |
浅野貴之、坂東一敏、針谷正夫
|
創志会 |
2 |
針谷育造、内海まさかず
|
真政クラブ |
7 |
川田俊介、市村隆、森戸雅孝、梅澤米満、福富善明、大阿久岩人、小堀良江
|
無会派 |
3 |
白石幹男、中島克訓、天谷浩明
|
- 常任委員会
常設される常任委員会と構成人数は以下のとおり。
- 総務常任委員会:7
- 民生常任委員会:7
- 産業教育常任委員会:7
- 建設常任委員会:7
市役所
栃木市役所を参照。
消防署
- 備考
都市宣言
- 非核平和都市宣言(2012年3月1日)
- 環境都市宣言(2012年3月23日)
地域自治区・地域会議制度
本庁のある地域以外の従来の旧町の住民にとって、自分たちの声が市役所に届きにくくなるのではないか、周辺の町はさびれてしまうのではないか、という合併に伴う不安の解消をすると共に、各町のまちづくりを継承できる仕組みや、地域住民の意見を市政に反映していく仕組みが必要であることから、旧大平町・旧藤岡町・旧都賀町・旧西方町・旧岩舟町の区域に平成22年3月29日(新設合併時)より平成27年3月31日まで地域自治区制度に基づいて地域自治区を設置していた。その後、地域自治区制度に代わる新たな地域自治制度として地域会議制度を栃木市地域づくり推進条例に基づいて平成27年4月1日に施行した。
- 地域会議設置地域及び地域会議名称
(平成27年4月から)
- 栃木中央地域 - 栃木中央地域会議
- 栃木東部地域 - 栃木東部地域会議
- 栃木西部地域 - 栃木西部地域会議
- 大平地域 - 大平地域会議
- 藤岡地域 - 藤岡地域会議
- 都賀地域 - 都賀地域会議
- 西方地域 - 西方地域会議
- 岩舟地域 - 岩舟地域会議
県政・国政
県政
県の出先機関
- 栃木県庁下都賀庁舎
- 県南県民センター
- 栃木健康福祉センター
- 下都賀教育事務所
- 栃木県税事務所
- 栃木土木事務所
- 下都賀農業振興事務所
- 県南児童相談所
- 県南食肉衛生検査所
- 県南家畜保健衛生所
- 農業試験場栃木分場
- 農業試験場いちご研究所
- 警察署
国政
国の出先機関
衆議院
経済
商業
かつては栃木県の県庁所在地で名実ともに栃木県の中心地であったため、商業分野においても中心的な存在であった。しかし宇都宮への県庁移転や、宇都宮-小山の国土軸ライン(JR宇都宮線や東北新幹線、国道4号、新4号国道)から外れていることなどが要因となり、商業基盤の中心性は弱まりつつあるが、近年においては大平地域を中心に土地整備が進み、カインズモール大平やケーズデンキ栃木大平店など、大規模なロードサイド店舗のショッピングセンターが進出している。
観光都市という性格もあってか、中心市街地は比較的商業中心地としての機能を保っており、地域住民向けの店舗だけでなく観光来訪者向けのサービスを提供する店舗も多い。
中心市街地
栃木駅周辺では2000年の東武栃木駅、2003年のJR栃木駅の高架化に伴いシビックコア重点整備地区として再開発が行われた。北口には國學院大学栃木学園教育センターや栃木県立学悠館高等学校、高層マンションなどが複数建設された。また、2010年に祝町にヨークタウン栃木祝町が進出している。
1970年に市街地の外郭を通過する栃木環状線(栃木バイパス)が開通した。その後、1978年のいせやホームセンター栃木バイパス店(現・カインズホーム栃木店、因みに1号店である)の進出を皮切りとして、1986年にジャスコシティ栃木(現・イオン栃木店)や大手電機量販店などロードサイド店舗が続々と進出し、商業地は郊外へと拡大していった。現在、栃木駅周辺は高層マンションを中心とした住宅地区となり、商業地区は中心市街地の倭町や万町を中心に、鉄道交通・道路交通ともに利便性の高い箱森町 - 新栃木駅のラインまで拡大している。2014年には中心市街地に東武宇都宮百貨店栃木市役所店が開業し、中心市街地と郊外の商業競争は熾烈になりつつある。
- 銀行・信用金庫
- 証券会社
- 宿泊施設
- 栃木グランドホテル
- サンルートプラザ栃木
- ホテル加登屋
- 手束ビジネスホテル
- 柏倉温泉太子館
- 娯楽施設
- 皆川城CC
- あさひヶ丘CC
- 大平台CC
- 桃園CC
- 太郎門GC
- 東武藤ヶ丘GC
工業
日立アプライアンスやいすゞ自動車などの工場に代表される内陸型近代工業が発達し、これらは北関東工業地域の一部を形成している。栃木市の特徴としてミツカンやサントリー、岩下食品の工場が立地するなど食品産業の発達があげられる。特に岩下食品は市内に本社を置くほか、数多くの工場、倉庫群を市内に有している。
- 主要工業団地
- 惣社東産業団地
- 皆川城内産業団地
- 大光寺工業団地
- 大平工業団地
- 大平みずほ企業団地
- 西前原工業団地
- 宇都宮西中核工業団地
- 主要工場
農業
2006年の全国市町村別農業産出額において、栃木市の産出額は那須塩原市・大田原市に次いで栃木県内第3位、農家戸数は栃木県内第1位となっている。また、農業産出額、耕種産出額は緩やかな減少傾向にあり、野菜産出額は増加傾向にある。
- 管轄農業組合
栃木市に本社を置く主な企業
地域
町名一覧
栃木地域
|
- 栃木地区
|
- 大宮地区
|
- 皆川地区
- 吹上地区
|
- 寺尾地区
- 国府地区
|
旧・栃木市市域。栃木駅から新栃木駅にかけての中心市街地には、歴史的な寺院や江戸時代から明治時代にかけての蔵や商家などが数多く残り、「蔵の街」として観光都市化されている。また、美術館や文化会館、教育施設が集中するなど、文教都市としての性格も併せ持つ。栃木駅周辺に高層マンションの建設が進む一方、郊外のバイパス沿いにはイオンシティ栃木など、大規模商業施設が集積している。
|
大平地域
|
|
|
|
|
旧・下都賀郡大平町町域。日立製作所・いすゞ自動車の工場や下請け会社を中心とした工業地域として発展。農業も盛んで、特に北西部の西山田地区を中心に生産されるブドウ(大平町ぶどう団地)は、特産品になっている。近年では新大平下駅付近や郊外のバイパス沿いを新興住宅地や商業地の開発が進められており、カインズモールが立地。
|
藤岡地域
|
|
|
|
|
旧・下都賀郡藤岡町町域。市の最南部に位置する藤岡地域は、渡良瀬川、思川、巴波川の合流点には、熱気球などのスポーツや花火大会で有名であり、希少な動植物も多数生息する渡良瀬遊水地(利根川上流ダム群のひとつ)が存在する。遊水地内の谷中湖では、ウォータースポーツも盛ん。茨城・群馬・埼玉の3県に接している。住宅地や遊水地を除いて田園が広がり、前述の通り遊水地内など自然豊かである。
|
都賀地域
|
|
|
|
|
旧・下都賀郡都賀町町域。つがの里やつがスポーツ公園など、観光・スポーツ施設が充実していて、地区北部には都賀インターチェンジや都賀西方パーキングエリアを有し、多方面からのアクセスが良好である。また、農業が盛んであり、米やいちごの生産は西方地域とともに盛んである。
|
西方地域
|
|
|
|
|
旧・上都賀郡西方町町域。市の最北部に位置する西方地域は、道の駅にしかたや金崎の桜堤、西方ふれあいパークなどの観光名所を有する。地区北部にある宇都宮西中核工業団地には多数の企業が立地していて、工業も盛んとなっている。農業が盛んであり、米やいちごの生産は都賀地域とともに盛んである。
|
岩舟地域
|
|
|
|
|
旧・下都賀郡岩舟町町域。市の南西部に位置し、岩船山や三毳山などの山に囲まれ、豊かな自然を持つ。北部に 岩舟ジャンクションがある。大平地域と共にぶどうの生産が盛んである。
|
大平地域・藤岡地域・都賀地域・西方地域・岩舟地域は合併と同時に地域自治区が設置され、大字の前に各地域自治区名(大平町・藤岡町・都賀町・西方町・岩舟町)を冠称する。
教育
短期大学
専修学校
高等学校
中学校
小学校
特別支援学校
幼稚園・保育園
- 認定こども園
- 認定西方なかよし子ども園
- アルス幼稚園
- アルス南幼稚園
- おおみや幼児教育センター
- 國學院大學栃木二杉幼稚園
- さくら学園SEI
- こども園さくら
- 栃木幼稚園
- ひらかわ幼稚園
- 吹上幼稚園
- 若葉幼稚園
- おおひらふじ幼稚園
- 大平みなみ幼稚園
- バンビ幼稚園
- ふじおか幼稚園
- 都賀幼稚園
- 岩舟幼稚園
- しずわでら幼稚園
- 市立保育園
- 栃木市立いまいずみ保育園
- 栃木市立くらのまち保育園
- 栃木市立おおつか保育園
- 栃木市立はこのもり保育園
- 栃木市立大平西保育園
- 栃木市立大平南第1保育園
- 栃木市立大平南第2保育園
- 栃木市立藤岡はーとらんど保育園
- 栃木市立都賀よつば保育園
- 栃木市立いわふね保育園
- 私立保育園
- さくら第2保育園
- けやき保育園
- 大平中央保育園
- ひかり保育園
- フォレストキッズ保育園
- すみれ保育園
かつて存在した学校
- 高等学校
- 中学校
- 小学校
- 現・栃木市立栃木中央小学校
- 栃木市立栃木第一小学校 - 2010年 栃木市立栃木第二小学校と統合
- 栃木市立栃木第二小学校 - 2010年 栃木市立栃木第一小学校と統合
- 現・栃木市立皆川城東小学校
- 栃木市立皆川小学校 - 1977年 栃木市立泉川小学校と統合
- 栃木市立泉川小学校 - 1977年 栃木市立皆川小学校と統合
- 現・栃木市立寺尾小学校
- 栃木市立寺尾北小学校 - 1993年 栃木市立寺尾北小学校に統合
- 栃木市立寺尾中央小学校 - 2013年 栃木市立寺尾南小学校と統合
- 栃木市立寺尾南小学校 - 2013年 栃木市立寺尾中央小学校と統合
- 現・栃木市立赤津小学校
- 都賀町立富張小学校 - 1980年 都賀町立木村小学校と統合
- 都賀町立木村小学校 - 1980年 都賀町立富張小学校と統合
- 都賀町立大柿小学校 - 1980年 都賀町立赤津小学校大柿分校となり、1983年に廃校
- 現・栃木市立西方小学校
- 西方町立西方小学校金崎分校 - 1965年 西方町立西方小学校と統合
- 現・栃木市立小野寺小学校
- 栃木市立小野寺南小学校 - 2020年 栃木市立小野寺北小学校と統合
- 栃木市立小野寺北小学校 - 2020年 栃木市立小野寺南小学校と統合
郵便
- 集配郵便局
- 栃木郵便局
- 吹上郵便局
- 梅沢郵便局
- 藤岡郵便局
- 大平郵便局
- 岩舟郵便局
- 無集配郵便局
- 栃木蔵の街郵便局
- 栃木駅前郵便局
- 栃木本町郵便局
- 栃木室町郵便局
- 栃木大町郵便局
- 栃木片柳郵便局
- 栃木平柳郵便局
- 栃木沼和田郵便局
- 皆川郵便局
- 国府郵便局
- 大平横堀郵便局
- 大平西野田郵便局
- 大平水代郵便局
- 藤岡富吉郵便局
- 藤岡三鴨郵便局
- 赤麻郵便局
- 部屋郵便局
- 合戦場郵便局
- 家中郵便局
- 赤津郵便局
- 金崎郵便局
- 岩舟新里郵便局
- 岩舟静和郵便局
- 宮の下簡易郵便局
郵便番号は以下が該当する。7の集配局が集配を担当する。
- 栃木郵便局:「328-00xx」
- 吹上郵便局:「328-01xx」
- 梅沢郵便局:「328-02xx」
- 藤岡郵便局:「323-11xx」「329-03xx」[注釈 3]
- 大平郵便局:「329-44xx」
- 楡木郵便局(鹿沼市内):「322-06xx」[注釈 4]
- 岩舟郵便局:「329-43xx」
- 加須郵便局(埼玉県加須市内):「349-12xx」[注釈 5]
電話番号
一部地域(後述)を除く市内全域が栃木MAの管轄となり、市外局番は「0282」。収容局は以下の7ビルが該当し、市内局番は以下の通り。
- 栃木局:20-25
- 栃木北局:27-29
- 栃木梅沢局:30,31
- 栃木大平局:43-45
- 岩舟局:54、55
- 小野寺局:57
- 栃木藤岡2局:61,62
- 部屋局:67,68
- 栃木西方局:91,92
下記地域は栃木市外の収容局が管轄となる。
マスメディア
- 放送
- ケーブルテレビ株式会社
- ケーブルテレビ放送(栃木ケーブルテレビ)、コミュニティFM(FMくらら857・2015年開局)を兼営。
- コミュニティーFMについては、栃木コミュニティー放送(愛称:FM蔵の街)が関東で初めて1993年に予備免許を交付されたが、1994年5月に準備不足を理由として免許申請を取り下げた。
- 新聞
スポーツチーム
文化
文教施設
- 文化会館
- 図書館
- 博物館・美術館
- とちぎ山車会館
- 栃木市郷土参考館
- 横山郷土館
- 下野国庁跡資料館
- 星野遺跡地層たんけん館
スポーツ施設
- 栃木市総合運動公園
- 総合体育館(マルワ・アリーナとちぎ)
- 陸上競技場
- 硬式野球場(とちぎ木の花スタジアム)
- 弓道場
- プール
- 栃木市皆川東宮運動場
- 栃木市大宮運動広場
- 栃木市大塚運動広場
- 栃木市尻内河川敷運動場
- 栃木市大光寺河川敷運動場
- 栃木市柳原河川敷運動場
- 栃木勤労者体育センター
- スパーク栃木
- 栃木市大平運動公園
- 栃木市大平体育館
- 栃木市大平南体育館
- 栃木市大平武道館
- 栃木市藤岡スポーツふれあいセンター
- 栃木市藤岡総合体育館
- 栃木市藤岡弓道場
- 栃木市三鴨スポーツ広場
- 栃木市都賀市民運動場
- 栃木市つがスポーツ公園運動場
- 栃木市都賀体育センター
- 栃木市西方総合文化体育館(関東ホーチキにしかた体育館)
- 栃木市岩舟総合運動公園
- 栃木市岩舟総合運動場
- 栃木市岩舟体育館
公園
- 大規模公園
- 街区公園
- 栃木城址公園
- 円通寺前公園
- えきまえ公園
- 栃木駅南公園
- 芝塚山公園
- うずま公園
- 瀬戸河原公園
- 太平山風致公園
- 錦着山公園
- 第二公園(神明宮公園)
- 緑地
市営公民館
- 市民交流センター
- 大宮公民館
- 皆川公民館
- 吹上公民館
- 寺尾公民館
- 国府公民館
- 大平公民館
- 大平東地区公民館
- 大平南地区公民館
- 大平西地区公民館
- 赤麻地区公民館
- 三鴨地区公民館
- 藤岡地区公民館
- 藤岡公民館
- 部屋地区公民館
- 都賀公民館
- 西方公民館
- 西方南部地区コミュニティセンター
- 小野寺地区公民館
- 静和地区公民館
- 岩舟公民館
医療
- 病院
交通
南北に東北自動車道が通り、佐野藤岡IC・栃木ICを有し、東西には2011年(平成23年)度に全線開通した北関東自動車道が通り、都賀ICを有している。南部には、群馬、栃木、茨城を結ぶ一般国道50号が東西に通り、北部には一般国道293号が通るなど、県内外とのアクセス性に優れた道路網を形成している。
地域間を結ぶ主な道路としては、栃木県道11号栃木藤岡線(栃木環状線)・栃木県道3号宇都宮亀和田栃木線(日光例幣使街道)がある。公共交通では、東武日光線・東武宇都宮線・JR両毛線の3路線11駅があり、市内や近隣自治体への通勤通学の足として、また、東京・埼玉方面への交通手段となっている。
人口の多くが中心市街地や鉄道駅周辺に集中している傾向にあることや、市の都内通勤者向け特急券購入費助成制度[19] を利用して東武特急で東京に通勤する「栃木都民」の存在があることなどから鉄道の利用者は比較的多く、中心となる栃木駅は県内でも宇都宮駅・小山駅に次ぐ利用者数を数える[注釈 6]。一方で道路事情は改善されてきてはいるものの、歴史的景観保存都市としての性格からか依然として隘路が多い。
鉄道
東日本旅客鉄道(JR東日本)と東武鉄道により運営され、栃木駅をターミナルとしてJR両毛線と東武日光線、東武宇都宮線の計3路線が走っている。新栃木駅は東武宇都宮線の起点にあたるが、約半数の列車は東武日光線の南栗橋駅から直通し、もう半数の列車が新栃木駅(一部栃木駅)から発着している。栃木駅、新栃木駅ともに主要な乗換駅のため朝夕の通勤・通学ラッシュ時には混雑する。
東武鉄道により、特急列車が浅草・日光方面へ毎時1 - 2本運行されており、JR線へ直通する大宮・新宿方面への運行もある。また、日中1時間当たりの普通列車の運行本数は概ねJR両毛線は1 - 2本、東武日光線浅草方面は2本、日光方面は1本、東武宇都宮線は2本となっている[20]。
東武鉄道では、かつては特別料金不要の列車も東京(浅草)方面に多く運行されていたが、2013年のダイヤ改正より、浅草方面の普通列車は毎時2本に減便され、編成長も4両となった。また、区間快速は新大平下まで快速運転を行うようになったが、2時間間隔に減便され、栃木・新栃木始発の普通列車が区間快速と交互に2時間間隔で運行されるようになった。さらに、2017年のダイヤ改正により快速・区間快速が廃止され、南栗橋発着の急行・区間急行に置き換えられると共に南栗橋での系統分割が行われたため、特急列車以外で浅草方面に向かう場合は南栗橋での乗り換えが必須となった[21]。
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
■両毛線
- 東武鉄道
■日光線
■宇都宮線
路線バス
かつては東武バス、関東自動車により数多くの路線バスが運行されており、関東自動車だけでも10を超える系統があった。しかし、バス利用者の大半を占めていた鉄道駅から離れた集落で少子高齢化、過疎化が進行したことにより、路線や営業所の廃止・撤退が相次ぎ、関東自動車により大平山方面に運行される國學院線がわずかに1路線残るのみであった。一部の廃止路線はコミュニティバスとしてふれあいバスや鹿沼市民バスに引き継がれたが、多くの地域が公共交通機関の空白地帯として残された。このような状況の中で、公共交通機関空白地帯の解消、および地域活性化を主眼としてコミュニティバスの路線新設が相次いで行われた。
- 関東自動車
市内に栃木営業所が設けられている。
- ふれあいバス
- 鹿沼市民バス
高速バス
- 関東自動車・近鉄バス
タクシー
- 市営デマンドタクシー「蔵タク」
高齢社会の進展に伴う交通弱者の増大や地域の移動ニーズの多様化に対応するため、玄関から玄関までのドアツードア方式によるデマンド式タクシーを市全域で2011年(平成23年)10月3日より運行している。
- 運行エリア
- 北部エリア : 西方地域・都賀地域・大宮地区(平柳町1丁目除く)・皆川地区・吹上地区・寺尾地区・国府地区
- 中央エリア : 栃木地区・大宮地区(平柳町1丁目)
- 南部エリア : 大平地域・藤岡地域・岩舟地域
- 一般タクシー
- 栃木地区
- 栃木合同タクシー
- 千代田タクシー
- 栃木交通
- 富士タクシー
- 栃南タクシー
- 大平地区
道路
中心市街地から各方面に向かって放射線状に道路が延びている。環状道路である栃木県道309号栃木環状線(栃木バイパス)や、市南部を通過する国道50号岩舟小山バイパスは交通量が激しい。これらの主要幹線道路は高速道路のインターチェンジが近いため長距離トラックなどの物流目的車両の利用が多く、道路沿いには物流倉庫が多い。これに加えて郊外型商業施設がこれら沿線に立地するため、商業目的のマイカーの流入も見られ、混雑の一因となっている。2000年以降、市の東部では栃木県道2号宇都宮栃木線の「惣社今井バイパス」や、都市計画道路3・3・3小山栃木都賀線の一部である都賀IC南 - 平柳町東口が開通を見せ、2023年現在も平柳町東口から樋ノ口方面の開通に向け工事が続けられている。
道路案内標識では、平成初頭から当市を表す表記が「栃木」ではなく「栃木市」とされてきたが、平成末期頃を境にして徐々に「栃木」に戻されている。
高速道路
国道
主要地方道
一般県道
道の駅
姉妹都市・友好都市
観光
名所・旧跡
- 栃木地域
- 市街の社寺
- 洋館群
- 本町
- 箱森
- 平井
- 大宮
- 皆川
- 吹上
- 寺尾
- 国府
- 大平地域
- 藤岡地域
- 都賀地域
- つがの里
- 大柿花山
- 大柿カタクリの里
- 花之江の郷
- 太醫山長福寺
- 西方地域
- 金崎の桜
- 西方城址
- 鉄造薬師如来坐像
- 小倉堰
- 八百比丘尼公園
- 岩舟地域
- 岩舟駅
- 岩船山
- とちぎ花センター
- いわふねフルーツパーク
- 高岡山高平寺
- 小野寺
栃木市の観光政策
栃木市では、平成20年から「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」をベースにした「栃木市歴史的風致維持向上計画」を提案し、平成31年には文科省・農林水産省・国土交通省から認定を受けている。本市は歴史と文化を大切にし、歴史的価値のある施設・風景の維持及び向上を図るべく観光都市づくりに積極的に取り組んできた。[24]
平成26年には本市は「栃木市観光基本計画」を策定し、続いて令和5年、「第2次栃木市観光基本計画」をスタートさせ、豊かな観光資源と新たに誕生した魅力を加え、更なる観光の振興を図るものとしている。
具体的には観光情報の発信を充実させ、観光客の受入拠点を増やすべく、令和3年(2023)に「栃木市観光交流館(蔵なび)」と「嘉右衛門町伝統的建造物群保存地区拠点施設ガイダンスセンター」、続いて令和4年度(2024)には「栃木市立文学館」と「栃木市立美術館」をオープンさせている。
また、時代の背景に合わせ「SDGsの推進」、「脱炭素化の取り組み」、「デジタル技術の活用」を導入し、環境とデジタルの協調を図っている。来訪した観光客の旅行目的、消費額、満足度等の観光に関する動態等を把握するため、観光施設等各所において、調査を実施するなどしている。[25]
温泉
祭事・イベント
- 1月
- 元旦マラソン
- スキー祭
- 栃木市成人式(各文化会館・総合文化体育館)
- 出流そばまつり
- 2月
- 3月
- 4月
- 太平山桜まつり
- 星野花まつり
- うずまの鯉のぼり
- おおひらさくらまつり
- 藤岡さくらまつり
- 渡良瀬バルーンレース
- つがの里花彩祭
- 金崎のさくらまつり
- 5月
- 小江戸人形まつり
- 栃木蔵の街かど映画祭
- みずウォーク渡良瀬遊水地大会
- ふれあい健康福祉まつり
- こどもまつり(大平みなみ児童館)
- 都賀産イチゴ狩りフェスティバル
- 6月
- とちぎあじさいまつり
- 県名発祥の地大博覧会
- 大柿のほたる祭
- つがの里ハスまつり
- 親子水辺教室
- 7月
- なつこい
- おおひら納涼祭
- ねずみもちパーク夏まつり
- 神輿連合渡御
- 8月
- 蔵の街サマーフェスタ
- 栃木蔵の街音楽祭
- 大平のぶどうまつり
- ボートレス渡良瀬大会
- TSUGA盆・つが花火大会
- にしかた子ども夏祭り
- 百八灯流し
|
- 9月
- 10月
- 岩船山クリフステージ
- お蔵のお人形さんめぐり
- オクトーバーフェストin蔵の街
- とちの市
- うずま冬ほたるキララフェス
- とちぎ協働まつり
- 市民健康まつり
- オールドタイムランみかも
- 大平体育祭
- 渡良瀬遊水地フォトコンテスト
- 11月
- 栃木市大平文化祭
- 栃木市西方文化祭
- とちぎ秋まつり(隔年開催)
- 太平山もみじ祭り
- おおひら産業祭
- ふじおか産業祭
- よさこい藤岡パレード
- 道の駅みかもお客様感謝祭
- みかも山ウォーク
- まるまるまるごとつがまつり
- にしかたふるさと祭り
- 道の駅にしかたお客様感謝祭
- とちぎマラソン大会
- 太平山マラソン大会
- 蔵の街マラソン大会
- 獅子舞(11月23日)
- 12月
|
選定・受賞
栃木市が舞台となった作品
とちぎフィルムコミッション協力作品
- キャスト:仲間由紀恵ほか
- ロケ地:湊町、都賀町大久保、西方町真名子等
- キャスト:福士蒼汰・本田翼・大原櫻子ほか
- ロケ地:蔵の街遊覧船、栃木高校、蔵の街大通り沿い、うずま公園、巴波川沿い等
マスコットキャラクター
栃木市には4体のマスコットキャラクターがおり、市の観光PR等を行っている。
市公式マスコットキャラクター
- とち介
- 栃木市と岩舟町が平成26年4月5日に合併し、新・栃木市の合併が完結したことを記念し、新たな市の公式マスコットキャラクターとして制定。
- 蔵の街にちなみ、頭部と脚部は蔵をモチーフとしている。また、蔵の妖精として栃木市を全国へPRしている。
その他のキャラクター
- キララちゃん(西方地域・道の駅にしかた)
- 11月22日生まれ。
- 道の駅にしかたのオープン(2009年(平成21年)11月21日)を記念し、110の応募作品の中から選ばれたマスコットキャラ。
- 西方地域特産の「いちご」をモチーフに擬人化し、西方産「コシヒカリ」を手に「道の駅にしかた」をPRしている。
- グレッピー(大平地域)
- 2010年夏の生まれ。
- 大平町ぶどう団地から生まれたぶどうの妖精。顔の大きさに似合わずとっても恥ずかしがり屋。夏が一番大好きで元気である。
- コスモン(岩舟地域)
- 1月5日生まれ。
- コスモス(合併前、岩舟町の町花だった)の妖精。いちごが好物。いわふねフルーツパークなどのPRをしている。
ゆかりの人物
出身人物
- 武将・大名・大奥
- 政界
- 財界
- 文学
- 芸術
- 音楽
- 芸能・放送
- スポーツ
- 学界
- その他
関連人物
脚注
注釈
- ^ 遊水地の領域は、栃木県・群馬県・埼玉県・茨城県の4県にまたがるが、大半が当市に属している。
- ^ 理由の一つとしては、栃木県での自由民権運動の拠点であった栃木を当時の県令の三島通庸が嫌っていたことがあげられる。
- ^ 「329-03xx」地域は元・部屋郵便局管轄。2002年に部屋郵便局の無集配局化に伴って藤岡郵便局へ移管。
- ^ 「322-06xx」地域は元・金崎郵便局管轄。1984年に金崎郵便局の無集配局化に伴って楡木郵便局へ移管。
- ^ 「349-12xx」地域は元・北川辺郵便局管轄。2017年に北川辺郵便局の無集配局化に伴って加須郵便局へ移管。
- ^ 県内のJR東日本の駅としては3位、東武鉄道の駅としては1位である。
- ^ 壬生町生まれとする説もある。
出典
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
栃木市に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
|
---|
栃木地域 |
栃木地区 |
|
---|
大宮地区 | |
---|
皆川地区 | |
---|
吹上地区 | |
---|
寺尾地区 | |
---|
国府地区 | |
---|
|
---|
大平地域 |
|
---|
藤岡地域 |
|
---|
都賀地域 |
|
---|
西方地域 |
|
---|
岩舟地域 |
|
---|
カテゴリ |