2006年モナコグランプリ (LXIV Grand Prix de Monaco) は、2006年F1世界選手権の第7戦として、2006年5月28日にモンテカルロ市街地コースで開催された。開幕から6戦目までルノーのフェルナンド・アロンソが表彰台を獲得し、3勝を挙げていた。ミハエル・シューマッハはアイルトン・セナの持つモナコ最多勝利(6勝)を視野に入れていた。
レースはシューマッハが予選セッション終盤にとった行動で人々に印象付けられた。「ラスカス」コーナーで立ち往生し、アロンソの予選アタックが妨げられた。シューマッハの行動が故意であったかは論争の的であるが、結局スチュワードからは故意と見なされ、最後尾からのスタートとなる。結果として2番手であったアロンソがポールポジションを獲得した。
アロンソは4勝目を挙げ、これは彼にとって初のモナコ制覇となった。2位はファン・パブロ・モントーヤ、3位にはデヴィッド・クルサードが入った。クルサードはヤルノ・トゥルーリの油圧系故障を利用しこれをかわした。レッドブルの初の表彰台獲得であった。
予選
From [1]:
- 注
- *: ジャンカルロ・フィジケラは1:14.396のタイムを記録したものの、デヴィッド・クルサードを妨害したということで予選の記録3つを抹消され、モントーヤ、バリチェロ、トゥルーリ、クルサード、ロズベルグの後となった。結果9番手スタートとなった[2]。
- †: フェリペ・マッサは最初のノックアウト・フェーズの間に車を破損し、予選タイムアタックを行うことができなかった。
- ‡: ミハエル・シューマッハは1:13.898のタイムを記録したが、予選終盤にラスカス・ヘアピンで停止しイエローフラッグが出された。この結果他のドライバーが最高速度でのアタックを行うことができなかった。セッション後他のチームからの苦情が即座に出された。シューマッハはトラブルによるもので故意ではないと主張したが、スチュワードはコース上での停止を故意と認め、最後尾からのスタートを決定した。シューマッハはピットスタートを選択した[3]。
決勝
From [4]:
フェラーリの2台が最後尾からスタート。アロンソに敵はなかった。序盤から中盤にかけて細かい接触はあったもののリタイヤ車は皆無であったが、レース折り返し地点を過ぎて上位を走行中のウェバーが最初に脱落。セーフティカーが入りスロー走行になるなか、ライコネンのマクラーレンが炎上、リタイヤした。その後プライベート船舶上でくつろぐ姿が撮影され、物議をかもした。ウェバーのチームメイトであるロズベルグもセーフティカー退出後にリタイヤした。
フェラーリのシューマッハは最後尾スタートから5位でフィニッシュしたが、アロンソに2戦連続で敗れた。ルノーのアロンソは10ポイントを獲得しドライバーズチャンピオンシップおよびコンストラクターズチャンピオンシップでリードをさらに広げることになった。
2位にはマクラーレンのモントーヤが入り、3位にはクルサードが自身にとって2003年以来、レッドブルに初となる表彰台をもたらした。その結果、表彰台にはミシュランの青いキャップが並ぶことになり、レースの数日前に海難事故でこの世を去ったエドゥアール・ミシュランに捧げる最高の結果となった。なおエドゥアールに弔意をしめし、シャンパンファイトは自粛された。
第7戦終了時点でのランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ[4]
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ[4]
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- 注:ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
参照
外部リンク