2000年ベルギーグランプリ(2000 Belgian Grand Prix)は、2000年のF1世界選手権第13戦として、2000年8月27日にサーキット・スパ・フランコルシャンで開催された。
予選
結果
決勝
朝方の雨はやんだものの、ウェット路面を考慮してセーフティカー先導でレースはスタートした。ハッキネンが首位をキープし、5周目にはミハエル・シューマッハが2位に浮上した。バトンと接触したトゥルーリはスピンしてリタイアし、予選2位スタートの好機をふいにした。路面が乾きはじめると、各車ピットインしてドライタイヤへの交換を済ませた。
13周目、ハッキネンはリエージュで縁石に乗って単独スピンを喫し、シューマッハに首位を譲った。その後、両者の差は10秒以上に広がるが、27周目の2度目のピットインでエアロセッティングを変えたハッキネンの勢いが勝り、1周1秒ちかいペースで差を詰めていった。
40周目、2台はテール・トゥ・ノーズ状態でオー・ルージュを通過。ケメルストレートでハッキネンが仕掛けたが、シューマッハはマシンを左右に振るブロックで封じ込めた。41周目、同じ地点で両者の前に周回遅れのゾンタが現れた。ゾンタはレコードラインを譲り、シューマッハは左(アウト側)を通ってゾンタをパス。ここでハッキネンはゾンタよりもさらに右(イン側)の狭いスペースを突っ切る。2台は左右からゾンタをかわすとストレートエンドで横並びになり、イン側をおさえたハッキネンが首位を奪回した[1]。
レース後、マシンを降りたハッキネンは、シューマッハにゼスチャーで走行ラインについて何事か伝えた。ハッキネンは今季4勝目を挙げ、シューマッハに対するポイントリードを6点差に広げた。
世紀のオーバーテイクショーを特等席から観たゾンタ[2]は「自分の両サイドからマシンが駆け抜けていくのはすごい光景だったよ[3]」と語った。ブリヂストンの浜島裕英はのちに「僕が14年間いたF1の中でまさにベストシーン[4]」と讃えた。
結果
脚注