2006年ドイツグランプリ (Groser Mobil 1 Preis von Deutschland) は、2006年F1世界選手権の第12戦として、2006年7月30日にホッケンハイムリンクで開催された。
概要
レースの週末はルノーの採用したマスダンパーシステムを、FIAはこういった装置の使用を禁止していたにもかかわらず、スチュワードが合法であると認めたことで、論議を呼んで始まった。FIAはスチュワードの裁定を不服として上訴したが、ルノーは金曜のプラクティス後、更なる制裁を回避するためこのシステムの使用を取りやめた。
キミ・ライコネンはポールポジションを獲得したが、マクラーレンは予選前に燃料を少なめに搭載してアタックした。レースでは序盤にピットストップし、トップグループから後れをとることとなった。これによってフェラーリ勢が1-2を形成する。ダンパー問題が影響したのか、ルノーは戦闘力を持ち合わせていなかった。
このグランプリで山本左近がF1デビューを果たした。山本は予選セッション後に車両を交換し、ピットスタートとなった。予選後のシャシートラブルに苦しんだのは山本ばかりでなく、ヤルノ・トゥルーリとクリスチャン・アルバースもエンジンを交換する羽目になり、10グリッド降格のペナルティを受けた。アルバースにとっての悪夢の週末は、チームメイトのティアゴ・モンテイロと共に、規定違反のリアウィングを装着していたことでレース結果から除外されることで締めくくられた[1]。
また、このグランプリは1997年のワールドチャンピオンであるジャック・ヴィルヌーヴのF1における最後のレースとなった。ヴィルヌーヴはチームメイトのニック・ハイドフェルドと接触してコースアウト、クラッシュしレースをリタイアした。レース後にクラッシュの後遺症による次戦の欠場が発表され、チームはロバート・クビサを代役としてドライブさせたが、ヴィルヌーヴは結局8月にチームを離脱した。ヴィルヌーヴはチームからの離脱を「BMWザウバーによる彼の短期的な未来の保証の不足」の所為とした[2][3][4]。
予選
From [5]:
決勝
第12戦終了時点でのランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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- 注:ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
参照
- ^ “Midlands disqualified over rear-wing flex”. formula1.com (Formula One Administration). (2006年6月30日). http://www.formula1.com/news/headlines/2006/7/4730.html 2010年8月9日閲覧。
- ^ “Villeneuve parts company with BMW”. BBC Sport (2006年8月7日). 2009年4月3日閲覧。
- ^ “Au revoir Jacques”. GrandPrix.com (2006年8月7日). 2006年8月21日閲覧。
- ^ “Kubica replaces Villeneuve”. GrandPrix.com. (2006年8月1日). http://www.grandprix.com/ns/ns17241.html 2006年8月21日閲覧。
- ^ Domenjoz, Luc et al.. Formula One Yearbook 2006-2007. Chronosports S.A.. p. 158. ISBN 2-84707-110-5
外部リンク