2002年アメリカグランプリ (XXX SAP United States Grand Prix) は、2002年F1世界選手権の第16戦として、2002年9月29日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催された。
フリー走行1回目
9月27日(金)晴れ/ドライ
前戦イタリアグランプリでデ・ラ・ロサとのクラッシュの原因を作ったとして、予選10グリッド降格のペナルティを科されたザウバーのフェリペ・マッサに代わり、元アロウズのハインツ=ハラルド・フレンツェンがスポット参戦することになった。[1]また、ルーベンス・バリチェロは1周目の最終コーナー出口で左リアタイヤのパンクによりクラッシュしたため、No Timeとなった。[2]
フリー走行2回目
9月28日(土)晴れ/ドライ
予選
9月28日(土)晴れ/ドライ
ウォームアップ
9月29日(日)晴れ/ドライ
決勝
気温28°C、路面温度39°Cと3日間で一番暑い気候となり、ミシュランタイヤ勢は全チームハードタイヤ、逆にブリジストン勢は全チームソフトタイヤを選択した。
スタート直後に接触やクラッシュはなく各車順調なスタートを切ったが、5位のモントーヤが 2周目の1コーナーでラルフをアウトから抜こうとしたところ、インにいたラルフがスピンしモントーヤのマシンにヒット。ラルフはリヤウイングを失いピット作業に1分9秒費やした結果この時点で周回遅れとなり、モントーヤはコースアウトの間に7位に後退した。
7周目、佐藤琢磨が10位のフレンツェンを1コーナーでオーバーテイクするがコースオフし、その間にバトンが2台をパス。
27周目、トップのシューマッハがピットインし2位で復帰したが、翌周にバリチェロがピットインしたため再びトップに浮上する。16位走行中のデラロサがトランスミッショントラブルによりリタイア。
42周目、3位のクルサードが最初で最後のピットストップを行うが、コースに復帰した段階でトップと33秒差があったため、49周目にシューマッハ、50周目にバリチェロがピットインしても順位の逆転はなかった。
72周目、それまで1分13秒台で走っていたシューマッハが1分16秒台までタイムを落とし、2位のバリチェロがぴたりと後ろにつける。
73周目、オーバル区間でバリチェロがシューマッハに並ぶとサイドバイサイドのまま2台並んでチェッカーを受けたが、わずか0.011秒の差でバリチェロが前に出ており逆転優勝となった。
決勝結果
フリー走行1・2回目、予選、ウォームアップ、決勝結果は[3]参照。
第16戦終了時点でのランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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- 注:ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
参考文献
- ^ 株式会社ソニー・マガジンズ、F1グランプリ特集vol.161、83ページより。
- ^ 株式会社ソニー・マガジンズ、F1グランプリ特集vol.161、82ページより。
- ^ 株式会社ソニー・マガジンズ、F1グランプリ特集vol.161、85ページ