第10回衆議院議員総選挙(だい10かいしゅうぎいんぎいんそうせんきょ)は、1908年(明治41年)5月15日に日本で行われた帝国議会(衆議院)議員の総選挙である。
概説
日露戦争の戦費調達のために行われた増税が、結果として有権者数を前回総選挙時と比べて2倍以上に増加させることになった選挙である。
選挙権保有者が158万人に上った[1]。
選挙データ
内閣
任期満了日
公示日
投票日
改選数
選挙制度
- 大選挙区制(一部1人区制)
- 制限投票
- 直接国税10円以上納税の満25歳以上の男性
- 有権者数 159万0045(前回比 +208.54%)
選挙結果
投票率
- 85.29%(前回比
0.77%)
党派別獲得議席数
- 総裁=西園寺公望、幹事長=長谷場純孝
議員
当選者
立憲政友会 憲政本党 大同倶楽部 猶興会 中立
※北海道の「○○等」は○○の周辺の複数の支庁管内を示す。
補欠当選等
立憲政友会 憲政本党 立憲国民党 大同倶楽部 中央倶楽部 猶興会・又新会 中立
年 |
月日 |
選挙区 |
選出 |
新旧別 |
当選者 |
所属党派 |
欠員 |
所属党派 |
欠員事由
|
1909
|
3.2
|
宮城県郡部
|
繰上補充
|
元
|
遠藤良吉
|
立憲政友会
|
高野孟矩
|
中立
|
1909.2.23選挙法第11条該当
|
3.5
|
愛媛県郡部
|
元
|
森肇
|
中立
|
田坂初太郎
|
又新会
|
1909.2.23辞職
|
5.10
|
長崎県郡部
|
新
|
辻川与一右衛門
|
立憲政友会
|
臼井哲夫
|
大同倶楽部
|
1909.4.28辞職(日本製糖汚職事件)
|
5.14
|
岡山県郡部
|
新
|
川島亀夫
|
立憲政友会
|
横井時雄
|
立憲政友会
|
1909.5.6辞職(日本製糖汚職事件)
|
5.25
|
三重県郡部
|
新
|
川村曄
|
立憲政友会
|
栗原亮一
|
立憲政友会
|
1909.5.10辞職(日本製糖汚職事件)
|
愛知県郡部
|
元
|
後藤文一郎
|
立憲政友会
|
村松愛蔵
|
立憲政友会
|
1909.5.11辞職(日本製糖汚職事件)
|
静岡市
|
元
|
松本君平
|
立憲政友会
|
秋山一裕
|
立憲政友会
|
1909.5.12辞職(日本製糖汚職事件)
|
埼玉県
|
元
|
粕谷義三
|
立憲政友会
|
小沢愛次郎
|
立憲政友会
|
1909.5.13辞職(日本製糖汚職事件)
|
愛知県郡部
|
更正決定
|
元
|
鈴置倉次郎
|
又新会
|
後藤文一郎
|
立憲政友会
|
1909.5.13当選無効
|
5.27
|
兵庫県郡部
|
繰上補充
|
元
|
安藤新太郎
|
立憲政友会
|
森本駿
|
立憲政友会
|
1909.5.13辞職(日本製糖汚職事件)
|
6.2
|
奈良県郡部
|
元
|
久保伊一郎
|
大同倶楽部
|
青木新治郎
|
憲政本党
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1909.5.12辞職
|
7.1
|
石川県郡部
|
元
|
藻寄鉄五郎
|
立憲政友会
|
上出長次郎
|
立憲政友会
|
1909.6.11選挙法違反
|
7.25
|
静岡県郡部
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補欠選挙
|
新
|
伊東要蔵
|
立憲政友会
|
松浦五兵衛
|
立憲政友会
|
1909.7.3選挙法第11条該当 (日本製糖汚職事件)
|
元
|
河井重藏
|
憲政本党
|
沢田寧
|
立憲政友会
|
7.26
|
函館外 三支庁管内
|
新
|
遠藤吉平
|
立憲政友会
|
横田虎彦
|
大同倶楽部
|
1909.6.28辞職(日本製糖汚職事件)
|
栃木県郡部
|
新
|
関田嘉七郎
|
憲政本党
|
木村半兵衛
|
憲政本党
|
1909.7.3選挙法第11条該当 (日本製糖汚職事件)
|
7.27
|
兵庫県郡部
|
元
|
鹿島秀麿
|
憲政本党
|
西村真太郎
|
憲政本党
|
7.28
|
福井県郡部
|
新
|
名村忠治
|
立憲政友会
|
荻野芳蔵
|
立憲政友会
|
1909.7.1辞職(日本製糖汚職事件)
|
広島市
|
再選挙
|
元
|
早速整爾
|
又新会
|
串本康三
|
立憲政友会
|
1909.7.5選挙無効
|
7.29
|
群馬県郡部
|
補欠選挙
|
元
|
中島祐八
|
憲政本党
|
佐藤虎次郎
|
立憲政友会
|
1909.7.3選挙法第11条該当 (日本製糖汚職事件)
|
千葉県
|
元
|
千葉禎太郎
|
立憲政友会
|
安田勲
|
憲政本党
|
佐賀県郡部
|
新
|
永野静雄
|
中立
|
神崎東蔵
|
憲政本党
|
7.30
|
神奈川県郡部
|
新
|
土屋大次郎
|
立憲政友会
|
長谷川豊吉
|
立憲政友会
|
9.4
|
長野県郡部
|
新
|
上柳喜右衛門
|
立憲政友会
|
立川雲平
|
立憲政友会
|
1909.8.9辞職
|
9.11
|
愛知県郡部
|
新
|
三浦逸平
|
又新会
|
横井甚四郎
|
立憲政友会
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1909.8.16死去
|
11.14
|
千葉県
|
補欠選挙の 繰上補充
|
新
|
関和知
|
憲政本党
|
鈴木久次郎
|
憲政本党
|
1909.10.23選挙法第11条該当
|
11.19
|
大阪府郡部
|
補欠選挙
|
新
|
乾亀松
|
立憲政友会
|
中林友信
|
立憲政友会
|
1909.10.12選挙法第11条該当
|
12.29
|
小樽区
|
元
|
高橋直治
|
立憲政友会
|
渡辺兵四郎
|
中立
|
1909.12.10当選無効
|
1910
|
6.1
|
神奈川県郡部
|
補欠選挙の 繰上補充
|
元
|
神藤才一
|
中立
|
土屋大次郎
|
立憲政友会
|
1910.5.12死去
|
7.13
|
神戸市
|
補欠選挙
|
新
|
野添宗三
|
立憲国民党
|
桜井一久
|
立憲国民党
|
1910.6.18死去
|
9.5
|
大阪市
|
新
|
日野国明
|
中立
|
天川三蔵
|
立憲政友会
|
1910.8.8選挙法第11条該当
|
10.3
|
京都府郡部
|
新
|
木戸豊吉
|
立憲政友会
|
岩田信
|
立憲政友会
|
1910.9.4死去
|
11.14
|
高知県郡部
|
元
|
藤崎朋之
|
立憲国民党
|
和田尊義
|
立憲国民党
|
1910.10.17死去
|
12.6
|
神奈川県郡部
|
新
|
黄金井為造
|
立憲政友会
|
中村舜次郎
|
立憲政友会
|
1910.11.10辞職
|
1911
|
1.14
|
京都市
|
元
|
浜岡光哲
|
中立
|
西村治兵衛
|
中立
|
1910.12.14死去
|
3.7
|
大阪府郡部
|
元
|
森秀次
|
中央倶楽部
|
藤沢元造
|
中立
|
1911.2.16辞職
|
6.11
|
千葉県
|
新
|
五十嵐敬止
|
立憲政友会
|
東条良平
|
立憲政友会
|
1911.5.8死去
|
7.18
|
大阪市
|
新
|
三谷軌秀
|
中立
|
沢田佐助
|
立憲政友会
|
1911.7.3死去
|
7.24
|
石川県郡部
|
新
|
小池靖一
|
立憲政友会
|
藻寄鉄五郎
|
立憲政友会
|
1911.6.8選挙法第11条該当
|
8.5
|
愛知県郡部
|
新
|
高浜与七
|
立憲政友会
|
内藤魯一
|
立憲政友会
|
1911.6.29死去
|
8.8
|
前橋市
|
新
|
笹治元
|
立憲国民党
|
関口安太郎
|
中立
|
1911.7.11死去
|
8.12
|
山形県郡部
|
新
|
斎藤三郎右衛門
|
立憲国民党
|
池田藤八郎
|
立憲国民党
|
1911.7.7死去
|
10.27
|
東京市
|
新
|
古島一雄
|
立憲国民党
|
鳩山和夫
|
立憲政友会
|
1911.10.4死去
|
12.21
|
青森県郡部
|
元
|
寺井純司
|
立憲政友会
|
小山内鉄弥
|
立憲国民党
|
1911.11.23死去
|
12.29
|
岐阜県郡部
|
新
|
高橋義信
|
中立
|
大熊三之助
|
立憲国民党
|
1911.12.4選挙法第11条該当
|
出典:衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 院内会派編衆議院の部』大蔵省印刷局、1990年。
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初当選
- 計181名
- 立憲政友会
-
- 85名
- 憲政本党
-
- 34名
- 大同俱楽部
-
- 7名
- 猶興会
-
- 7名
- 中立
-
- 48名
返り咲き・復帰
- 計37名
- 立憲政友会
-
- 21名
- 憲政本党
-
- 2名
- 大同俱楽部
-
- 2名
- 猶興会
-
- 1名
- 中立
-
- 11名
脚注
注釈
出典
参考文献
- 衆議院事務局編『総選挙衆議院議員当選回数調 - 第1回乃至第19回』衆議院事務局、1936年。
関連項目
外部リンク
日本の国政選挙・国民投票 |
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- 合:合併選挙(参議院議員通常選挙と合併した補欠選挙)が実施された年
- 再:再選挙が実施された年
- 中:補欠選挙等が中止された年
- 延:補欠選挙等が延期された年
- 無:補欠選挙等の実施理由が全くなかった年
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