洞爺湖町(とうやこちょう)は、北海道胆振総合振興局にある町。
概要
北海道中央南西部に位置しており、湖(洞爺湖)と山(有珠山)と海(内浦湾(噴火湾))に囲まれている。洞爺湖や有珠山など多くの観光資源があり、年間250万人以上の観光客が訪れる観光地になっている。2008年(平成20年)に『第34回主要国首脳会議』(北海道洞爺湖サミット)が開催され[2][3][4][5]、2009年(平成21年)には町域のすべてとなる洞爺湖有珠山ジオパークが日本国内初の「世界ジオパーク」に認定された[6]。
地理
地勢は羊蹄山麓から洞爺湖を配し内浦湾(噴火湾)までの間に位置しており、洞爺湖周辺は「支笏洞爺国立公園」になっている[8]。地質は、主に新第三紀以降の火山活動によるローム層や安山岩などの火山岩、火山灰で形成されている。
- 山:有珠山(小有珠、西山、金毘羅山、733 m)、三角山(310 m)、トーノシケヌプリ(455 m)
- 河川:貫気別川、板谷川、トコタン川、赤川、入江川、ホロナイ川、小花井川
- 湖沼:洞爺湖
- 島:大島、饅頭島、弁天島、観音島[総称、中島](湖中心部)珍小島(陸繋島)
気候
太平洋西部気候区に属しており、北海道内では最も温暖な地帯で冬の降水量は少なく気温もマイナス10℃以下になることは稀である。7月から8月は夏型の気候となって気温も上昇するが、季節風(モンスーン)の関係で夏でも涼しい。
洞爺湖温泉(1991年 - 2020年)の気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
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降水量 mm (inch)
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46.5 (1.831)
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42.2 (1.661)
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47.9 (1.886)
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58.1 (2.287)
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81.4 (3.205)
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67.8 (2.669)
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114.4 (4.504)
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152.2 (5.992)
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125.3 (4.933)
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96.5 (3.799)
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94.4 (3.717)
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62.8 (2.472)
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988.9 (38.933)
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平均降水日数 (≥1.0 mm)
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12.4
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11.9
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10.4
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9.4
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10.1
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8.2
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9.2
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9.5
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10.6
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11.9
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13.1
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13.5
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129.7
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出典1:Japan Meteorological Agency
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出典2:気象庁[9]
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人口
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洞爺湖町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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洞爺湖町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 洞爺湖町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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洞爺湖町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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16,187人
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1975年(昭和50年)
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15,496人
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1980年(昭和55年)
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14,401人
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1985年(昭和60年)
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13,749人
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1990年(平成2年)
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13,113人
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1995年(平成7年)
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12,805人
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2000年(平成12年)
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10,622人
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2005年(平成17年)
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11,343人
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2010年(平成22年)
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10,128人
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2015年(平成27年)
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9,299人
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2020年(令和2年)
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8,442人
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総務省統計局 国勢調査より
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歴史
「洞爺湖町の歴史」参照
姉妹都市・友好都市・友好湖
姉妹都市
友好都市
友好湖
- 黄山市(安徽省)
- 2009年(平成21年)7月提携。黄山市は世界遺産の黄山や周囲に約15の人工湖があり洞爺湖と似ていることから、観光・文化での交流を深めるため「友好湖」の覚書を交わした。
行政
役場
財政
「平成25年度財政状況資料集」参照[17]
- 人口:9,783人(平成26年1月1日現在)
- 標準財政規模:48億8,365万1千円
- 財政力指数:0.26 (類似団体平均0.49)
- 経常収支比率:89.8%(類似団体平均90.2%)
- 実質収支比率:3.8%
- 実質単年度収支:4,095万4千円
- 地方債現在高:102億1,634万5千円
- 普通会計歳入合計:75億1,104万6千円
- 地方税:11億1,050万2千円(構成比14.8%)
- 地方交付税:41億3,921万2千円(構成比55.1%)
- 地方債:5億7,318万3千円(構成比7.6%)
- 普通会計歳出合計:73億2,073万1千円
- 人件費:14億2,924万4千円(構成比19.5%)
- うち職員給:8億7,729万7千円(構成比12.0%)
- 扶助費:6億1,061万2千円(構成比8.3%)
- 公債費:12億7,483万3千円(構成比17.4%)
- 積立金
- 財政調整基金:11億4,882万円
- 減債基金:1億274万円
- その他特定目的基金:17億3,352万8千円
- 定員管理の適正度(平成22年度)
- 職員数:143人(一般職員132人、教育公務員11人)
- 人口1,000人当たり職員数:14.62人(類似団体平均10.27人)
- ラスパイレス指数:99.7(類似団体平均95.1)
- 参考
- 一般職員等(143人)1人当たり給料月額:32万9,900円(職員手当含まず)
健全化判断比率・資金不足比率
官公署
国の機関
道の機関
公共施設
- 洞爺湖町地域交流センター
- 洞爺湖町文化交流会館
- 洞爺湖町保健福祉センター
- あぶた体育館
- 洞爺湖町プール
- 洞爺湖文化センター
- アグリ館とれた(洞爺湖町農業研修センター)
- 洞爺湖町リサイクルセンター花美館
- 成香牧場
- 洞爺総合センター
- 洞爺いきがい交流センター
- 虻田火葬場
- 洞爺火葬場
公的機関
警察
消防
病院
電力
コミュニティ放送
教育機関
- 高等学校
- 中学校
- 小学校
- 洞爺湖町立虻田小学校
- 洞爺湖町立洞爺湖温泉小学校
- 洞爺湖町立とうや小学校
- 保育所
- 桜ヶ丘保育所
- 入江保育所
- 本町保育所
- 洞爺保育所
- さくら保育所
- 幼稚園
- 大学(研究施設)
経済・産業
主な産業構成は農業、漁業、商工業、サービス業となっており、観光地であることから第三次産業が全体の70%を占めている。また、国や北海道と比較すると第一次産業の割合が高く、洞爺地区では野菜をはじめとしていも類、豆類、水稲などの生産や畜産が行われ、漁業では内浦湾(噴火湾)のホタテガイの養殖やホタテ、ウニ、カレイの水産加工も行われている。
立地企業
組合
スーパーマーケット
金融機関
郵便局
- 虻田郵便局(集配局)
- 洞爺郵便局(集配局)
- 洞爺温泉郵便局
宅配便
交通
鉄道
廃線となった鉄道
- 洞爺湖電気鉄道
- 虻田駅(現在の洞爺駅) - 見晴駅 - 洞爺湖駅 - 湖畔駅
バス
タクシー
- 札幌交通洞爺営業所(北海道交運グループ)
- 豊浦ハイヤー
- 伊達ハイヤー
- 光星タクシー
- 道南ハイヤー
- 毛利ハイヤー
道路
町内を通る幹線道路は、シーニックバイウェイの「支笏洞爺ニセコルート」になっている[23]。
-
道の駅あぷた(2007年7月)
-
道の駅とうや湖(2008年6月)
船舶・索道
文化財
国指定
道指定
町指定
- 文化財
- 月浦獅子舞 - 月浦獅子舞保存会
- 曙獅子舞 - 曙獅子舞保存会
- 香川獅子舞 - 香川獅子舞保存会
- 入江馬頭観世音碑 - 虻田馬頭観世音碑保存協賛会
- 大磯馬頭観世音碑群 - 虻田馬頭観世音碑保存協賛会
- 猪牙製装身具 - 洞爺湖町
観光地
温泉
施設
公園・散策路
キャンプ場
- グリーンステイ洞爺湖[33]
- 水辺の里財田キャンプ場
祭事・催事
- 洞爺湖温泉冬まつり(2月)
- とうや冬まつり(2月)
- 洞爺湖ロングラン花火大会(4月下旬から10月下旬)
- 洞爺湖マラソン(5月)[34]
- TOYAKOマンガ・アニメフェスタ(6月)
- 洞爺産業まつり(6月)
- 洞爺湖温泉夏まつり(7月下旬から8月中旬)
- 洞爺夏まつり(7月)
- 北海道ツーデーマーチ(9月)
- 月浦ワインまつり(10月)
- 洞爺湖温泉イルミネーションストリート(11月上旬から3月下旬)
人物
50音順
出身人物
ゆかりのある人物
町民憲章・宣言
洞爺湖町民憲章
わたしたちは、美しい洞爺湖、みのり多き大地、さち豊かな内浦湾にいだかれた洞爺湖町の町民です。恵まれた環境と先人の偉業を受けつぎ、洞爺湖町民としての誇りをもち、豊かで美しくしあわせな未来を築きます。
- 豊かな自然と郷土を愛し 美しいまちをつくります
- 地域に根ざした産業を生み育て 活力あるまちをつくります
- 人々が輝き交流と文化が香る 生涯学習のまちをつくります
- 健やかな心と体を育て 生きがいのあるまちをつくります
- 人権を大切にし 安全で平和なまちをつくります
— 平成19年7月1日制定
宣言
- 環境宣言(平成20年1月16日制定)[35]
- 洞爺湖町非核平和の町宣言(平成20年3月19日制定)[36]
脚注
参考資料
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
洞爺湖町に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
行政
産業
観光