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豊浦町(とようらちょう)は、北海道胆振総合振興局の最も西に位置する町。 1932年(昭和7年)に弁辺村から豊浦村に改称後、1947年(昭和22年)に町制を施行した[1]。
南側は内浦湾(噴火湾)に面し断崖が多く、北側は山林地帯となっている。
ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Dfb)に属する。沿岸部の気候は温暖であるが、冬は積雪量がかなり多く、特別豪雪地帯となっている。
旧地名は「弁辺」(べんべ、古文書の旧字体では「辧邊」と表記)であった。
この地名は、山田秀三によると、アイヌ語の「ペウンペ(pe-un-pe:水・ある・ところ)」「ペペナイ(pe-pe-nay:水・水・川)」あるいは「ペペ(pe-pe:水・水)」に由来すると解釈されている[3]。また、1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では、「豊浦」の項で「弁辺」について、「ペッペッ(pet-pet)」(川・川=小さい川が集まったところ)と解釈している[4]。
しかし後年「ごろが悪い[4]」として「豊浦」に改名された[3][5]。「豊浦」の由来について町では「農産、水産業が豊かな内浦湾に面していることから」と紹介している[6]。
北海道では明治20年代から本土の移民が増加し、豊浦町でも内陸部の開拓に伴い移民の受け入れを行い、宮城県からの団体移民や明治40年の大水害で被災した山梨県の入植団など町域の各地に和人が入植した。しかし、いずれも定着できないままに衰微した。
気候が対馬海流(津軽暖流)の影響で夏は涼しく冬は比較的温暖であり、地勢も大半が丘陵地帯であることから、農業と水産業を基幹としている[6]。
農業面では、全道的に知られたイチゴの産地であり、ジャガイモや水稲・アサツキ(生産量全道一)の生産もある。また、乳牛・肉牛・養豚といった畜産にも力を入れており、特に豚肉は全道一の生産量である[6]。
水産業では、同町礼文華地区が内浦湾におけるホタテの養殖発祥地であることもあり、漁業者の約7割がホタテ養殖に携わり、町の全漁獲量の約8割を占める[6]。このほか、サケ・カレイ・カニ(毛ガニ)・ウニが水揚げされる[6]。
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[8]。
太字斜体は、振興局所在地。