森下翔太
森下 翔太阪神タイガース #1 |
---|
| 基本情報 |
---|
国籍 |
日本 |
---|
出身地 |
神奈川県横浜市港南区 |
---|
生年月日 |
(2000-08-14) 2000年8月14日(23歳) |
---|
身長 体重 |
182 cm 90 kg |
---|
選手情報 |
---|
投球・打席 |
右投右打 |
---|
ポジション |
外野手 |
---|
プロ入り |
2022年 ドラフト1位 |
---|
初出場 |
2023年3月31日 |
---|
年俸 |
3800万円(2024年)[1] |
---|
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) |
---|
| |
森下 翔太(もりした しょうた、2000年8月14日[2] - )は、神奈川県横浜市港南区出身のプロ野球選手(外野手)。右投右打。阪神タイガース所属。
経歴
プロ入り前
横浜市立日限山小学校1年生の時に「野庭日限フェニックス」で外野手として野球を始め、捕手も経験した[3]。
横浜市立日限山中学校時代は三塁手として中学硬式野球の「戸塚リトルシニア」に所属した[4]。
高校は地元の強豪である東海大学付属相模高等学校に進学。1年夏より4番・中堅手のレギュラーとなり、3年春には第90回記念選抜高等学校野球大会に出場した。高校通算本塁打数は57本[5]。高校の一学年下の後輩に後にプロ野球においてもチームメイトとなる遠藤成がいる[6]。
プロ野球からも注目されたがプロ志望届は提出せず、2019年に東都大学野球連盟に所属する中央大学商学部金融学科に進学[7][8]。1年春のリーグ戦よりスタメンで出場し、主軸を担うなど活躍した。その後、1年生ながら同じ東都大学野球の亜細亜大学に所属する田中幹也とともに日米大学野球の日本代表に選出された[9][注 1]。大学同期には東京ヤクルトスワローズから指名された北村恵吾がいる[11]。
2022年10月20日に行われたプロ野球ドラフト会議において、1巡目に指名した浅野翔吾を抽選で外した阪神タイガースから1位で再指名を受けた[12]。11月7日に契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円(金額はいずれも推定)という条件で仮契約を結んだ[13]。背番号は1となった[14]。
阪神時代
2023年のオープン戦では、打率.314(規定打席到達者では栗原陵矢に次いで2位)、3本塁打[注 2]、8打点と、いずれもチーム1位の成績を残した[16]。開幕戦となる対横浜DeNAベイスターズ戦(京セラドーム大阪)に6番・右翼手として出場。球団の新人選手としては2021年の佐藤輝明以来16人目となる開幕スタメン入りを果たした[17]。その後は20打席連続無安打を喫するなど不調に陥り4月17日付の公示で一軍登録を抹消されたが[18]、5月19日に再昇格を果たすと[19]、翌5月20日の対広島東洋カープ戦(阪神甲子園球場)では9回に森下暢仁から自身初となるサヨナラ適時打を放つなど活躍を見せたが[20]、以降は結果に恵まれず6月9日に再度抹消されたが[21]、二軍での持前のフルスイングが岡田監督の目に留まりリーグ戦が再開した6月23日に三度昇格[22]。7月2日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)で近本光司が死球による骨折で離脱したことで[23]、岡田監督は近本の代役として森下の中堅での起用プランもあることを明言[24]。7月8日の対ヤクルト戦(甲子園)で初めて「1番・中堅手」として出場し、翌7月9日のヤクルト戦(甲子園)では8回に決勝点となる初本塁打を記録[25]。7月12日の対DeNA戦(甲子園)では8回に完投ペースで投げていたトレバー・バウアーから同点となる2点本塁打を記録し、9回には満塁の好機でJ.B.ウェンデルケンからサヨナラ犠飛を放つ活躍を見せた[26]。7月18日に行われたフレッシュオールスターゲームではウエスタン・リーグ代表として出場し、4打数3安打3打点の活躍で最優秀選手賞を獲得した[27]。近本のチーム合流後は「3番・右翼手」での出場が続きその起用を確固としたものにすると、9月8日の対広島戦(甲子園)で10号本塁打を放ち、阪神の新人右打者としては岡田彰布(同年の一軍監督)以来となる、43年ぶりの2桁本塁打を達成した(なお、左打者も含めると佐藤輝明以来2年ぶり)[28]。9月14日の対巨人戦(甲子園)では猛打賞を記録し、決勝犠飛の4番大山悠輔、2点本塁打の5番佐藤と共に「ドラフト1位クリーンアップ」としてチームを18年ぶりのリーグ優勝に導いた[29][30]。優勝後の12試合では22打席連続無安打を喫するなど[31]、47打数6安打、打率.128、打点0、14三振と不振にあえぎ[32]、9月29日の対DeNA戦(横浜スタジアム)では1点を追う5回無死満塁の絶好機に石田健大の投じた明らかなボール球のワンバウンドのチェンジアップに手を出し空振り三振を喫し[32][33][34]、この日は3打席無安打2三振でこの打席限りで途中交代を命じられると[34][35]、ベンチで涙で目を真っ赤に腫らし[35][36]、人目もはばからず悔し涙を流した[31][32][35]。試合後「(3打席無安打途中交代の)森下は」と報道陣に問われた岡田監督は「あかんやろ。そらあ。」「そんなんもうおまえ。お客さんに見せられへんよはっきり言うて。あんな姿」などと答えると[33][34]、残り試合での起用について「あんな姿見せられへんて言うてるやんか。それはおまえ。失礼やわな、お金払ろて球場来ててあの姿は。そらあかんわ。」[32][33]などと厳しく断じると[34]、続けて「ボール球を振って自分で崩れていってる。自分でわからんとあかん」と自らの力による逆襲を求めた[34]。広島とのクライマックスシリーズ(甲子園)では第1戦で九里亜蓮から同点ソロを放ち[37]、第3戦で矢崎拓也から押し出し四球を選ぶ[38]などの活躍でチームの日本シリーズ出場に貢献した。10月28日に開幕したオリックス・バファローズとの日本シリーズでは、全試合に「3番・右翼手」として出場した。第1戦(京セラ)で阿部翔太からシリーズ初安打を放つと[39]、第3戦・4戦・5戦(全て甲子園)で3試合連続打点を挙げた[40]。特に、11月2日に行われた第5戦では、7回に自身の適時失策で点差を2点に広げられたが、8回に宇田川優希から逆転の2点三塁打を放つ活躍で汚名をそそいだ[41]。優勝の決まる第7戦(京セラ)では、2本の適時打を含む猛打賞の活躍でチームの38年ぶり日本一に貢献した[42]。この試合でシリーズ通算打点はシリーズ新人記録を更新する7となり、優秀選手賞を受賞した[43]。オフにはカーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023日本代表に選出された。背番号は大学日本代表の際も着用していた23[44]。16日の対チャイニーズ・タイペイ戦(東京ドーム)では、7回に決勝点となる先制本塁打を記録した[45]。12月2日、2200万円増となる推定年俸3800万円で契約を更改した[46]。
選手としての特徴
走攻守3拍子が揃う外野手[47]。打撃では広角に長打が打てる他、勝負強さを持ち合わせる[47]。大学時代は主に3番打者として通算9本塁打を放つなど[48][49]、「アマ球界トップクラスの強打者」と評された[50]。遠投100mの強肩[51]、50m走のタイム6秒1の俊足も魅力[47]。
人物
幼少期から負けず嫌いな性格で[52]「勝負のときは相手を飲み込んでやろうという気持ちでやっている」と語っている[53]。
攻撃的な野球をモットーとしており、プロ入り時に打撃だけでなく、「塁に出たときの走塁、守備の姿勢を見てほしい」と語っている[53]。
プロ入り1年目の2023年8月28日に阪神応援団が森下の個人応援歌を発表[54]。応援歌を聴いた森下は「ずっとほしいなと思っていたので、素直にうれしいです。素直に応援する気持ちで歌ってもらえたら。最初は自分も慣れないと思うんですけど、自分が試合に出れば歌われる機会も増えると思うので。出続けて覚えてもらえるようにしたいなと思います」と語っている[54]。
詳細情報
年度別打撃成績
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
外野
|
試
合 |
刺
殺 |
補
殺 |
失
策 |
併
殺 |
守 備 率
|
2023
|
阪神
|
90 |
168 |
5 |
2 |
1 |
.989
|
通算
|
90 |
168 |
5 |
2 |
1 |
.989
|
表彰
記録
- 初記録
- その他の記録
背番号
登場曲
代表歴
脚注
注釈
- ^ なお、日本代表のオープン戦で対戦した東芝の吉村貢司郎から受けた死球で右手を骨折したが、互いにプロ入りした2023年の対戦でも同じく東京ヤクルトスワローズ所属の吉村から死球を受けたというエピソードがある[10]。
- ^ ルーキーの右打者に限れば、オープン戦3本塁打は1972年の望月充と並んで球団最多タイ記録となった[15]。
出典
関連項目
外部リンク
|
---|
1950年代 | |
---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 |
- 1980 木下富雄, 山根和夫, 平野光泰
- 1981 平田薫, 江川卓, 河埜和正
- 1982 大田卓司, スティーブ, 中尾孝義
- 1983 田淵幸一, テリー, 中畑清
- 1984 山本浩二, 高橋慶彦, 福本豊
- 1985 R.ゲイル, 真弓明信, 長崎啓二
- 1986 清原和博, 石毛宏典, 津田恒実
- 1987 石毛宏典, 秋山幸二, 槙原寛己
- 1988 清原和博, 森山良二, 郭源治
- 1989 岡崎郁, 香田勲男, 阿波野秀幸
|
---|
1990年代 |
- 1990 渡辺久信, 辻発彦, 伊東勤
- 1991 工藤公康, 渡辺久信, 野村謙二郎
- 1992 石毛宏典, 秋山幸二, 飯田哲也
- 1993 飯田哲也, 高津臣吾, 潮崎哲也
- 1994 桑田真澄, H.コトー, 辻発彦
- 1995 T.ブロス, 池山隆寛, 高津臣吾
- 1996 大島公一, 鈴木平, イチロー
- 1997 石井一久, 稲葉篤紀, 池山隆寛
- 1998 斎藤隆, 石井琢朗, 駒田徳広
- 1999 工藤公康, 永井智浩, 城島健司
|
---|
2000年代 |
- 2000 仁志敏久, 村田真一, 高橋尚成
- 2001 岩村明憲, 石井一久, 真中満
- 2002 清原和博, 上原浩治, 斉藤宜之
- 2003 井口資仁, 城島健司, 桧山進次郎
- 2004 A.カブレラ, 和田一浩, 谷繁元信
- 2005 渡辺俊介, サブロー, 李承燁
- 2006 ダルビッシュ有, F.セギノール, 森本稀哲
- 2007 山井大介, 森野将彦, 荒木雅博
- 2008 中島裕之, 平尾博嗣, 鈴木尚広
- 2009 亀井義行, D.ゴンザレス, 小谷野栄一
|
---|
2010年代 |
- 2010 内竜也, 清田育宏, 大島洋平
- 2011 杉内俊哉, B.ファルケンボーグ, 和田一浩
- 2012 長野久義, 阿部慎之助, J.ボウカー
- 2013 田中将大, 銀次, 内海哲也
- 2014 柳田悠岐, D.サファテ, 武田翔太
- 2015 明石健志, R.バンデンハーク, 武田翔太
- 2016 A.バース, 西川遥輝, 中田翔
- 2017 柳田悠岐, 内川聖一, 濵口遥大
- 2018 森唯斗, 柳田悠岐, 中村晃
- 2019 高橋礼, A.デスパイネ, 松田宣浩
|
---|
2020年代 | |
---|
野球日本代表 |
---|
|
|
|