2023年の日本シリーズ(2023ねんのにっぽんシリーズ、2023ねんのにほんシリーズ)は、2023年(令和5年)10月28日から11月5日まで行われた阪神タイガース(以下、阪神)とオリックス・バファローズ(以下、オリックス)による第74回日本選手権シリーズ(74th Nippon Series)。阪神が4勝3敗でオリックスを下し、1985年以来38年ぶり2度目の日本一に輝いた[1][2]。
本大会の表題は「SMBC日本シリーズ2023」(エスエムビーシーにっぽんシリーズ2023)であり、2014年以来10大会連続で三井住友銀行がタイトルスポンサーとなった[3]。阪神は9年ぶり7回目、オリックスは3年連続15回目の出場となる。
日本シリーズにおいて、関西勢同士の対戦(関西ダービー)は、「御堂筋決戦」と呼ばれた1964年の日本シリーズで阪神と南海[注 1]が対戦して以来、59年ぶり2回目である[4]。この時も今回同様、大阪府と兵庫県をそれぞれ本拠とする球団の対戦だった。関西球団の日本一は本大会開催前の時点で、兵庫県を本拠とする球団が5回[注 2]、大阪府を本拠とする球団が3回[注 3]となっている[注 4]。
日本シリーズにおける阪神とオリックスの対戦は、前身球団を含めて今大会が初となる[注 5][注 6]。両球団の本拠地は共に阪神電車の沿線にあり、最寄駅の甲子園駅とドーム前駅間は所要時間が本線・なんば線直通の快速急行で16分と非常に近い[5][注 7]。このことから、阪神電鉄ではオリックスの日本シリーズ進出決定翌日の10月22日から「なんば線シリーズ」記念乗車券を発売した他[6]、同24日には両球団の共同企画により本大会を「THE GREAT KANSAI DERBY」として開催することが発表された[7]。
2020年から4年連続リーグ優勝球団同士の対決となり、この条件下での対戦は2006年以来17年ぶりとなる[注 8]。
今季レギュラーシーズン、パ・リーグ優勝のオリックスは2位のロッテに15.5ゲーム差、セ・リーグ優勝の阪神は2位の広島に11.5ゲーム差で共に優勝し、共にCSを制して日本シリーズへと進出した。両リーグ2位に10ゲーム差以上離したチーム同士の対戦は、2002年の巨人[注 9]対西武[注 10]以来でCS制度導入後では初となる[注 11]。
オリックスは2年連続6度目の日本一を目指していた[注 12]。前年の日本一球団が日本シリーズに出場するのはのべ34回目[注 13]。この内、24回が日本シリーズ優勝しており、敗退は9回[注 14]。
阪神は38年ぶり2度目の日本一を目指した。達成すれば中日の53年ぶり[注 15]、日本ハムの44年ぶり[注 16]に次ぎ、横浜(現:DeNA)[注 17]の38年ぶりに並ぶ3位タイのブランクによるシリーズ制覇で、兵庫県を本拠とする球団としては1996年のオリックス(ブルーウェーブ)以来27年ぶり6回目の日本一となる。阪神の岡田彰布監督は、監督としては2005年以来18年ぶり2回目の日本シリーズ出場となる。監督としての出場のブランク期間は、野村克也の19年ぶり[注 18]に次ぐ2番目のブランクでの出場であり、同一球団では長嶋茂雄(巨人)の17年ぶり[注 19]を上回る最長。監督として初出場の2005年は未勝利に終わり、初出場未勝利の監督の2度目の出場は西本幸雄[注 20]、古葉竹識[注 21]に次いで3人目。また、岡田監督は対戦相手でもあるオリックスの監督を務めた[注 22]ことがあり、監督経験がある球団と日本シリーズで対戦するのは三原脩[注 23]、王貞治[注 24]に次いで3人目となる。
全試合ナイトゲーム
京セラドーム大阪での日本シリーズ開催は4年連続5度目[注 25]。同一球場による4年以上連続の開催は後楽園球場[注 26]、西宮球場[注 27]、ベルーナドーム[注 28]、福岡PayPayドーム[注 29]に次いで5球場目。オリックス主管は3年連続3度目の開催。
甲子園球場による日本シリーズ開催は9年ぶり9度目[注 30]。阪神主管は9年ぶり7度目の開催。
スポーツニッポンが所属評論家11人にどちらがシリーズを制するか予想させたところ、阪神勝利予想が8人[注 31]に対しオリックス勝利予想が3人[注 32]という結果となった[8]。
サンケイスポーツの所属評論家8人では江本孟紀[9]、上田二朗[10]、黒田正宏[11]、小早川毅彦[12]、田尾安志[13]、土井正博[14]、藪恵壹[15]の7人が阪神勝利、星野伸之[16]のみがオリックス勝利を予想した。
東京スポーツの所属評論家6人では伊原春樹[17]、遠藤一彦[18]の2人が阪神勝利、大友進[19]、門倉健[20]、加藤伸一[21]、得津高宏[22]の4人がオリックス勝利を予想し、上記2紙とは対照的にオリックスを優位とする予想がリードした。
デイリースポーツ所属ウェブ評論家で、現役時に阪神とオリックスの両方で在籍経験がある野田浩司は4勝3敗でオリックス勝利と予想した[23]。
スポニチ8人[8]・サンスポ5人[9][13][14][15][16]・東スポ4人[17][20][21][22]・デイリー1人[23]の計18人が4勝3敗、またスポニチ3人[8]・サンスポ3人[10][11][12]・東スポ2人[18][19]の計8人が4勝2敗といずれも京セラドームで決着するパターンを予想したのに対し、一方が4連勝もしくは4勝1敗の甲子園で決着するパターンを予想した評論家は4紙26人で1人もおらず、全般に接戦予想が支配的であった。
10月27日23時からフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース 日本シリーズ直前SP」では、今シーズン同番組に出場した21人の解説者の予想では阪神4勝3敗が最も多く7人[24][注 33]、次いでオリックス4勝3敗が5人[注 34]、阪神4勝2敗[注 35]、オリックス4勝2敗[注 36]がそれぞれ4人ずつと軒並み「接戦で京セラドームでの決着」を予想する中、高木豊だけが「阪神4勝1敗の甲子園決着」を予想していた[24]。
オリックスの先発は3年連続で投手4冠を達成した絶対的エース山本由伸、阪神の先発は3年目で最優秀防御率のタイトルを獲得しブレークした村上頌樹で幕開けとなった。
両先発投手の好投で4回までは無得点だったが、5回表に阪神が先頭の佐藤輝明の安打で出塁すると盗塁に成功し、無死二塁となる。続くシェルドン・ノイジーの右飛で佐藤は三塁へタッチアップし1死三塁となり、渡邉諒の中前適時打で阪神が先制する。その後も阪神は攻撃の手を緩めず、近本光司の適時三塁打、中野拓夢の適時打などで一挙4点を入れる。6回表にも2死一・三塁のチャンスで木浪聖也の適時打、坂本誠志郎の適時二塁打で6-0とリードを広げ、山本は降板した。オリックスは2番手に山田修義を送る。だが、阪神はなおも2死満塁と攻めると中野の適時打で7点目を追加。阪神先発の村上はオリックス打線に対して7回を僅か2安打・無失点に抑えてお役御免。阪神は8回から加治屋蓮を投入し、三者凡退に打ち取る。9回は岩貞祐太が3者連続三振で締めて阪神が初戦を取った。阪神は日本シリーズでのビジターでの勝利は球団初の日本一を決めた1985年の第6戦以来38年ぶりで、2003年の第1戦から続いたビジターでの連敗も9で止めた。オリックスの山本は5回に崩れてから阪神打線を止められず、打線もわずか2安打で完封負けを喫し、痛い敗戦となった。
オリックスは宮城大弥が先発で、阪神はプロ入りから2018年まで所属した古巣相手に先発の西勇輝。
オリックスは3回裏、2死一塁から西野真弘の適時三塁打で先制し、チームに今シリーズ初得点をもたらす。4回裏は2死走者なしから宗佑磨が四球で出塁。続く紅林弘太郎の右前安打で2死一・三塁とするとここから野口智哉、廣岡大志、中川圭太の3連続適時打で4-0とし、阪神先発の西勇をマウンドから引きずり下ろした。7回裏には2死満塁とし、野口の代打・マーウィン・ゴンザレスの走者一掃となる適時二塁打で3点を追加。8回裏は1死二・三塁で小田裕也の一塁へのゴロを一塁手・大山悠輔が後逸し、8-0となり試合を決めた。オリックスは先発の宮城が6回無失点の好投を見せ、その後も盤石の投手リレーで零封勝ちを収め対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。阪神は前日猛威を見せた打線が沈黙し、投手陣も崩れた。
甲子園へと舞台を移した第3戦。阪神は伊藤将司、オリックスは登板数は少ないものの前年のデビュー以来レギュラーシーズン7連勝中負けなしの東晃平が先発。阪神は2回裏、1死一・三塁で坂本の二塁ゴロの間に1点を先制する。4回表、オリックスはパ・リーグ首位打者の頓宮裕真の今シリーズ両軍通じて初めてとなるソロ本塁打で同点に追いつくと、5回表には無死一・三塁のチャンスで廣岡の遊撃ゴロの間に走者が生還し逆転、さらに2死一・二塁のチャンスを作ると宗の今シリーズ初安打となる右前適時二塁打でこの回3点目を入れ、4-1とリードを3点に広げた。6回表にも1死二・三塁のチャンスで若月健矢が犠飛を放ち追加点を入れた。オリックスは先発の東が5回1失点の好投で6回から継投策に入った。7回裏、阪神は3番手の山岡泰輔を攻め、1死満塁という絶好のチャンスで中野の一塁ゴロの間に走者が帰り、1点を返す。なおも2死二・三塁で新人の森下翔太が2点適時打を放ち1点差に迫る。オリックスはここで山岡から宇田川優希にスイッチ。4番の大山を三塁ゴロに打ち取り同点は阻止する。1点差のまま9回裏に入り、オリックスは通算250セーブを挙げた抑えのベテラン平野佳寿を投入。阪神は先頭の代打・原口文仁が四球で出塁し、その後2死一・二塁となり4番・大山が打席に。一打同点の場面だったが平野が三振に斬って取り試合終了。オリックスの勝利で2連勝となった。阪神は終盤追いすがったが、あと一本が出なかった。
阪神は才木浩人、オリックスは山崎福也が先発。
阪神は1回裏、1死二塁から森下の適時二塁打で先制する。オリックスは2回表、1死三塁から紅林の適時打で同点に追いつく。阪神は3回裏、2死一・二塁のチャンスで近本が左翼への適時打を放ち1点を勝ち越すと、5回裏には1死一・三塁で大山の遊撃ゴロの間に走者が生還し、3-1とリードを広げる。阪神の才木は5回1失点の投球で先発の役割を果たし、6回からは桐敷拓馬を2番手に送り継投策に入る。オリックスは7回表、先頭の廣岡が三塁ゴロに打ち取られたかに思えたがこれを三塁手の佐藤輝明がファンブルして出塁。このエラーからオリックスは畳みかけて1死二・三塁とすると宗の2点適時打で3-3の同点に追いつき、才木のシリーズ初登板初勝利が消えた。さらに安打が続き阪神は石井に交代、その後は島本、さらには6月15日以来の一軍登板となった湯浅京己を投入して8回まで逆転を阻止した。対するオリックスも走者を許しながらも小木田と宇田川で1イニングずつを抑えた。9回表、オリックスは阪神岩崎に対して得点圏に走者を置くもゴンザレスが打ち取られ無得点。その裏、オリックスは前年の日本一胴上げ投手であるジェイコブ・ワゲスパックが登板。阪神は1死から近本が四球で出塁。続く中野を迎えるがワゲスパックは制球が定まらず、2度の暴投で三塁まで進塁させる。オリックスベンチはフルカウントとなったところで中嶋聡監督が申告敬遠を主審に通達。続く森下にも申告敬遠で本塁併殺を狙える1死満塁、不調の大山との勝負を選択した。大山はフルカウントの末、三遊間を破り左翼へのサヨナラ適時打を放った。阪神は連敗をストップし、2勝2敗のタイに戻した。オリックスは満塁策を打ち出すも実らなかった。
阪神は現役ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから移籍し、規定投球回未満ながらも12勝を挙げた大竹耕太郎、オリックスは田嶋大樹が先発。
3回まで両チーム無得点だったが、4回表、オリックスがゴンザレスのソロ本塁打で1点を先制する。7回表、オリックスは2死一塁の場面で森友哉が二塁へのゴロを放ったが、これを二塁手・中野が後逸。その間に走者の宗は一気に三塁に進塁するが、後逸したボールを右翼手の森下がファンブルし、その隙に宗が生還。思わぬ形で2点目が入った。オリックス先発の田嶋は7回を4安打1四球で無失点に抑え阪神打線を封じていたが、8回に山崎颯一郎にスイッチ。巧みな継投術や采配で優勝に導いた中嶋監督だったが、この采配が大誤算となる。阪神の先頭、木浪の内野安打が二塁手・安達の失策で進塁を許すこととなり、これが阪神に流れが傾くきっかけとなった。代打の糸原健斗も繋いで無死一・三塁とすると、近本の適時打でようやく得点し1点差に詰め寄る。さらに、7回に2点目を献上するきっかけとなる後逸をした中野の送りバントで1死二・三塁の形を作り同点及び逆転のチャンスとなる。森下を迎えたところでオリックスは山崎颯一郎を諦め、レギュラーシーズンでもなかったシリーズ3連投、4試合連続登板となる宇田川を投入。森下はその宇田川から2点適時三塁打を放ち逆転に成功し、適時失策の汚名を返上した。こうなると甲子園に詰めかけた阪神ファンのボルテージは最高潮に達し、勢いに乗せられた阪神打線は前の試合でサヨナラ打を放った大山、キャッチャーの坂本にも適時打が飛び出し、この回一挙6点を挙げ試合を決めた。9回は抑えの岩崎が登板し、3者凡退に打ち取り阪神が勝利。38年ぶり日本一に王手を掛けた。オリックスは8回の継投策が裏目となり、勢いに乗った阪神の連続得点と阪神ファンの波にのまれ後がなくなった。
京セラドームに再度場を移した第6戦はオリックスが山本、阪神が村上の初戦と同じ先発の投げ合いとなった。
2回表、阪神がノイジーのソロ本塁打で1点を先制する。阪神の選手が日本シリーズで本塁打を記録するのは2003年のシリーズ第7戦で広澤克己が記録して以来実に20年ぶりで、外国人選手に限定すれば1985年の第3戦でランディ・バースが記録して以来38年ぶりだった。2回裏、オリックスは無死二・三塁のチャンスを作るとレアンドロ・セデーニョは三振に倒れるも、次打者の若月が適時打を放ち同点に追いつく。なおも1死一・三塁のチャンスで続く中川圭太のあわや本塁打性の犠飛で逆転する。5回裏には紅林の2ラン本塁打で2点を追加。阪神は6回から第2戦で先発した西勇が2番手で登板。7回までを無失点に抑える。8回もマウンドに上がったが、頓宮にソロ本塁打が飛び出しオリックスが4点にリードを広げた。オリックス先発の山本は9安打を浴びながらもシリーズ新記録となる14奪三振を記録。9回138球の熱投で日本シリーズ5度目の登板にして初勝利となる完投勝利を挙げ、敗戦投手となった初戦のリベンジに成功した[33]。オリックスの投手によるシリーズでの完投勝利は前身の阪急を含めると1978年・対ヤクルト第6戦での白石静生以来45年ぶりで、二桁奪三振での完投勝利は2013年の田中将大(楽天、対巨人第2戦)以来10年ぶり。オリックスがエースの活躍で日本一に逆王手を掛けた。オリックスは前年から連続して第7戦を戦うことになったが、日本シリーズで同一球団が2年以上続けて第7戦を戦うのは2010年、2011年の中日ドラゴンズが記録して以来12年ぶりとなった。[注 37][注 38][注 39]。
フルセットで迎えた令和初の最終戦[注 40]。オリックスは第2戦の先発から中6日で先発の宮城、阪神はクライマックスシリーズ含め初登板初先発の青柳晃洋。
3回まで両チームとも無得点であったが、阪神は4回表1死一・二塁でノイジーの2試合連続となるシリーズ第2号3ラン本塁打で3点を先制する。5回表、1死一・二塁で中野の遊撃ゴロが一塁で一度はアウトの判定も阪神側からのリクエストで覆り、併殺崩れで2死一・三塁となる。ここでオリックスは先発の宮城に代え、2番手に比嘉幹貴をマウンドに送る。阪神はその比嘉から森下、大山、ノイジーの3者連続適時打で更に3点を入れリードを6点に広げた。先発の青柳はその裏、2死一・二塁となったところで降板し、2番手として島本浩也がマウンドに上がる。青柳は勝利投手の権利目前での降板となったが、この大舞台で4回2/3を無失点に抑え起用に応えた。島本は宗を打ち取り無失点に抑えた。6回からは第3戦の先発の伊藤将司が登板。8回までの3イニングを無失点に抑え、第3戦のリベンジを果たした。オリックスは9回に第3戦に先発した東が登板。阪神は先頭の近本が一塁内野安打で出塁。その後1死二塁となり、森下の中前適時打で7点目を追加した。その裏、阪神は桐敷が登板。オリックスは先頭の紅林が右前安打で出塁するが、続く森が併殺打に打ち取られ2死となったところで阪神は桐敷から抑えの岩崎に交代。しかし、頓宮が初球を振り抜き、左翼席上段に飛び込むシリーズ第3号ソロ本塁打でオリックスが1点を返す。続くゴンザレスも中前安打で出塁するが、最後は杉本裕太郎が左飛に打ち取られゲームセット。阪神がオリックスとの関西ダービーを制し、1985年以来38年ぶりの日本一に輝いた。
一方オリックスは前身阪急時代の1975年から1977年に日本一3連覇を達成して以来の日本一連覇とはならなかった。
日本シリーズはレギュラーシーズンとは異なり、(一社)日本野球機構管轄のため、あらかじめ放送権を指定されている。なお雨天等により順延の場合は、各戦のテレビ中継もスライドとなる。
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本シリーズはフジテレビ系列・TBS系列が2試合ずつ、テレビ東京系列・日本テレビ系列・テレビ朝日系列が1試合ずつ放映権を持つ。テレビ東京系列では2021年(オリックス×ヤクルト)第2戦以来2年ぶり、日本テレビ系列は2020年(巨人×ソフトバンク)第2戦以来3年ぶり[注 55]に放映権を獲得した。
フジテレビ系列は2014年(ソフトバンク×阪神)第4戦から10年連続、テレビ朝日系列は2020年(ソフトバンク×巨人)第3戦から4年連続[注 56]、TBS系列は2021年(オリックス×ヤクルト)第6戦から3年連続[注 57]で放映権を獲得したことになる[注 58]。今シリーズは史上初めて5系列の民放テレビネットワーク全てで最低1試合の中継が実施された(第2戦終了時点で確定)[注 59]。
京セラドーム大阪で行われた4試合はそれぞれ在京キー局が製作を主導し、関西テレビアナウンサーによる実況で進行した第1・7戦を除き出演者もキー局の関係者が多数を占めた。一方、阪神甲子園球場で施行された第3戦 - 第5戦は在阪民放(毎日放送・読売テレビ・朝日放送テレビ)が主体となって制作し、特に朝日放送テレビの中継に於いてキー局テレビ朝日は制作著作・制作協力いずれの形でも大きく関与せず(ノンクレジット扱いでのスタッフ派遣の有無は不明)、テレビ朝日からの解説者・アナウンサーの派遣もなかった。
NHK(日本放送協会)は第4戦・第6戦・第7戦を除く4試合をBS1にて中継する[52]。なお、BS1は2023年12月1日にBSプレミアムと統合されて「NHK BS」となるため[53]、BS1として行う日本シリーズ中継は今回が最後になる。
レギュラーシーズンとは管轄が異なる関係上、阪神の保護地域である兵庫県を放送エリアとする独立放送局のサンテレビは放映権を獲得できなかった。過去に阪神が日本シリーズに進出した2003年と2005年は独立局の岐阜放送・三重テレビ・びわ湖放送・奈良テレビ・テレビ和歌山・KBS京都と共にテレビ東京系中継のネット受けを行ったが、今回は阪神が日本シリーズに進出する前から岐阜放送とテレビ和歌山を除く5局において『BOAT RACEプレミア ボートレースダービー』の中継(TOKYO MX制作)をすることが既に決まっていたなどの事情から7局共にネット受けは実施しなかった[54][55]。
テレビ局と異なり、ラジオ局は1試合単位ではなくシリーズ全試合を放送する。
上述の通り、レギュラーシーズンとは管轄が異なるため、DAZN、パ・リーグTVおよび虎テレなどでの配信は行われない。また、前年までParaviで行われたTBS・テレビ東京の配信については、統合先のU-NEXTでは行われない。
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TVerは民放地上波各局の中継放送と、Huluは日本テレビ系列の中継放送と、フジテレビONEsmartはフジテレビONEの中継放送といずれも同一放送。ABEMATVはテレビ朝日系列の放送と実況・解説を変えて放送。
全てビデオリサーチ調べ、リアルタイム[79]。
この項目は、野球に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(PJ野球/P野球)。