ジョアン・パウロ・リマ・ジ・オリヴェイラ (João Paulo Lima de Oliveira , 1981年 7月13日 – )は、ブラジル人 のレーシングドライバー。日本ではジョアオと読まれがちだが、ポルトガル語では母音の上に~が付き、かつその次がoの場合はn発音となる。日本のメディアでは、主に「J.P.デ・オリベイラ」 表記されることが多い。
プロフィール
身長:173cm
体重:66kg
血液型 :RH+A
愛称:「JP」
経歴
フォーミュラ・ニッポンのマシン(スウィフト・017.n )に乗るオリベイラ
1997年にカートレース を1年だけ戦い、1998年に地元ブラジルの入門フォーミュラクラス に出場。1999年から2005年までは各国のF3選手権 に参戦。参戦した国は大陸を問わず、1999年から南米、2001年からドイツ 、2003年からイギリス 、そして2004年から日本で走ることになり、2005年に全日本F3 シリーズチャンピオンを獲得した。
2006年、ハセミモータースポーツ に加入し、SUPER GT に参戦。全日本選手権フォーミュラ・ニッポン には、M&O with TEAM 5ZIGEN から最終戦のみスポット参戦し、堅実な走りで8位完走を果たして5ZIGENの木下正治監督からも高評価を受けた。
2007年に近藤真彦 率いるKONDO RACING に移籍し、フォーミュラ・ニッポンとSUPER GTにフル参戦。SUPER GT第4戦セパン ラウンドでGT初優勝を果たした。
2008年も同体制を継続し、SUPER GT第4戦セパンラウンドで再度優勝を果たし、フォーミュラ・ニッポン第7戦富士 ラウンドの第1レースでフォーミュラ・ニッポンでの初優勝をポールトゥーウィン で飾った。
2009年はSUPER GTにのみ参戦、開幕戦岡山 ラウンドでは、激しい雨の中独走し優勝を果たした。
2010年はSUPER GTには引き続きKONDO RACINGから参戦し、フォーミュラ・ニッポンではTEAM IMPUL に移籍。SUPER GT開幕戦鈴鹿 ラウンドにおいて荒れたコンディションの中タイヤ無交換作戦で優勝を果たした。決勝が行われた3月21日は母国の英雄であるアイルトン・セナ の生誕50年にあたる日だったため、自身のツイッター 上で「今日の勝利をアイルトン・セナに捧げる」とのツイートを投稿した。フォーミュラ・ニッポンでは開幕からシーズンを通して安定した成績を維持し、2勝を挙げチャンピオンを獲得した。
なお、オリベイラ自身はスタートが得意であり、その評価は高い。IMPULを率いる星野一義 は彼のチーム加入前から「一番ほしいのはオリベイラ。」とコメントしており、近藤真彦は「彼にどんなに助けられたか」と感謝を述べている。
2011年にはツインリンクもてぎ でのインディカー・シリーズ 「インディジャパン・ザ・ファイナル 」にスポット参戦を果たした。
2020年のSUPER GT ・GT300クラスにおいて、D'stationからKONDO RACINGに移籍する[1] 。
レース戦績
1997年 - カートデビュー
1998年
1999年 - 南米F3選手権(クラスBチャンピオン )
2000年 - 南米F3選手権
2001年 - ドイツF3選手権(シリーズ7位)
2002年 - ドイツF3選手権(シリーズ12位)
2003年
ドイツF3選手権(シリーズチャンピオン)
イギリスF3選手権
2004年 - 全日本F3選手権(M-TEC #10 Honda・M-TEC F106/ローラ 童夢 F106 MF204C )(シリーズ2位・4勝)
2005年 - 全日本F3選手権(TOM'S #36 (DYNACITY)ZENT TOM'S F305/ダラーラ F305 3S-GE)(シリーズチャンピオン・7勝)
2006年
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン<Rd.9 スポット参戦>(M&O with Team 5ZIGEN #6/ローラB06/51 HF386E )(決勝8位)
SUPER GT・GT500クラス(ハセミモータースポーツ #3 イエローハットYMSトミカ Z/フェアレディZ Z33 VQ30DETT)(シリーズ15位)
2007年
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(CARCHS KONDO RACING #4/ローラB06/51 RV8J )(シリーズ8位)
SUPER GT・GT500クラス(KONDO RACING #24 WOODONE ADVAN Clarion Z/フェアレディZ Z33 VK45DE)(シリーズ10位・1勝)
2008年
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(KONDO RACING #4 KONDO RACING/ローラB06/51 RV8J)(シリーズ6位・1勝)
SUPER GT・GT500クラス(KONDO RACING #24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R/GT-R R35 VK45DE)(シリーズ14位・1勝)
2009年
SUPER GT・GT500クラス(KONDO RACING #24 HIS ADVAN KONDO GT-R/GT-R R35 VK45DE)(シリーズ8位・1勝)
世界ツーリングカー選手権・インディペンデントクラス<Rd.21,22 スポット参戦>(サンレッド・エンジニアリング #47 /セアト・レオン2.0TFSI)
2010年
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(Mobil1 TEAM IMPUL #19/スウィフト017.n RV8K )(シリーズチャンピオン・2勝)
SUPER GT・GT500クラス(KONDO RACING #24 HIS ADVAN KONDO GT-R/GT-R R35 VRH34A)(シリーズ10位・1勝)
2011年
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(TEAM IMPUL #1/スウィフト017.n RV8K)(シリーズ3位・1勝)
SUPER GT・GT500クラス(TEAM IMPUL #12 カルソニック IMPUL GT-R/GT-R R35 VRH34A→VRH34B)(シリーズ5位・1勝)
2012年
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(TEAM IMPUL #19/スウィフト017.n RV8K)(シリーズ5位・1勝)
SUPER GT・GT500クラス(TEAM IMPUL #12 カルソニック IMPUL GT-R/GT-R R35 VRH34B)(シリーズ4位・1勝)
2013年
全日本選手権スーパーフォーミュラ(Lenovo TEAM IMPUL #19/スウィフト017.n RV8K)(シリーズ5位)
SUPER GT・GT500クラス(TEAM IMPUL #12 カルソニック IMPUL GT-R/GT-R R35 VRH34B)(シリーズ9位・1勝)
2014年
全日本選手権スーパーフォーミュラ(Lenovo TEAM IMPUL #19/ダラーラSF14 RI4A )(シリーズ2位・3勝)
SUPER GT・GT500クラス(TEAM IMPUL #12 カルソニック IMPUL GT-R/GT-R R35 NR20A)(シリーズ6位・1勝)
2015年
全日本選手権スーパーフォーミュラ(Lenovo TEAM IMPUL #19/ダラーラSF14 RI4A)(シリーズ4位・1勝)
SUPER GT・GT500クラス(TEAM IMPUL #12 カルソニック IMPUL GT-R/GT-R R35 NR20A)(シリーズ2位)
2016年
全日本スーパーフォーミュラ選手権(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL #19/ダラーラSF14 RI4A)(シリーズ8位・1勝)
SUPER GT・GT500クラス(TEAM IMPUL #12 カルソニック IMPUL GT-R/GT-R R35 NR20A)(シリーズ8位・1勝)
2017年 - SUPER GT・GT500クラス(KONDO RACING #24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R/GT-R R35 NR20A)(シリーズ16位)
2018年
全日本スーパーフォーミュラ選手権<Rd.5 スポット参戦>(VANTELIN TEAM TOM'S #36/ダラーラSF14 RI4A)
SUPER GT・GT500クラス(KONDO RACING #24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R/GT-R R35 NR20A)(シリーズ14位)
2019年
SUPER GT・GT300クラス(D'station Racing AMR #7 D'station Vantage GT3/アストンマーティン・ヴァンテージ GT3)
世界ツーリングカーカップ・ワイルドカードエントリー<Rd.28-30 スポット参戦>(KCMG #38 /ホンダ・シビックタイプR TCR)
2020年 - SUPER GT・GT300クラス(KONDO RACING #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R/日産・GT-R NISMO GT3)(GT300クラス シリーズチャンピオン )
2021年 - SUPER GT・GT300クラス(KONDO RACING #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R/日産・GT-R NISMO GT3)(シリーズ2位)
2022年 - SUPER GT・GT300クラス(KONDO RACING #56 リアライズ 日産メカニックチャレンジ GT-R/日産・GT-R NISMO GT3)(GT300クラス シリーズチャンピオン )
2023年
SUPER GT・GT300クラス(KONDO RACING #56 リアライズ 日産メカニックチャレンジ GT-R/日産・GT-R NISMO GT3)(シリーズ3位)
FIA 世界耐久選手権・ハイパーカークラス(フロイド・ヴァンウォール・レーシングチーム #4/ヴァンウォール・ヴァンダーヴェル 680)(シリーズ22位)
2024年 - SUPER GT・GT300クラス(KONDO RACING #56 リアライズ 日産メカニックチャレンジ GT-R/日産・GT-R NISMO GT3)
フォーミュラ
ドイツ・フォーミュラ3選手権
全日本フォーミュラ3選手権
フォーミュラ・ニッポン/スーパーフォーミュラ
アメリカン・オープンホイール
インディカー・シリーズ
(key )
SUPER GT
世界ツーリングカー選手権
年
チーム
使用車両
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
順位
ポイント
2009年
サンレッド・エンジニアリング
セアト・レオン2.0 TFSI
BRA 1
BRA 2
MEX 1
MEX 2
MAR 1
MAR 2
FRA 1
FRA 2
ESP 1
ESP 2
CZE 1
CZE 2
POR 1
POR 2
GBR 1
GBR 2
GER 1
GER 2
ITA 1
ITA 2
JPN 123
JPN 219
MAC 1
MAC 2
NC
0
世界ツーリングカーカップ
年
チーム
使用車両
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
順位
ポイント
2019年
KCMG
ホンダ・シビックタイプR TCR
MAR 1
MAR 2
MAR 3
HUN 1
HUN 2
HUN 3
SVK 1
SVK 2
SVK 3
NED 1
NED 2
NED 3
GER 1
GER 2
GER 3
POR 1
POR 2
POR 3
CHN 1
CHN 2
CHN 3
JPN 1
JPN 2
JPN 3
MAC 1
MAC 2
MAC 3
MAL 1 5
MAL 218
MAL 3Ret
NC
0
FIA 世界耐久選手権
脚注
外部リンク
全日本F2000選手権
全日本F2選手権
全日本F3000選手権
フォーミュラ・ニッポン
スーパーフォーミュラ
全日本F3選手権
1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代
スーパーフォーミュラ・ライツ
フォーミュラ・リージョナル ジャパニーズ・チャンピオンシップ
全日本GT選手権
SUPER GT
1 94 - 95年まではGT1クラス。
2 94 - 95年まではGT2クラス。