ロイック・ジャン=クロード・デュバル(Loïc Jean-Claude Duval, 1982年6月12日 - )は、フランス国籍のレーシングドライバー。2009年のフォーミュラ・ニッポンおよび2010年のSUPER GT・GT500クラスチャンピオン。
プロフィール
- 身長:178cm
- 体重:70kg
- 血液型:Rh+O型
経歴
1992年にカートレースにデビューする。その後1998年には、ヨーロッパ選手権エスポワール3位、フレンチカップで優勝する。1999年は世界選手権エリート9位。2000年も世界選手権エリート3位。2001年は世界選手権フォーミュラ・スーパーAで9位となり、カートレースにおける世界選手権レベルのレースにおいて上位ランカーの常連として名を馳せた。
2002年から本格的にフォーミュラカーに転向し、フランス・フォーミュラ・ルノー・キャンパスのシリーズチャンピオン(優勝9回)に、2003年にはフランス・フォーミュラ・ルノーのシリーズチャンピオン(優勝4回)に輝いた。2004年からユーロF3選手権にステップアップし、同年はシリーズ11位(表彰台2回)、2005年はシリーズ6位(表彰台6回)を記録。2005年にはF3マカオGPにも参戦し、予選でポールポジションを獲得、決勝は6位となった。
2006年に来日。中嶋悟率いるNAKAJIMA RACINGのレギュラー・ドライバーに起用され、フォーミュラ・ニッポンとSUPER GTに参戦する。ともにチームメイトは武藤英紀で、当時のホンダ陣営では若手コンビとなった。フォーミュラ・ニッポンでは他のホンダ勢が苦戦する中で第2戦鈴鹿と第7戦菅生で優勝。年間ランキング4位を獲得しホンダ陣営のエース格となった。SUPER GTでは最終戦の富士にてGT初勝利を飾るなどランキング11位となった。ヨーロッパでのレースにも参戦し、A1グランプリにフランスチームから参戦。表彰台を4回獲得しシリーズ4位に貢献した。
2007年もNAKAJIMA RACINGと契約を更新。フォーミュラ・ニッポン(チームメイトは小暮卓史)とSUPER GT(チームメイトはファビオ・カルボーン)にエントリーし、フォーミュラ・ニッポンでは第8戦もてぎでの2位が最高で、シリーズ6位と前年を下回る結果となった。SUPER GTでは前年同様最終戦の富士にて勝利を挙げ、ランキング2位と前年を上回った。さらにA1グランプリにもフランスチームから参戦。第6戦オーストラリアのスプリントレースで初優勝を果たした他、表彰台を7回獲得しシリーズ3位に貢献した。
2008年、NAKAJIMA RACINGでの3年目を迎え、フォーミュラ・ニッポン(チームメイトも前年同様 小暮卓史)とSUPER GT(チームメイトは平中克幸に変更)に参戦、2009年も同体制で継続参戦し(SUPER GTのチームメイトは中山友貴に変更)、フォーミュラ・ニッポンではシーズン4勝を挙げ、参戦4年目にしてドライバーズ・チャンピオンを獲得した。
2010年にフォーミュラ・ニッポンはDANDELION RACING(チームメイトは伊沢拓也)、SUPER GTはWEIDER HONDA RACING(チームメイトは小暮卓史)に移籍。SUPER GTでは第2戦岡山で優勝し、年間チャンピオンを獲得した。
2012年、ホンダ陣営からトヨタ陣営に移籍し、SUPER GTではLEXUS TEAM PETRONAS TOM'S(チームメイトは中嶋一貴)から、フォーミュラ・ニッポンは土屋武士率いるTEAM KYGNUS SUNOCOからの参戦となった。このほか同年より復活したFIA 世界耐久選手権に参戦表明したアウディ陣営に加入し、R18ウルトラをドライブした。
2014年のSUPER GT選手権を最後に日本での参戦を終え、ヨーロッパへと活動の中心を移した。日本での勝利数はフォーミュラ・ニッポン通算12勝(年間チャンピオン1回)、SUPER GT 通算5勝(年間チャンピオン1回)を挙げる活躍であった。
2014-2015シーズンからフォーミュラE、2017年からはFIA-GTと同じくアウディ陣営の一員としてドイツツーリングカー選手権 (DTM)に参戦。
レース戦績
- 1992年 - レーシングカートデビュー
- 1998年
- ヨーロッパ選手権エスポワール(3位)
- フレンチカップ(優勝)
- 1999年 - 世界選手権エリート(シリーズ9位)
- 2000年 - 世界選手権エリート(シリーズ3位)
- 2001年 - 世界選手権フォーミュラ・スーパーA(シリーズ9位)
- 2002年 - フランス・フォーミュラ・ルノー・エルフ・キャンパス(シリーズチャンピオン)
- 2003年 - フランス・フォーミュラ・ルノー(シリーズチャンピオン)
- 2004年 - ユーロF3選手権(シリーズ11位)
- 2005年
- ユーロF3選手権(シリーズ6位)
- F3マカオGP(決勝6位)
- 2006年
- 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(PIAA NAKAJIMA RACING #31/ローラB06/51 HF386E)(シリーズ4位・2勝)
- SUPER GT・GT500クラス(NAKAJIMA RACING #32 EPSON NSX/NSX NA2 C32B)(シリーズ11位・1勝)
- 2006-2007 A1グランプリ(フランスチーム、2位3回、3位1回獲得・チーム総合3位)
- 2007年
- 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(PIAA NAKAJIMA RACING #31/ローラB06/51 HF386E)(シリーズ6位)
- SUPER GT・GT500クラス(NAKAJIMA RACING #32 EPSON NSX/NSX NA2 C32B)(シリーズ2位・1勝)
- 2007-2008 A1グランプリ(フランスチーム、優勝1回、表彰台7回獲得、ポールポジション2回獲得、チーム総合4位)
- 2008年
- 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(PIAA NAKAJIMA RACING #31/ローラB06/51 HF386E)(シリーズ2位・2勝)
- SUPER GT・GT500クラス(NAKAJIMA RACING #32 EPSON NSX/NSX NA2 C32B)(シリーズ10位)
- 2008-2009 A1グランプリ(フランスチーム)
- 2009年
- 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(NAKAJIMA RACING #31/スウィフト017.n HR09E)(シリーズチャンピオン・4勝)
- SUPER GT・GT500クラス(NAKAJIMA RACING #32 EPSON NSX/NSX NA2 C32B)(シリーズ16位)
- 2010年
- 全日本選手権フォーミュラニッポン(DoCoMo TEAM DANDELION RACING #1/スウィフト017.n HR10E)(シリーズ3位・2勝)
- SUPER GT・GT500クラス(ウイダー ホンダ レーシング #18 ウイダー HSV-010/HSV-010 HR10EG)(シリーズチャンピオン・1勝)
- 2011年 - SUPER GT・GT500クラス(ウイダー ホンダ レーシング #1 ウイダー HSV-010 GT/HSV-010 HR10EG)(シリーズ3位・2勝)
- 2012年
- 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(Team KYGNUS SUNOCO #8/スウィフト017.n RV8K)(シリーズ6位)
- SUPER GT・GT500クラス(LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S #36 PETRONAS TOM'S SC430/SC430 UZZ40 RV8KG)(シリーズ11位)
- 2013年 - 全日本選手権スーパーフォーミュラ(KYGNUS SUNOCO Team LeMans #8/スウィフト017.n RV8K)(シリーズ3位)
- 2014年 - 全日本選手権スーパーフォーミュラ(KYGNUS SUNOCO Team LeMans #8 Team KYGNUS SUNOCO SF14/ダラーラ SF14 RI4A)(シリーズ4位)
フォーミュラ
F3・ユーロシリーズ
(key)
フォーミュラ・ニッポン/スーパーフォーミュラ
フォーミュラE
グランドツーリングカー
SUPER GT
スポーツカー
インターコンチネンタル・ル・マン・カップ
(key)
FIA 世界耐久選手権
ウェザーテック・スポーツカー選手権
ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ
(key)
ル・マン24時間レース
セブリング12時間レース
デイトナ24時間レース
ドイツツーリングカー選手権
外部リンク
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- 194 - 95年まではGT1クラス。
- 294 - 95年まではGT2クラス。
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