福住 仁嶺(ふくずみ にれい、1997年1月24日 - )は、徳島県出身のレーシングドライバー。
プロフィール
- 身長: 167cm
- 体重: 56kg
- 血液型:B型
- 愛車 : ホンダ・オデッセイ
- 妻:佐藤あやみ(YouTuber)
- 徳島県名西郡石井町にある真言宗「三宝院」の住職の次男[1]。仁嶺という名前の「仁」は人を慈しむという根源的な愛、「嶺」は山の頂上を意味し、「きれいな心を持ち、思いやりがあり、どんな困難にも負けず天辺を目指す人物になってほしい」という父親の想いが込められている[1]。
略歴
初期の活動
若い頃レーシングドライバーに憧れていた父親が買ってくれた中古のレーシングカートに5歳の頃から乗り始めた[1]。小学校4年生からカートレースに出場し[1]、2009年には全日本ジュニアカート選手権で2位を獲得[2]。2013年にはダンロップのサポートで日本最高峰のKF1クラスに出場しチャンピオンを獲得、ダンロップに11年ぶりの栄冠をもたらした[2]。カート時代は毎年のようにチャンピオンを獲得しその懸賞金等で次年度のレースに参加、父親が箱バンで遠征しメカニックも担当、親子2人で数々の栄冠を獲得している。
2013年、前年度ARTAチャレンジシリーズチャンピオンで獲得した賞金で、鈴鹿サーキットの養成機関「鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)」の19期生として入校し[3]、同年のフォーミュラ・スカラシップを獲得[4]。卒業後の2014年、Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)の育成ドライバーとしてフォーミュラ4選手権のFCクラスに参戦し、シリーズチャンピオンとなる[2]。2015年は全日本F3選手権にステップアップし、シリーズランキング4位。
GP3・F2・スーパーフォーミュラ
ホンダは2015年よりF1のマクラーレンチームへパワーユニットを供給するとともに、HFDPからF1ドライバーを輩出する育成プログラムを始動。2015年より松下信治がGP2に参戦したのに続いて、2016年より福住がフランスのARTグランプリと契約してGP3に参戦した[5]。5月に開幕したGP3第1戦スペインで行われたデビュー戦で3位表彰台を獲得[6]。第8戦マレーシア2位、最終戦アブダビ3位などの成績を収め、シリーズランキング7位となる。2017年は開幕戦スペインでGP3初優勝[7]。第7戦スペインでも優勝し、全15レース中6度の表彰台を獲得してシリーズランキング3位で終えた[8]。
2018年はホンダがマクラーレンからトロ・ロッソへ供給先を変更し、福住はレッドブル・アスリートの一員に選ばれた[9]。GP3からF1直下のFIA F2選手権にステップアップし、アーデン[10]に所属。また、日本のトップフォーミュラであるスーパーフォーミュラ(SF)にもチーム無限より参戦する(マシンはレッドブルカラー)。ただし、F2と日程が重なる3戦はSFを欠場となった。
活躍が期待されたが、F2ではマシン格差やチーム力の低さに苦しめられランキング17位に終わっている。チームメイトのマクシミリアン・ギュンターもランキング14位に終わっているので、この点については考慮が必要である。
SUPER GT
2019年は日本に戻り、SUPER GTのGT300クラスにAUTOBACS RACING TEAM AGURIから参戦する。
レース戦績
- 2006年 - M4カデット近畿地区・中国地区(シリーズチャンピオン)
- 2007年 - M4ジュニア(シリーズ3位)
- 2008年 - KRPジュニア(シリーズ3位)
- 2009年
- KRPジュニア(シリーズチャンピオン)
- 全日本カートジュニア選手権(シリーズ2位)
- CIK-FIA WORLD CUP KART RACE IN JAPAN FP-Jr(世界チャンピオン)
- 2010年
- 鈴鹿選手権シリーズJ-RMC(シリーズチャンピオン)
- RMCシリーズ・J-RMC(日本チャンピオン)
- 2011年
- 鈴鹿選手権シリーズJ-RMC(シリーズチャンピオン)
- RMCシリーズ・J-RMC(日本チャンピオン)
- ARTA Jr シリーズ(シリーズチャンピオン)
- Rok Cup International Final Italy(5位)
- Rotax Max Grand Final UAE(5位)
- 2012年
- 鈴鹿選手権シリーズRMC(シリーズチャンピオン)
- ARTAチャレンジ(シリーズチャンピオン)
- ヨーロッパカート選手権KF2(シリーズ16位)
- CIK-FIA ASIA PACIFIC KF2 CHAMPIONSHIP(5位)
- Rok Cup International Final Super Rok Italy(2位)
- Rok Talent Award 受賞
- 2013年
- 2014年 - フォーミュラ4 FCクラス(シリーズチャンピオン)
- 2015年 - 全日本フォーミュラ3選手権(シリーズ4位)
- 2016年 - GP3 シリーズ(シリーズ7位)
- 2017年 - GP3 シリーズ(シリーズ3位)
- 2018年
- 2019年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(DOCOMO DANDELION #5/Honda HR-417E)(シリーズ7位)
- SUPER GT(GT300クラス)(ARTA #55/ARTA NSX GT3)(シリーズチャンピオン)
- 2020年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(DOCOMO DANDELION #6/Honda HR-417E)(シリーズ8位)
- SUPER GT(GT500クラス)(ARTA #8/ARTA NSX-GT)(シリーズ5位)
- インタープロトシリーズ(プロクラス)(K-DESIGN #37 キーパー号)(シリーズチャンピオン)
- 2021年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(DOCOMO DANDELION #5/Honda HR-417E)(シリーズ2位)
- SUPER GT(GT500クラス)(ARTA #8/ARTA NSX-GT)(シリーズ2位)
- インタープロトシリーズ(プロクラス)(K-DESIGN #37 キーパー号)(シリーズチャンピオン)
- 2022年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(ThreeBond Drago CORSE #12/Honda HR-417E)(シリーズ19位)
- SUPER GT(GT500クラス)(ARTA #8/ARTA NSX-GT)(シリーズ12位)
- 2023年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(ThreeBond Drago CORSE #12/Honda HR-417E)(シリーズ16位)
- SUPER GT(GT500クラス)(ARTA #16/ARTA MUGEN NSX-GT)(シリーズ4位)
- 2024年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(Kids.com Team KCMG #8/TOYOTA Biz-01F)
- SUPER GT(GT500クラス)(TGR TEAM ENEOS ROOKIE #14/ENEOS X PRIME GR Supra)
略歴
- ** : FCクラスのシャシーは、前年で終了した「フォーミュラチャレンジ・ジャパン」で使用されていたものを再度モディファイしたマシンを使用している。性能調整等の関係で、FCクラスのPP・FLは対象外となる。
- † : ゲストドライバーとしての出走であるため、ポイントは加算されない。
- * : 今シーズンの順位。
全日本フォーミュラ3選手権
GP3シリーズ
FIA フォーミュラ2選手権
(key)
スーパーフォーミュラ
SUPER GT
脚注
- ^ a b c d “SUPER FORMULA STAGE 2018 Vol.01” (PDF). 日本レースプロモーション (2018年). 2018年6月7日閲覧。
- ^ a b c GP直送:日本人ドライバーがGP3テストに参加 - オートスポーツweb(2015年11月29日)
- ^ 鈴鹿サーキットレーシングスクール 卒業生クローズアップ - モビリティランド
- ^ 今年のSRS-Fスカラシップは坂口、福住が獲得 - オートスポーツweb(2013年11月21日)
- ^ 福住仁嶺、ARTグランプリからGP3に参戦 - F1-Gate.com(2016年2月12日)
- ^ 19歳のホンダ系若手有望株・福住仁嶺、「GP3」デビュー戦で3位表彰台を獲得 - レスポンス(2016年5月15日)
- ^ Shots!──GP3の福住選手が初優勝!亜久里さんも嬉しそう@熱田カメラマン F1スペインGP 土曜 - オートスポーツweb(2017年5月15日)
- ^ Dream Challenge 福住仁嶺 - 本田技研工業(2018年)
- ^ A broad reach for the 2018 Red Bull Junior Team - Red Bull Junior Team(2018年1月15日)
- ^ F1のレッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが父親と共に運営するチーム。
関連項目
外部リンク
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全日本GT選手権 |
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SUPER GT |
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- 194 - 95年まではGT1クラス。
- 294 - 95年まではGT2クラス。
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