西尾 明(にしお あきら、1979年9月30日 - )は、将棋棋士。青野照市九段門下。棋士番号は248。神奈川県横浜市出身。
2019年6月より、日本将棋連盟常務理事(メディア担当)[1]。
棋歴
将棋との出会いは3歳のとき。祖父と伯父が指しているのをみてなんとなくルールを覚えた。小学校1年生のときから2歳上の兄と将棋センターに通う[2]。1988年、小学3年生(予選出場は2年生から)のとき、第13回小学生将棋名人戦で準優勝。翌々年の1990年9月から奨励会で指し始め、1999年度前期から三段リーグに参加する。そして、混戦となった2002年度後期三段リーグで11勝7敗という成績で2位となり、四段昇段を果たした。11勝7敗での四段昇段の前例は野月浩貴のみであり、このときは村山慈明・遠山雄亮・佐藤天彦・広瀬章人などが同成績の激戦であったが、順位に恵まれた西尾が昇段となった[3]。
第12期(2004年度)銀河戦で、決勝トーナメントに進出。
第78期(2007年度)棋聖戦で、中原誠、森内俊之(当時名人)らを破り、ベスト8入り。
第24期(2011年度)竜王戦3組準決勝(2011年4月21日)で小林裕士に勝って2組昇級を決め、六段に昇段[4]。
第23期(2015年度)銀河戦では本戦トーナメントで9連勝を達成し、ブロック最多連勝者として決勝トーナメント進出。決勝トーナメントでも三浦弘行を破りベスト8の成績を残した。
また、非公式戦ではあるものの、2014年に開催された将棋電王戦タッグマッチにおいてponanzaとチームを組み、優勝を果たした。
2017年3月2日、第75期順位戦C級2組で9勝1敗の一位となり、C級1組昇級が決まった。
2019年2月13日、規定の成績を挙げたとして、七段に昇段[5]。この日行われた第45期棋王戦予選で藤森哲也に勝ったことによる勝数規定を満たしてのものであるが、この時点で第26期銀河戦の結果(2018年12月25日収録・2019年2月14日放映の田中悠一戦の勝利と、2019年1月17日収録・2019年3月14日放映の宮本広志戦の敗退)[6]が放映されていなかったため、詳細な事由公表はされなかった。発表は14日夕方だった[5]ため、1日遅らせていれば勝数規定と明確に発表できたのであるが、それを待つことなく発表された。
棋風
居飛車党であり、角換わり、横歩取り、矢倉を指すことが多いが、時折、中飛車や相振り飛車も採用する。
攻守にバランスが取れた棋風である。
人物
昇段履歴
昇段規定は、将棋の段級 を参照。
主な成績
在籍クラス
連盟での活動
- 2017年3月30日、正式に「電子機器の取り扱い、対局規定の委員会」の委員に選ばれた旨が、日本将棋連盟から発表された[20]。
- 2019年6月7日、日本将棋連盟常務理事に選出、就任。担当はメディア部である[1]。
著書
脚注
関連項目
外部リンク
日本将棋連盟所属棋士 ( 現役棋士 および 2024年度引退棋士) |
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タイトル 保持者 【九段 6名】 【七段 1名】 |
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九段 【26名】 | |
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八段 【34名】 | |
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七段 【44名】 | |
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六段 【28名】 | |
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五段 【20名】 | |
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四段 【15名】 | |
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2024年度 引退棋士 |
- 九段 青野照市 (2024年6月13日 引退)
- 八段 室岡克彦 (2024年6月18日 引退)
- 八段 中座真 (2024年6月19日 引退)
- 七段 伊奈祐介 (2024年5月10日 引退)
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現役棋士 全174名(2025年1月16日時点、日本将棋連盟所属) / △は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照 |
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竜王 | |
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1組 【 ▼降級 4名 】 | |
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2組
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3組
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4組
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5組
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【在籍 31名(棋士30名・奨励会員1名) / 定員 32名 (欠員1) 】
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6組 【 △昇級 5名 】 |
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次期から出場 |
- 2025年4月昇段者(2-3名)
- 2025年10月昇段者(2-3名)
- (いずれも第39期からの出場)
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★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。 |
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名人 | |
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A級 | |
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B級1組 | |
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B級2組 | |
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C級1組 | |
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C級2組 | |
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フリー クラス
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棋戦限定 出場 | |
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2024年度 引退者 |
- 伊奈祐介 (2024年5月10日 引退)
- 青野照市 (2024年6月13日 引退)
- 室岡克彦 (2024年6月18日 引退)
- 中座真 (2024年6月19日 引退)
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次期から の出場者
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フリークラスからの昇級者 | |
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2024年10月1日昇段者 | |
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先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点) B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点2回で降級、C級2組は降級点3回で降級) 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照 |