安達 祐実(あだち ゆみ、1981年〈昭和56年〉9月14日 - )は、日本の女優、タレントである。東京都出身。サンミュージックプロダクションに30年所属していたが、2021年11月に退所し、独立。2021年12月1日からはマネージャーと設立した個人事務所IMILIMIに所属。安達有里は実母。安達哲朗は実兄、安達大は異父弟。
来歴
子役時代
2歳時に子育て雑誌でモデルデビュー[3]、本人曰く「気がついたら芸能界にいた」とのこと。子役時代初期は東京児童劇団、スペースクラフトジュニアに所属し、CMなどで活躍。同年代の芸能人と比較して芸歴が長く、本人曰く「ウッチャンナンチャン、TM NETWORKは同期」である[4]。
1990年ドラマ『自由の丘に私が残った』で女優デビュー。翌年NHKの単発ドラマ『秋桜-COSMOS-』に出演し、父親役だった柴田恭兵から「これから素敵な女優さんになるんだよ」と言葉をかけられ、女優としての意識が芽生える。
1991年、テレビCM「ハウス食品・咖喱工房」で注目を集め、「具が大きい」のフレーズは流行語にもなった[5]。以後、女優としての道を歩む。
1993年、『REX 恐竜物語』で映画デビュー。初映画にして主演を務め、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。
1994年、テレビドラマ『家なき子』で主人公の相沢すず役を演じ、一躍脚光を浴びる。同作品は最高視聴率37.2%を記録し[5]、すずの台詞である「同情するならカネをくれ」は新語・流行語大賞にも選ばれるなど社会現象となった[6]。話題作のため『家なき子』の放送直後、『家なき子アゲイン』でダイジェスト版が放送、その後も劇場版『家なき子』、『家なき子2』などシリーズとなった。また、『家なき子2』では『家なき子』に続き、最高視聴率31.5%を記録した。
この作品で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞する。
1997年、ドラマ『ガラスの仮面』で主演を務める。中学・高校は仕事三昧の日々。マンガ原作者の美内すずえに直々に指名され、主人公の北島マヤに選ばれる。再現の高さで話題を呼び、ガラスの仮面、ガラスの仮面2、ガラスの仮面SPなどシリーズになった。
俳優時代
1999年、18歳のとき大河ドラマ『元禄繚乱』で主人公の妾役を演じ、初めての女らしい役を演じた。
2003年、21歳のときドラマ『大奥』出演。その後、舞台にも出演。ここで林徹監督に出会い、「女優として仕事を続けていきたい」と思うようになった。
2010年、昼ドラ『娼婦と淑女』主演。
2014年、『花宵道中』で20年ぶりに映画主演を果たした[7]。
2020年、ドラマ『捨ててよ、安達さん。』で本人役で10年ぶりにテレビドラマ主演を務める。
2020年12月、アパレルブランド「虜」をプロデュース、新作コレクションを発表した[8]。
2021年10月4日、11月末を以って所属するサンミュージックを退社することを発表[2]。
2022年、「カムカムエヴリバディ」で25年ぶりに朝ドラ出演。同年にはコスメブランド「Upt」をたちあげる[9]。
人物・エピソード
子役時代
- 初恋の相手はAD。恋してしばらくした頃、帰宅すると家にその彼がおり「おかえり」と言われ、母からの「今日からこの人がお父さんよ」という一言により失恋したことを悟った[10]。
- 天才子役と言われていたことに対して、本人は「天才じゃないのは自分が一番わかっていた。いつ『こいつ天才じゃない』ってバレるんだろうって」と後に語っている[11]。
- 中学生の頃は、毎日ファンレターが100通以上届くほど人気だったが、なかにはカッターや爆発物が届くなど陰湿なものもあった。また、『家なき子』で演じていた役が貧乏な少女だったため事務所にお金が送られてきたこともあったという[12]。
- 『家なき子』等に出演していた中学時代、実生活でも陰湿かつ性的な嫌がらせを伴う苛めに遭い引きこもりになった。本人曰く、「スカートめくりなんてレベルじゃなく痴漢」。いじめの内容もドラマの筋を追うように陰湿で、上履きを花壇に埋められたり、体操着を切り刻まれたり、石を投げられるなどされたという。耐えかねていじめの相手を睨み付けた際にも、「あのセリフを言うの?『同情するなら金をくれ』って」と煽られ、非常に苦々しい思いをしたとのこと。学校内だけでなく、外でも通行人から「生で見るとブスだな」と罵られた事もあるという[13]。
- 「私の存在価値が演技することによってしか生まれないと思っていたので必死で。私は演技をしっかりするから愛されるんだって。仕事がなくなったら死ぬって、本気で思っていましたからね。 」と語っている。
- 自身の陰鬱とした子役経験から、同じく子役から活躍している芦田愛菜をとても気にかけており[14]、『メレンゲの気持ち』で初対面した際には「ずっとテレビに出てるけど、大丈夫?」と声をかけた。しかし、芦田が高校生になり安達と再度共演した際には「こんなにまっすぐ健やかで聡明な優しい大人になっているなんて!と思って驚愕、感動しています。とても素敵です!」と芦田をべた褒めしている[15]。
私生活
- 2005年9月14日、自身の24歳の誕生日にスピードワゴンの井戸田潤と結婚。同日2人で結婚会見を行い、安達が妊娠2か月であること、同年4月下旬に知り合ったことなどを明かした[16]。2006年4月に第1子となる女児を出産したが、2009年1月8日に離婚。翌日に双方の所属事務所が発表した。長女の親権は安達が持ち、井戸田が養育費を支払うことで合意した。慰謝料はない[17]。
- 2014年11月13日、写真集の撮影の仕事が切っ掛けで交際した[18]カメラマンの桑島智輝と再婚[19][20]。2016年7月29日に第2子となる男児の出産を発表したが[21]、2023年12月28日に自身のInstagramを通じ、離婚したことを報告した[22]。
評価
「実年齢より若く見える女優ランキング」では、深田恭子や石田ゆり子らを抑え1位を獲得した[23]。
受賞歴
1993年
1994年
2015年
- THE BEAUTY WEEK AWARD 2015 ザ・ベスト・オブ・ビューティー(ショートヘア部門)
2019年
2024年
- 第78回毎日映画コンクール助演女優賞ノミネート(『春画先生』)
- SEVEN HEARTS 演劇大賞2023 優秀賞受賞(『綿子はもつれる』)
出演
※太字表記は主要キャスト
テレビドラマ
連続ドラマ
単発ドラマ
※連続ドラマにも出演のものは上記に表記。
Webドラマ
映画
吹き替え
劇場アニメ
テレビアニメ
- 伝説のワニ ジェイク 第23話(2001年、テレビ東京) - ピセット・キムスール 役
舞台
テレビ番組
- バラエティ
- その他
ラジオ番組
- ラジオドラマ・朗読
ゲーム
CM
- TVCM以外
- Kiss Tokyo(2019年) - モデル
- サントリー食品「サントリー烏龍茶×安達祐実『濃い40年でしたね』」(2021年)
- ユニクロ「UNIQLO ダウン」(2021年) - モデル
- Marc Jacobs(2021年) - モデル
PV
イメージキャラクター・モデル
その他コンテンツ
ディスコグラフィー
シングル
ソロシングル
デュエットシングル
アルバム
オリジナルアルバム
ベストアルバム
ビデオクリップ
配信限定
- いばらのみち(紅子version) / 紅子 starring 安達祐実(2010年5月26日)
タイアップ
作品
写真集
DVD
- 楽園の魚 -first present file-(2001年10月17日発売、ポニーキャニオン)VHS/DVD
- あしたのちはれ。 -present file next-(2001年11月21日発売、ポニーキャニオン)VHS/DVD
- digi+Kishin DVD(安達祐実)(2002年10月16日発売、小学館)DVD
- 風はきんいろ -Yumi in Sicilia Vol.1-(2003年9月20日発売、ラインコミュニケーション)DVD
- Gravitation -Yumi in Sicilia Vol.2-(2003年10月20日発売、ラインコミュニケーション)DVD
- Special DVD-BOX(2004年4月20日発売、ラインコミュニケーション)DVD3枚組(風はきんいろ / Gravitation/未公開映像DVD)
- 遊女A -映画花宵道中より-(2014年10月10日発売、東映)
その他
- DISH// 『猫と我我』(桑島智輝・安達祐実 写真集「我我」×DISH//「猫」コラボレーションムービー)
脚注・出典
注釈
- ^ トーク番組内ミニドラマ
- ^ コメディ番組内ミニドラマ
出典
外部リンク
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第8回(1991年) | |
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第9回(1992年) | |
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第10回(1993年) | |
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第11回(1994年) | |
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第12回(1995年) | |
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第13回(1996年) | |
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第14回(1997年) | |
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第15回(1998年) | |
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第16回(1999年) | |
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第17回(2000年) | |
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第18回(2001年) |
「小泉語録」(米百俵・聖域なき構造改革・恐れず怯まず捉われず・骨太の方針・ワイドショー内閣・改革の「痛み」) 小泉純一郎(内閣総理大臣)
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第19回(2002年) | |
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第20回(2003年) | |
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第21回(2004年) | |
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第22回(2005年) | |
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第23回(2006年) | |
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第24回(2007年) | |
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第25回(2008年) | |
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第26回(2009年) | |
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第27回(2010年) | |
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※受賞者の役職は当時のもの。 |
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1回 - 10回 | |
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11回 - 20回 | |
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21回 - 30回 | |
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31回 - 40回 | |
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41回 - 50回 | |
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51回 - 60回 | |
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61回 - 70回 | |
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71回 - 80回 | |
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81回 - 90回 | |
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91回 - 100回 | |
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101回 - 110回 | |
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111回 - 120回 | |
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メンバー | |
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現在の出演番組 | |
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過去の出演番組 | |
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ラジオ番組 | |
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出演映画 | |
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