おかゆ(1991年6月21日[1] - )は、日本の流し、歌手、シンガーソングライター、DJ、タレント。北海道札幌市出身[1]。キャッチコピーは「平成のおんなギター流し」[2][3]。本業の流しの活動の他にも、歌手としてのテレビ出演ラジオ番組の担当、タレント、MCなどマルチに活動を広げており、また六月 ゆか(むつき ゆか)名義で歌手の小金沢昇司、水田竜子らに楽曲提供も行っている作曲家でもある。更にこよなく愛する昭和歌謡のレコード収集に加えDJ OKAYUとしての活動や、カルチャースクール、[4] [5]大学[6]等での講義にも積極的に取り組んでいる。血液型A型[1]、身長167cm[1]、体重47kg[7]、足のサイズ24cm。
歌手になることが夢だった母のもと、小さい頃からすすきのなどのスナックに連れて行かれ、そこで母や店の客の歌を聞いて育つ。母がいちばん好きだった歌手が髙橋真梨子で、自身も好きになった。中学時代のニックネームは本名の「ゆか」をもじって付けられた「おかゆ」[8]。
スーパーマーケットでたまたま読んだギャル雑誌に衝撃を受け、「ギャルになりたい」と思い立ち、17歳で上京、渋谷でコギャルとして遊んだ[9]。しかし、その年の4月に、母が事故で急逝、母への供養と、自分がこれからどうすれば強く生きられるかを考え、母の夢であった歌手になることを胸に、貿易会社の事務員のパートをしながら歌の道を目指す。ギャル系雑誌のモデルや、資生堂ビューティーサルーンのサロンモデル、WEBショップなどのモデル活動の傍ら、様々な歌手オーディションを受けるも全て落選[10]。リーマンショックの影響で、10代にしてパート先の貿易会社をリストラ。アルバイトで生計を立てながら六本木にあるライブバーで昭和歌謡曲を歌う。
2012年、水産庁の「魚の国のしあわせ」公式認定プロジェクトのウギャル[11]が、「ウギャル音楽部」結成に当たり加入の誘いを受けてメンバー入り。ファッションモデルのLieら5人で2013年7月10日に日本クラウンから鳥羽一郎の「兄弟船」をカバーしてデビュー[12]。日本各地の港町を回り、漁の手伝いや、農業学校で臨時講師をしながらウギャル音楽部として演歌を歌い、魚介類の販売キャンペーンなどを精力的に行う。ウギャルを通して魚が好きになり、日本さかな検定3級を取得、マグロの解体、魚さばきなどの魚料理も得意となる。
2014年1月24日、歌手の道への最後の賭けとして、母との思い出の地であるスナックを回り、母がいつも歌ってくれていた歌謡曲を歌おうと、一人東京でスナックへの飛び込み営業を始めたが、初日は32軒連続で断られる[9]。流しを始めると同時に、ギターを弾き始めたが、最初の持ち歌は「兄弟船」ただ1曲。左利きだが、ギターを右利き用で演奏する者が多いことからギターは右でしか弾けないものだと思い込み、右手で演奏。1年後に左利き用のギターの存在を知るも、利き手に直すことを断念し、ギターのみ右手で演奏している。訪れた店の客やママから「流し」と呼ばれ始めるも、その職業を知らず、「流し台(シンク)」の話だと誤解していた。
2014年11月、自身の音楽活動に専念する為、「ウギャル」を卒業。目標を立てないと止めてしまうと考え、母の口癖であった「七転び八起き幸せに」を数字に置き換え「7842」名の流しで出会った人々との写真を撮ることを目標として、ブログに掲載している。2016年11月12日には半分の3921名を越えた。池袋、駒込、小岩、門前仲町など[8]の東京周辺だけではなく、地方へも流しに行っており、その際は、往復の交通費、宿代を稼ぐまで帰らないスタンスでいると語っている。
2015年11月、雑誌『BRUTUS』(マガジンハウス)「スナック好き。」特集で「“平成のおんなギター流し”おかゆの九州突撃記。」として紹介され、存在が広く知られる。
2016年11月より髙橋真梨子with Henry Bandや熱帯JAZZ楽団で活動中のサックス奏者野々田万照をプロデューサーに迎え、2017年3月3日に初のソロアルバム『おんな流しのブルース』(デルコラソンレコード)を発売し、3月4日に東京の六本木でリリース記念ライブ「おかゆのひな祭り♡2017 feat.万☆照と熱燗党」(2回公演)を開催した。演歌、歌謡曲というジャンルに強いこだわりを持っていたが、おかゆの母への想いと自分の生き方を綴った詞「七転び八起き幸せに」を野々田万照がバラードにしてアルバムに収録したところ、老若男女に支持され、ポップスにも興味を持ち始めた。
2017年のCD発売後、テレビへの出演が増えた。4月6日よりBS11『あなたが出会った昭和の名曲』では、200曲以上のレパートリーを持つ実力が買われ、初のテレビレギュラー出演が実現、「おかゆの日本列島流し」コーナーで毎回日本各地の様々な場所で流しをしている。当初は「生中継!おかゆの日本列島流し」として、生放送で1曲を歌ったが、2017年10月からはひと月に1都道府県を訪問する事前ロケとなり、毎回2曲歌っている。
4月12日放送の『THEカラオケ★バトル』(テレビ東京系列)に流し代表として初出場し、決勝戦に進出。5月10日放送の「異種格闘技〜悲願の初優勝争奪戦」では予選敗退となるも、ゲストのテリー伊藤から「今年の年末には紅白に出るよ」とコメントされる。10月11日には3度目の挑戦で12名の出場者の中から初優勝となった。また、12月20日には『最強女子ボーカリストカップ2017』で12名の出場者の中から2度目の優勝となった。
6月9日放送の『由紀さおりの素敵な音楽館』(BS-TBS)では美川憲一本人の前で「柳ヶ瀬ブルース」を歌唱、「今まで聴いた女性歌手の中でいちばん良かった」と評された。また、7月15日放送の『歌え!昭和のベストテン』(BS日テレ)では鶴田浩二の「傷だらけの人生」を歌唱。ゲストの加藤登紀子から「シングルカットした方が良い」と賞賛された。
10月22日には東京の六本木でソロライブ(2回公演)を行ない、初のシングルCD『女三楽章』を先行発売した。また、12月14日-15日には静岡県伊東市で初のディナーショーを開催した。
2019年4月1日開催の沖縄公演を経て、流し47都道府県制覇。5月1日、『ヨコハマ・ヘンリー』でビクターエンタテインメント」よりメジャー・デビューを果たす。
2020年は新型コロナウイルスの蔓延により、殆どの予定がキャンセル。行動制限により歌手活動が一切出来なくなり、インスタライブ・TikTok等のSNSで発信するようになった。セカンドシングル『愛してよ」を10月28日に発売するも一度も人前で歌うことが出来ず、CDの発売時はインターネットによるサイン会を行なう。
2021年後半になると条件付きで、徐々にキャンペーンやTV出演と活動が可能になる。6月にサンミュージックプロダクションに移籍。6月29日、渋谷「シブハチヒットビジョン」に7時 - 20時の計30回、『星旅』のMVが放映された。7月27日 - 8月30日、第一興商「DAM CHANNEL 演歌」で『星旅』の15秒SPOTが放映される。9月1日、ファンクラブ「おかゆん家(ち)開設」。9月25日 - 10月4日、「POP UP STORE」を渋谷丸井7階にて開催。フォトブックやお粥、グッズなどを販売。
2022年になるとマスク着用、ライブ等での声出し禁止ながらほぼ活動解禁になった。12月16日、三重県桑名市長島町「なばなの里」にて桑名警察署一日署長[13] 。12月27日、同太一丸のレストランRoccaのライブ会場から「2023年おかゆカレンダー」の発売が始まる。
2023年はほぼコロナの規制が無くなり、超飛躍の年と位置付け本格的に始動開始。キャンペーンやライブ等に力を入れる。6月2日 - 6月16日 渋谷宮益坂下の“愛ビジョン”にて「渋谷のマリア」MVとコメントが放映。『カラオケ まねきねこ』[14]にて 9月9日の札幌駅前店を皮切りに9月16日名古屋中川店、9月17日大阪南海通店、10月7日福岡博多駅前店、10月8日 広島流川店、そして10月21日東京渋谷本店で初の「ファンミーティング」を行う。11月14日 - 20日までの1週間、『徳光和夫の名曲にっぽん』の10周年と、東京都中央区日本橋浜町の『明治座創業150周年記念行事』とのコラボ公演に出演と歌唱[15]。11月24日桑名市中央町アピタ桑名店入口にて、桑名警察署「特殊詐欺啓発活動」を行う。12月23日桑名市寺町通「三八朝市」にて桑名警察一日署長を務める[16]。2024年卓上カレンダー販売開始する。
2024年の目標に『シン・おかゆ』を掲げる。”シン”には心・信・進の意味が込められている[17]。3月8日に授賞式が行われた『第16回CDショップ大賞2024』にて「渋谷のマリア」が【歌謡曲賞】を受賞する[18]。そして流しを始めて10年目の今年、途中コロナ禍もあったが母の命日(4月20日)に故郷の札幌で7842人目を達成した[19]。6月14日付で憧れの街渋谷を盛り上げる、渋谷区観光協会、観光フェローに任命される[20]。4月の秋田県由利本荘市東由利で行われた「黄桜まつり」の歌謡ショーにゲスト出演した縁で、8月31日付で同地の観光応援大使に任命された[21]。
好きな食べ物は朝鮮料理、辛いもの、魚介類、スナップエンドウ、ピーマン、ヤングコーン、ジンギスカン、嫌いな食べ物はアボカド。アルコールは駄目だが、ノンアルのビールは好き。スイーツ女子で特にアイス系、中でもソフトクリームが大好物だとラジオやSNSでいつも言っている[22]。
趣味はファッションコーディネート、哀愁のある写真の撮影、純喫茶巡り、昭和歌謡を聴くこと。歌う際の衣装は全て自分でコーディネートし、パンツスタイルに拘りを持っている。
性格は負けず嫌いで不器用で変わり者。好きなものには真っ直ぐ。
オトナのワカレ
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