新十津川町(しんとつかわちょう)は、北海道の空知地方中部にある町。
町名の由来
1889年(明治22年)8月に起きた奈良県吉野郡十津川村での十津川大水害の被災民のうち2489人が離村して[1]トック原野に入植し、新十津川村と称した。その後、1957年に町制を施行して新十津川町となった。この縁で十津川村を「母村」と呼んで同じ町(村)章を用いるなど交流があり、2017年8月には正式に連携協定を結び[2]、連携協定PR事業も行っている[3]。
地理
北海道空知総合振興局管内のほぼ中央に位置し、東部は石狩川と空知川の合流部、石狩川右岸、西部は暑寒別岳を中心とした暑寒連峰がある。
- 山 - 奥徳富岳、南暑寒岳、ピンネシリ、待根山、徳富岳、鷲峻岳、留久山、壮志岳、察来山、大滝山、知来岳、総富地岳
- 河川 - 石狩川、徳富川、尾白利加川、ワッカウエンベツ川、ルークシュベツ川、幌加徳富川、樺戸川、樺戸境川
- 湖沼 - 袋地沼、留久貯水池、暑寒湖、和歌貯水池、南幌加貯水池、日進貯水池、福井谷貯水池、トップ湖
隣接自治体
気候
空知吉野(1991年 - 2020年)の気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
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最高気温記録 °C (°F)
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8.8 (47.8)
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12.8 (55)
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14.6 (58.3)
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25.3 (77.5)
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32.9 (91.2)
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34.3 (93.7)
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36.3 (97.3)
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36.8 (98.2)
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32.5 (90.5)
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26.7 (80.1)
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20.1 (68.2)
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13.0 (55.4)
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36.8 (98.2)
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平均最高気温 °C (°F)
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−2.6 (27.3)
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−1.5 (29.3)
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2.8 (37)
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9.7 (49.5)
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17.6 (63.7)
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22.0 (71.6)
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25.6 (78.1)
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25.9 (78.6)
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21.8 (71.2)
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14.9 (58.8)
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6.5 (43.7)
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−0.5 (31.1)
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11.9 (53.4)
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日平均気温 °C (°F)
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−7.0 (19.4)
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−6.3 (20.7)
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−1.9 (28.6)
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4.2 (39.6)
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11.1 (52)
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15.9 (60.6)
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19.9 (67.8)
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20.4 (68.7)
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15.7 (60.3)
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8.9 (48)
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2.2 (36)
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−4.3 (24.3)
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6.6 (43.9)
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平均最低気温 °C (°F)
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−12.6 (9.3)
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−12.5 (9.5)
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−7.7 (18.1)
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−1.5 (29.3)
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4.6 (40.3)
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10.5 (50.9)
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15.3 (59.5)
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15.6 (60.1)
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10.2 (50.4)
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3.4 (38.1)
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−1.9 (28.6)
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−8.8 (16.2)
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1.2 (34.2)
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最低気温記録 °C (°F)
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−30.2 (−22.4)
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−27.2 (−17)
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−26.9 (−16.4)
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−12.3 (9.9)
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−3.5 (25.7)
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0.1 (32.2)
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5.3 (41.5)
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5.5 (41.9)
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−0.1 (31.8)
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−4.7 (23.5)
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−14.8 (5.4)
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−28.3 (−18.9)
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−30.2 (−22.4)
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降水量 mm (inch)
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151.7 (5.972)
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114.6 (4.512)
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101.4 (3.992)
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69.6 (2.74)
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85.1 (3.35)
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67.8 (2.669)
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137.6 (5.417)
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163.7 (6.445)
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176.0 (6.929)
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165.0 (6.496)
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192.8 (7.591)
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186.9 (7.358)
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1,608.7 (63.335)
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平均降水日数 (≥1.0 mm)
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23.9
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19.8
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17.7
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12.8
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11.4
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9.3
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11.1
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11.6
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13.7
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16.7
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20.8
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24.0
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193.0
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平均月間日照時間
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56.3
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66.9
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117.8
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164.9
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197.4
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165.6
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156.4
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153.3
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155.1
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126.8
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61.4
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39.5
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1,463.3
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出典1:Japan Meteorological Agency
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出典2:気象庁[4]
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歴史
経済
産業
農業・食産業
北海道では有数の米産地。十津川村からの移民が伝えた、高菜の塩漬け葉でくるんだおにぎり「めはりずし」など奈良県の食文化が伝わっている[1]
立地企業
農協
金融機関
郵便局
- 新十津川郵便局
- 橋本郵便局
- 石狩大和郵便局
- 石狩吉野郵便局
- 花月郵便局
※集配業務は滝川郵便局が担当
宅配便
公共機関
警察
消防
姉妹都市・提携都市
国内
地域
人口
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新十津川町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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新十津川町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 新十津川町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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新十津川町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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10,483人
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1975年(昭和50年)
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9,527人
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1980年(昭和55年)
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9,429人
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1985年(昭和60年)
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9,111人
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1990年(平成2年)
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8,787人
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1995年(平成7年)
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8,363人
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2000年(平成12年)
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8,067人
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2005年(平成17年)
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7,684人
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2010年(平成22年)
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7,251人
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2015年(平成27年)
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6,831人
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2020年(令和2年)
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6,484人
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総務省統計局 国勢調査より
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教育
- 廃校
- 花月小学校(2009年3月31日閉校)
- 大和小学校(2009年3月31日閉校)
- 吉野小学校(2009年3月31日閉校)
交通
鉄道
札沼線(学園都市線)の町内区間が廃止されたため、現在は当町内を通る鉄道路線はない。
町中心部への最寄り駅は滝川駅。
かつて存在した鉄道
かつては札沼線が町内を通過していたが、1972年6月19日に新十津川駅 - 石狩沼田駅間が廃止されて町内の新十津川駅が終点となり、2020年5月7日に北海道医療大学駅 - 新十津川駅間が廃止されたことにより町内の鉄道路線が消滅した。
- 日本国有鉄道→北海道旅客鉄道(JR北海道)
バス
2022年4月1日に町内バス路線の大幅な再編が行われた[9]。
以下の事業者の路線は誠和運輸の新十津川線を除きいずれも予約制で、同線を含めてすべての路線で現金や全国相互利用ICカードでの利用不可(回数券・定期券のみ利用可)
- 誠和運輸 - 滝川市と新十津川町中心部を石狩川橋経由で結ぶ新十津川線と、町内路線4路線を運行する。
- 新十津川北星ハイヤー - 町内路線1路線と、砂川市と町内を結ぶ1路線を運行する。
タクシー
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
町の指定する文化財
神社
寺院
観光地
スポーツ
- 中華鍋押相撲 – 年一度行われる「新十津川雪まつり」の一環として国際中華鍋押相撲選手権が開かれている。
新十津川町を舞台(モデル)とした作品
出身者・ゆかりの人物
出身者
ゆかりの人物
新十津川町応援大使
2023年8月現在、以下の3人に「新十津川町応援大使」を委嘱している。3人のうち、西村とさだは「母村」十津川村の観光大使でもある[13]。
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
新十津川町に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
脚注
注釈
出典