両備ホールディングス株式会社(りょうびホールディングス、英: RYOBI HOLDINGS Co., Ltd.)は、岡山県南部を主要な営業エリアとし、交通・運輸・情報・生活関連事業を手掛ける両備グループの中核企業である。なお、商号に「ホールディングス」とつくが、純粋持株会社ではなく事業持株会社である。
当社を含めた両備グループ全体での連結売上高は1,559億7900万円である[2]。
現在の両備ホールディングスは2007年(平成19年)4月1日に両備バスと両備運輸が対等合併して発足した企業である。2010年(平成22年)7月31日に創業100周年を迎えた(同年の6月9日には子会社の岡山電気軌道も創業100周年を迎えた)。
起源は1910年(明治43年)に設立された軽便鉄道の西大寺鉄道(通称「西鉄」(さいてつ))である。「両備」の商号は第二次世界大戦前に西大寺鉄道と下津井電鉄が共同出資して発足した両備バスに由来する。「両備」とは西大寺鉄道が備前国、下津井電鉄が備中国にあることを意味する[3]。後年、下津井電鉄は資本を引き上げたが、両備グループと下津井電鉄は今日に至るまで良好な関係が続いている。西大寺鉄道は1962年(昭和37年)に廃止されたため、現在は路線バス・貸切バス・タクシーの営業となった。
社内カンパニー制度を導入しており、バス事業に関して述べると、「両備バスカンパニー」で一般路線バスの運行と高速バス全体の運行管理及び予約・発券業務、大半の路線の運行、貸切バスを手掛ける。「両備観光大阪カンパニー」で大阪地区の予約・発券業務、倉敷 - 大阪線の一部の運行、貸切バスを担当している。
一般路線バスは創業の地である西大寺方面をはじめ、玉野市方面など岡山市から岡山県東部や南部へ向かう路線が中心である。系列の岡山電気軌道が市内路線、両備バスが郊外路線を担当して棲み分けがなされてきた。
また、スルッとKANSAI協議会に加盟し、2006年(平成18年)10月1日から非接触型ICカードシステム「Hareca」を導入した。
2006年(平成18年)には、中国バス(旧社)の事業継承のスポンサーとして名乗りを上げた。同社は自主再建を断念して整理回収機構の協力のもとで「企業再生スキーム」を活用した私的整理・再生手続きを行っており、広島県福山市に本社がある。同年12月22日に旧両備バスが設立した新法人の株式会社中国バスが同社の事業を引き継いだ。加えて、2012年(平成24年)10月一杯で交通事業からの撤退を決めた笠岡市に本社のある井笠鉄道についても、中国バスの社内カンパニーが代替運行を行なったのち、新法人井笠バスカンパニーを設立して事業を引き継いだ。結果、両備グループのバス事業が三備地域全体で展開されることになった。さらに、2021年には中国バス平成車庫跡地に両備バスカンパニーが広島県における貸切バスの営業拠点として広島営業所を開設したことで、貸切バス事業では両備ホールディングス本体が三備地域全体で展開している。
また、両備ホールディングス本体でも生活関連部門の充実にも力を入れており、不動産事業やスーパー事業などにも力を入れている。さらにM&Aや業務提携による事業拡大にも積極的で、結果としてバス部門の年商は既に3割程度[4] となっている。
ちなみに、岡山県・香川県の民放テレビ局で放送されている両備グループのCMでは企業イメージソング『街は青春』(作詞:伊藤アキラ、作・編曲:あかのたちお、歌:藤島新)が使用されている。このイメージソングは「岡山県民なら誰でも歌える歌」としてテレビ番組で紹介された[5]。
なお、広島県府中市に本社を置くリョービとの資本関係は一切ない[6]。
業務内容:両備グループのバス事業全般の統括機能
業務内容:路線・貸切・特定バス事業全般、タクシー事業(津山のみ)、旅行斡旋業
各営業所・車庫の配置車両のナンバープレートは以下の通り。
大阪 - 東京線
イオンモール倉敷・水江循環線
廃止路線・系統は非常に多数有り、ここでは近年廃止されたものや主なものに限り掲載する。
2024年3月31日をもって旭川荘 - 旭川荘北間を廃止し、新屋敷団地高島駅前 - 旭川荘間の運行となった。
通称早倉線。2009年12月をもって廃止された。
※の路線と早倉線の火の見止めは、桑野営業所とともにグループ会社の岡電バスに移管。企業団地・荘内・横田口線はシーバスに移行。
岡山三菱ふそう自動車販売(三菱ふそうトラック・バスと両備ホールディングスの折半出資会社)を系列に持つことから、バス車両はほぼ全てが三菱ふそう製であるが、2016年には特定輸送(岡山県立東備支援学校スクールバス)用としていすゞ自動車のガーラミオが西大寺営業所に導入された。また玉野市コミュニティバス(日野・ポンチョ)や、両備タクシーカンパニー所属小型貸切バスの一部に日野自動車製がある。一般路線用車両のうち大型車は、西大寺営業所はM尺車、他の営業所は短いK尺車の導入が多い。県内のほかの事業者と違い中古車の導入は殆どないが、2013年から2014年には大阪市交通局や神奈川中央交通から一般路線用車両を購入している。
玉野渋川特急用の車両のうち、2004年(平成16年)に導入されたKL-MP35JM改は、ホイールベースを5.3mからS尺と同等の6.5mに延ばしているほか、西日本車体工業(西工)製ボディを架装しているのが特徴である。
関西カンパニーにて乗務中のスマートフォン操作に関する不祥事の発生後、再発防止策の一環として全車両に緊急時連絡用の携帯電話が配備されるようになり、該当車両には「業務用携帯搭載車」のステッカーが貼付されている[37]。
車両には4桁の番号(一部の古い車両には頭にアルファベット1文字が付く)が付けられており、以下の規則に基づいている。また別会社とはなるが、大阪地区及び京都地区への配備車両も新車・改造・更新を問わず、全て含まれている。
更に岡山電気軌道の車両のうち、2010年(平成22年)10月1日に両備ホールディングスからへ移管された桑野営業所の車両番号も、これに準じたものとなっている。
その他に同じ両備グループの中国バスの車両番号も、これに準じたものとなっている。(但し、新旧の車両を問わず、頭に車両メーカーを示すアルファベットが必ず1文字付く)
例:9001
業務内容:貸切バス事業、旅行斡旋業、フレンドツアー(主催旅行)企画販売
業務内容:タクシー事業、貸切バス事業
業務内容:貨物自動車運送事業、倉庫事業、通関事業、秘密文書管理事業
両備バスカンパニーと異なり、用途に応じて、三菱ふそうトラック・バスに限らず、いすゞ自動車・日野自動車・UDトラックスなど各社から導入している。
新岡山港 - 土庄港(小豆島)をフェリー及び高速船で結ぶほか、江戸時代の御座舟を模した観光船「備州」の運航[38] を行っていた。2011年4月1日、両備フェリー株式会社に分社化し、両備フェリーカンパニーは廃止された。
両備フェリーは、2020年4月1日、国際フェリーに吸収合併され、存続会社である国際フェリーの商号を国際両備フェリー株式会社(こくさいりょうびフェリー)に変更した[39][40]。
自動車・重機等販売整備、産業設備機器・産業用電源システム販売・整備、オフィスシステム設計施工、セキュリティシステム設計施工、「SOREX(ソレックス)」ブランドのトレーラー製造・販売、金属加工事業
2020年4月1日、両備テクノカンパニーとソレックスカンパニーが合併し、両備テクノモビリティーカンパニーとなった。
マイカーなどの小型車両からバス・トラックなど大型車両の整備、自動車・重機の販売整備・自動車リース・損害保険代理店のほか、建設機械・産業設備機器などの販売・整備、産業用電源システム・オフィスシステムの設計施工、企業や一般家庭すべてに対応するセキュリティシステムと、さまざまな取り組みを展開している。今後も多種多様な整備・販売事業を包括し、更なる事業拡大に挑戦している。
岡山空港地上業務全般、全日空岡山地区総代理店
全日空岡山地区総代理店として、岡山桃太郎空港(岡山空港)での地上業務全般と岡山市内予約センターでの業務を、また岡山空港に就航する全ての航空会社の地上業務を担当している。
都市開発・分譲マンション・販売仲介・賃貸事業・分譲団地事業・流通団地事業等
両備グループはグループ会社の和田コーポレーションが分譲マンションを中四国で広く販売しているが、両備グループも独自に高級マンション「グレースマンション」「グレースタワー」「ザ・グレース」の3シリーズを展開しており、ほとんどが最高数億円単位で販売され、グループ内でも棲み分けがなされている[41]。
両備スポーツセンター・ボウリング場・テニスクラブ運営
スーパーマーケット(「リョービプラッツ」「パークス」「森のマルシェ」「フレッシュマルシェ」)経営
岡山市・倉敷市で「リョービ・プラッツ」「パークス」「森のマルシェ」「フレッシュ・マルシェ」を店舗展開するスーパーマーケット部門である。ニチリウグループに属している。
各事業カンパニーが、グループの人材、資産、資金を一括管理する両備経営サポートカンパニーよりそれらを借り入れて運営する制度となっている。
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