江若交通株式会社(こうじゃくこうつう)は、滋賀県大津市に本社を置き、主に同県の琵琶湖西岸を中心に路線バスを運行するバス事業者。京阪グループ(京阪電気鉄道系列)の1社。かつては江若鉄道という社名を名乗り、琵琶湖西岸で鉄道を営業していたが、国鉄(現JR)湖西線建設に伴い1969年に廃止した。
路線バスにおいては、2018年(平成30年)1月31日に廃止されたスルッとKANSAI対応カード、および同日に廃止された京阪グループ共通バスカードは、江若交通では使用できなかった。なお、堅田営業所管内の路線(一部を除く)においてIC乗車カードのPiTaPaが利用可能であるが、安曇川営業所管内は全路線とも非対応となっているため、利用することはできない[5]。
また、車両の運転席側窓下の裾部および後部入口ガラス窓に「KEIHAN」のCIロゴが入っている。
メーカーは日野自動車、いすゞ自動車がほとんどである。三菱ふそうトラック・バスの車両は、バスの運行開始以来購入車が非常に少なかったが、近年は増加傾向である。
ボンネットバスを1982年(昭和57年)2月まで一般路線で運行し[注 4]、引退時には記念乗車券が発行された。これは近畿地方でも遅くまで一般路線営業を行った部類に属する。
車両タイプ別では、大型路線車、路線貸切兼用車(ハイバックシート)、中型車、小型車など多種多様な車両が在籍する。
ボディカラーは緑地に青と赤のラインが入ったデザインが基本であり、他に平成初期の車両の塗装を復刻したものや、叡山ケーブルなどとの統一デザインなども存在する。成安造形大学の学生がデザインを行った琵琶湖をイメージしたデザインや、一般公募で募集された滋賀の四季を描いたものもあったが、現在は両者とも消滅した。
一時期、「奥琵琶湖定期観光バス」事業を担っていた経緯から、同事業用と通常の路線バス運行を兼用できる汎用車を在籍させていたことがある[注 5]。
2012年(平成24年)3月17日、自転車を搭載できる「自転車ラックバス」の運行を日吉台線A区間で運行を開始した[10][11]。専用車として自転車積載用に改造した、いすゞ・エルガミオが使用されていたが、2021年(令和3年)春に自転車ラックが撤去された。
日野セレガ、日野メルファ、いすゞエルガ、三菱ふそうエアロクィーン、三菱ふそうエアロバス[注 6]が在籍し、京阪国際観光自動車(1998年(平成10年)6月解散)より移籍した車両も在籍していた。
大津から堅田を滋賀県道558号(旧国道161号)に沿って走る路線。なお、大津祭の本祭(曳山巡行)を催す日は一部の便で運行区間の短縮が行われる[12]。
浜大津線の一部で、堅田駅より旧堅田町内を右回りで運行する路線。なお、通勤時間帯は東洋紡総合研究所構内に乗り入れる110系統の運行もある(社員輸送路線のため、一般客は乗車することができない)[13]。
びわこ競艇場でレース(本場[注 7])を開催する日と場外発売を行う日のみ運行(無料シャトルバス)[14]。
京阪電気鉄道が開発した、びわ湖ローズタウンの西地区を循環する路線。堅田駅発着と小野駅発着が混在するが、系統によっては両駅間を直結する便も存在する。
(運行路線が複雑となるため、この路線は「この間○系統と同一」という表記は行わない)
京阪電気鉄道が開発した、びわ湖ローズタウンの東地区を循環する路線。こちらは小野駅発着の片回り循環のみを運行。
堅田駅より琵琶湖大橋を渡る路線。琵琶湖大橋東詰交差点を右折して佐川美術館、滋賀運輸支局、免許センター(滋賀県公安委員会警察本部交通部運転免許課)方面に向かう路線、直進して守山駅へ向かう路線がある。
堅田駅と守山駅を結ぶ路線(84・86系統)は「びわこ横断エコバス」としてバイオディーゼル燃料車を導入し、エコ交通を推進するとして滋賀県から補助を受けている。なお、この路線は、近江鉄道バスと共同運行する。
堅田駅より国道477号を西進し、伊香立・途中・葛川・細川方面へ向かう。
おごと温泉駅より仰木の里の住宅地を循環する路線。なお、堅田仰木の里循環は朝から夕方に運転される(堅田への買い物等の利用に応じるため)。
江若交通では、JR西日本が駅名を雄琴駅からおごと温泉駅へ改称した際に停留所名の改称を行わなかったが、2018年3月17日のダイヤ改正で改称した。
比叡山坂本駅から日吉台・日吉大社方面へ至る路線。ほぼ全便が循環運行となっている。
比叡山坂本駅(湖西線(JR西日本))から坂本比叡山口駅(京阪石山坂本線(京阪電鉄))を経て、ケーブル坂本駅(比叡山鉄道)に至る路線。「ケーブル坂本線」とも呼ばれる。
堅田駅西口・おごと温泉駅方面から比叡山へ直行する路線。
比叡山内を往復するシャトル路線。延暦寺バスセンター発着と横川発着が混在する。
和迩駅から滋賀県道311号途中志賀線を西進し、栗原方面へ向かう。
びわ湖バレイへのアクセスを図るために設けられた路線。かつては同区間を運行する各停系統(67系統)もあったが、2016年10月22日に廃止された。以降は、年間を通して「直通系統(68系統)のみ運行」に変更した。
「比良リフト線」(2004年4月1日廃止)として運行していた路線が復活したものであるが、運行区間は短縮された(比良索道が廃止となった関係で路線を廃止したため)。
安曇川支所の路線・系統では方向幕に系統番号を表示しない。
当線は、安曇川駅で湖西線(堅田・京都方面)の列車との接続が考慮されているため、おおむね数分から十数分以内で乗り継ぐことができるダイヤ設定となっている。
かつては[三条京阪 - 近江今津駅]間を運行する路線の愛称だったが、現在は白鬚神社で秋季大祭を催行する日(9月5日)しか運行されない。なお、2022年と2023年は下記の路線のみを運行したが、記載していない各停留所はすべて通過した[19]。
高島・安曇川・新旭の各町内を運行する路線を、安曇川支所が受託する。
2011年4月1日、高島市の交通体系見直しによる乗合タクシー制度導入に伴い、同日をもって一部路線が乗合タクシーまたは高島市営バスに移管されたほか、江若交通が引き続き運行する路線も一部経路が変更された。
(341系統【畑 → 水尾神社前 → 近江高島駅】(平日登校日のみ運行)は2019年10月改正時点で運行が無くなった[20]。なお、次の改正となった2022年4月改正も運行設定が無い[21]ため、廃止となった可能性がある)
(311系統【木津 → 日爪 → 新旭駅】(月曜から金曜の午前に運行)と316系統【新旭駅 - 下古賀 - 新旭駅 - 五十川 - 近江今津駅 - 木津 - 日爪 - 新旭駅】は2019年10月改正時点で運行が無くなった[22])
(312系統【太田・日光苑 → 深溝 → 新旭駅】(月曜から金曜の午前に運行)は2019年10月改正時点で運行が無くなった[22])
系統番号は判明分のみ記載した。なお、停留所名は廃止・休止当時のものを記載し、路線名と廃止・休止日の記述はすべて省略する。
すべて高島市コミュニティバスの運行委託路線であるが、各路線とも2011年4月1日に廃止された。
堅田葛川線(堅田駅 - 下在地 - 生津・途中・細川)には、かつて途中停留所で終点となる便があり、名称が「途中」であるにもかかわらず終点となることから珍地名として知られていた[28]。しかし、利用者の減少に伴い2021年のダイヤ改正で途中止まりのバスは廃止され、名実ともに途中の停留所となった[28]。なお、同停留所は同線のほか京都バス比良線のものが併設されている。かつては集落の中心といえる旧街道の交差点にあったが、後にバイパス上に移転した。
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京阪ホールディングス