2021年のJリーグカップ
| 本記事に内容加筆および出典を追加される方へ: 本記事に新しい内容を加筆をする際は、 検証可能な出典を忘れないでください。 Citeテンプレート使用時を含め、出典追加時は 最低限入力が求められている以下情報の記入を 必ずお願いします。 ビジュアルエディターを利用して出典を自動提示される方は、提示後に不備を埋めるようお願いします。記事名(title)、配信元・作成元(publisher/work/newspaper/website)、 配信日・記事作成日(date)。 |
2021年のJリーグカップは、2021年3月2日より10月30日まで開催された、第29回Jリーグカップである。
概要
ヤマザキビスケットを冠スポンサー(リーグカップパートナー)として[1]、「2021JリーグYBCルヴァンカップ」(英: 2021 J.LEAGUE YBC Levain CUP)の名称で行われた。
本年についてはJリーグが公式戦開催にあたって、通常通りの試合の開催を原則とすること前提に「みなし開催」ルール[注釈 1]が導入されたことを踏まえて、基本的に2019年大会と同様のレギュレーションに戻された。
大会レギュレーション
2021年1月22日にグループステージの組み合わせと日程、プレーオフステージ、プライムステージの開催予定日が公表された[3]。レギュレーションは[4]に掲載されている(レギュレーションの発表日は公式リリースにはなかったため不詳)。2020年大会で当初想定されていた形を概ね踏襲している。
グループステージ
プレーオフステージ
- プレーオフステージはグループステージを勝ち上がったクラブ同士の対戦により、ホーム・アンド・アウェーでの2試合制で実施される。
- 勝者 (勝利数の多いクラブ。同勝利数の場合は下記により決定) がプライムステージへ進出。
- 2試合における合計得点数 (=得失点差)
- アウェーでの得点数 (アウェーゴールルール)
- 15分ハーフの延長戦 (第2戦の後半終了後に引き続き実施、アウェーゴールルールは採用せず)
- PK戦 (グループステージと同様)
プライムステージ
- プライムステージは準々決勝(プレーオフステージ勝ち上がりの4クラブ+ACL出場の4クラブ)、準決勝、決勝をノックアウト方式で行う。
- 準々決勝・準決勝はホーム・アンド・アウェー方式で、勝敗の決定方法はプレーオフステージと同様。
- 決勝は1試合勝負で、45分ハーフで決着しない場合は15分ハーフの延長戦→PK戦により勝敗を決定する。
- 決勝が中止となり代替開催日も設定できない場合、決勝に進出した2クラブを優勝扱いとする(賞金は1億円ずつ折半)が、中止理由が一方のクラブの責めに帰すべき事由の場合はもう一方のクラブを優勝とし、双方のクラブの責めに帰すべき事由の場合は両クラブとも準優勝扱いとする[2]。
- 組み合わせ抽選は2021年7月15日に開催された。プライムステージ進出クラブ代表によるオープンドロー(公開抽選)により行われるのは例年と同様だが、この年は前年同様、各チームの代表がWeb会議システムで参加した上で、Jリーグ公式YouTubeチャンネル「JリーグTV」で生配信された。参加選手は金子拓郎(札幌)、荒木遼太郎(鹿島)、小泉佳穂(浦和)、渡辺剛(FC東京)、山根視来(川崎)、中谷進之介(名古屋)、坂元達裕(C大阪)[5]。なお、G大阪からは宇佐美貴史が参加予定だったが、チーム事情により欠席となり、代理として取締役GMの和田昌裕が参加した[6]。
また、エントリー下限人数(試合には少なくとも13人の選手をエントリーできなければならない)を設けることから、2020年大会の中断後の再開時に発表された「U-21先発出場ルール(その年に21歳になる、あるいはそれ未満の年齢の日本国籍選手を1人以上先発に含める)の適用取り止め」は今大会も継続する[7]。
大会日程
決勝を除く各日程については2021年1月22日に発表[3]、決勝の開催日は2021年2月5日に発表された[8]。前々年までと異なり、グループステージ第2節が週末の開催になるほか、一部の節で日程を分散した開催が予定されている。日付は全て2021年。
ステージ
|
ラウンド
|
第1戦
|
第2戦
|
備考
|
グループステージ
|
第1節
|
3月2日 / 3日
|
|
第2節
|
3月27日 / 28日
|
|
第3節
|
4月20日 / 21日
|
|
第4節
|
4月28日
|
|
第5節
|
5月5日
|
|
第6節
|
5月19日
|
|
プレーオフステージ
|
6月2日 / 5日 / 6日[9]
|
6月6日 / 13日[9]
|
当初は6月2日 / 6日 / 12日 / 13日の日程が設定されていた
|
プライムステージ
|
準々決勝
|
09月01日
|
09月05日
|
|
準決勝
|
10月06日
|
10月10日
|
|
決勝
|
10月30日
|
|
グループステージ
Aグループ
Bグループ
Cグループ
Dグループ
プレーオフステージ
組み合わせは2021年5月19日のグループステージ全日程終了後に発表された[9]。
第1戦
第2戦
二試合合計スコア 3 - 1で鹿島アントラーズがプライムステージ進出
二試合合計スコア 4 - 2でFC東京がプライムステージ進出
二試合合計スコア 4 - 2で北海道コンサドーレ札幌がプライムステージ進出
二試合合計スコア 4 - 3で浦和レッズがプライムステージ進出
プライムステージ
プライムステージの組み合わせは2021年7月15日のオープンドローの結果、以下の通り決定した[6][11]。
抽選に当たっては、日本代表戦や東京オリンピックとの兼ね合いによるスタジアム確保の都合による制約のみが考慮され、それ以外の制約は設けられなかった。具体的な方式は以下の通り[12]。
- まず、準々決勝において第2戦でのみホームゲームが開催できるクラブ(鹿島・FC東京・川崎・G大阪)の抽選を行う。下記のトーナメント表において上から1・3・5・7番目のみに入ることができるため、これらの番号を書いたカードを用意しドローしていく。
- 次いで、準決勝において第1戦でのみホームゲームが開催できるクラブ(浦和)が入る場所の抽選を行う。下記のトーナメント表において上から4・8番目のみに入ることができるため、これらの番号を書いたカードを用意しどちらかをドローする。
- 最後に、残るクラブ(札幌・名古屋・C大阪)が入る場所の抽選を行う。浦和が引かなかったカードに、2・6の番号を書いたカードを加え、これらをドローしていく。
以下のトーナメント表は、準々決勝と準決勝については、上段に第2戦のホームチームを、下段に第1戦のホームチームを記載する。
準々決勝
準々決勝第1戦
準々決勝第2戦
二試合合計スコア 3 - 2でFC東京が準決勝進出
二試合合計スコア 4 - 0で名古屋グランパスが準決勝進出
二試合合計スコア 4 - 1でセレッソ大阪が準決勝進出
二試合合計スコア 4 - 4、アウェーゴール 3 - 1 で浦和レッズが準決勝進出
準決勝
準決勝第1戦
準決勝第2戦
二試合合計スコア 4 - 3で名古屋グランパスが決勝進出
二試合合計スコア 2 - 1でセレッソ大阪が決勝進出
決勝
決勝に駒を進めたのは、第1戦3-1で勝利しながら、第2戦で2点リードされ絶体絶命の状況からFWシュヴィルツォクのシュートのこぼれ球を頭で押し込んだMF稲垣祥の決勝点でFC東京を下し、過去8度阻まれた「4強の壁」[13]を乗り越えて初の決勝進出を決めた名古屋[14]と、第1戦1-1からFW加藤陸次樹のワンタッチゴールが決勝点となって浦和を下し、優勝した2017年大会以来4年ぶりの決勝進出を決めたC大阪[15]の2チーム。両者は直前のミッドウィーク(10月27日)に天皇杯準々決勝でも対戦し、中2日で異なるカップ戦での同一カードに臨むという異例の対決となった[16]。加えて名古屋のFW柿谷曜一朗[17]とDF木本恭生[18]にとっては、移籍1年目での古巣対戦となる因縁の試合ともなった。
天皇杯で大幅な選手入れ替え(ターンオーバー)を行って3-0で名古屋に勝利したC大阪は天皇杯から8人を入れ替え、名古屋も4人を入れ替えて臨んだこの試合は立ち上がりから堅い展開となり、前半のチャンスらしいチャンスと言えば11分の名古屋FWマテウスのクロスに合わせた柿谷のバイシクルシュートや、34分のC大阪DF松田陸のアーリークロスにFW山田寛人が走り込んだ場面程度で[13]、前半半ばからはC大阪ペースであったものの[19]無得点のまま前半を折り返す。
後半開始時にC大阪が清武弘嗣を投入して攻勢を強めようとするが、逆に47分、名古屋の得た左コーナーキックをFW相馬勇紀が放つと、ニアサイドでFW柿谷がそらせたボールがゴール前をすり抜け、ファーサイドにいたFW前田直輝が頭で合わせて名古屋が先制する[13][19]。先制点を奪われ追いつきたいC大阪は55分に「名古屋キラー」FW大久保嘉人を投入する[13]一方、名古屋も58分にMF長澤和輝・FW齋藤学を投入してゴール前を固める布陣を敷き[19]、ゴール前に圧を掛けるC大阪に対し、跳ね返してカウンターを狙う名古屋という展開となる。75分にはC大阪DF松田陸のミドルシュートがゴールをかすめ、その3分後には松田陸のライナー性のクロスボールにに大久保が飛び込むが枠を捉えられない[20]。すると79分、直前に投入された名古屋FWシュヴィルツォクがドリブルで持ち上がってのカウンターからゴール前に切れ込み左足でシュートを放ち、これをC大阪GKキム・ジンヒョンが防いだボールに走り込んできた名古屋MF稲垣が右足でグラウンドに叩きつけるようなボレーシュートを決め、決定的な2点目を挙げる[13][19][20]。そのまま逃げ切った名古屋が初のリーグカップ制覇を遂げ、2010年のリーグ戦優勝以来11年ぶりとなるタイトルを獲得した[13][19]。
表彰
得点ランキング
最終更新は2021年10月30日の試合終了時、所属は大会出場時の所属チーム
出典: J.League Data Site
脚注
注釈
- ^ 試合が中止となり、代替試合が開催できない場合、当該試合は開催したものとみなした上で、以下の措置を執るルール[2]。
- 双方のチームの責によらない不可抗力による中止(悪天候等):「0-0の引き分け」扱い
- 一方のチームの責による中止(エントリー人数不足など):責を負うチームが「0-3の敗戦」扱い
- 双方のチームの責による中止:双方のチームが「0-3の敗戦」扱い(すなわち、勝敗数の和が一致しない可能性が生じる)
- ^ a b c 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の流行に伴い、日本政府が大会期間中に一部地域を対象に特別措置法に基づく緊急事態宣言を発出したことを受け、Jリーグが政府からの要請を受けて期間内の対象地域での公式戦をリモートマッチ(無観客試合)で実施する決定したことによる[10]。
出典
関連項目
外部リンク
|
---|
1990年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
---|
大会 - 優勝 |
|
---|
| ナショナルチーム |
|
---|
国内リーグ |
|
---|
国内カップ |
|
---|
大学・育成年代 |
|
---|
国際大会 |
|
---|
|
|