江坂 任(えさか あたる、1992年5月31日 - )は、兵庫県三田市出身のプロサッカー選手。Kリーグ1・蔚山HD FC所属。ポジションはミッドフィールダー、フォワード。元日本代表。
Kリーグ時代の登録名は任(ハングル: 아타루)[2]。
来歴
プロ入り前
三田市立ゆりのき台中学校卒業。神戸弘陵高校出身[3]。2011年に流通経済大学に進学。2013年の総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントでは4試合5得点をあげる大活躍を見せ、チームを優勝に導き、自身も大会得点王となっている。また、2014年の全日本大学サッカー選手権大会でも、チームを優勝に導くと同時に4得点を決め、大会得点王となっている。
ザスパクサツ群馬
2015年、J2・ザスパクサツ群馬に入団。3月15日の第2節・ロアッソ熊本戦でプロ入り初得点を記録[4]。また同年のジェフユナイテッド千葉戦では2戦3得点を記録した[5]。シーズン通算ではリーグ戦全試合出場を果たし、チームトップの13得点を挙げた。
大宮アルディージャ
2016年よりJ1・大宮アルディージャに完全移籍[1]。5月21日、第13節・サガン鳥栖戦にてクラブのJ1通算400ゴール目をヘディングで記録した。このシーズンは8得点1アシストと活躍し、チームの5位躍進に貢献した。
2017年は2年振りにリーグ戦全試合出場を果たし、第14節・サガン鳥栖戦 - 第16節・サンフレッチェ広島にかけて3試合連続得点を記録するなど[6] 7得点をマークしたが、チームはリーグ戦最下位となりJ2降格の憂き目に遭った。
柏レイソル
2018年より同僚の瀬川祐輔と共に柏レイソルに完全移籍で加入[7]。1年目から背番号10を背負い、3月18日、第4節のガンバ大阪戦では2得点の活躍を見せた[8]。国内外合わせ公式戦45試合に出場し12得点をマークしたが、チーム順位は17位となり個人としては2年連続でJ2降格を経験することとなった。
2020年2月22日、第1節の北海道コンサドーレ札幌戦では、プロ入り初となる開幕戦で2得点を決める活躍をした[9]。
浦和レッズ
2021年6月25日、浦和レッズに完全移籍で加入[10]。コンスタントに活躍し、去年に引き続き2度目のJリーグ優秀選手賞受賞を果たした。天皇杯では決勝で先制点を記録し優勝に貢献[11]、自身初の国内三大タイトル獲得を果たした。
2022年2月12日、富士フイルムスーパーカップで先発出場すると、2ゴールを記録し、昨季のリーグ王者川崎フロンターレを下して優勝に貢献した[12]。
蔚山現代FC/蔚山HD FC
2022年12月26日、韓国の蔚山現代FCへ完全移籍することが発表された[13]。
2023年10月29日、リーグ戦18試合に出場、2得点3アシストを記録し蔚山のリーグ連覇に貢献した[14]。
代表
2021年3月18日、国際親善試合およびFIFAワールドカップ2022カタールアジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選モンゴル代表戦のメンバーとして日本代表に初選出された[15]。
人物
FC大阪でプレーしていた江坂巧は実弟[16]。高校時代のチームメイトにDDTプロレスリングの岡田佑介がいる。
柏では背番号10を背負い、2021年の浦和移籍時に浦和の10番も空席となっていたが、背番号は33番となった。当初その理由を江坂は「特に理由はないですが、ゾロ目がいいかなと思って」と回答していたが、翌年になって「妻の誕生日が3月3日なので決めました。33気に入ってます」と真の理由を明かした[17]。
プレースタイル
トップ下でのプレーを得意とし、決定的なパスを出して味方のゴールを演出する。右利きだが、左足のキックも精度が高く、2020年シーズンの開幕戦では左足から2得点を決めている。2021シーズンでは直接フリーキックを左足で蹴るなどチームのパターンの拡大に貢献している[18]。
所属クラブ
個人成績
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
リーグ杯 | オープン杯 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2015 |
群馬 |
26 |
J2 |
42 |
13 |
- |
1 |
0 |
43 |
13
|
2016 |
大宮 |
7 |
J1 |
31 |
8 |
8 |
2 |
3 |
0 |
42 |
10
|
2017 |
34 |
7 |
2 |
1 |
2 |
1 |
38 |
9
|
2018 |
柏 |
10 |
33 |
9 |
4 |
0 |
2 |
2 |
39 |
11
|
2019 |
J2 |
38 |
11 |
4 |
1 |
2 |
2 |
44 |
14
|
2020 |
J1 |
32 |
9 |
3 |
2 |
- |
35 |
11
|
2021 |
16 |
2 |
3 |
0 |
0 |
0 |
19 |
2
|
浦和 |
33 |
16 |
5 |
4 |
1 |
4 |
1 |
24 |
7
|
2022 |
30 |
2 |
3 |
1 |
2 |
0 |
35 |
3
|
韓国
| リーグ戦 |
リーグ杯 | FA杯
|
期間通算
|
2023 |
蔚山 |
31 |
K1 |
19 |
3 |
|
|
|
|
19 |
3
|
通算 |
日本 |
J1
|
192 |
42 |
27 |
7 |
13 |
4 |
232 |
53
|
日本 |
J2
|
80 |
24 |
4 |
1 |
3 |
2 |
87 |
27
|
総通算
|
272 |
66 |
31 |
8 |
16 |
6 |
319 |
80
|
その他の公式戦
その他の国際公式戦
タイトル
クラブ
- 流通経済大学
- 柏レイソル
- 浦和レッズ
- 蔚山HD FC
個人
- 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント 得点王:1回(2013年)
- 全日本大学サッカー選手権 得点王:1回(2014年)
- Jリーグ優秀選手賞:2回(2020年、2021年)
- AFCチャンピオンズリーグ アシスト王:1回(2022年)
代表歴
出場大会
試合数
- 国際Aマッチ 1試合 0得点(2021年 - 2022年)
出場
脚注
関連項目
外部リンク