ヤクブ・シュヴィルツォク(Jakub Świerczok、1992年12月28日 - )は、ポーランド・シロンスク県ティヒ出身のプロサッカー選手。ポジションはフォワード。ポーランド代表。
Jリーグでの登録名はシュヴィルツォク。
経歴
クラブ
2011年、出身地と同じくシロンスク県を本拠地に置くポロニア・ビトムでプロデビュー。Iリガ(2部相当)において18試合で12ゴールの成績を残した。
2012年1月、ドイツ・ブンデスリーガの1.FCカイザースラウテルンに移籍、3年半契約を結んだ[1]。
しかしカイザースラウテルンではあまり出場機会を得られず、2015年1月に母国ポーランドのザヴィシャ・ブィドゴシュチュに完全移籍した[2]。2015-16シーズンはグルニク・ウェンチナでプレー[2]。
2016年7月、故郷ティヒのクラブであるGKSティヒに加入[2]。
2017年6月16日、ザグウェンビェ・ルビンに加入[3]。在籍半年間で、全公式戦25試合出場・17ゴールの成績を残した。
2018年1月19日、ブルガリアのPFCルドゴレツ・ラズグラドに移籍金100万ユーロの長期契約で移籍[4]。2020-21シーズンはGKSピアスト・グリヴィツェに期限付き移籍[2]。
名古屋グランパス
2021年7月20日、J1リーグ・名古屋グランパスに加入することが発表された[5]。8月22日、J1第25節のアビスパ福岡戦で、加入後リーグ戦初ゴールとなる豪快なミドルシュートを決めた。このゴールは8月度のJ1月間ベストゴールにも選出された[6]。9月14日のACL決勝トーナメント1回戦・大邱FC戦ではハットトリックを達成し、名古屋にとって12年ぶりとなるACL8強入りに貢献した[7]。
2021年シーズンは途中加入ながらも12得点を挙げ攻撃の起点としても機能しており、チームの課題であった得点力不足改善への貢献も期待されたが[8][9]、ACL準々決勝・浦項スティーラーズ戦(10月17日)後のドーピング検査でシュヴィルツォクの検体から禁止薬物が検出されたこと、それを受けてアジアサッカー連盟からの暫定措置として当面の間サッカー活動にシュヴィルツォクが参加することを禁止する処分が科されたことが、12月10日にクラブから発表される[10][11]。その後、同時に採取された別検体からも禁止薬物が検出されたためアジアサッカー連盟から2021年12月9日から起算して4年間の活動禁止処分が下されるが[12][13]、シュヴィルツォクは「服用していたサプリメントに成分表未記載の禁止物質が混入していたことが陽性の原因」とスポーツ仲裁裁判所に訴えて勝訴して活動の再開が可能となった[14]。
ザグウェンビェ・ルビンへの復帰
2023年2月14日、ポーランドのザグウェンビェ・ルビンへ復帰[15]。
大宮アルディージャ
2023年7月6日、大宮アルディージャに加入することが発表された[16]。7月30日のJ2第28節・ツエーゲン金沢戦で移籍後初ゴールとなる直接フリーキックを決めた。9月末の第37節・大分戦で右ひざ外側側副じん帯損傷の重傷を負った[17]。
2024年、チームはJ3に降格。自身は怪我が治らず、出場は無かった。その間に新加入の杉本健勇が攻撃とシュヴィルツォクが不得意な守備の両面で貢献、チームは無敗で首位に立った。JリーグYBCルヴァンカップ2回戦・名古屋グランパス戦で公式戦7ヶ月振りのメンバー入りとなった[18]。
その後4月21日のJ3第10節福島戦で途中出場し今季リーグ戦初出場。泉澤仁の決勝点に繋がるサイドチェンジで勝利に貢献した。首位攻防戦となった次節今治戦で初先発を果たし、シュヴィルツォクは2ゴールをあげ4-1で快勝した。
2024年6月27日、契約満了に伴い大宮を退団することが発表された[19]。
代表
ユース年代からポーランド代表に選出されている。2011年にはU-20代表の試合に出場した[20]。2012年にはU-21代表として3試合出場した。
2017年11月にフル代表初招集[21]。同月10日、ウルグアイ代表とのフレンドリーマッチで、後半途中から出場しフル代表デビューを飾った[22]。
2021年6月1日、UEFA EURO 2020開幕直前に開催された、ロシア代表とのフレンドリーマッチで代表初ゴールを決めた[23]。
個人成績
クラブ
|
シーズン
|
リーグ
|
リーグ戦
|
カップ戦
|
国際大会
|
その他
|
合計
|
出場
|
得点
|
出場
|
得点
|
出場
|
得点
|
出場
|
得点
|
出場
|
得点
|
ポロニア・ビトム
|
2011-12
|
Iリガ
|
18
|
12
|
2
|
0
|
-
|
0
|
0
|
20
|
12
|
通算
|
18
|
12
|
2
|
0
|
-
|
0
|
0
|
20
|
12
|
カイザースラウテルン
|
2011-12
|
ブンデスリーガ
|
6
|
0
|
0
|
0
|
-
|
0
|
0
|
6
|
0
|
通算
|
6
|
0
|
0
|
0
|
-
|
0
|
0
|
6
|
0
|
ピアスト・グリヴィツェ
|
2012-13
|
エクストラクラサ
|
1
|
0
|
0
|
0
|
-
|
0
|
0
|
1
|
0
|
通算
|
1
|
0
|
0
|
0
|
-
|
0
|
0
|
1
|
0
|
ザヴィシャ・ブィドゴシュチュ
|
2014-15
|
エクストラクラサ
|
15
|
4
|
0
|
0
|
-
|
0
|
0
|
15
|
4
|
通算
|
15
|
4
|
0
|
0
|
-
|
0
|
0
|
15
|
4
|
グルニク・ウェンチナ
|
2015-16
|
エクストラクラサ
|
31
|
7
|
1
|
0
|
-
|
0
|
0
|
32
|
7
|
通算
|
31
|
7
|
1
|
0
|
-
|
0
|
0
|
32
|
7
|
GKSティヒ
|
2016-17
|
Iリガ
|
30
|
16
|
1
|
0
|
-
|
0
|
0
|
31
|
16
|
通算
|
30
|
16
|
1
|
0
|
-
|
0
|
0
|
31
|
16
|
ザグウェンビェ・ルビン
|
2017-18
|
エクストラクラサ
|
21
|
16
|
4
|
1
|
-
|
0
|
0
|
25
|
17
|
通算
|
21
|
16
|
4
|
1
|
-
|
0
|
0
|
25
|
17
|
ルドゴレツ・ラズグラド
|
2017-18
|
A PFG
|
12
|
7
|
-
|
2
|
0
|
0
|
0
|
14
|
7
|
2018-19
|
25
|
11
|
1
|
2
|
9
|
5
|
1
|
0
|
36
|
18
|
2019-20
|
21
|
6
|
2
|
1
|
12
|
5
|
0
|
0
|
35
|
12
|
2020-21
|
1
|
0
|
-
|
-
|
0
|
0
|
1
|
0
|
通算
|
59
|
24
|
3
|
3
|
23
|
10
|
1
|
0
|
86
|
37
|
ピアスト・グリヴィツェ
|
2020-21
|
エクストラクラサ
|
23
|
15
|
3
|
1
|
1
|
1
|
0
|
0
|
27
|
17
|
通算
|
23
|
15
|
3
|
1
|
1
|
1
|
0
|
0
|
27
|
17
|
名古屋グランパス
|
2021
|
J1
|
14
|
7
|
3
|
1
|
2
|
3
|
2
|
1
|
21
|
12
|
通算
|
14
|
7
|
3
|
1
|
2
|
3
|
2
|
1
|
21
|
12
|
ザグウェンビェ・ルビン
|
2022-23
|
エクストラクラサ
|
5
|
0
|
0
|
0
|
-
|
0
|
0
|
5
|
0
|
通算
|
5
|
0
|
0
|
0
|
-
|
0
|
0
|
5
|
0
|
大宮アルディージャ
|
2023
|
J2
|
10
|
3
|
-
|
-
|
-
|
10
|
3
|
2024
|
J3
|
4
|
2
|
1
|
0
|
-
|
-
|
5
|
2
|
通算
|
14
|
5
|
1 |
0
|
-
|
-
|
15
|
5
|
総通算
|
237
|
106
|
15
|
5
|
26
|
14
|
3
|
1
|
280
|
126
|
クラブ
|
シーズン
|
リーグ
|
リーグ戦
|
合計
|
出場 |
得点 |
出場 |
得点
|
カイザースラウテルンⅡ
|
2011-12
|
レギオナルリーガ
|
9 |
3 |
9 |
3
|
2013-14
|
4 |
2 |
4 |
2
|
2014-15
|
10 |
3 |
10 |
3
|
総通算 |
23 |
8 |
23 |
8
|
代表歴
出場大会
試合数
タイトル
クラブ
ルドゴレツ
名古屋グランパス
個人
脚注
外部リンク