長居駅(ながいえき)は、大阪府大阪市住吉区長居東四丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の駅である。JR西日本の駅番号はJR-R24。Osaka Metroの駅番号はM26。
JR西日本の駅は特定都区市内制度における「大阪市内」に属している。
相対式ホーム2面2線を有する高架駅で、分岐器や絶対信号機がない停留所になった。有効長は6両編成分。改札口は1ヵ所のみ。
地上駅時代は島式ホーム2面4線の構造で、有効長は6両編成分で、待避停車を行う特急列車も6両編成分までだった。普通電車が快速電車や特急列車の待避を行っていたが、高架化完成後は電車の待避設備は隣の鶴ケ丘駅に移された。また、駅の和歌山寄りに渡り線が設けられていた。かつての地上時代は、駅の南側を長居公園通・駅北側の道路やそのさらに北側はあびこ筋を阪和線が横断する形であり、かつ昭和後期以降の阪和線はダイヤグラムが過密気味であるため、朝夕のラッシュアワーには駅近辺の踏切は「開かずの踏切」となり渋滞の原因ともなっていた。中には時間を焦るあまりに登校・出社する者が遮断機をくぐった結果、列車に撥ねられる事故が過去には幾度も発生した。そうした事故や交通混雑緩和などを解消する意味で地元からの要望も多かったことから高架化工事が実施され、2006年5月の工事完了をもって駅周辺の踏切は消滅した。
堺市駅が管理し、JR西日本交通サービスが駅業務を受託する業務委託駅である。駅業務は高架化完成と同時に委託された。ICカード「ICOCA」を利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
相対式ホーム2面2線を有する地下駅である。長居公園および長居陸上競技場(ヤンマースタジアム長居)・長居球技場(ヨドコウ桜スタジアム)などで行われるJリーグ主催試合・FIFA(国際サッカー連盟)主催サッカー国際試合やスポーツ大会ほか各種イベント開催時の混雑に対応するため、ホーム幅が他の駅より広くとられている。改札口は、南北の2ヶ所に設けられている。なおJR西日本阪和線長居駅との乗り換えでは、北側改札の利用が至便である(西側2号出入口から西へ100 m)。男女別便所と多機能トイレは、北改札口側は改札外に・南改札口側は改札内に設けられている。
当駅は天王寺管区駅に所属しており、駅長が配置され、当駅とあびこ駅を管轄している。ICカードPiTaPaを利用することができる。(相互利用可能ICカードはPiTaPaの項を参照)。
シティバスのりば
2023年(令和5年)度の一日平均乗車人員は4,609人である。各年度の1日の平均乗車人員は以下の通りである。
2024年11月12日の1日乗降人員は34,594人(乗車人員:17,478人、降車人員:17,116人)であり、御堂筋線の駅では20駅中15位(他線と合算しない単独駅では第9位)。天王寺駅以南では中百舌鳥駅に次いで乗降人員が多い。
各年度の特定日乗降人員の推移は下表の通り。
公園自体は地下鉄の駅と接しているが広大であるため、長居スタジアム(ヤンマースタジアム長居)など競技施設は鶴ケ丘駅の方が近い。
大阪シティバス・大阪市高速電気軌道(BRT)の路線が発着する。
なお、御堂筋線長居駅と交差する形でOsaka Metro敷津長吉線(9号線)の新駅が設置される計画があるが、2020年現在では未着手である[14]。