東貝塚駅(ひがしかいづかえき)は、大阪府貝塚市半田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線の駅である。駅番号はJR-R41。
当駅は、大日本紡績(現・ユニチカ)貝塚工場への貨物搬出入のため設置された駅である[1]。
1916年(大正5年)に前身の摂津紡績が泉南郡北近義村(のち貝塚町、現・貝塚市)大字脇浜の土地53,399坪を工場建設予定地として購入した。1930年(昭和6年)に阪和電気鉄道本線が全線開通すると、大日本紡績は脇浜の土地を阪和沿線の貝塚町大字半田の土地48,132坪と交換し、1934年(昭和9年)3月に貝塚工場の起工式を行った。貝塚工場は翌1935年(昭和10年)1月に操業を開始し、ニチボー、ユニチカへの変更を経て、1997年(平成9年)3月に操業を停止した。
待避設備を備えた島式ホーム2面4線を持つ地上駅。有効長は6両編成分。8両編成は、回送電車の待避停車のみ可能。駅舎は下り線東側日根野寄りの東口と、上り線西側天王寺寄りの西口[9]にあり、東口駅舎へは地下道と階段で、西口駅舎へは跨線橋とエレベーターで結ばれている。
日中以外の時間帯で一部の普通電車が当駅で快速電車・特急列車の通過待ちを行う。
和泉府中駅が管理している直営駅で、ICカード「ICOCA」を利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
2023年(令和5年)度の一日平均乗車人員は2,344人である。
各年度の1日の平均乗車人員は以下の通りである。
2023年に新設された西口駅舎[9]付近には、バス・タクシーの発着が可能な駅前広場が併せて整備されており、ユニチカ貝塚工場跡地の各施設に連絡している[12]。一方、東口駅舎付近には駅前広場がないが、旧来からの駅舎付近であることから交番や郵便局などの施設が存在する。
駅西口の駅前広場に設置されている「東貝塚駅前広場」停留所と、駅山側の大阪府道237号東貝塚停車場線上に設置されている「東貝塚駅」停留所にて、は〜もに〜ばすが発着する。貝塚養護老人ホームや市立貝塚病院へ結ぶ路線(ピンクバス)が運行されている。