日根野駅(ひねのえき)は、大阪府泉佐野市日根野にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。
当駅の所属線である阪和線[1]と、当駅を起点とする関西空港線の分岐駅であり、阪和線の要衝となっている。当駅の南東に車両基地(吹田総合車両所日根野支所。旧日根野電車区)が設置されている。駅番号は阪和線がJR-R45、関西空港線がJR-S45。事務管コードは▲621924[2]。
島式ホーム2面4線(有効長は9両)を持つ待避設備がある地上駅で、橋上駅舎を有する。駅の和歌山寄りの部分はカーブ上にある。
改札口および橋上駅舎のある跨線橋には、各ホームに1基ずつと、改札外東側に1基、それぞれエレベーターがあり、さらにホーム中央部には、1・2番のりばと3・4番のりばを行き来するために設けられた、エレベーターつきの跨線橋がある。
関西空港線の0キロポストは、駅ホームと駅南側の踏切道とのほぼ中間付近、上下線の間に設置。
関西空港駅が管理している直営駅で、ICカード「ICOCA」を利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
日中時間帯は天王寺方面への関空・紀州路快速、関西空港方面の関空快速、和歌山方面の紀州路快速が毎時4本ずつ停車する。朝ラッシュ及び夕ラッシュ時には本数が多くなり、当駅を始発・終着とする快速や区間快速、普通電車が多数設定されている。
国鉄時代は当駅折り返しおよび車庫への出入りを伴う快速を除いて基本的に快速・特急列車は通過していたが、国鉄分割民営化後の1994年(平成6年)に関西国際空港が開港し関西空港線が開通。それを機に当駅の位置づけが主要駅に変わり全快速電車の停車駅に昇格した。
関空開港後は大阪・京橋方面の快速が停車するほか、当駅 - 関西空港駅間のシャトル(各駅停車)が朝晩に運行されており、開港以前に比べると大幅に利便性が改善された。またラッシュ時間帯には一部の特急「はるか」が停車している他特急「くろしお」は、2020年3月14日から全列車停車している。当駅で関空快速・紀州路快速や、関西空港駅からの直通快速および、一部の和歌山駅発着の快速は連結・切り離し作業を行う。天王寺駅発着の快速・普通の約半数が当駅で折り返すため、和歌山方面行きの電車はこの駅を境に本数が半減する。
当駅始発の天王寺・大阪方面の上り電車は主に1番のりばか3番のりばから、また数は少ないが2番のりばから発車している(ホームで直接折り返すか吹田総合車両所日根野支所からの出庫となる)。関西空港線シャトル列車は基本的に3番のりばで折り返す。そのほか天王寺方面行きの当駅始発電車が1番のりばに停車している場合、和歌山方面の下り電車が3番のりばに停車する設定がある。このため一部の天王寺方面行きは1・2番のりばを、同じく一部の和歌山方面および関西空港行きは3番のりばを使用する。一部の下り電車(主に手前の熊取駅で快速列車または特急列車を待避した普通)は1番のりばを利用して交互着発を行うことがある。
また3番のりばで関空快速・紀州路快速が併結作業している間に、4番のりばを特急列車が通過(あるいは停車後に先発)していくことがある。なお誘導信号機が3番のりばにしか設置されていないため信号の関係上、当駅で車両連結を行う電車は特急列車の接続・通過待ちの有無に関わらず全て3番のりばを使用する。
関西空港線が開業してから暫くの間は、和歌山行きおよび関西空港行きの多くの電車を3番のりばに停車させ、3・4番のりばの同一ホーム上で和歌山方面と関西空港方面の対面乗り換えができるように配慮していたが、1999年5月10日のダイヤ改正で関空快速・紀州路快速の併結運転が開始されて以降この取り扱いは行われなくなった。
2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員は7,559人である。平成以降ほぼ一貫して増加傾向であり、特に関西空港線が開業した1990年代中盤には大幅な増加がみられた。一方で現在でも阪和線の他の快速停車駅と比べると低水準である。
ラッシュ時には一部の快速の始発駅であり特急が止まることもあって和歌山県北部(紀の川市・岩出市など)から駅周辺の駐車場を利用する通勤利用者も多い。
各年度の1日の平均乗車人員は以下の通りである。
駅前には、バスターミナルが設置されており、そこから、南海ウイングバスやタクシーが発着している。