第4次安倍第2次改造内閣(だいよじ あべ だいにじ かいぞうないかく)は、衆議院議員、自由民主党総裁の安倍晋三が第98代内閣総理大臣に任命され、2019年(令和元年)9月11日から2020年(令和2年)9月16日まで続いた日本の内閣。
概説
自由民主党と公明党による自公連立政権を形成した。令和に改元後、初めて発足した内閣であり、今上天皇が天皇として認証式を行った初めての内閣である(平成の皇太子時代にも認証式を代行したことがある[注釈 1])。なお、閣僚の認証式は通常、皇居宮殿正殿、松の間で執り行われるが、2019年8月以降は松の間が即位礼正殿の儀(同年10月22日)で高御座、御帳台組み立て準備のために使用を取り止めていたため、代替措置として竹の間で執り行われた[2]。
安倍晋三による通算11回目の組閣であり、これは憲政史上最多の組閣回数である。
安倍晋三の辞意表明に伴って施行された2020年自由民主党総裁選挙で内閣官房長官の菅義偉が第26代総裁に選出されたことを受け、2020年9月16日、午前の閣議で総辞職した。後継政権として第99代内閣総理大臣に菅義偉が就任し菅義偉内閣が成立した。安倍の総理大臣連続在任日数は憲政史上最長の2822日に及んだ[3]。
岸田文雄への交代後に発生した安倍晋三銃撃事件により、安倍の生涯最後の内閣となった。
内閣の顔ぶれ・人事
第4次安倍第1次改造内閣(自公連立政権)の閣僚のうち、留任は麻生副総理、菅官房長官の2名にとどまり、歴代の安倍晋三内閣において最大の改造となった。また、改造前から引き続き閣内に留まった4名は、4名とも引き続き従前の内閣総理大臣臨時代理就任順位のまま順位の変更は無かった。第4位のみ改造で退任した鈴木俊一に代わり、改造で再入閣した高市早苗が新たに指定された。
2019年10月25日、菅原一秀経産相が、有権者買収疑惑を報じられたことを受け辞任。後任には、梶山弘志が就任した。
2019年10月31日、河井克行法相が、妻河井案里の2019年の参院選での買収疑惑を報じられたことを受け辞任。後任には、森まさこが就任した。その河井克行・案里夫妻は2020年の通常国会が閉会した翌日の2020年6月18日に東京地検特捜部によって逮捕された。
所属政党・出身:
自由民主党(細田派) 自由民主党(岸田派) 自由民主党(竹下派) 自由民主党(麻生派) 自由民主党(二階派)
自由民主党(石原派) 自由民主党(谷垣G) 自由民主党(石破派) 自由民主党(無派閥) 公明党
中央省庁・民間
国務大臣
2019年(令和元年)9月11日任命[4]。
内閣官房副長官、内閣法制局長官
2019年(令和元年)9月11日任命。
副大臣
2019年(令和元年)9月13日任命。
大臣政務官
2019年(令和元年)9月13日任命。
内閣総理大臣補佐官
2019年(令和元年)9月11日任命。
勢力早見表
- ※ 内閣発足当初(前内閣の事務引継は除く)。
- ※ 内閣官房副長官(政務)は副大臣に含む。
- ※ 太字はいわゆる自民党五役。
- ※ 有隣会の所属議員は、他派閥と掛け持ちしている議員を含め衆参30名。
- ※ 慣例により形式的に派閥から離脱中の総理大臣、衆参議長、党幹部は派閥所属議員に含む。
内閣改造
首相の安倍晋三は2019年9月3日、自民党役員会において内閣改造、党役員人事を11日に行うと表明した[7]。
第2次政権発足以降、一貫して同一のポストに就任している麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官は続投した。
歴代安倍内閣の中では、最多となる6人の無派閥議員がいる。
脚注
注釈
出典
関連項目
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名前は内閣総理大臣、名前の後の数字は任命回数(組閣次数)、「改」は改造内閣、「改」の後の数字は改造回数(改造次数)をそれぞれ示す。 カテゴリ |