『ローリングサンダー2』 (Rolling Thunder 2) は、1991年3月にナムコから発売された業務用のアクションシューティングゲーム[1][注 1]。
概要
1986年にナムコから発売された業務用ゲーム『ローリングサンダー』の続編[1]。前作主人公のアルバトロスのほか、前作では捕われの身であったレイラ・ブリッツがプレイヤーとして使用できるようになり、2人同時プレイも可能になった。前作同様にキャラクターの細かいアクションも健在である。ライフ制ではあるが銃弾などの飛び道具に対しては一撃でミスになり、ジャンプ中は攻撃が出来ないなどアクションゲームとしての難易度は高い。
家庭用は1991年にメガドライブに移植。その後Wiiのバーチャルコンソールにて2007年にメガドライブ版が、2009年にアーケード版が配信された。その他、Nintendo Switch用ソフト『ナムコミュージアム』(2017年)にはアーケード版が前作と共に収録されほか、2023年にアーケードアーカイブスの1作品としてPlayStation 4版とNintendo Switch版が配信された。
ステージ構成
- ラウンド1 メインストリート
- ラウンド2 屋敷内部
- ラウンド3 地下室
- ラウンド4 ネオゲルドラ司令部
- ラウンド5 エジプト
- ラウンド6 ピラミッド内部
- ラウンド7 ネオゲルドラ戦闘機格納庫
- ラウンド8 ネオゲルドラ本部
登場キャラクター
主なキャラクター
- アルバトロス (Albatross)
- 本作の主人公の一人でプレイヤーキャラクター。服装が白いワイシャツに赤いネクタイ、茶色のスラックスに変更されている。アーケード版では2Pだが、メガドライブ版では1Pになっている。アーケード版では銃にサイレンサーを装着していないので、作中で銃声が鳴り響き、マニアに愛用された。
- レイラ・ブリッツ (Leila Blitz)
- 本作の主人公の一人でプレイヤーキャラクター。服装はピンクのミニワンピースに白いタイツを着用している。アーケード版では1Pだが、メガドライブ版では2Pになっている。使用銃は「Walthe PPK」である(ナムコPR誌『NG』の記事より)。
- ギムドー
- 今作のストーリーにからんでいるマッド・サイエンティスト。
敵キャラクター
- マスカー (Masker)
移植版
- メガドライブ版
- アイテムやステージが増えたり、ラウンド毎にスチルを導入したりするなどの変更点があり、難易度もアーケード版に比べて緩和されている。また、銃弾や飛び道具に対してもライフアイテム取得により耐えることが可能となった。
- アーケードアーカイブス版
- 国内版と海外版を収録。「こだわり設定」ではゲームスピードの調整、1P側で2P側のキャラクターを操作できるようにする設定が可能。
スタッフ
- アーケード版
- ディレクター:根来司
- プログラム:二階堂和行
- デザイン:桑原弘
- 音楽:佐宗綾子
- メガドライブ版
- 企画:TOY-JUN(森脇淳)
- プログラム:FUJIYAMA SAITA(斎田栄一)
- ビジュアル・デザイン:ねこもとりた
- サウンド・デザイン:SHIBA(柴野浩美)
- ビジュアル・サポート:ハン・チャン
- ザ・ジロー:SANONJI
- ホームテック・チーム:ケン・ロブ、ジム・カリー、ローン・ヴ、キャロル・ムニョス、アイリーン・ノグチ
評価
- メガドライブ版
項目
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キャラクタ |
音楽 |
操作性 |
熱中度 |
お買得度 |
オリジナリティ
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総合
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得点
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3.35 |
3.13 |
2.96 |
2.96 |
2.85 |
2.81
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18.06
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- ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年、太田出版)では、「渋いスパイアクションだった前作から見ると、すごい色センスのせいで『パチモン?』と思える続編」とグラフィックに関しては否定的だが、「その場のアドリブで切り抜けるのは難しく、敵の位置を覚えないと先に進めない。極めた攻略パターンが『美しい』ゲームだ」とゲーム性に関しては肯定的に評価している[22]。
脚注
注釈
- ^ アーケード版のタイトル画面のコピーライト表記は1990年となっており、2023年に発売されたアーケードアーカイブス版でも原作の発売年を1990年発売としている[2]。
出典
外部リンク