『ワープマン』(WARPMAN)は、1985年7月12日にナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)よりファミリーコンピュータ用として発売されたアクションシューティングゲーム。「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第8弾。2020年8月20日にはNintendo Switch用ソフト『ナムコットコレクション』の追加DLCとしてファミコン版が移植配信されている。
アーケードゲーム『ワープ&ワープ』(1981年7月、後述)のグレードアップ移植作品でもある。
開発もナムコが担当し、プログラムは深谷正一が手掛けていたが開発中に死去したため、残りは大森田不可止によって仕上げた[1]。
ゲーム内容
スペースワールドとメイズワールドのふたつの世界をワープしながら異次元ベムを退治していく。ワープは強制ではないため、同じワールドにとどまって戦い続けることも可能。スペースワールドではリニアガンによる直接攻撃。メイズワールドでは時限爆弾による間接攻撃で戦う。時限爆弾はボタンを押す長さで爆発する時間を調整可能。爆風に巻きこまれるとミスになってしまう。
時おり出現するパワーアップターゲットを取ることで一定時間、爆裂弾や吸着爆弾が使えるようになるが、メイズワールドで使える吸着爆弾はスペースワールドで出現し、スペースワールドで使える爆裂弾はメイズワールドに出現する。
2人同時プレイが可能で、Iコントローラーでホワイトワープマン、IIコントローラーでオレンジワープマンを操作。相手のワープマンをリニアガンで攻撃すると、攻撃された方は一定時間操作不能になる。
異次元ベム
ソルジャーベム
- ベロ
- 大きな舌が特徴。“一般大衆”ベム。
- ドッペ
- 分裂する。“スキゾ”ベム。
- ガラモ
- じっとしている間は攻撃を受けつけない。“心頭滅却”ベム。
ミステリーベム
同色同タイプのソルジャーベムを3匹やっつけると出現する。
- クワガッタン
- 倒すと500点。頭の上にクワガタのあごのようなものがついている。
- オニガラマン
- 倒すと1000点。大きな口に歯が2本。
- シシトガリン
- 倒すと2000点。細長い足が特徴。
その他のベム
- エクストラベム
- E・X・T・R・Aの文字をいずれかひとつ持って登場するミステリーベム。
- すべてそろえるとワープマンが1人増える(1up)。
その他
ソルジャーベムは倒すエリアによって得点が変化し、エリアによって体色が変化する(3段階)。画面中央に近いほど高得点を得られるほか、爆風で一度に多くの異次元ベムをまきこむとボーナス得点を得られる。
面数を表す旗は、10を表す旗が4本、1を表す小旗8本、計48でカンストするので、48面以降は現在が何面なのか知ることができなくなる。残機は4までの表示とかなり少ないが、内部的な数値は保持されているので、5以上の残機を貯めることは可能になっている。
リセットボタンを押してもハイスコアは消えないが、電源を切ると消える。
移植版
ワープ&ワープ
1981年7月にアーケードゲームとして発表。家庭用は1984年2月19日にナムコットゲームセンターシリーズ第4弾としてMSXに移植。後に1990年3月9日にフロッピーディスクで発売されたMSX用オムニバスソフト『ディスクNG 1』にも、このMSX版が収録されている。このほか、M5やPV-1000にも移植。また。2023年11月22日にアーケードアーカイブスの1作品としてPlayStation 4版とNintendo Switch版が配信された。
ワープマンとの相違点
2つの世界を行き来して敵を倒すという基本はワープマンと同じだが、以下の様な違いがある。
- 2人同時プレイは不可。1ミス交代の交互プレイは可能。
- キャラクターは単色で、デザインも異なる。移動は若干スムーズさに劣る。
- ソルジャーベムに相当する敵はベロベロ1種類のみ。
- ミステリーベムはスペースワールドでのみ出現する。
- エクストラベムは存在しない。ファイター(自機)の増加は得点による。標準設定で初回8千点、以降3万点毎である。。
- 面数によるステージデザインの変化が無い。
- 面クリア時のワールドに関わらず、次の面はスペースワールドから始まる。
- スペースワールドのリニアガンが単発。
- パワーアップターゲット無し。
移植版
脚注
外部リンク