鳥部()は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では196番目に置かれる(11画の2番目、亥集の10番目)。
概要
「鳥」字は鳥類の総称として用いられる。
『説文解字』によると、「隹」が尾が短い鳥であるのに対して、「鳥」は尾の長い鳥を意味するという。
その字形は鳥を側面から見た形に象っており、突き出した喙のある頭と翼と2本の脚がある胴体の形である。
偏旁の意符としては鳥類に関することを示す。その大部分は鳥の名称を表す字が多いが、中には鳥の動作・行為を表す字もある。
鳥部はこのような意符を構成要素に持つ漢字を収める。
構成としては「鳩」「鶴」「鶉」などの旁、あるいは「鶯」「鷹」「鷲」などの脚が多くを占めるが、他に「鴃」などの偏、「鳧」などの冠など多様な形を取るのが特徴である。
中国の簡体字では「⻦」と省略する。
部首の通称
- 日本:とり、とりへん、ことり
- 中国:鳥字旁・鳥字底
- 韓国:새조부(sae jo bu、とりの鳥部)
- 英米:Radical bird
部首字
鳥
例字