至部()は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では133番目に置かれる(6画の16番目、未集の16番目)。
概要
至部には「至」を筆画の一部として持つ漢字を分類している。
単独の「至」字はある地点や時点、段階や地位などに到達することを意味する。現代中国語の口語ではもっぱら「到」のみが使われ、「至」は文章語で使われる。引伸して極点に到達すること、最高級であることなどを意味する。また名詞として夏至・冬至の二至を意味する。
字源としては、「至」字は矢がある目標地点に到達した形を象る象形文字である[1][2]。『説文解字』は、鳥が飛んで高いところから地上に至ることを意味し、大地を表す最下の「一」と下を向いた鳥から構成される会意文字とするが、甲骨文字の形を見ればわかるようにこれは誤った分析である。「至」は意符としては到達することに関する文字に含まれる。
部首の通称
- 日本:いたる・いたるへん
- 韓国:이를지부(ireul ji bu、いたる至部)
- 英米:Radical arrive
部首字
至
- 中古音
- 現代音
- 日本語 - 音:至(漢音・呉音) 訓:いたる
- 朝鮮語 - 音:지(ji) 訓:이를(ireul、いたる・およぶ)・지극할(jigeukhal、至極の)・하지(haji、夏至)
例字
脚注