貝部()は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では154番目に置かれる(7画の8番目、酉集の8番目)。
概要
「貝」字は貝殻を意味し、子安貝の貝殻の形に象る。
古代においては貝殻が装飾品や貨幣(貝貨)として使われていたので、財物・貨幣の意味が生じた。
偏旁の意符としては財貨や交易に関することを示す。左側の偏の位置に置かれ、左右構造を作り、また下側の脚の位置に置かれて上下構造を作る。
貝部はこのような意符を構成要素に持つ漢字を収める。
中国の簡体字ではこれを「贝」と簡略化する。
部首の通称
- 日本:かい・かいへん・こがい(おおがい(頁部)に対応した呼び方)
- 中国:貝字旁・貝字底
- 韓国:조개패부(jogae pae bu、かいの貝部)
- 英米:Radical shell
部首字
貝
例字
部首の例外
屭→尸部、鸎→鳥部、黷→黒部