襾部()は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では146番目に置かれる(6画の最後である29番目、申集の最後である7番目)。
概要
襾部には「襾」や「西」を筆画の一部として持つ漢字を分類している。単独の「襾」という文字はもともと存在しなかったが、分類のために作られた。[1][2]
「覆」から類推して、「襾」は意符としては覆うことに関する文字に含まれることがある。このとき楷書では上の冠の位置に置かれる。「霸」の異体字である「覇」(日本ではこれを正字とする)もこの部に収められている。
なお印刷書体(明朝体)において『康熙字典』は篆書に基づき「襾」形を採用している。一方、日本の新字体・中国の新字形・台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表はいずれも「覀」形を採用している。
部首の通称
- 日本:にし、おおいかんむり、かなめのかしら(後ろ2つは冠の形のときの名称)[3]
- 中国:西字頭
- 韓国:덮을아부(deopeul a bu、覆う襾部)
- 英米:Radical west
部首字
襾
例字
脚注