己部(きぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では49番目に置かれる(3画の20番目)。
概要
「己」の字は自分のことを指したり、天干の第6位を意味する。
『説文解字』では己は中宮であるとし、万物が中宮に隠れようと屈折するさまに象るという。
一説に「紀」の本字で縄の形に象るという。偏旁ではもっぱら「キ」といった音を表す音符として使われる。
己部は「己」の形を筆画に持つ漢字を収めている。そこでは「已」や「巳」も含まれ、「巳」によって作られる漢字もここに収められる。UnicodeのCJK部首補助では、部首としての「己」の変形である「巳」に対して「SNAKE」の部首名が付けられている。
なお「巷」や「包」といった字は「巳」であるが、日本の新字体では「己」に変えられている。
部首の通称
- 日本:こ、き、おのれ
- 韓国:몸기부(mom gi bu、おのれの己部)
- 英米:Radical oneself
部首字
己
例字