骨部()は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では188番目に置かれる(10画の2番目、亥集の2番目)。
概要
「骨」字は動物の肉を取り去った部分にある骨を意味する。
その字形は骨を表す字に「肉」を加えた会意文字である。その骨の象形は牛の肩胛骨とも、頸骨とも、頭蓋骨とも言われる。また「骨」字は支えるものとして人の気概や風格を意味する。
偏旁の意符としては骨格や身体に関することを示す。このとき左側の偏の位置に置かれ、左右構造を構成する。
骨部はこのような意符を構成要素に持つ漢字を収める。
字体のデザイン差
「骨」字の字体には地域により差異が見られる。
まず上部については『康熙字典』・日本の新字体・台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表は囲まれた中の折れを┏のような形で、右側に置くが、中国の新字形では「骨」のように┓を左側に置く(画数が1画少なくなる)。
下部については肉月に従うので、康熙字典・日本・香港の標準字体では1画目の縦画が止めで、内部の2画が横画の「月」である。一方、台湾の国字標準字体ではいわゆる「提肉旁」、すなわち内部の上画をゆるい傾斜の点、下画をゆるい傾斜のはね(提)といった「ン」形としている。
部首の通称
- 日本:ほねへん
- 中国:骨字旁
- 韓国:뼈골부(ppyeo gol bu、ほねの骨部)
- 英米:Radical bone
部首字
骨
例字