櫻井 孝宏(さくらい たかひろ、1974年[6]6月13日[3][7][8] - )は、日本の男性声優、ナレーター、ラジオパーソナリティ。
本名かつ戸籍上の表記は旧字体が含まれた「櫻井」だが、常用外漢字などの使用に制限がある一部メディアでは、新字体の「桜井孝宏」に修正して表記される。
愛知県岡崎市井田町出身[2]。米屋を経営する一家[5][9]の下に、3人兄弟の長男として出生。小学生の頃にテレビで偶然視聴した大山のぶ代に対するインタビュー番組に衝撃を受け、声優業に関心を持つ[2]。岡崎市立井田小学校卒業[10]。中学時代の国語の授業で担当教師から言われたことに影響されて本格的に声優を志すようになった[5]。
岡崎城西高等学校卒業[2]。代々木アニメーション学院名古屋校[2]、81演技研究所卒業後、1996年、テレビアニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』で正式にアニメデビュー[5]。養成所卒業後、関俊彦に憧れていた影響で、81プロデュースに所属する。25歳を迎える1999年に声優を辞めようかと悩んでいたところ、『デジモンアドベンチャー』と『快感フレーズ』の2作でレギュラーとなり[2]、初主演作となる『ゲートキーパーズ』にて、自身初のキャラクターソングを歌唱。
2011年4月22日、ファミ通アワード2010「男性キャラクターボイス賞」を受賞[11]。2012年、第6回声優アワード「海外ファン賞」を受賞[12]。2013年には、レコード会社との1年間にわたる協議の末、『しろくまカフェ』のキャラクターソングの歌唱を担当することを、自身のラジオ番組内で発表した[13]。4月からはデビュー時から在籍していた81プロデュースを退所し、フリーで活動することをラジオ『有限会社チェリーベル』で報告した。2014年7月20日、鈴村健一が設立したインテンション所属となったことを公式サイトにて発表[14]。
2016年10月25日、『虐殺器官』ジョン・ポール役として、クラヴィス・シェパード役の中村悠一と共に、第27回東京国際映画祭でレッドカーペットを踏んだ。2017年1月4日、『ノン子とのび太のアニメスクランブル』にて第26回アニメグランプリ最優秀男性声優賞を2度目の受賞。2018年10月25日、『GODZILLA 星を喰うもの』のメトフィエス役として、ハルオ役の宮野真守と共に、第31回東京国際映画祭に出席。
2021年、ファミ通・電撃ゲームアワード2020にて「ボイスアクター部門最優秀賞」を受賞[15]。2022年、第16回声優アワードにて「パーソナリティ賞」を受賞[16]。
2023年3月31日、8年半に亘って所属したインテンションとの契約を同日付けで終了することが発表された[17][18]。
この節に記載する所属・肩書等は特筆の無い限り発生当時のものである。
2006年9月6日、櫻井が主宰する劇団joy2006の舞台『ETERNITY』が、無許可上演であるとして三谷幸喜の事務所より注意がなされた。
2006年9月22日、『ETERNITY』が、三谷幸喜の主宰劇団「東京サンシャインボーイズ」の作品である『東京サンシャインボーイズの罠[23]』の盗作であったとして、劇団joy2006の公式サイトで謝罪文を掲載した[24]。
2006年9月30日、文化放送『A&Gメディアステーション こむちゃっとカウントダウン』にて、櫻井本人が聴取者に向けて経緯を説明し、三谷幸喜本人にも直接謝罪をしたことを報告した。櫻井はレギュラーとして出演していたラジオ番組3本の出演を約一ヶ月間自粛した。
2006年10月1日、舞台『ETERNITY』を協賛し、櫻井の所属する81プロデュースも事務所としての謝罪文を公式サイトで公表した[25]。
2022年9月23日、同世代で元声優の女性と結婚していることをインテンション公式サイトを通じて明かした[26]。
2022年10月27日、2018年末に入籍していたことを黙ったまま『P.S. 元気です。孝宏』の構成作家の女性と約10年間交際をしていたことを認め[27][28]、10月29日放送の『A&Gメディアステーション こむちゃっとカウントダウン』で櫻井自身の肉声で一連の報道に対するコメントを発表した[29]。
2023年1月17日、別の一般女性とも2006年から延べ10年間交際(2006年 - 2009年、2016年 - 2021年)していたことが報道され、翌18日、インテンションは謝罪と経緯を説明するコメントを発表した[30][31][32]。
前述のインテンション退所理由もこれらの騒動に対して櫻井からの申し出によるもので「自身のけじめのため」と説明している[17]。
上記の報道以降、諸般の事情により一部の持ち役のキャスト変更および出演番組の降板が発生している。
このうち、劇場版モノノ怪については、プロデュース会社のツインエンジンが、キャスト変更理由を『女性たちの苦しみと救済を描く作品性の観点からの決断』としている[41]。
太字はメインキャラクター。
※はインターネット配信。