{{翻訳告知|en|The Game of Life|…}}
人生ゲーム(じんせいゲーム、The Game of Life)は、1960年にアメリカMilton Bradley社(現・ハズブロ)から発売されたボードゲーム。すごろく形式で、学校生活や職業など人生の出来事に関連したイベントマスを進めながら、お金や資産を集め、最終的に億万長者を目指す。
日本でも1968年9月にタカラから発売されるなど、各国で今なお多くの子供達に愛されている。
ゲームシステムは、双六の発展形。ゲーム序盤のルーレット目によって「人生の筋道」が決まり、その後の人生が左右されていく。プレイヤーはサイコロではなく「ルーレット」を回し、人の一生になぞらえたイベントをこなしていく。現在でも改良版が発売されているという、息の長いゲームである。
ボードゲーム製品以外にも、ビデオゲーム版や携帯ゲーム版、イベントとしての展開も行われている。
原型は1860年ごろ、米国マサチューセッツ州・スプリングフィールドで印刷業を営むミルトン・ブラッドリー(en:Milton Bradley)という24歳の若者によって考案された「The Checkered Game of Life」。1960年に同社100周年を記念してこのゲームのエッセンスを加えた「The Game of Life」が発売。当時アメリカで人気を博したテレビキャスター、アート・リンクレター(en:Art Linkletter)をパッケージに印刷している。
日本版は「人生ゲーム」の名称で1968年9月[1]に株式会社タカラ(現・タカラトミー)から「タカラのアメリカンゲーム」[2]シリーズの一つとしてライセンス契約発売された。発売前時点では「パーティーゲームは日本人に馴染まない」「内容が日本とかけ離れている」といった反対意見や、「子供が金儲けの話をすることや金持ちになることが一番という考えがはしたない」といった社会的風潮から日本で受け入れられないという意見があったものの、当時のタカラ社長佐藤安太は「アメリカの自立精神が盛り込まれており、これを日本の子供達に伝えたい」という思いから発売に踏み切った[3]。
内容は当初原版を和訳する形でアメリカ文化が色濃く反映された内容だったものの、1983年発売の3代目以降は日本独自のイベントを取り入れた内容となりその後も各時代の世相を反映した内容でシリーズ展開を続けている[4]。この「人生ゲーム」は日本に於ける同社の登録商標(第919585号)で、タカラトミーの発表によると日本での発売開始から50周年を迎えた2018年3月時点で日本版の累計出荷数は1500万個を超える[3]。
各プレイヤーの駒となる物。色は赤・青・黄・緑・白・橙が基本色となっており、最大8人で遊べる平成版では黒・桃・紫・水などが追加されている。
自動車ゴマには貫通していない穴が6個所あり、そこに水・桃(8代目では赤・黄・白・緑を追加)の「人物ピン」を差し込むことで各プレイヤーの分身としてあらわす[5]。この人物ピンは結婚・出産・養子縁組などのマスに止まることでさらに該当の色の人物ピンを乗せる。また、一部作品では状況を表すためのピンを差す場合もある。
なお、中央には貫通している穴が2つあり、それらは誤飲時の窒息防止用に開けられているため、ゲーム中は人物ピンを差さないよう注意されている(シリーズによっては穴が開いていない物も存在する)。
また、自動車ゴマはメインシリーズに適用されており、3代目まではテールフィンのついたアメリカ車をモチーフとした形としていたが4代目以降は丸いヘッドライトが特徴的なスポーツカーをモチーフとしたデザインとしている[5]。作品とのコラボでは筋肉番付版「金剛くん」、ハローキティ版「キティちゃん」など各キャラクターを象ったコマを代わりに使用する場合もある。「昭和おもひで劇場」ではゲームスタート時は自転車となり、ゲーム途中で任意の車に乗り換えるイベントが発生する。
プレイヤーの職業を表すカード。カードには職業を表すイラストと給料日1回あたりの給料、その他ステータスなどが記載される。このカードを所持していない場合は「フリーター(プーちゃん)」とみなされる。
プレイヤーが就ける職業はビジネスマン、先生、タレント、医者、スポーツ選手、政治家など身近なものであったり、その時々の憧れの職業が選ばれている。各バージョン発売時の時世によって種類も変わり、ショップ店員や弁護士、漫画家といった物も追加されている。平成版では現代情勢を皮肉るためか、サラリーマンが「一般企業」「電力会社」、スポーツ選手が「野球選手」「力士」「騎手」と細分化されていたり、「ビデオ女優」「ヤッちゃん」といったアングラな職業も入っている。
職業は所定のマスやイベントによって「ランクアップ」となり、ビジネスマンであれば「部長」、先生であれば「校長先生」のように格が上がり、その分給料も増額される。平成版では別途「ランクボード」が用意されており、職業ごとに5~50段階に分かれて給料が決められている。
また、コラボ版では登場するキャラクターや人物が職業代わりとなったり、その作品内に登場する職業が登場する場合がある(ポケットモンスター版では「ポケモン博士」「ロケット団」など)。
人生ゲームは、マスにその時代を反映させたものや、企業やキャラクターのタイアップなど種類が多い。1989年(平成元年)に発売された「平成版」は、シリーズ化されるほどの人気商品となった。歴代のベーシック版については番数を太字表記とする。
グリコとの共同企画商品で、イオングループの店舗で限定発売。
近年では、コンピュータゲーム版を発売しているほか、BSデジタル放送のBS朝日では、毎週土曜日午後8時から双方向対応クイズ番組として、『クイズ!人生ゲーム 〜THE QUIZ OF LIFE〜』を放送していた。
司会は、人生案内人役として進行している宇梶剛士と、助手役として進行している野村真季アナウンサーの2人である。また、2005年の夏から『女優開発プロジェクト ××プロ』から、甲斐美花と山岸愛梨の2人が参加。この2人はUN(うん)ガールズとして進行した。
同番組は、同年の11月をもっていったん終了するが、2006年にはリターンズとして、以前の放送の一部を再放送し、同年春で完全終了。後番組は『みんなの脳ドリル』。
モンスターメーカー系カードゲームの人気で、平成版を中心にカードゲーム化された。
特に表記がないものについてはタカラから発売。
FC=ファミリーコンピュータ、PCE=PCエンジン、GB/GBA=ゲームボーイ/ゲームボーイアドバンス、SFC=スーパーファミコン、PS/PS2=PlayStation/PlayStation 2、DC=ドリームキャスト、N64=NINTENDO 64、GC=ニンテンドー ゲームキューブ、DS=ニンテンドーDS、Wii=Wii、iOS=iOS、Android=Android、Switch=Nintendo Switch
携帯液晶ゲームとして2005年に発売され、のちに追加要素を増やした人生ゲームキャンディ120%も発売された。ボードゲームの人生ゲームが、複数人数で遊ぶゲームだったのに対して、基本的に1人用の育成タイプのゲームである。(通信機能により、他人のものと交流は可能。)「1週間で人生を体験しちゃお」をコンセプトに、女性向けとして作られている。ルーレットによって運命が決まるという人生ゲームらしさはあるものの、キャラクターを育てるという点において、既存の人生ゲームよりもたまごっちに近いゲームといえる。形は5.5センチほどの円形で、ボールキーチェーンがついている。カラーバリエーションが多く、いずれもキャンディの味を思わせる名前がついており、カラフルなものになっている。
両作とも公式ゲーム。
SEモバイル・アンド・オンラインが開発を担当。
、他
現在ハズブロから発売されている『The Game of Life』も、ゲーム内容はほぼ同じながら、日本とは別展開で販売されている。
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