テールフィン

テールフィン(tailfin)とは、自動車オートバイの後部のスタイリング(造形デザイン)の類型の一つ。

航空機尾翼のような印象を彷彿とさせる形状を特徴とする。あくまで造形・意匠的なものであり、基本的に空力的効果などの機能性を狙ったデザイン(設計)ではない。

1959年キャデラックのテールフィン

自動車

リアフェンダーの両端を高くして垂直尾翼のように尖らせたデザインが特徴的。1950年代から1960年代に生産されたフルサイズアメリカ車に多く見られる。

アメリカ車以外ではメルセデス・ベンツを始め、同時期に製造された世界各国の自動車に採用された。

オートバイ

ホンダ・CB900F

1956年に販売が開始されたスズキ・コレダ250TTが、アメリカ車をモチーフにしたフィン形状のサブフレームにリアウィンカーを配し、「モーターサイクルのキャデラック」と呼ばれた[1]

オートバイメーカーによる純正仕様だけでなく、アフターマーケットにおいてもフィンを備えたテールカウルが市販されている[2]

脚注

  1. ^ 2008 スズキミーティング in 浜名湖”. スズキ株式会社. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月7日閲覧。
  2. ^ BEET JAPAN INDUSTRAY CO.,LTD. 製品情報:Kawasaki Z400FX - カワサキ・Z400FX用「シートカウル」[1]