ウルトラマンの登場怪獣 (ウルトラマンのとうじょうかいじゅう)では、特撮テレビドラマ『ウルトラマン 』に登場する架空の怪獣 、宇宙人 (ウルトラマン を除く)、その他の生物について詳述する。本項において並び順は、登場話数順である。ウルトラシリーズ のメディアミックス を含む他作品での再登場についても解説する。
前作『ウルトラQ 』での怪獣人気により、各話1体以上の怪獣が登場するようになった[1] 。造形面では、前作や東宝特撮 からの流用・改造も多いが、次第に独自性を確立し、ウルトラ怪獣の基礎を築いた[1] 。
宇宙怪獣 ベムラー
第1話「ウルトラ作戦第一号」に登場。
「宇宙の平和を乱す、悪魔のような怪獣」として恐れられている狂暴な性質の宇宙怪獣。全身に鱗 のような硬い皮膚と毒が含まれた鋭い棘 が生え、小さな前肢と長い尾を持ち、2足歩行を行う[12] 。青い球体に変身して宇宙空間をマッハ1.3(竜ヶ森上空では約マッハ2[出典 3] )の速度で移動できるほか、水中でも活動できる。40万馬力の力を持つ[14] が、両腕が退化していることから接近戦は苦手である[出典 4] [注釈 1] 。武器は口から吐く青色の熱光線[出典 5] [注釈 2] 。
ウルトラマンによって宇宙の墓場へ護送される途中で逃走して地球に飛来し、竜ヶ森湖の湖底に潜伏して長旅の疲れを癒していた。科学特捜隊の上空と湖底の両面から攻撃を仕掛けるウルトラ作戦第1号によって水上へいぶり出され、その際にハヤタの乗るS16号も地上に引きずり上げて噛み砕こうとするが、彼の変身したウルトラマンと戦い、最後は青い球体に変身して逃亡を企てたところをスペシウム光線で爆破される。
宇宙忍者 バルタン星人
本編に先立って1966年7月9日に杉並公会堂 で開催されたイベント「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」(放映は翌10日)にも登場している。
初代
第2話「侵略者を撃て」に登場。
故郷のバルタン星を狂った科学者が行った核実験 によって失い、たまたま宇宙旅行中だったことから難を逃れた20億3千万人の同胞と共に、宇宙船で放浪していた異星人。「宇宙忍者」という異名どおり、多彩かつ特異な能力を持っている種族である。作中世界の火星 に存在する架空の物質「スペシウム 」を弱点としている。宇宙船内部ではほとんどの乗員がミクロ化されて地球のバクテリア大で眠っており、科特隊と接触することになる1名のみが、人間大のサイズで活動している。地球には重力バランスの狂った宇宙船の修理と欠乏した予備パーツのダイオード [38] の調達のために偶然立ち寄っただけであるが、自分たちの居住できる環境と判明したため、移住を強行しようとする。
武器は両手のハサミから出す、赤色凍結光線 [出典 11] [注釈 4] と白色破壊光弾 [出典 12] [注釈 5] 。足の内部には、物体を腐らせる液体が入った袋が存在する(設定のみ)。また、防御能力として数多の分身を作ることが可能。空間に姿を映す投影術を使用可能だが、影が攻撃されると影だけでなく本体もダメージを負う[8] 。そのほか、地球人の身体に乗り移り、その脳髄を支配して日本語を解するという能力も持つ。
手始めに科学センターに侵入し、緑の光とともに凝固させ、完全に生物の活動を停止させる赤色凍結光線で職員を仮死状態にして占拠する。この時点では地球の言語を理解できなかったため、同じく仮死状態にしたアラシ の身体に乗り移ってイデやハヤタと会話し、自分たちの事情を説明した後に地球への移住について交渉する。前述のように最初の攻撃では人間を殺害しておらず、ハヤタから「地球の法律や文化を守るなら移住も不可能ではない」と言われた際には即座に丁寧語で話すなど、当初は地球人を尊重して共生する姿勢も見せていたが、バルタン星人の人口の多さを聞いたイデに難色を示されたうえ、スペシウムが存在する火星への移住をハヤタに提案されたことから、交渉を一方的に打ち切って移住の強行を宣言し、巨大化して侵略破壊活動に移行する。防衛軍の核ミサイル「はげたか」によって一度は倒されるが、すぐに脱皮 によって攻撃を無力化して復活する。その後、コンビナート を破壊しながらウルトラマンと空中戦を繰り広げ、左のハサミを損傷させられつつも右のハサミから破壊光弾を発射して反撃するが、最後はスペシウムが含まれたスペシウム光線 を浴びせられ、炎上して墜落する。
他のミクロ化したバルタン星人の乗っていた母船は、上空に潜んでいたところをウルトラマンに発見され、宇宙まで運び出された後にスペシウム光線で爆破されたとされている。
スーツアクター:佐藤武志[出典 14]
戦闘中にハサミが破損するのは、撮影現場で本当にハサミが破損したため、割れるシーンをフォローとして追加撮影したためである。造型を担当した佐藤保は、当初のハサミはカポック の削り出しをFRP でコーティングしたものであったが、後にFRPのみで造り直したと証言している。
「単に強い異星の人間」という後続エピソードでの扱いとは違い、深夜に無人のビルの闇に潜む怪物という怪奇色の強い扱いだった(前作『ウルトラQ 』の影響が強い)。また、「生命」の意味を理解できないなど人類とは根本的に異質な存在であることが徐々に明かされ、クライマックスでは「街中で撃たれた核ミサイル2発を受けてもたやすく復活する」といった、地球人の力ではどうにもできない存在であることが明示される。
地球人側が謎の宇宙人による科学センター占拠に対して科特隊のムラマツキャップや防衛軍の幹部らによって会議を開くシーンでは、相手の正体が未だ判明していないにもかかわらず、黒板には「バルタン星人対策会議」と書かれている。
聖徳記念絵画館
映画『ウルトラマン怪獣大決戦 』では、第2話でのウルトラマンとの空中戦の途中で、聖徳記念絵画館 前に降り立って地上戦を繰り広げる新撮シーンが追加されている(スーツアクターは二家本辰己 )が、初代の着ぐるみはこの時点で現存していなかったため、形状の異なるものが分身体を含めて2体、新規に造型されている。これは後に『ウルトラマン80 』の五代目や六代目(後述)に改造される[44] 。
白色破壊光弾は、『大怪獣バトル 』では「白色破壊光線」、『ウルトラファイト 』では「バルタンファイヤー」とも表記されている。
楳図かずお の漫画版では、原典の放送開始前に先行連載された[注釈 6] ためもあり、「ウルトラマンを最初から登場させたい」という編集部の意向で本エピソードが最初となっているうえ、ウルトラマンもバルタン星人と対峙する時点ですでに人々に認知されている[46] 。また、エピソードの展開もバルタン星人の容姿も楳図のオリジナル要素やホラー要素が強く、地球人が精神を汚染されてガソリンを飲む、肉体を寄生されてバルタン星人に変貌する[47] などの様子を含む内容が、全10話構成の長編として描かれている[46] 。
幻冬舎 の書籍『21世紀ウルトラマン宣言』では、セミに近い昆虫から進化した知的生命体とされている。「バルタンの木」という植物を食べて生活していたが、肉食を覚えると残虐で好戦的な種族に変化し、腕もより確実に獲物を狩れるよう、現在のハサミ状へ進化した。また、アリやハチのようにフェロモンを用いる社会となっており、個体の感情がないはずなのに持つことになるウルトラマンへの復讐心も、そのためだとされている。
円盤は『ウルトラQ』のセミ人間の宇宙船を流用したもの[8] 。その後、メフィラス星人 の円盤(第33話)に再度流用された[48] 。
二代目
第16話「科特隊宇宙へ」に登場。
先にウルトラマンによって壊滅的な被害を受けたが、何とか生き延びた一部のバルタン星人たちは太陽系に存在すると言われているR惑星[38] [注釈 7] に移住していた。新たな仮の住まいを見つけたものの、地球侵略とウルトラマンや全人類への復讐の機会をうかがっていた者たちは、地球で毛利博士による人類初の有人金星 探査が行われようとしていることを知ると、ロケットで旅立った彼を移動用の宇宙船である発光する青い球体で強制ドッキングして捕らえてボス格が憑依する。バルタン星人たちは科特隊とウルトラマンをおびき寄せた隙に大挙して地球を制圧しようと襲いかかるが、新兵器・マルス133を開発した科特隊とテレポーテーションを使用したウルトラマンにより、その計画は失敗に終わる。
当話においても、特徴として無数の人間大のミニバルタンに分身することが可能であることが描写されている。また、胸部にスペルゲン反射光 [出典 18] [注釈 8] を装備し、弱点のスペシウム光線を跳ね返すことが可能になった。さらには光波バリヤー [出典 19] を全身に張り巡らせることが可能になり、これによって八つ裂き光輪を防ぐ。武器はハサミから発せられる1000倍にした重力でダメージを与える重力嵐 [出典 20] 。テレパシーによって思い通りに重力バランスを操ることが可能[53] 。その他、分身が手から白色破壊光弾を発射する[53] 。
R惑星におけるウルトラマンとの1回目の対戦では、飛行中に放たれたスペシウム光線をスペルゲン反射光で反射して浴びせ、墜落させる。そこに重力嵐を浴びせ、動きを止めたウルトラマンに襲いかかろうと飛翔したところに八つ裂き光輪を受け、縦真っ二つにされる。地球では等身大の14体[38] の分身が群れを成して襲いかかるが、迎撃に出たイデが小型ビートルのフロントグラス越しにマルス133で狙撃し、多数が撃墜される。R惑星からテレポーテーションで地球の羽田空港 に戻ったウルトラマンに対し、分身状態から青い球体に吸い込まれて合体巨大化した2回目の対戦では、光波バリヤーにより一度は八つ裂き光輪を防ぐが、ウルトラアイスポットにより光波バリヤーを無力化された後、同じく飛翔したところを八つ裂き光輪で縦真っ二つにされ、寸断された半身はそれぞれスペシウム光線で爆破される。
声:西田昭市 [50] [53]
スーツアクター:飛鋪正直[出典 21]
脚本では、スペルゲン反射光は「スペシウム抗体反射板」と表記されている[53] 。
初代の着ぐるみが劣化により撮影に使用できなくなったため[60] 、佐々木明 によって新たに着ぐるみが作られた[61] 。頭部やハサミの形状が鋭角的になり、初代よりも成田亨 のデザイン画に近くなった[62] [61] 。色彩は全体的に茶色で、顔のT字ラインとハサミが銀色。目玉の回転が初代と逆である。目玉部分はカラータイマーと同口径の押し型が使用されており、目の内側にエポキシ接着剤を1滴ずつ垂らして凹凸を作っている。
バルタン群のミニチュア は、当時市販されていたマルサン商店 製のソフビ 人形に塗装したもの[53] 。
ミニバルタンが石油コンビナート を破壊するシーンは、第13話でペスター が製油所を破壊するシーンの流用[注釈 9] 。
『ウルトラファイト』の「バルタン真っ二つ」では、スペルゲン反射鏡がミラーに、重力嵐が怪光線によるガスに変更されており、目から放つ光線も光波バリアーには通じず、本編と違い正面からではなく頭上目がけてウルトラスラッシュ(八つ裂き光輪)を放つことで、バルタン星人に光波バリアーを張らせることなく勝利を収められたとなっている。
一峰大二 の漫画版『ウルトラマン』では、ウルトラマンをおびき寄せた際に地球のビル街を砂に変える。ウルトラマンとの対決では、反射鏡に跳ね返されないようジャンプで飛び越したウルトラマンに、着地前に逆さまの姿勢でスペシウム光線を背中に放たれて倒される。
バルタン星人に乗っ取られた毛利博士の安否は劇中では不明だが、井上英沖 の漫画版[注釈 10] では乗っ取られた際に死亡したことが語られ、上記の一峰の漫画版ではバルタン星人が分離したために無事であるとされている。
金城哲夫 による小説『怪獣絵物語ウルトラマン 』では、作戦決行前にメフィラス星人 や他の宇宙人たちとともにウルトラマンを倒すための作戦会議に参加しており、その中での第二作戦として地球とウルトラマンへの攻撃を担当したことになっている。
書籍『ウルトラマンベストブック』のコラムでは、ゼットン のバリアー能力はこのバルタン星人が使用した光波バリヤーを移植されたと記述されている[64] 。
テレビマガジン 版『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス 』ではR惑星が登場し、ザラブ星人 やマグマ星人 などの宇宙人軍団がウルトラ兄弟と対決していた(バルタン星人は未登場)。
三代目
第33話「禁じられた言葉」に登場。
地球人に対し、自分の力を誇示せんとしたメフィラス星人 の手により、威嚇の目的で東京・丸の内 の28番街に出現した。特に暴れ回ることはなく、すぐに消え去っている。
スーツアクター:渡辺白洋児[出典 24]
着ぐるみは2代目のリペイント[48] 。体色は黒と銀を基調に、頬に青い模様があり、頭部が金色になっている。また、目から口吻が白くなっている。
資料によっては実態のない投影像であった可能性を記述している[出典 25] 。
『ウルトラ怪獣列伝』では、巨大フジ隊員 が姿を消した直後に出現したことから、巨大フジ隊員はバルタン星人の変身であったものと推測している[66] 。
未映像化に終わった『ジャイアント作戦』にも登場が予定されていた。
透明怪獣 ネロンガ
第3話「科特隊出撃せよ」に登場。
普段は体全体が透明化および半透明化した状態で眼に見えないが、電気を鼻先の太い一本角と左右に1本ずつある触角で十分に体内に吸収した時だけ姿を現す。透明化は電子 イオン の働きによるものかもと、科学特捜隊 のフジ隊員に推測されている。最大の武器は回転させた頭部の触角2本を前部に回転させて鼻先の一本角に接触させてスパークさせて発射する電撃[出典 28] [注釈 11] であるが、人間のアラシ隊員に対してショックを与える程度の威力しかないため、ウルトラマンに対してはまったく効果がない。劇中の登場人物の会話では、かつて江戸時代 に一度村井 強衛門 ( むらい せいえもん ) という侍 に退治されたという怪物の言い伝えがあるが、関係性は不明[76] [注釈 12] 。最初に潜んでいた300年前に掘られた古井戸に通じる抜け穴の近くの水力発電所を破壊した後、伊和送電所を経て第三火力発電所に現れ、待ち構えていた防衛隊火器部隊のロケット砲 や、熱線砲を中心とした集中砲火を受ける。発電所に隣接するボタ山 の上で透明状態で攻撃を受けた後、ボタ山の向こう側からタンカーを抱えて姿を現し、タンカーを投げつける。タンカーの存在からボタ山の向こう側は水場のようで、ネロンガも体から水を滴らせて以降は倒されるまで透明化しない。やがて、再開された攻撃をものともせず発電所を破壊する。ホシノ少年のスパイダーショットで左目を潰され、ウルトラマンとの激闘の末にひざ蹴りで鼻先の角を圧し折られてもがき苦しんでいるところを高々と持ち上げられて岩石落としで叩きつけられたことが致命傷となり、動きを止めたところにスペシウム光線を受けて爆死する。
第35話では怪獣墓場 に眠っている姿が映っている[72] 。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』に登場するネロンガ
特撮テレビドラマ『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル 』第3話「透明怪獣襲撃!」、第7話「怪獣を呼ぶ石」に登場。
第3話では惑星ボリスのテラフォーミング 用発電施設を餌場にするが、それだけでは飽き足らずスペースペンドラゴンの電力も吸い取る。透明化してゴモラ との戦いを優勢に進めるが、レイの人間離れした鋭い感覚で位置を突き止められ、ゴモラに振り向きざまの零距離超振動波を叩き込まれて爆死する。
第7話ではブルトン に呼び出された別個体 が出現し、肉弾戦のみでゴモラと戦うが、前回のゴモラを苦戦させた個体とは違って散々叩きのめされたうえ、ゴモラがかわしたテレスドン の火炎を受け、爆死する。
スーツアクター:西村郎 (第3話)、岩崎晋弥 (第7話)
オープニングではテレスドンと対決している。
登場話数が第3話なのは『ウルトラマン』へのオマージュ である[87] 。
『ウルトラマンR/B』に登場するネロンガ
『ウルトラマンR/B 』第16話「この瞬間が絆」に登場。
美剣サキによって怪獣クリスタルから召喚され、市街地に出現する。ウルトラマンロッソやウルトラマンブルと交戦するが、サキによって一時撤退させられた後、愛染ワンダーランドにて再びサキによって召喚され、ロッソとブルを暴君電撃 [89] [90] と電気エネルギーのイオン化作用による透明化能力[89] [90] で追い詰める。アサヒの言葉で奮起したロッソとブルの共同作戦で砂を全身にまとわされて透明化能力を無効化され、最後は彼らが合体変身したウルトラマンルーブのルーブコウリンショットを受け、爆散する。
『ウルトラマンZ』に登場するネロンガ
『ウルトラマンZ 』第2話「戦士の心得」に登場。
過去の作品と同様に保護色で周囲の景色を捉えて同化して姿を消し去る能力と角から体内に貯めた高圧電流を放電する暴君電撃 を有するほか、透明時に体温をサーモグラフィー でも感知不可なほどに周囲の外気温に同調できる能力が追加されている[出典 34] 。
静岡県 熱山市に初出現し、セブンガー を透明化能力によって翻弄した末、動力源の電気を吸収して活動停止に追い込む。その後、電気を求めて茨城県 筑波 にあるクリーンインフィニティ発電所を襲撃し、透明化と暴君電撃によってセブンガーやウルトラマンゼットに対して優位に立ち回る。しかし、ゼットとハルキが視覚に頼らなくなると次第に捕捉されるようになり、さらにセブンガーの電界放出弾によって角の根元と首付近の変圧器官[95] に貯めていた電気を放電させられ、最後はゼットのゼスティウム光線を受けて爆散する。
戦闘後、散らばった破片はストレイジによって回収され、ウインダム の急速充電システムに活用される[94] 。
スーツアクター:新井宏幸
皮膚はビニール のようにつるんとしていたため、おがくず を混ぜたラテックス を塗り、ザラザラの表面にしている[97] 。中のウレタン がパンパンであったことから、しわを少しでもつけようと着ぐるみ をわざと折り曲げて重しをその上に乗せ、大勢で踏んで生物感を出している[97] 。実験のシーンに登場するツノの破片は、ダイコン などで作られたものである。
『シン・ウルトラマン』に登場するネロンガ
映画『シン・ウルトラマン 』に登場。
禍威獣第7号として電気を求めて首都圏 郊外の山中に出現し、善和変電所の電気を頭部から捕食してエネルギーを蓄えたことでその姿を現した、透過率ほぼ100パーセント、吸収率・反射率0パーセントの体表組織を形成可能な透明禍威獣[出典 35] 。透明状態でもおおよその位置が周囲の粉塵で視認できるほか、形状も赤外線映像で明瞭に確認できる[101] 。電気を吸収して可視状態となるが、禍特対の指示によって変電所の送電が断たれたことに怒って電力設備を破壊し、再度透明となって次なる場所へ動き出す[99] [101] 。防災庁に「ネロンガ」と命名された後、陸上自衛隊 特科大隊に頭部を集中攻撃されたことによって可視化するが、特科大隊のMLRS から発射された誘導弾を角から吸収した電気を用いた放電攻撃で迎撃してすべて撃ち落とし、怒って周辺を無差別放電で壊滅させる[出典 36] 。
その後、出現したウルトラマンに電撃を放射するもののまったく効かず、危機を察知して透明になるが、ウルトラマンの発射した光波熱線(スペシウム光線)によって瞬時に粉砕される[99] [101] 。
少しでもCGモデルのコストが削減できるようにパゴス→ネロンガ→ガボラと繋がるように選ばれた[103] 。デザインコンセプトは生物兵器としての発想で、背中などは成田亨のデザイン画を踏襲して前田正宏がまとめている[103] 。
雛型はステンレス 板の上に左半身のみがレリーフ 上に作成され、斜めから見ることで全体像がイメージできるものとなった。雛型のボディは同作品に登場するガボラ に流用された。
ウルトラマンとの交戦地は、山梨県 身延町 の山間の町がイメージソースとなっている。
公式サイトでの発表に先駆け、特報映像やバンダイのソフビフィギュアでガボラ と共に全身が公開された。黄色系の色や背中の突起などの処理が、『ウルトラマン』のネロンガよりも鉱物 的なイメージを想起させる。また、鼻先の角のストロボ発光も、よりメカのように感じられる[107] [74] 。
『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場するネロンガ
データカードダスおよびそれを元にしたCGショートムービー『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア 』に登場。
プラズマソウルを取り込んだプラズマ怪獣として第1弾から登場するが、能力設定は初代と異なり、電気を吸うと一定時間だけ透明になる。角そのものがプラズマソウルになっているほか、触角の根元にもプラズマソウルがある。テレビ放送版「NERONGA Hunting」では、電気を放出し尽くして姿を現したところをバルタンバトラー・バレル に拘束された後、ガッツガンナー・ガルム の狙撃でプラズマソウルをすべて破壊され、倒される。
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』に登場するネロンガ
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX 』第12話「襲撃!宇宙有翼骨獣」に登場。
ギギ の配下の怪獣として登場。エレキング と共に呼び出され、巨大化したギギと共に主人公を襲うが、バトルナイザーの怪獣に撃退される。
ステータスはバランスが取れており、ディフェンスとスピードを重視している。必殺技は角からの電撃「暴君電撃」、体を透明にして攻撃をしかける「インビジブルテールアタック」、「インビジブルアタック」が使用できる。NEO第3弾より、同じく電気攻撃を得意とするエレキングとのタッグ必殺技「サンダーコネクション」が追加された。
その他の作品に登場するネロンガ
その他のネロンガに関する補足
海底原人 ラゴン(巨大ラゴン)
諸元
ラゴン (巨大ラゴン)
別名
海底原人
身長
体重
2万 t [出典 37]
出身地
第4話「大爆発五秒前」に登場。関連書籍では巨大ラゴン とも表記される[5] 。
太平洋上に墜落した木星開発用原子爆弾 の1個が日本海溝の深海5000メートルで爆発し、その放射能を浴びた影響で突然変異を起こして巨大化した雄の個体[注釈 13] 。左肩に未発見であった安全装置の外れた原爆をぶら下げている。小笠原海域を北上中に原爆捜索中の調査船を沈め、神奈川県三浦半島の葉山マリーナ[121] へ上陸して暴れ回る。放射能の影響で精神状態に異常を来しており、かつて大好きだったショパンのピアノ曲にも激しい嫌悪反応を示し、さらに凶暴化する[5] 。口から放射する白色光線[出典 40] [注釈 14] と放射能の影響によって有した深海の水圧にも耐える強靭な体と凄まじい怪力でウルトラマンを苦しめるが、原爆が体から落ちた後、最後はスペシウム光線を浴びて深海へ飛ばされて沈む。起動した原爆はウルトラマンの手によって運ばれ、地球から遠く離れた宇宙空間で爆発した。
怪奇植物 グリーンモンス
第5話「ミロガンダの秘密」に登場。
南洋のオイリス島に繁殖する食肉植物 ミロガンダ が、品種改良 のために植物学者の山田博士が照射したガンマ線 の影響で、幼年期の姿への退行を経て突然変異 を起こして狂暴化し、動物の要素を併せ持ったことによって自らの意思で移動できるようになったもの。移動後にはムチン を含む跡が残される。
後述する理由からオイリス島の水を飲んで帰ってきた同島調査団の団員3人や団長の山田博士を次々と襲って捕食し、鉢植えサイズから等身大まで成長する。そして、調査団で唯一生き残った女性カメラマンの浜口節子を捕食しようと彼女の屋敷の階段に隠れ、パトロール中の科特隊アラシ隊員の足を掴み倒して襲いかかるものの投げ飛ばされて毒霧を噴射し、苦しむ彼に改めて襲いかかる。抵抗中のアラシ隊員のもとへ駆けつけたハヤタ隊員に蹴飛ばされ、スーパーガン で撃たれて川に沈むが、そのエネルギーを吸収して巨大化し、丸の内 のビル街に出現する。武器は花弁 奥のクロロフィル 核から放射する霧状の緑色の麻酔液[出典 46] [注釈 17] であり、これを浴びせてウルトラマンを麻痺させる。しかし、このクロロフィル核は弱点でもあり、最後はウルトラマンによってそこにスペシウム光線を浴びせられ、炎上して灰と化した。
ミロガンダは幼年期にオイリス島の河川周辺に沿って群生・繁殖して虫や動物を捕食するが、やがて自らの成長に欠かせない同島の川の水にのみ存在する特殊な珪素 を栄養分として摂取するようになるため、同島の川の水を飲んで珪素が体内に残っていた調査団の団員たちが襲われる理由となった。一定の時期を過ぎると食虫植物の性質がなくなり、美しい赤い花を咲かせた成体が日本へ持ち込まれる。幼年期のミロガンダは自立して動くことこそないが、グリーンモンスと同一の形態であり、銃で撃たれておとなしくなる。
スーツアクター:中村晴吉 [2] [8]
デザインは成田亨[18] 。サボテン をもとにアンバランスな形状でデザインされた[18] [133] 。
初期脚本ではレッドマンの口から吐く火焔によって倒された。
後頭部に頭、花弁の部分に左手を入れている。
ミロガンダが調査団の団員を襲うシーンは、グリーンモンスの着ぐるみを寝かせて撮影された。特撮班の撮影後に本編班での撮影が行われたため、本編撮影時には足元がすり減っていた。最後の炎上シーンでは、着ぐるみが実際に燃やされた。
怪獣図鑑のイラストでは1本しかない枝が腕のように1対になり、正面の発光体も目のように描かれるなど、実物とは若干異なるデザインになっており、それを元にして怪獣消しゴム も作られた。
『ウルトラファイト 』では緑色の麻酔液を「モンスガス」と呼び、『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』では「ミスティ・ポワゾン」と呼んでいる。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体となっている[111] 。
『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン 』に登場する閻魔獣ザイゴーグの胸は、グリーンモンスをモチーフとしている[113] 。
『ウルトラマン THE FIRST』に登場するグリーンモンス
漫画『ウルトラマン THE FIRST 』に登場。
基本設定は原作と同様。調査隊の隊員をほぼ全滅させた後、唯一残った研究員・浜口節子を科学特捜隊による護衛中に襲撃する。科特隊イデ隊員のスパイダーショットを吸収して巨大化し、浜口とムラマツの乗ったエレベーターを破壊して襲おうとしたところをウルトラマンに阻まれる。しかし、ウルトラマンが焦って放ったスペシウム光線を吸収してさらに巨大化すると、今度は彼の太陽エネルギーを求めて身体ごと吸収しようとするが、最後はウルトラマンによって宇宙へ運ばれ、太陽に投げ込まれて燃え尽きる。
海獣 ゲスラ
第6話「沿岸警備命令」に登場。
南米 ブラジル に生息する、カカオ ビーンズや害虫 を好んで食べる水陸両棲のオオトカゲ [注釈 18] が、輸出されたカカオ豆とともに卵が日本へ運ばれてきて孵化して東京湾 の工場廃液によって汚染された海水を飲み、その影響で怪獣化した。武器は口から吐くバネ光線[注釈 19] 。全身に生えている毛[注釈 20] には猛毒が含まれており、自分より大きな敵をも倒す。また、大きな音や強い刺激に敏感で怒り狂うという性質があり、カカオを積んだ貨物船「コロンビア丸」の斧山船員の話によれば、怒ったゲスラはジャガー も倒すという。設定ではマッハ 2.1で泳ぐとされる[4] 。
宝石 密輸 団のダイヤモンド・キックが発砲したピストル の音と刺激で狂暴化し、港のカカオ倉庫を破壊する。その猛毒でウルトラマンにも苦戦を強いるが、弱点である頭部のヒレ(劇中のセリフでは「触覚」と呼称)[注釈 21] をもぎ取られ、弱体化して横浜の海 に沈む。
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場するキングゲスラ
映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟 』に登場。
かつて初代ウルトラマンに倒されたゲスラに、スーパーヒッポリト星人 が生体改造を施して強化復活させたものと推測されている怪獣[146] [147] [注釈 22] 。外見は以前のゲスラとあまり変わらないが、体毛が黄色がかった太い棘に、金色の背鰭の形状が王冠をあしらった形状に変化している。
怪力自慢で、得意技は横浜赤レンガ倉庫 を一撃で破壊するほどの突進攻撃ゲスラ・ヘビーアタック [146] [147] と、体表の棘と全身の鰭から敵の体に流し込むことで相手を麻痺させたりショック死させるほどの猛毒ショッキング・ベノム [146] [147] がある。しかし、毒が集中している背鰭が弱点なのは改造前と変わっていない。
ミライの世界に迷い込んだマドカ・ダイゴの前に出現し、赤レンガ倉庫街周辺で暴れまわっていたところに駆けつけたウルトラマンメビウスと対決。ショッキング・ベノムでメビウスを追い詰めるが、少年時代にウルトラマンとゲスラとの戦いをテレビで見ていたダイゴから弱点を教えられたメビウスに背鰭をもぎ取られて戦闘力が低下した後、立て続けにメビュームシュートを受けて倒される。
その後、影法師の手によって悪意のエネルギーと他の怪獣軍団の残存エネルギーと融合させられ、ギガキマイラの下半身と化す。
スーツアクター:横尾和則 [147]
ダイゴが少年時代に見ていたテレビの映像は、『ウルトラマン』第6話の流用。
劇中では単に「ゲスラ」と呼ばれる。
横浜が舞台であることから、過去に横浜に出現した怪獣として登場キャラクターに選ばれた[149] 。特撮では「昭和特撮」の再現が目指された[149] 。
デザインは酉澤安施 [150] 。初稿は可愛すぎると評価されたため、2稿では成田亨による初代のデザインに近づけて牙や棘を強調したデザインとなった[150] 。初代当時はブルーバック 撮影が主流だったためもあり体色は緑色だったが、後年にはグリーンバック撮影が主流となり初代のままでは不向きであるため、青と黄色の配色に変更された[150] 。
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するキングゲスラ
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE 』に登場。
ウルトラマンベリアル のギガバトルナイザーの力で怪獣墓場 から復活し、ベリアルが操る怪獣軍団の1体となる[151] 。怪獣墓場の決戦では、バルタン星人 やアントラー 、ゼットン と共にウルトラマンと激突するが、ウルトラマンに投げ飛ばされ、頭を強く打ち絶命する。
『ウルトラマンX』に登場するキングゲスラ
『ウルトラマンX 』第17話「ともだちは怪獣」に登場。
容姿は過去作品の登場個体と同様であるが、新たに頭部のとさか から棘 を連射する能力ベノムショット [出典 54] が追加されている。
多々良町のショッピングモール付近にダークサンダーエナジーが落ち、そこの地中より出現。多々良町で暴れまわり、現れたウルトラマンエックスをショッキング・ベノムで苦しめたうえ、ベノムショットでベムスターアーマーをも破壊し、エックスを圧倒する。さらに弱点である背鰭もダークサンダーエナジーによって強化されており、スカイマスケッティやジオアラミスの攻撃も通用しないほどである。エックスがエクシードXに強化変身してもなお互角の戦いを繰り広げるが、エクシードエクスラッシュで浄化され、最後はザナディウム光線でスパークドールズに縮小された。
スーツアクター:横尾和則
第17話の脚本を担当した勝冶京子は、スパークドールズが世界中に散らばっているという設定から、本来は海にいる怪獣が街中に出現したら面白いのではないかと考え、キングゲスラを登場させた[156] 。
ベノムショットは、第17話の監督を担当した辻本貴則 が飛び道具 好きであることから設定された[156] 。
『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』に登場するキングゲスラ
『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA 』episode 1「きらぼし 〜煌星〜」に登場。
惑星ザインにおいてサイキが、自らの元を訪れた王立惑星カノンのシンラに、ベゼルブ の持つクグツの力を証明するための見せしめとして、アーストロン と共にベゼルブの毒牙にかかりクグツキングゲスラ と化す。同じくクグツ化したアーストロン共々、ベゼルブを統率するクイーンベゼルブ とサイキの意のままに戦いを始め、敗北した。
『ウルトラマンタイガ』に登場するキングゲスラ
『ウルトラマンタイガ 』第2話「トレギア」に登場。
ヴィラン・ギルドのレキューム人に操られる怪獣兵器。正体は、ヒロユキが12年前に育てていたチビスケが改造された姿である[159] 。全身から放つ赤い光弾ベノムショット を武器とする[159] 。
レキューム人により、怪獣オークション 前のテストとして第三埠頭の倉庫群に出現し、カカオ豆を収蔵する六花製菓のチョコリッカの工場を襲撃する。その後、タイガと戦闘になり、チビスケのころの記憶と正気を取り戻すが、出現したウルトラマントレギアの放ったトレラアルディガイザーからタイガをかばって爆死する[出典 55] 。
スーツアクター:新井宏幸
監督の市野龍一 は、トレギアの残忍性を印象づけるためにチビスケ(キングゲスラ)を殺す展開とした[163] [164] 。特撮監督の神谷誠 も、トレギアがキングゲスラをいたぶる場面で、いかにかわいそうに見せるかがテーマであったと述べている[163] [165] 。
神谷は、自身が特殊技術として参加した映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 』のリベンジで海から出現するシーンに力を入れようとしていたが、実現には至らなかった[165] 。背負投げ (タイガスウィング)の描写は、映画『キングコング対ゴジラ 』をイメージしていたが、同作品のような描写はオープンセットでクレーンを用いなければならなかったため、軸に棒を入れてスーツを回すという手法を用いた[165] 。神谷は背負投げをどうしてもやりたかったというが、結果として回転ギミックを合成で消してトゲを追加する作業を自らやることとなり、苦労した旨を語っている[165] 。
幼海獣 チビスケ
『ウルトラマンタイガ』第2話「トレギア」に登場。
12年前にヒロユキが保護して育てていたゲスラの幼体[出典 55] 。レキューム人にさらわれ、行方不明となっていた[159] [160] 。
『ウルトラマンZ』に登場するキングゲスラ
『ウルトラマンZ 』第23話「悪夢へのプレリュード」に登場。
ウルトロイドゼロの起動に反応して鶴賀湾から暴走状態で出現[169] 。暴走状態の影響で高熱火球を口から放つようになった[169] [170] 。タッコング とともに上陸してウルトラマンゼットと戦い、港を破壊する[169] [170] 。
スーツアクター:永地悠斗
脚本では多数出現した地球怪獣をゼットが倒していくとの展開だったが、担当監督の坂本浩一 が本話までのナツカワハルキの言動(特に第11話 での言動)を踏まえてメイン監督の田口清隆 に修正を希望し、登場させるのはキングゲスラとタッコングのみにしたうえで最後はどちらも逃がすとの提案が快諾され、本編の内容に落ち着いたという[171] 。
『ウルトラマンデッカー』に登場するキングゲスラ
『ウルトラマンデッカー 』第10話「人と怪獣」に登場。
ネオメガスと戦闘するも、圧倒的な力の前に敗れる[172] 。
その他の作品に登場するゲスラ
『ウルトラセブン 』の未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、他の宇宙人により蘇生させられ東京湾から出現し、ピグモン が提案した怪獣ファイトによってネロンガと戦い、ネロンガに食べられるというシナリオが予定されていた。
『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦 』では、ウルトラ警備隊 の過去のデータファイルとしてモニターに写るシーンがある。
『ウルトラゾーン 』第3話「怪獣マッサージ」では、キングゲスラがマッサージ店に客として訪れる(声:熊本浩武 )。第13話アイキャッチでは、キングゲスラが女子高生に傘を貸そうとする姿が描かれている[174] 。第16話のミニコーナー「怪獣ことわざ」では、「ぼうず憎けりゃゲスラまで憎い」ということわざ が紹介されている。
『ウルトラマンZ 』第2話ではゲネガーグの襲来以降に目覚めた地球怪獣の1体として名前が出ている。出現場所は南米のブラジル。
『ウルトラマンブレーザー 』第2話では名前のみ登場。アオベエミの経歴について書かれた地球防衛隊勤務記録書においてその名前が記載されている。
データカードダス『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア 』の「ウルトラ大集結!前編」では、キングゲスラがプラズマ怪獣として登場。
漫画
『ジャンボーグA 』の企画段階の漫画作品『ジャンボーX 』第1回では、主人公まもるくんの乗った豪華客船を襲って島に上陸するが、飛来したウルトラセブンに退治された。
『ウルトラマン超闘士激伝 』では、バルキー星人 が率いるエンペラ海軍のメタルモンスの中にゲスラをモデルにしたものが存在する。
『ウルトラマン THE FIRST 』では、多々良島に生息する怪獣として登場。大きさはピグモンと同程度で描かれている。
『酩酊! 怪獣酒場』では、怪獣酒場 の客として登場。後輩相手に大口を叩き周囲の客を不愉快な気分にさせていた。
磁力怪獣 アントラー
第7話「バラージの青い石」に登場。本編に先立ち、1966年7月9日に杉並公会堂 にて開催されたイベント「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」(放映は翌10日)にも登場している。
中東・アララット山の麓にある幻の街・バラージ付近の砂漠の地中に太古から生息していた怪獣[184] 。5千年前に交易地として栄えていたバラージの街を襲ってシルクロードの交易を衰退させたことがあり、当時は初代ウルトラマン に酷似した姿の巨人「ノアの神」によって倒された。その姿はアリジゴク のようで、頭部には巨大な1対の大顎 を持つ。砂漠にすり鉢 状の巨大なアリジゴクを作り、獲物を捕食する習性を持つ[184] 。大顎の間から発射する、金属を含んだ物体だけでなく初代ウルトラマンさえも吸い寄せる強力な虹色の磁力光線[出典 59] [注釈 23] により、航空機を墜落させる。
唯一苦手とするのは、かつてノアの神が持ってきたと伝えられる「青い石」だけである。現代に復活してバラージの街を襲撃した際には科学特捜隊 のスーパーガン も受けつけず、逆に磁力で吸い寄せる。初代ウルトラマンとの戦いでも磁力光線や砂煙、大顎による締めつけなどで苦しめたうえ、スペシウム光線も硬い皮膚で平然と受けきる。激しい格闘戦で右の大顎をねじ切られても大ダメージには至らなかったが、青い石をムラマツキャップによって頭部へ投げつけられると体中から大爆発が起き、地面に倒れて絶命する。
第35話では、怪獣墓場 に漂っている姿が描かれている[179] 。
スーツアクター:荒垣輝雄 [177] [181] 、中村晴吉 (ノンクレジット)
当時の製作日報によればクランクイン当初は中村が演じていたが、スケジュールの変更を受けて5月30日と31日の撮影で荒垣に交代したという[186] 。
デザインは成田亨 [18] 。成田は人体にカブトムシのイメージを被せたものとしている[18] 。高山良策 が初めて『ウルトラマン』で新規造型した怪獣である。頭部はFRP樹脂製。
資料によっては、隕石に乗って地球へ飛来した宇宙怪獣であった可能性が記述されている[出典 60] 。また、中近東地域に落下した隕石によって活発化したとも記述されている[183] 。
鳴き声はラドン のハイスピード再生[188] 。角の開閉音は、録音担当の西本定正による歯ぎしりの音を加工したもの[189] 。
書籍『ウルトラマン ベストブック』(竹書房・1993年)では、最終話に登場するゼットン の角はアントラーのものを参考にしているとの岩本博士による推測を記述している。
『ウルトラマン』の放送開始前週に放送された『ウルトラマン前夜祭 』では、暴れる怪獣の1体として先行登場し、ウルトラマンと戦う。他の着ぐるみとは違ってファスナーの位置が前にあり、着ぐるみの胴体が前後逆になっていた。このスーツアクターは泉梅之助 。
劇中に登場する「ノアの神」の正体には諸説ある。
『ウルトラファイト 』の「ひきょうだぞアントラー」と映画『ウルトラマン物語 』における流用映像では、スペシウム光線で倒される[注釈 24] 。前者では、砂煙はアントラー自身が吐き出す猛毒ガスとされている[注釈 25] 。
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』では、虹色の磁力光線は「キャプチャ光線」、大顎による締めつけは「ライジングシザース」と表記されている。
市街地に立っているという、実際の劇中には出てこないスチール写真が存在する[193] 。
台本では、ムラマツがアントラーを見て「蟻地獄だ!!!」と叫ぶシーンが存在する[181] [189] 。
手足は4本だが、台本では「6本足でウルトラマンを抑え込む」との一文が書かれている[181] [189] 。
どくろ怪獣 レッドキング
第15話で名前を挙げられるまで、劇中で「レッドキング」の名は呼称されていない。
初代
第8話「怪獣無法地帯」に登場。
地震と火山噴火の影響で有史以前の無人島となっていた多々良島[注釈 26] に生息する怪獣として、チャンドラー やマグラー らと共に登場する。
チャンドラーの右翼を片手で引き千切って退散させたり、その咆哮を耳にしたマグラーが地中に姿を隠すなどの様子から、島に生息する怪獣のうち上位の存在であることが描写されている。自慢の腕力を使った岩石投げや頭突き、体当たりなどを得意とする。知能はそれほど高くなく、岩石投げを狙って行える程度の知能こそあるものの、頭上に掲げた大岩を自分の足に落として大袈裟なポーズで痛がるなど、コミカルな一面を見せる。また、自分より小柄なピグモン を岩石投げで殺害するなど、本質的には非常に狂暴な性質である。
ウルトラマンとの戦いでは、岩石投げの際にスペシウム光線を受けて岩石をまたもや足に落とし、首筋を掴まれてのチョップを一閃された後にネックハンギング を決められる。そのままウルトラスウィングで振り回され、地面に叩きつけられて弱ったところに首投げ を受け、全身を震わせながら絶命する。
第15話では子供たちのイラストで登場している。
スーツアクター:荒垣輝雄 (第8話)[199] [205]
着ぐるみはアボラス に流用・改造された[出典 64] 後、後述のレッドキング(二代目)に再改造された。
カバーに覆われていないので見えにくくなっているが、目には白い輪郭も造形されている[205] 。
アクションを付けやすくするため、脇の付け根の下部分には切り込みが入れられている[205] 。
劇中の多々良島に登場する怪獣(操演のスフランを除く)で、唯一着ぐるみが新規に作成された怪獣である。
本話に先駆けて1966年7月9日に杉並公会堂 にて開催されたイベント『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生 』(放映は翌10日)にも、『ウルトラQ 』の登場怪獣に続いて『ウルトラマン』の登場怪獣では最初に舞台へ現れ、ウルトラマンと立ち回りを披露する。
二代目
第25話「怪彗星ツイフォン」に登場。
初代とは別の金色の体を持つ個体で[出典 68] [注釈 27] 、新彗星ツイフォンの最接近によって地球上の水爆 が爆発する可能性が生じた騒動の中、かつてオホーツク海 の海底へ廃棄されていた6個の水爆を飲み込んで喉に詰まったまま、ギガス やドラコ と日本アルプスの山中で激突する。初代と異なり、強靱な腕力を使った羽交い締めや怪力パンチなど、主にプロレス技を駆使して戦う。
当初はギガスとドラコの戦闘を第三者的立場で傍観しつつ、ギガスに戦闘の手本を見せる、ドラコの羽根を千切り取って戦いやすくするなど、ギガスに加勢するような動作を見せており、やがてドラコがギガスに対して優勢になると覚醒して戦闘に乱入する。水爆の存在に手をこまねく科特隊をよそにドラコを倒し、正面衝突したギガスを怒り任せに負傷させたうえ、ハヤタを腕を振り上げた際の風圧で崖から転落させた。ウルトラマンとの戦いでは、水爆の影響で迂闊に手出しできないウルトラマンを苦しめるが、最後はウルトラ念力とウルトラエアキャッチを併用した八つ裂き光輪で体を切断され、絶命する。切り離された水爆の詰まった首部はウルトラマンによって宇宙に運ばれ、爆破処理された。
第35話の怪獣供養では写真が遺影として飾られている。
スーツアクター:鈴木邦夫 (第25話)[209] [214]
金城哲夫 の『小説 ウルトラマン 』では、レッドキングが腹に抱えていた水爆は6個でなく5個であり、そのうちの1個は宇宙線の影響で爆発している。また、各怪獣の描写も違っており、レッドキングはドラコとギガスの両方に敵意を燃やし、ドラコを難なく倒してギガスも30秒で殺害した後、ピグモンを殺害する。
着ぐるみはアボラスからの再改造で、頭部は初代の型を基に新造されたもの[出典 69] 。全体を金色に塗り直し、黒目を白目の中心に入れている[207] [61] 。腕などの体表には、一部改造前の青色が残っている。着ぐるみのほか、切断シーン用の人形と切断された頭部の造形物が製作された。
脚本段階ではレッドキングではなく、氷河怪獣としてゴルゴス の登場が予定されていた。
第37話ではジェロニモン によって復活したという設定のもと、ゴモラ と共に再登場が予定されていたが、再改造でスーツが痛んでおり撮影に耐えられないとスタッフに判断されたため、ドラコに変更された。『小説 ウルトラマン』ではこの初期案に沿った展開となっており、ジェロニモンによる復活を経てゴモラと共に登場する。
書籍『ウルトラの常識 ウルトラQ・ウルトラマン編』では、知能・筋力共に優れた上位種とされ、実際に劇中では岩を投げつける程度しかなかった初代と比べると、知性的な部分が垣間見られる[218] 。
『ウルトラファイト 』第64話では、ナレーションで「アルプスの怪獣王」と紹介された。第196話「怪獣死体置場」では、円谷プロの着ぐるみ倉庫に吊り下げられていることが確認できる。
有翼怪獣 チャンドラー
第8話「怪獣無法地帯」に登場。
レッドキング やマグラー 、ピグモン など他の怪獣とともに多々良島に棲息しており、島の火山活動と地震によって復活した太古の生物と設定されている。両腕の翼で空は飛べないものの、風速60メートルの強風を起こせる[出典 73] 。また、鋭く長い牙や手の爪も武器であり、レッドキングとの戦いでは肩に噛みついて負傷させるが、右側の翼を引き裂かれて戦意を喪失して敗走する。その後の消息は不明[出典 74] [注釈 28] 。
デザイン、造形:高山良策
スーツアクター:清野幸弘 [出典 75] 、鈴木邦夫 (前夜祭)
着ぐるみ は、前作『ウルトラQ 』に登場したペギラ の頭部に耳状の突起や牙、角を追加し、赤い瞳にして、全身を乳白色から褐色に塗り替えたもの[出典 76] 。学年誌などではペギラとチャンドラーが「兄弟怪獣」と設定されている資料[228] や、「他人の空似」と解説されている資料も存在する[229] [230] 。このうち兄弟説と亜種説は、『週刊ウルトラマンオフィシャルデータファイル』にも記載されている[要ページ番号 ] 。書籍『ウルトラマン ベストブック』では、イデの言葉としてペギラの変異体または個体差であるとの推測を記述している[219] 。書籍『ウルトラマン大怪獣図鑑』では突然変異型や同種の進化系と記述している[225] 。書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、後年の『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』での言及から亜種と推測している[222] 。
本編に先立ち、1966年7月9日に杉並公会堂 で開催されたイベント「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生 」(放送は翌10日)でも舞台で暴れている。
放送当時に連載されていた一峰大二 の漫画版『ウルトラマン』では、翼で強風を起こす能力を前面に出して描かれている。レッドキングやマグラーと共闘してウルトラマンを苦しめるが、最後は八つ裂き光輪で3匹まとめて倒される。
地底怪獣 マグラー
第8話「怪獣無法地帯」に登場。オープニング表記はマグラー だが[8] 、マグラ と呼ばれることもある[出典 79] 。
多々良島の地底に棲息する四足歩行の怪獣。二足で立つこともできる[235] 。鼻にある一本角のほか、頭部と背中にはそれに似た、ダイヤモンド よりも硬い棘が多数ある。大きく左右に裂けた赤い口以外の全身が黒い。臆病な性質で、設定では、普段は地下数百メートルに潜んでおり、頭部を地中から出して周囲の気配を窺い、地上に出た際は自らよりも強い存在を本能的に察知して戦闘を避けて弱そうな相手を攻撃するとされる[129] [131] 。
地中から出現したところ、チャンドラーを倒した直後のレッドキングの咆哮を聞いて、恐れをなして再び地中に戻る。その後、測候所員の捜索中だった科学特捜隊のハヤタ隊員とムラマツキャップの前に現れ、捜索の邪魔になるとして2人に2発のナパーム 手榴弾 を投げつけられ、倒される。科特隊が初めて倒した怪獣となった[235] 。
スーツアクター:泉梅之助 [231] [8]
鳴き声はパラゴンの流用。
着ぐるみはネロンガの改造[出典 80] 。棘を体表に追加し、全身を黒くし、頭部を作り変えている[82] 。その後、第9話に登場する新怪獣ガボラに改造された[80] [81] [注釈 29] 。造型は佐々木明が担当[80] 。棘はウレタンを切って着色したものを貼り付けており、ラテックスは使われていない。当初は東宝怪獣のアンギラス を改造する予定だった。
本作品のリメイク作品『ウルトラマンパワード 』の第3話「怪獣魔境へ飛べ!」にもレッドキングらと同様に登場が予定されていたが、予算の都合から実現しなかった[240] 。当時の講談社 から発売された書籍『新・ウルトラマン大全集』には、前田真宏 によるアレンジされたデザイン画も掲載されている。
放送当時に連載されていた一峰大二 の漫画版『ウルトラマン』では、レッドキングやチャンドラーと共闘してウルトラマンを苦しめるが、最後はウルトラマンの八つ裂き光輪を受けて3体まとめて倒される。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場するマグラー
特撮テレビドラマ『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY 』第1話「レイオニクスハンター」に登場。
惑星ハマーに迷い込んだレイとヒュウガの乗るゴースタードラゴンの前へ、ゴメス(S) に続いて出現。ゴメスと死闘を繰り広げて蹴散らされた後、ゴモラとゴメスの戦いにも乱入するが、あえなく叩きのめされ、最後はゴモラの超振動波を受けて倒される。
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するマグラー
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE 』に登場。
怪獣墓場 に漂っていた魂が、ウルトラマンベリアル のギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から蘇ったもの[151] 。ベリアルが操る怪獣軍団の1体として、バルタン星人 やゼットン などと共に激突した初代ウルトラマンに投げ飛ばされ、爆散する。その後、百体怪獣ベリュドラ の首を構成する怪獣の1体となっている[111] 。
その他の作品に登場するマグラー
怪奇植物 スフラン
諸元
スフラン
別名
怪奇植物
全長
重量
出身地
第8話「怪獣無法地帯」、第26話「怪獣殿下(前編)」に登場[注釈 31] 。
自らの意志で自由に動かせる、無数に地上に出てジャングル の木に絡みついた長細い帯状の蔓 を使って生物を捕らえて強く締め上げ、生き血や体液を吸い取る肉食植物。ワカメ とウチワサボテンを融合させたようにも見える形状で[249] 、設定では動物の体温に反応するとされる[129] 。
第8話では多々良島のジャングル、第26話ではジョンスン島に生息が確認されている。根を焼くしか完全に倒す方法はないが[235] 、どちらの生息個体も絡みつかせた蔓をスパイダーショットの火炎放射で焼却されただけであり、アラシたち一行はその場を命からがら撤収していたので、倒されてはいない。ただし、多々良島の生息個体は第8話のラストまでに科学特捜隊によって退治されたことが、ラストにおける松井所員のセリフで明言されている。
デザインは成田亨[18] 。
実業之日本社 のこどもポケット百科『ウルトラマンvs怪獣軍団』のウルトラマンの章には写真ではなく、根まで描かれたイラストが掲載されていた。小学館 のコロタン文庫『ウルトラ怪獣500』には写真が掲載されている[要ページ番号 ] 。
書籍によっては、第26話に登場したものをスフランII と表記している[出典 83] 。
『ウルトラゾーン』に登場するスフラン
『ウルトラゾーン 』第11話・第12話「スフラン島の秘蜜(前編&後編)」に登場。
スフラン島に生育する食人植物で、島に上陸した探検隊を襲う。火が弱点。
その他に登場するスフラン
友好珍獣 ピグモン
第8話「怪獣無法地帯」、第37話「小さな英雄」に登場。
第8話では多々良島に生息しており、怪獣たちに襲われた測候所員の松井を助けるが、レッドキング に蹴り飛ばされた岩 に潰されて命を落とす。
第37話では60匹以上の怪獣の復活を目論むジェロニモン によって再生し、その計画を科学特捜隊 に知らせようと東京を訪れるが、松屋デパート のおもちゃ売場でマルサン商店 製のガラモン のプラモデル(人形)を見つけて喜び、暴れ疲れて眠る。その後は科学特捜隊によって保護され、イルカ の言葉 を研究 している権田博士によってその声を翻訳 され、当初の目的に成功する。その後、科学特捜隊と共に怪獣たちのいる大岩山へ向かうがイデを庇い、再生ドラコ に叩き潰されて命を落とす。この行動に感銘した科学特捜隊は、ピグモンに特別隊員の称号を贈る。
スーツアクター:藤田修治[260] [265] (第8話)、小宅雅裕 [262] [266] (第37話)
声の出演:江戸家猫八 (鳴き声)[266] (第37話)、小宮山清 [266] (怪獣語翻訳機)(第37話)
着ぐるみ は『ウルトラQ 』に登場した怪獣ガラモン の改造[265] 。小学生が演じることから首と足を改造して30センチメートルほど身長が伸びている。第37話では演技者が代わったほか、経年劣化によって印象が変わっている。
第37話登場時は再生ピグモン [261] またはピグモン(再生) [出典 88] などの名称で記載されることが多い[269] [270] 。書籍『ウルトラマン白書』ではピグモン(2代目) と記載している。
第37話の脚本では、レッドキングに摘ままれて捻り潰されたうえ、大地に叩き付けられるという最期になっていた[272] 。
金城哲夫 の『小説 ウルトラマン』ではレッドキング(二代目)が登場する回にて登場。レッドキングの注意をそらすが、第8話と同じように命を落とす。その後、ジェロニモンにより復活するが、科学特捜隊はヒマラヤで会ったはずが多々良島で会ったという。
初登場時に追跡のために特殊風船爆弾を撃ち込まれ、風船 をつけた状態のイメージが強く、後年の『ウルトラマンマックス 』の登場個体や『アニメちゃん 』での風船売りなどにも踏襲されている。
ガラモンと姿が同じであるため、何らかの関係があるのではないかとも指摘されることが多いが、円谷プロの公式見解では「他人の空似」となっている。放送当時の書籍では「姿がガラモンに似ている」と記述されていた[235] 。非公式な見解ではあるが、『ウルトラQ』第16話「ガラモンの逆襲」で「複数登場したガラモンの1体が多々良島に落下し、異様な磁場の影響で命をもってピグモンになった」という説が円谷の掲示板で紹介されたこともある[信頼性要検証 ] 。映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団 』に登場するピグモンはガラモンとの見分け方について、「複数いるのがガラモン、1人でいるのがピグモン」と教えている。
『21世紀ウルトラマン宣言』では、主な生息地は沼地。成長しても生まれた状態の身体から変態せず、人懐こいのはその「童心のまま大きくなる」ことが理由であり、それが弱点でもある。人間でいう「腕」にあたる前足が退化しているが、「手」の先のみ木の幹や岩壁にしがみつくために大きくなったのではないかとの仮説が立てられている[273] 。
ウラン怪獣 ガボラ
第9話「電光石火作戦」に登場。
大きく口が裂けた首の周囲にある6枚の赤いヒレを閉じて頭部を防護し、尖った頭部で好物のウラン235 を求めて地底を掘り進む。皮膚は鋼鉄の5倍の硬度を持つ[出典 92] 。武器は口から吐く高い放射能 を含み、物体を一瞬で破壊する青い放射能光線 [出典 93] [注釈 32] 。普段は四足歩行で行動するが、戦う際には後肢で立ち上がる。また、ウランを1日に1万トン食べ、食べる際には周囲に放射能を放出する[282] 。熱に弱い[283] 。
伊豆半島に位置し、台風 13号からの復旧工事中のウラン鉱山がある宇浪利町の復旧工事現場に地盤沈下を起こし、地上に出現する。阿部町のウラン貯蔵庫を狙って進撃するが、防衛隊と科学特捜隊の戦車による火炎放射を経てウラン235を詰めたカプセルを吊るしたヘリコプターで阿部町から30キロ離れた山へ誘導され、これを撃墜して進行方向を変えてウランを食べようとするが、ウルトラマンの飛び蹴りにひるんだところでヒレを2枚むしり取られて弱り、連続パンチからの首投げで絶命する。
スーツアクター:中島春雄 [出典 95]
劇中では初登場にもかかわらず、名前や嗜好、特徴を復旧作業員や科学特捜隊、キャンプに来ていた少年団などにまで知られている。これは、準備稿から決定稿までの段階では前作『ウルトラQ 』の第18話「虹の卵」の後日譚という設定でパゴス が再登場する予定であったのが、ぬいぐるみが既に改造されていたため、最終決定稿で新怪獣に変更されたためである[280] [284] 。パゴスと同じくウランを好物としているのも、その名残りである。書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、過去に同種の怪獣が出現していたものと解釈している[279] 。
台本では「パゴス」と書かれている箇所があった[82] ほか、最後は富士山の雪崩で生き埋めになると書かれていた[284] 。
着ぐるみ はバラゴン →パゴス→ネロンガ →マグラー からの改造[出典 96] [注釈 33] 。頭部を付け替え、表皮を取り去っており[22] 、赤い花びらのような襟巻きを付けている[82] 。デザインを担当した成田亨 は、頭部を隠すことで別の怪獣であるという印象を与えるとともに、改造箇所が少なく済むよう工夫している。撮影終了後はアトラクション 用ネロンガとして活躍した後[80] 、東宝 に返却されて東宝映画のゴジラシリーズ 第9作『怪獣総進撃 』にて再びバラゴンとなった[出典 97] 。そういった経緯から、後年の『シン・ウルトラマン 』で監督を務めた樋口真嗣 には、ネロンガ共々造型の特徴を「東宝怪獣と円谷怪獣のハイブリッド」と説明されている[288] 。
着ぐるみは鰭をつけたために重くなっており、頭部の上にフックをつけてピアノ線 で吊って補助することにより、重量を軽減させていた[289] 。劇中にも、フックとピアノ線が映り込んでいる。ネロンガにあった角を取ってその穴を埋め、新たに鼻の穴が作られている。
第39話ではゼットン に倒されたウルトラマンの走馬灯に登場(映像は第9話の流用)。
『ウルトラ怪獣大百科 』では、着ぐるみの改造元となった怪獣について「進化の過程にあって同じ種族から枝分かれした」という説を取り上げている[291] 。
放射能光線は、『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑 』で「リュームレーザー」と名づけられた。
エリ巻き恐竜 ジラース
第10話「謎の恐竜基地」に登場。
元々はネス湖 に生息していた恐竜 の生き残りで、首の周りに大きな襟巻状の皮膜を持つ。「モンスター博士」の異名を持つ動物学者の中村博士 (正体はネス湖で行方不明になった二階堂教授 )によって日本へ運ばれ、ネス湖に酷似した環境を持つ静岡の北山湖[注釈 34] で秘密裏に15年間育成された結果、怪獣化した。その際における体質変化に伴い、口から100万ボルトの青い熱線[出典 101] [注釈 35] を吐けるようになっている[注釈 36] 。普段は北山湖の底に潜み、餌を与えられる深夜にのみ姿を現していたが、食べこぼした餌によって異常繁殖した魚を釣り人が捕ろうと撒いたカーバイド に刺激され、日中に姿を現す。
正体を現した中村博士を踏み潰してウルトラマンと交戦するが、接近戦の際に襟巻をもぎ取られ、それをムレータ のようにひらつかせるウルトラマンへ突進しては回避され、翻弄される。最後はすれ違いざまのウルトラ霞斬りで急所を突かれて吐血しながら絶命し、襟巻はウルトラマンによって遺体に被せられる。中村博士はかろうじて生きていたが、ジラースの遺体にすがりながら絶命する。
スーツアクター:中島春雄 [出典 102]
命名は脚本家の金城哲夫 。沖縄方言 で「次郎叔父さん」を意味する「ジラースー(次郎主)」からとった[301] 。
台本では、襟巻を剥がされると戦意が喪失するという描写がなされていた[300] 。
小説家などでも知られるフリーライターの市川大賀によれば、脚本準備稿ではモンスター博士の正体は『ウルトラQ 』に登場していた一ノ谷博士だったほか、中学生当時の市川が円谷プロダクション を訪れて営業担当者の梅本正明から聞いたところによれば、「どうしてもゴジラとウルトラマンを対決させたい」との円谷英二 の思いから後述のようにスーツがゴジラの流用となったという[302] [303] 。
ゴジラとの関係
着ぐるみ は東宝 のゴジラシリーズ で使用されたゴジラ のスーツを流用したもの[出典 103] 。襟巻を付け、腹部、頭部、背びれを黄色く塗ったこと以外には目立った改変はない[304] [注釈 37] 。ウルトラマンとの戦闘で襟巻を失った姿はゴジラのイメージをほぼそのまま残しており[出典 104] 、デザインを担当した成田亨 も「ゴジラに襟巻をつけた」と称している。鳴き声もまたゴジラの音源を早回ししたものであり、演じたスーツアクターも当時のゴジラと同じく中島春雄であった。ゴジラの流用は制作費削減のためであり、脚本もそれを想定したものであった[304] 。
頭部は『怪獣大戦争 』のゴジラ、胴体は『モスラ対ゴジラ 』のゴジラから改造された『ウルトラQ 』のゴメス を経て、再びゴジラの意匠へ復元されたものを使用している[出典 105] 。『怪獣大戦争』の撮影後、『モスゴジ』のゴジラの胴体に『怪獣大戦争』のゴジラの頭部を取り付けたものが上野の赤札堂 で展示され、これが原型となった[305] 。その後、頭部は再び『怪獣大戦争』の胴体へ戻され、『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 』のゴジラとして使用された[出典 106] 。書籍によっては、ボディは『三大怪獣 地球最大の決戦 』のものを使用しており、頭部は『南海の大決闘』と同様の型から作られたと推測している[注釈 38] 。
戦闘中に襟巻を剥ぎ取られる演出について、監督の満田かずほは「ゴジラの状態で東宝に返却する条件だったため、劇中で意図的に元へ戻した」と語っている[310] 。この演出は、結果としてゴジラとウルトラマンの対決を彷彿とさせるものとなった[出典 107] 。
書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、その容姿から映像作品での再登場は難しいものと推測していた[295] が、2021年に『セブンガーファイト 』で再登場を果たした。
脳波怪獣 ギャンゴ
第11話「宇宙から来た暴れん坊」に登場。
突如宇宙 から飛来した、半径2メートル以内の人間の脳波 や声を感知してその思い描く物体に変形する性質を持つ地球には存在しない未知の化合物である隕石 [注釈 40] が、金儲けを企み悪知恵が働く愉快犯の男性・鬼田によって盗まれ、彼が「怪獣になれ」と願ったためにその思念によって怪獣化した姿[22] 。棘だらけの全身に、金属質の左右で逆回転するアンテナ耳[289] 、マジックハンド状の磁石の手、トーテムポール風の腹部の模様が目立つ、脈絡のない二足歩行怪獣である。出現時は人間ほどの大きさであり、ホテル内で従業員を驚かせるなど他愛のない悪戯行為に利用されていたが、やがて増長した鬼田が「もっと大きくなれ」と言ったために巨大化する。しかし巨大化と同時にホテルを破壊し、それに巻き込まれた鬼田が昏睡 状態に陥ったため、彼が意識を取り戻してギャンゴへの思念が消えない限り実体を保ったままという状況となる[22] 。また、有機体の生命ではないことから、体が傷ついても戦闘力は低下しない[224] 。出動した防衛軍の熱線砲によって右耳のアンテナを破壊されるが、そのまま暴れ続ける。
ウルトラマンとの戦いでは駄々っ子のように腕を振り回して殴りかかる一方、ウルトラマンを真似て空を飛ぼうとして転ぶ、スペシウム光線の構えを取った瞬間に両手を合わせたことでスパークして火花が飛び慌てふためくなど、コミカルな動きを見せる。ウルトラマンの方も、「腹部をくすぐる」「海水をかける」「跳び箱 風に飛ぶ」「海へ蹴落とす」という同様の動きで応酬し、カラータイマーが赤に変わったところで意識が回復した鬼田が科学センターの山本博士に詰め寄られてギャンゴの思念が消えたため、隕石へ戻る。その後、隕石はウルトラマンの手で宇宙に返された。
第35話では怪獣墓場に漂っている姿が描かれている[311] 。
スーツアクター:荒垣輝雄 [231] [8]
着ぐるみはベムラーの改造[出典 113] で、頭頂部の棘を切って側頭部左右の回転する耳を取り付け、尻尾を外して両腕を新調している[22] 。デザインを手がけた成田亨は、ベムラーの印象を変えるために角やトーテムポール 風の柄の塗装など抽象的 な形状とした[18] [23] 。
石はギャンゴ以外にも、ビー玉 、スロットレーシング 、デコレーションケーキ 、グランドピアノ 、花嫁姿の美少女、怖そうなオヤジ、ドロドロの赤い液体、超小型ロケットなどに化けている。
名前の由来はギャング から。
一峰大二による漫画版では、鬼田は人体実験 も厭わない冷酷非道のマッドサイエンティスト にして脱獄 囚という設定であり、科学特捜隊による逮捕歴も持ち、手に入れたギャンゴの隕石を悪用して科特隊に復讐を挑んでくる。ギャンゴも凶悪怪獣という設定で、街を破壊したり人間を踏み潰したりとやりたい放題に暴れて科特隊本部を襲い、ウルトラマンと互角に渡り合うが、ギャンゴは戦いの最中に突然消えてしまう。実は鬼田とギャンゴは脳波でつながっていたため、ギャンゴが受けたダメージがそのまま鬼田に伝わり、その苦痛に鬼田は耐えられなかったのである。事件は解決し、隕石はテレビ版と同じくウルトラマンの手で宇宙に返される。
『ウルトラファイト』では、水に落ちたギャンゴが合わせた両手から火花が飛び、そのダメージで倒れたということになっている。
その他の作品に登場するギャンゴ
ミイラ怪人 ミイラ人間
第12話「ミイラの叫び」に登場。
古代に描かれたとみられる壁画 が発見された、奥多摩 の鬼ノ台丘陵にある洞窟で、約7千年前の一種の冬眠 状態にあったミイラ として発掘される[注釈 41] 。科学センターに保管された夜、自らの念動力 で第一研究室のイオン化器を作動させ、その電流で蘇る。怪力で、ドドンゴのものと同様の両目から放つ怪光線[出典 116] [注釈 42] と、念動力とテレパシー を有する[224] 。
警備員の1人・原田を絞殺し、もう1人・森を目から放つ怪光線で殺害して科学センターから逃走し、再び眠りにつくために洞窟へ向かう。出動した機動隊に下水処理場 へ追いつめられ、不気味な咆吼で怪獣ドドンゴ(後述)を目覚めさせる。科学センターの岩本博士は生け捕りにこだわるが、ミイラ人間はさらに暴れて警官5人を殺害したため、スパイダーショットで射殺される。
スーツアクター:満月英世 [231] [8]
製作した高山良策の当時の日記には「ミイラ人間に入る東宝の大仲 氏が来訪」と書いてある。満月は大仲のことは知らないが、自分が演じたのかどうか記憶がない場面があるため、別人が演じた場面はありそうと語っている。
デザインは成田亨[18] 。オーソドックスなミイラの形状としつつ、身体は原人 風としている[18] 。眼の発光ギミックのため、眼には覗き穴が開けられた。
その他の作品に登場するミイラ人間
『ウルトラゾーン 』第23話のミニコーナー「怪獣漫才」では、セミ人間 とのコンビ「人間」として登場。造形物は怪獣消しゴム。
ライブステージに登場するミイラ人間
『ウルトラマンフェスティバル2001』ライブステージ第一部「新世紀のヒーロー! ウルトラマンコスモス登場!!」では、カオスヘッダーに取りつかれてドドンゴを操り、ウルトラマンダイナ を苦しめる。最後はカオスヘッダーがバルタン星人へ憑依したため、分離される。
『ウルトラマンフェスティバル2007』ライブステージ第2部では、ジオルゴンとエンディール星人が率いる怪獣軍団の1体として登場。終盤では、ウルトラマンとプロレス技を繰り出し合う戦いを繰り広げる。
ミイラ怪獣 ドドンゴ
第12話「ミイラの叫び」に登場。
ミイラ人間の伴侶動物 であることがうかがえる怪獣。古代に描かれたとみられる壁画が発見された、奥多摩の鬼ノ台丘陵の洞窟に7千年眠っていた。最大の武器はミイラ人間と同じく両目から出す黄色い怪光線[出典 120] [注釈 42] と口から噴射する有毒の黒煙[327] 。設定では水素 が内部に含まれた羽根によってマッハ1.8で走るとされ、走る際には火を噴くと言われている[4] [327] 。
同じ洞窟から発掘されたミイラ人間の呻き声(テレパシー)によって目覚め、その絶命と同時に洞窟から現れると、進路沿いの奥多摩化工工場を破壊しながらミイラ人間の遺骸を目指して東京へ向かう。科特隊アラシ隊員による攻撃で右目を潰されて怒り、彼を負傷させた後はイデ隊員に左目を潰され、両目の視力や怪光線を失って暴れ始める。そこへ現れたウルトラマンと交戦し、背中に馬乗りされるも何とか撥ね飛ばすが、最後はスペシウム光線を受けて絶命する。
その他の作品に登場するドドンゴ
『甦れ!ウルトラマン 』では、科特隊に倒されたゼットン星人 の断末魔の叫びと同時に最初に鬼ノ台丘陵の洞窟から出現。合成でピグモンを殺害するシーンが作られ、ウルトラマンに倒される場面は本作品から流用されている。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの右腕を構成する怪獣の1体となっている[111] 。
楳図かずお の漫画版『ウルトラマン』では、ミイラ人間の家畜にあたる生物という設定になっており、完全に死亡したミイラ人間の前で涙を流すなど、伴侶動物としての側面が強調されている。ミイラ人間の復讐のために街を襲うが、最後はウルトラマンのスペシウム光線で絶命し、亡骸はミイラ人間と共に鬼ノ台洞窟に埋葬される。
『ウルトラマンフェスティバル2001』ではミイラ人間に操られ、ウルトラマンダイナ を追い詰める。
『大怪獣バトル』の第3弾に技カードとして登場。スキルはドドンゴが出現する「ミイラの叫び」。
『ウルトラマンオーブ 』のメイン監督を務めた田口清隆 とメインライターを務めた中野貴雄 による私案「エピソード10構想」では、第4章に登場[319] 。紀元前1800年のイシュタール文明で新興宗教マガ教の神殿に出現し、ウルトラマンオーブに倒されるが、その怪獣カードはジャグラーによってマガガタノゾーア の復活に利用された[319] 。
油獣 ペスター
第13話「オイルSOS」に登場。
2匹のヒトデ が横に連結したような広い横幅の体格を持つ怪獣であり、身体の中心にコウモリ に似た頭部を有する。オイル を常食としており、攻撃を受けると興奮して口から火炎熱線を放射する[注釈 43] 。海中を移動する際には、青い怪光(青い怪光線[344] )を全身から発する[55] [342] [注釈 44] 。水中において、大きな耳(ソナー耳[344] )は障害物を避けるためのソナー になり、上陸時の脚部(ペスターひれ[344] )を用いて時速100キロメートルで移動する[344] 。
中近東 諸国で油田 やタンカー を襲うが、科学特捜隊 中近東支部に警戒されて日本 まで逃げ延び、東京湾 から出現する。なおも油田やタンカーを襲い、タンクローリー を襲撃した際に酔っ払いに目撃され、通報を受けた科特隊にオイル缶でおびき出されて海上で攻撃されるが、生き延びて日本への上陸を果たす。京浜工業地帯の精油所を火炎で破壊した後、腹部にビートルのロケット砲を受けて致命傷を負い、瀕死状態に陥って炎の中に倒れる。ウルトラマンが精油所の大火災を消火するために現れると倒れたまま息を吹き返し、背後から火炎攻撃を浴びせて多少のダメージを与えるものの、すぐさま頭部にスペシウム光線を受けて止めを刺される。その後、大火災はウルトラマンのウルトラ水流によって消火される。
スーツアクター:荒垣輝雄 、清野幸弘 [337] [339]
準備稿でも決定稿でも、ペスターはビートルのロケット弾攻撃によって木端微塵に破壊されており、ウルトラマンは製油所の消火作業に終始している[346] 。
名前の由来は「Petroleum(ペトロリウム、石油 )Starfish(スターフィッシュ、ヒトデ )」の略[347] 。
着ぐるみ は第12話に登場したドドンゴ に続く、2人で着込んで操演するタイプである[338] [348] 。口の開閉はマペット 方式によって表現されている。
スーツアクターを担当した荒垣と清野は撮影終了後、「今無事でいるのが不思議だよ」と思うくらい過酷な撮影であったことを語っている[350] 。
書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、ヒトデが海洋汚染物質や石油などを浴びたことによって怪獣化したものと推測している[338] 。また、大伴昌司 による内部図解では、大気中での肺呼吸から水中では鰓 ( えら ) 呼吸に切り替えられることが記述されている[344] 。
デザインは成田亨 [348] 。コウモリの顔[348] の左右にヒトデを1つずつ並べた姿となっている[339] 。なお、フジ隊員がムラマツキャップらに見せる想像図はデザイン画の流用である。
一峰大二 による漫画版では、初戦ではウルトラマンを粘着性の油の塊に閉じ込めて動きを封じ、決戦では口から火を吐いて火達磨にしたうえ、タンカーをも真っ二つにする強力な絞め技でカラータイマーが赤になるまで絞め上げるが、組み合っている途中でウルトラマンが無理矢理ガソリンタンクへ飛び込んだために絞めが外れ、油まみれになったところにスペシウム光線を浴びせられ、跡形もなく消し飛ぶ。
『ウルトラファイト 』では、ウルトラマンが駆けつけた際には油を飲みすぎた状態で炎に包まれてすでに虫の息となっており、自壊作用を起こしたとナレーションで説明されている。
汐吹き怪獣 ガマクジラ
第14話「真珠貝防衛指令」に登場。
ガマガエル とクジラ を足し合わせたような容姿の、海に生息する怪獣[49] [7] 。真珠 のエッセンスを常食とし、50メートルある管のような舌を伸ばして先端から掃除機 のように吸い取る[出典 128] 。その食性に従い、世界各地の真珠貝 の産地を襲って真珠価格の高騰を招く。また、背中から凄まじい勢いで上空100メートルまで噴射する高熱の汐[55] も武器である。
三重県 志摩市 (英虞湾 )、南伊勢町 (五ヶ所湾 )の真珠養殖場や輸送トラックを襲撃し、科学特捜隊の真珠爆弾による体内攻撃を受けるが、攻撃によってそれに対する耐性が口や胃袋に作られ、汐とともに同様の元素を噴き出すなど体質が強化され、同様の攻撃が通用しなくなるようになった[353] 。最後は科特隊の小型ジェット噴射器を尻に撃ち込まれて上空へ飛ばされ、空中でウルトラマンと激突し、爆発四散する。
第35話の怪獣供養では遺影 として写真が飾られている。
スーツアクター:荒垣輝雄 [351] [8]
「ガマクジラ」というネーミングは、ガマガエルとクジラと足し合わせたもの[354] 。脚本を担当した佐々木守 によると、「ガマクジラ」はあくまでも仮名であり、円谷プロ側でふさわしい名前がつけられることを期待していたが、そのまま採用された[355] 。
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した[8] [18] 。デザインもガマとクジラの合成として描かれた[18] 。成田は、高山が全身のおもちゃのビーズ の埋め込みに苦労していたことを証言している[18] 。ケムラー (第21話に登場)に改造される案もあったが、スカイドン (第34話に登場)に改造された[出典 129] 。
準備稿では、初戦でウルトラマンの腕に噛みついて勝利する。救出されたハヤタも腕から血を流していることを見たムラマツがハヤタに不審を抱くというものだったが、決定稿の段階で完全に削除された。金城哲夫 による『小説 ウルトラマン 』では、この準備稿に沿った展開になっている。なお、ウルトラマン[注釈 45] との格闘場面は、現存する2種の番宣スチールでのみ見ることができる[351] [8] 。
鳴き声は多くのキャラクターに流用されている。
その他の作品に登場するガマクジラ
二次元怪獣 ガヴァドン
第15話「恐怖の宇宙線」に登場。劇中では呼称の区別はないが、関連書籍などでは、最初に登場する魚のような形態をガヴァドンA 、見た目の強そうな怪獣らしい容姿に描き換えられた方をガヴァドンB と表記している[出典 133] 。放送当時発売された書籍の中にはガバドン と表記してあるものも存在する[360] 。
ムシバ少年が一人で遊び場の土管 に描いた想像上の怪獣「ガヴァドン」の絵に、未知の宇宙線 である新元素 を含有する放射線と太陽光線が降り注ぎ、閃光とともに実体化して誕生する[22] 。この宇宙線は太陽光線と融合することでエネルギーが強まるため、実体化が起こるのは日中のみであり、日没とともに一番星が出るころには実体化が解け、元の絵に戻る。
悪意はまったく持っていないが、出現後は動かずに寝てばかりいるうえ、特にBは出現箇所が丸の内 ということもあり、強風をも起こすそのいびき が酷い騒音公害となって東京の経済生活に悪影響を及ぼす。科特隊のイデ隊員は「夜のうちに絵を消せば現れなくなるのではないか」と提案するが、アラシ隊員による反論を経てムラマツキャップに却下される。科特隊と自衛隊火器部隊に武力で排除されることとなるが、「ガヴァドンを殺さないでほしい」との子供たちの願いを聞き入れたウルトラマンによって宇宙に運ばれ、星とされる。ウルトラマンは「毎年、7月7日の七夕 の夜、きっとガヴァドンに会えるようにしよう。この星空の中で」と約束し、夜空にガヴァドンの星座 を浮かび上がらせることで子供たちの気持ちに応える。しかし、その後にムシバ少年が発した「七夕の日、雨が降ったらどうなるんだよ」という疑問には、ウルトラマンは答えずに終わる。
第35話の怪獣供養では、遺影としてガヴァドンBの写真が飾られている。
スーツアクター:荒垣輝雄 (A・B共に)[351] [8]
ストーリー展開は『ウルトラQ』の未発表脚本「バクたる」を元にしている[出典 134] 。脚本では、「ガヴァドンの影響で交通がマヒして東京に食べ物が届かなくなり、やたらと即席ラーメンが売れた」「日当たりのいい場所を選び、国会議事堂 の上でもある時は寝た」という場面があった。なお、佐々木守 と実相寺昭雄 が最初に構想していたサブタイトルは「朝と夜の間に」であり、これは後年の『ウルトラマンブレーザー 』でガヴァドンの登場エピソードを描く第15話のサブタイトルにそのまま引用されている[364] 。
名前は佐々木によるもので、『ひょっこりひょうたん島 』のドン・ガバチョ をもじって付けられた[出典 135] 。準備稿ではイヤミラーという名前だった。
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した[8] [18] 。ガヴァドンAの着ぐるみはエバーソフト製。ガヴァドンBのデザインはドドンゴの没デザインが元になっている[出典 136] 。骨怪獣のイメージでデザインされ、脚部にその片鱗が見える[139] 。Bの没デザインでは全身に落書きをされた黄色いセイウチ のような姿で描かれていたが、脚本のイメージと異なることから変更された[18] 。成田はガヴァドンAのデザインを「動く抽象形態」と称している[18] 。
ガヴァドンBの絵が土管から実体化する様子はミニチュアで表現している[8] 。
ガヴァドンBの着ぐるみはグビラに改造される予定だったが取り止めになり(グビラは新造)、ザンボラー に改造された[出典 137] 。
『ウルトラマンブレーザー』に登場するガヴァドン
『ウルトラマンブレーザー 』第15話「朝と夜の間に」に登場。
地球に降り注いだ特殊な宇宙線を浴び、それに含まれていたある種の未知の元素が太陽光線と融合した影響で落書きが三次元に変動した二次元怪獣。ヒルマゲントの息子のジュンに絡む友人のアラタにより、「ガバッと出てきて、ビルをドーンとぶっ壊す」ことから「ガヴァドン」と命名された。基本的にはただ寝ているだけであり、太陽が沈むと同時に元の落書きに戻るが、防衛隊にはライフラインを阻害して市民生活を脅かす危険な存在と判断される。弾力性のある柔らかい身体は、防衛隊の誘導弾もウルトラマンブレーザーの攻撃も寄せつけない[出典 139] 。なお、本作品の登場個体には「晴れた日に干した布団のような良い匂い」[373] や「描かれた大きさのままに実体化」[364] との設定も追加されており、それゆえに後述のような経緯をたどることとなる。
ジュンがアラタに勧められるまま描いた絵から実体化した当初は40センチメートル程度とまだ小さく、挙動も段ボールに印刷されたミカンを吸い込んで食べるなどに過ぎなかったが、彼らがスケッチブックをつなぎ合わせて描いた大きな絵から実体化した際には2メートル超となったため、大人たちに発見されて騒動に発展する[373] 。さらには、大人たちに捕まらないようにとアラタの妹のツムギも加わった3人が地面にさらなる大きな絵を描いた結果、30メートル超で実体化して美多摩市中央通りに出現したため、防衛隊に危険視され、起きて暴れ出す前に誘導弾で無力化すべく発動した作戦で攻撃されるが、誘導弾は跳ね返ってビル群を破壊し、パニックとなった自身ともども周囲を危機に陥らせてしまう[出典 140] 。3人にも危機がおよびそうになったところへ駆けつけたブレーザーも攻撃がまったく通じないため、ひとまず3人から遠ざけようとスパイラルバレードをクレーンゲーム のように変化させて吊り上げようとするが上手くいかず、ブレーザーが翻弄される[374] だけの肉弾戦は夕方までおよぶ。最後は、ガヴァドンを思いやって自分たちの浅はかさを謝る3人の言葉を聞き入れたブレーザーによって抱え上げられ、空の彼方へ運ばれた末にきらめく星と化した。
その他の作品に登場するガヴァドン(A,B含む)
初登場エピソード「恐怖の宇宙線」は、映画『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン 』に含まれて劇場公開されている。
『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦 』では、ウルトラ警備隊の過去のデータファイルとしてモニターに写るシーンがある。
『ウルトラマンマックス 』第24話では、ガヴァドンAを描いた土管が登場する。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ガヴァドンAが百体怪獣ベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体、ガヴァドンBが首を構成する怪獣の1体となっている[111] 。
『ウルトラゾーン 』第2話のミニコーナー「怪獣ことわざ」では、「ガヴァドンには旅をさせよ」ということわざ が紹介されている。また、第14話のアイキャッチ ではガヴァドンAの上で子供たちが花火見物を行う様子が描かれている[380] 。
映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦! 』では、ガヴァドンA・B共にスパークドールズとして登場。ガヴァドンの設定が、物語の根幹に深く関わっている。
楳図かずお の漫画版『ウルトラマン』では、基本的にテレビ版と同じ展開だが、ガヴァドンが主食のダイヤモンド(ムシバ少年が考えた設定)を食べるために火を吐いたりして町を暴れ回る点と、最後はウルトラマンによって空中に投げ飛ばされ、スカイドンのような方法で倒される点が異なる。
ファミコン用ゲーム『ウルトラマン倶楽部3 』では、ガヴァドンAが「コガヴァドン」と表記されており、いずれも仲間にするとHP 回復アイテムの役割を果たす。
漫画『酩酊!怪獣酒場』では、ガヴァドンAとガヴァドンBがそれぞれ怪獣酒場の客として登場する。「新人漫画家のムシバが少年期に描いた絵から実体化した」という設定になっている。
四次元怪獣 ブルトン
第17話「無限へのパスポート」に登場。
宇宙(無重力圏)から落下し、バローン砂漠 で世界的な探検家のイエスタデイによって採取された青 と赤 の隕石 が、科学特捜隊 の基地で同じ場所に保管され、スペキュラー熱線を照射されたことによって引き合い、核融合結合して誕生する[出典 145] [注釈 48] 。
科特隊の基地を霧状の四次元空間で覆い、科特隊のメンバーを無限の階段 に上がらせるなどの現象で翻弄した(青い隕石だけでも、刺激を受けると開いて人間を四次元空間に閉じ込めることが可能)後、出動した防衛軍も体表の孔から伸ばした四次元繊毛からの光線[注釈 49] や発光で、「戦車 が空を飛ぶ」「戦闘機 が地面を這う」などの四次元現象を起こして全滅させる。
奇怪な攻撃でウルトラマン をも苦戦させるが、ウルトラマンのハイスピンで攻撃を狂わせられ、四次元繊毛を爆破されて空へ逃げようとしたところをスペシウム光線の2連発で小さくなる。最後はウルトラマンの手で握り潰され、宇宙へ運ばれる。
凶悪宇宙人 ザラブ星人
初代
第18話「遊星から来た兄弟」に登場。
これまでにも多くの星を滅ぼしたザラブ星の工作員の1人。母星は第8銀河系にあると語る。ザラブ星人は他の星の文明や人々の命を滅ぼすことを目的としており、さまざまな惑星で暗躍している。短時間で地球の言語を翻訳する携帯用電子頭脳を完成させるなど、優れた知性と科学技術力を誇る[22] [403] 。破壊怪音波とそれを利用した目から出す催眠光線、瞬間移動能力や飛行能力、指先から発射する光弾[出典 152] [注釈 50] 、肝臓で生成して凹凸状の皮膚から噴出する放射能霧[出典 153] に加え、高い耐久性ゆえに動くとより強力に拘束する拘束用テープ[注釈 51] を持つが、これは地球人の涙を浴びると劣化する性質を持つ。等身大時には、地球人の言語を理解するために箱状の赤い耳を出している。一人称は「わたし」。
突如として地球上に広まった放射能霧を簡単に除去したうえ、軌道を外れたという地球側の土星探検ロケットを地球まで誘導し、地球人に対して友好的であるかのような行動をとるが、それらはすべて演技であり、雄弁で尊大な態度をとる。イデ隊員を怪音による催眠術(念力[22] )で意のままに操り、フジ隊員に化けてアラシ隊員に睡眠薬入りのコーヒーを飲ませて昏倒させ、秘密会議を盗聴する。ウルトラマンであるハヤタ隊員を捕獲してベーターカプセルを奪おうとするが、彼がそれを持ち忘れていたために失敗した後、にせウルトラマン に変身して街を破壊することにより、地球侵略の障害となるウルトラマンへの信頼を貶めて地球人の敵と思わせようとたくらむ。しかし、ハヤタのもとへ駆けつけたホシノ少年が流した悔し涙が拘束用テープを切った結果、彼にハヤタを救出されたために本物のウルトラマンと戦うことになり、スペシウム光線を撃ち込まれて変身が解け、格闘の末にスペシウム光線で倒される。
スーツアクター・声:青野武 [出典 154]
デザインは成田亨 によるもので[61] 、首や肩をなくして人間のシルエットを感じさせないデザインとしている[408] 。目の中央がくぼんだデザインは、ウルトラセブン や『突撃! ヒューマン!! 』のヒューマンに通じる意匠となっている[408] 。
頭部はFRP樹脂製だったが、途中からラテックス製となった。等身大時には五角形の耳が頭よりせり出しているが、巨大化(戦闘)時には収納されて窪みになっている[410] 。
着ぐるみは巨大ラゴン の改造[出典 155] 。巨大ラゴンから流用した胴体のうち、側面や背面にあった鰭は取り外され、表面の形状のみを活かしてボディ全体の彩色が塗り直されている[61] 。
金城哲夫によるノベライズ『怪獣絵物語ウルトラマン』では、他の宇宙人と共にウルトラマンの対策会議に参加している姿が挿絵で確認できる[411] [注釈 52] 。その後、描写は無いがウルトラマンに倒されたことが語られている。
青野は『ウルトラ怪獣大百科 』のナレーターを務めているが、ザラブ星人の回のみ自らの声で解説しているような表現となっている。
にせウルトラマン
ザラブ星人が地球人とウルトラマンの関係を険悪化させようと化けた偽者。ただし、ウルトラマンの外見を真似ただけなので、スペシウム光線などの光線技の発射能力や、ウルトラマンに匹敵する戦闘力などは持っていない[出典 157] 。本物よりも目が赤みを帯びて吊り上がっており、耳やつま先、頭部のとさか、顎が尖っていてボディの赤いラインに黒縁が見られるなどの異なる点が多いが、ムラマツたちは見分けが付かずに困惑していた[注釈 53] 。
ハヤタを拉致したうえで夜の市街地を破壊した後、彼を監禁しておいたビルに戻り、そこでハヤタとの脱出を試みているホシノ少年を発見すると、彼らの用いていたロープごと摘み上げて宙吊り状態で捕らえ、窮地に陥れる。しかし、出現した本物のウルトラマンにホシノ少年を奪還され、そのまま本物のウルトラマンと対峙する。本物のウルトラマンのチョップにひるむなど、格闘で敵わないと判断して空への逃亡を試みるが、スペシウム光線を受けて本来の姿に戻る。
スーツアクター:池田文男[出典 158]
デザインは成田亨。
マスクは新造[注釈 54] だが、スーツはウルトラマンのAタイプを改造したもので[401] [415] 、足の形状はBタイプと同一である[415] 。撮影後、スーツは最終回(第39話)に登場するゾフィー に改造された[415] 。
古谷敏 が2020年のインタビューで明かしたところによれば、本物のウルトラマンがにせウルトラマンのマスクをチョップした直後の右手を振って悶絶する姿は、古谷がマスクの硬さに思わず悲鳴を上げるほど本当に痛がったことによるものであり、彼はカットの声がかかるまで小指の痛みを我慢していたという[416] 。また、2022年のインタビューで明かしたところによれば、チョップは「人間的な動きはダメ」という注意を受けた直後だったうえ、寸止めを狙ったもののあまり組まない相手役(池田)だったこともあって全力で入り、(目の)強化FRPを粉砕してしまうという完璧なNGであったが、第18話監督の高野宏一 が頑なに出した(使った)という[417] 。
出演者クレジットではニセ・ウルトラマン と表記されていた[注釈 55] 。「ウルトラ怪獣シリーズ 」のソフビ人形のタグカードなど、一部ではニセウルトラマン とも表記されていた[注釈 56] 。書籍『ウルトラ怪獣大全集』ではにせ・ウルトラマン と表記している[49] 。
劇中で攻撃を行う装軌式ミサイル車両の映像は、映画『モスラ 』からの流用である[401] 。
2代目
第33話「禁じられた言葉」に登場。
地球侵略を狙うメフィラス星人 に操られ、バルタン星人(三代目) やケムール人(二代目) と共に28番街に現れる。体色はメフィラス星人と同じく、黒と銀のツートンカラーとなっている。不思議な音を発しながら立っていたが、すぐに他の宇宙人と共に消え去った。
着ぐるみは初代の流用であるが、耳が無く[418] 体色は黒くなり、胸に銀色の模様が見られる。
資料によっては実体のない投影像であった可能性を記述している[出典 161] 。
青色発泡怪獣 アボラス
第19話「悪魔はふたたび」に登場。
3億5,000年前[注釈 57] の超古代文明 ミュー帝国で「青い悪魔」と恐れられ、液化されて円筒形のアンプルを収めたタイムカプセル に封印されていた青い古代怪獣。眉間が一本角状に伸びた巨大な頭部や大きく横に裂けた口が特徴であり、強靭な体力を持つ。口からは、何でも溶かす白い泡状の溶解液(溶解泡[422] [55] )を放射する。東京のビル工事現場で出土され、調査のために運ばれた鉱物 試験場で高圧電流による10万ボルト以上の電気 ショックを受けてアンプルが開けられた結果、復活する。
その後、都心部を横断して首都高速を進撃しながら、野獣の闘争本能によって引き寄せられるように先んじて復活した怪獣バニラ と旧国立競技場 [注釈 58] にて激突する。科学特捜隊 の原子弾で弱ったバニラを倒し、ウルトラマンと対決する。ウルトラマンに溶解液を浴びせてスペシウム光線を阻止するが、溶解液はウルトラマンに弾き飛ばされる。持ち前の体力で2発のスペシウム光線に耐えるが、3発目には耐えられず倒される。
第35話「怪獣墓場」の怪獣供養では、遺影として写真が飾られている。
スーツアクター:中村晴吉 [出典 164] 、鈴木邦夫 (ノンクレジット)[425]
着ぐるみ は初代レッドキング を青く塗装して改造したものであり、頭部は新規造形である[出典 165] 。本話の撮影後、頭部を差し替えて全体を金色に塗り直すという再改造を経て、2代目レッドキングになった[出典 166] 。
デザインは成田亨 によるもので、頭部は恐竜の頭骨をモデルとしている[61] 。
山田正弘 が単独執筆した準備稿「前世紀からの使者」では、前世紀人に操られる液体怪獣であり(バニラは登場しない)、普段は小型の瓶に収められている。この設定は『ウルトラセブン 』のカプセル怪獣 の原型になっている[430] 。最後は自分の吐いた泡をウルトラマンに跳ね返され、膝打ちとウルトラチョップの連打を受けて消滅する[425] 。南川龍(野長瀬三摩地 )が加筆した決定稿「悪魔はふたたび」で、アボラスはウルトラスラッシュ光線を受けて木端微塵となり、「ウルトラマンの足もとで切れ切れに飛び散ったアボラスの残骸」というト書き で終了している[425] [431] 。
第26話「怪獣殿下(前篇)」では、治少年のイメージイラストに登場している。
一峰大二 の漫画版の「怪獣アボラスの巻」やPS2 用ゲーム『ウルトラマン 』では、バニラ共々ウルトラマンに八つ裂き光輪で倒される。なお、漫画版ではバニラと体色が入れ替わっている。
書籍『ウルトラマン白書』掲載の金城哲夫 の文芸ノートでは、バニラ共々「宇宙怪獣」と区分されている[要ページ番号 ] 。
『ウルトラファイト』では、溶解液は終始「冷凍光線」とされているため、映像で溶けている建物が「凍っている」とナレーションされている。
『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑 』では、溶解液は「メルトバブル」と命名された[432] 。
赤色火焔怪獣 バニラ
第19話「悪魔はふたたび」に登場。
3億5千年前[注釈 59] の超古代文明 ミュー帝国に「赤い悪魔」と恐れられ、液状化された状態でランタン形のアンプルに封印されていた赤い古代怪獣。武器は体内に有した強大な熱エネルギーによって口から放射する2万度の高熱火炎で、周囲の生命体や物体を一瞬で焼却させる[出典 169] 。外観は鼻がとがって口は横に開き、体は骨張ってやや平らで、大きく二股に分かれた尻尾は細く8の字状に絡み合っている。
土砂と共にダンプカー で郊外のビルの工事現場に廃棄されて風雨にさらされていた赤いアンプルから夜間に落雷の影響を受けたことで復活し、東名高速道路第四工事現場付近から進撃しながら防衛隊と科学特捜隊 に夜通しで航空攻撃された末、同じく現代に復活したアボラス とオリンピック競技場で決戦を繰り広げる。アボラスの吐いた溶解泡を一度は火炎で相殺するが、その後はアラシの原子弾で右目を潰され、弱ったところをアボラスに溶解泡を吐きかけられて全身を溶かされる。
スーツアクター:田尻康博 [422] [425]
着ぐるみ は新規造形[433] 。その後、『快獣ブースカ 』に登場したイモラへ改造された[436] 。これは、『ウルトラマン』第25話に『ブースカ』主演の宮本智弘がゲスト出演したことへの返礼の意味が込められている[436] 。
デザインは成田亨 によるもので、デザインイメージはタツノオトシゴ [出典 170] 。
山田正弘 が単独執筆した準備稿「前世紀からの使者」は、前世紀人と彼に操られる液体怪獣アボラスのみ登場し、バニラは登場しない[425] 。その後、南川龍(野長瀬三摩地 )の大幅な加筆によって決定稿「悪魔はふたたび」が起こされ、赤い怪獣バニラと青い怪獣アボラスが激突する内容となった[425] 。
一峰大二 の漫画版「怪獣アボラスの巻」(『ぼくら』1967年1月号掲載)では火炎攻撃でウルトラマンを一度撃退し、再戦時にアボラス共々八つ裂き光輪で倒される展開となっている。また、火炎はスペシウム光線を相殺し、ウルトラマンの腕を溶かしかけるほどの火力を発揮した。なお、カラーイラストではアボラスと体色が逆転している。
TBS の朝の情報番組『ヤング720 』1966年11月4日放送分において、ウルトラマンのスーツアクターである古谷敏 のゲスト出演に際し、取材役で当時同局アナウンサーだった大沢悠里 の提案により、古谷の演によるウルトラマンとバニラとの格闘シーンが収録された。この時のバニラは、そのアイデアを提案した大沢自身が着ぐるみの中に入って演じた[438] 。
書籍『ウルトラマン白書』に載っている金城哲夫 の文芸ノートでは、アボラス共々宇宙怪獣と区分されている[要ページ番号 ] 。
火炎は『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑 』で「クリムゾン炎」と名づけられた[432] 。
高原竜 ヒドラ
第20話「恐怖のルート87」に登場。
伊豆の大室高原に建っている高原竜ヒドラの石像に瓜二つの怪獣。先史時代から日本に生息する始祖鳥 の一種[278] とされるほか、半年前に国道87号線のトラックによる轢き逃げ 事故で死んだ山鳥が好きなムトウ・アキラ少年の魂が乗り移っている[420] [439] 、もしくはその化身[7] や交通事故で亡くなった少年たちの化身や守り神[440] とされる。大室山の火口 から現れると、自動車を憎むアキラの意思のまま、轢き逃げ事故を起こしたトラックを探して事故現場となった国道87号線のトラックやタンクローリーを襲う。設定ではマッハ2の突風を放つとされる[4] 。ウルトラマンとの戦闘では、高熱火炎[439] と嘴 で攻撃したり、素早い動きでスペシウム光線を回避したりと優勢に渡り合う。やがて、ウルトラマンは空中へ逃げたヒドラにスペシウム光線で止めを刺そうとするが、その背中にアキラの魂が乗っていることに気付き、静かに見送る(魂はウルトラマンとフジ隊員にしか見えない)。轢き逃げ犯が自首 した後、ヒドラは出現しなくなった。
その他の作品に登場するヒドラ
映画『甦れ!ウルトラマン 』では、ゼットン星人が暴れさせる怪獣として登場。国道87号線を襲撃し、分身したウルトラマンと戦う。映像は『ウルトラマン』の流用だが、スペシウム光線で逃げ去ったヒドラを爆破するシーンが合成で作られている。
『帰ってきたウルトラマン 』第12話では、MAT の特別訓練の的にヒドラのものがある。
『ウルトラマンギンガ 』では、「ダークスパークウォーズ」に参戦した際に異形の手のモノによってスパークドールズへ変えられる。
漫画
楳図かずおの漫画版『ウルトラマン』では、アキラ少年が轢き逃げされてから死ぬまでの間にベッドの上で描いた空想の怪獣という設定であり、彼の死後に大室公園にはその絵を元にした高原竜ヒドラの石像が建てられるが、その目の前で少女が轢き逃げされた結果、石像が本物の怪獣ヒドラとなって犯人を追いかけ回す。犯人が自首を宣言しても後足でトラックを掴み、中腰で飛行するなどしてその命を奪おうとするが、ウルトラマンに尻への鉄拳で倒されてトラックを救出されると、石像に戻った。
漫画『ウルトラマンSTORY 0 』では、暗黒宇宙の惑星エレメンターの「風の国」を守護する怪獣として登場。初代ウルトラマンに懐き、共にアーストロン 、ゴーストロン 兄弟の襲来に立ち向かう。最後は、パンドン に仕掛けられた爆弾で共に爆死する。また、第56話に登場する究極怪獣は背中にヒドラの翼を持っている。
毒ガス怪獣 ケムラー
第21話「噴煙突破せよ」に登場。
数千年前から死火山 と思われていた大武山が火山活動を再開したことにより、突如噴火口から出現した怪獣。爬虫類 的な外観を持ち[注釈 61] 、同様の外耳がない耳を持ち、どんな音も聞き分ける。ダイヤモンドの10倍の硬さを持つ背面の甲羅は打撃時に開閉し、内側の極彩色の部分を盾のように見せる。口から喉奥の発光とともに吐き出す黒い猛毒ガス[注釈 62] が最大の武器であり、その成分は火山ガスと同じく高濃度の亜硫酸ガス の微細な粒子で構成されていることから、どこにでも浸透する[439] [注釈 63] 。また、サソリ のような二股になった尻尾の先から二条の破壊光線を発射する。見た目以上に強敵で、スペシウム光線が効かないほどの頑丈な皮膚を持つ。さらに、約100メートルはジャンプできる強い脚力を持つ。
当初は山頂付近の野鳥や魚を死滅させ、やがて観光客を襲うようになり、麓の街に出現して毒ガスをまき散らしたため、防衛軍が出動するが、撤退に追い込まれる。
急所は展開する甲羅に隠れた発光する心臓 で、最後はここをイデ隊員が開発したマッド・バズーカで攻撃されて破壊され、瀕死の状態で火口へ落下して爆死する。
第35話では怪獣墓場を漂っている姿が描かれている。
スーツアクター:鈴木邦夫 [452] [458]
名前の由来は煙 から[459] 。
『ウルトラQ 』時にまとめられた「怪獣アイデア票」には「ケムラー」の名前が「少年の絵の妄想的所産」としてあり、この時は東京タワーを襲う怪鳥であった。成田亨 のデザイン画では、下顎が左右2つに分かれて開くように描かれており[460] [461] 、デザイン画どおりに造型された。着ぐるみの下顎に存在する割れ目は、その名残である[462] [458] 。背中の甲羅について、成田はガボラ と同様の発想であると述べている[461] 。
高山良策 の日記には、当初はガマクジラ の着ぐるみを改造する予定だったが、改造怪獣は手間がかかるので新造することにしたと記述されている[458] 。ケムラーの体の型自体は、ガマクジラと同じものを使用している[458] 。
脚本の時点では背中の甲羅が開く描写はなく、尾をクジャクの羽のように広げると記述されていた[458] 。
デザイン画の時点では甲羅は顔の部分まで覆っていたが、高山によってアレンジされた[458] 。弱点は、台本の時点では口内の喉の発光器官だったが、造形の時点で背中に変更された[458] 。ガスを吐くときに口内が光るのは、その名残である[458] 。この変更のため、口内が光るのを見たホシノがそこが弱点だと気づく展開が削除され、本編では特に理由のないまま背中が弱点だと気づくという、不自然な展開になっている[458] 。
本放送当時、講談社の『ぼくら』に連載されていた一峰大二 による漫画作品『ウルトラマン』と、現代芸術社『現代コミクス』に掲載された井上英沖 による漫画作品『ウルトラマン』のいずれにも、初戦でケムラーと対峙したウルトラマンが、大武山の地中に埋まってしまう描写がある[要ページ番号 ] 。
一峰による漫画版では、尻尾が無い。大武山からトンネルを掘ってふもとの町に出現し、好物の毒ガスを摂取するために工場地帯を襲う。科学特捜隊によってマッド・バズーカを喉元に打ち込まれるが不発に終わり、現れたウルトラマンをも毒ガスと噛みつきで苦しめる。この毒ガスには、建造物を浮かせたりスペシウム光線を拡散させたりするという効果があることも、漫画版では追加されている。最後は2つの八つ裂き光輪を空中でぶつけ合わせて炸裂させるというウルトラマンの奇策で毒ガスを打ち払われ、スペシウム光線で不発弾を起爆させられて木端微塵に吹き飛んでいる。
書籍『ウルトラマン ベストブック』(竹書房、1993年)では、岩本博士の言葉として最終話に登場するゼットン の甲羅はケムラーのものを参考にしているとの推測を記述している。
『ウルトラファイト 』では、ウルトラマンによって無理な体勢に持ち上げられて急所の瘤 ( こぶ ) を破壊され、倒される。
地底怪獣 テレスドン
初代
第22話「地上破壊工作」に登場。
地下4万メートルの世界に生息し、地上への侵出を目論む地底人 たちの地上侵略用の尖兵。主な武器は、口から放射する強力な火炎[出典 184] [注釈 64] と毒を持つ手の爪。頭部以外の全身に渡って節状の皺が目立つ皮膚は、科学特捜隊 のジェットビートルのナパーム弾 を耐えきる硬さを持つ。
地底人たちがウルトラマンを洗脳するまでの間、科学特捜隊の注意を引きつけておくため、東京テレビセンター 付近の地中から出現し、夜間に赤坂 の都市部を破壊する。しかし、ウルトラマンとの戦いでは火炎を放射する暇を与えられないまま、投げ技の連続攻撃で地面に叩きつけられて絶命する。
第35話では、怪獣墓場 で漂っている姿が登場する。
再生テレスドン
第37話「小さな英雄」に登場。資料によってはテレスドン(再生) とも表記される[出典 189] [注釈 66] 。
ジェロニモン の力で復活する。外見に変化はない[263] [475] が、以前と異なり、昼間でも活動できる[266] [10] 。
同時に復活した再生ドラコ と小競り合いを演じるが、大岩山から響くジェロニモンの唸り声を聞いておとなしくなる。決着がつかないまま再生ドラコと共に科学特捜隊と戦い、科学特捜隊のムラマツ、フジ、アラシのスーパーガン3丁によるトリプルショットで倒される[注釈 67] 。
凶悪地底怪人 地底人
第22話「地上破壊工作」に登場。
氷河期 以前に発生した地殻変動 によって地底に潜って暮らしていたとされる種族(地底人 )であるため、目が完全に退化 しており、瞼 を閉じたような状態になっている。地上へ出る際は地上人と異なるこの特徴を隠すため、サングラス を着用している。リーダー格は地底人X と名乗る[8] [10] 。
科学特捜隊パリ 本部から派遣されたアンヌ・モーハイム隊員を誘拐し、彼女に化けて科学特捜隊へ潜入する。まもなく拉致したハヤタを仮眠マスクで催眠状態にし、ウルトラマンに変身させることで自分たちの下僕怪獣であるテレスドンと共に地上を破壊させ、地上人に取って代わろうとする。アンヌに化けた地底人以外にも、地下4万メートルにある基地では十数名の地底人が登場する。当初からハヤタがウルトラマンであることを知っており、ハヤタを洗脳 することやベーターカプセルのスイッチを押させることには成功するが、ベーターカプセルのフラッシュビームの眩しさに全員絶命する。
『ウルトラパワード』に登場する地底人「太陽の民」
『ウルトラマンパワード 』第4話「闇からの使者」に登場。
フード 付きローブ をまとった、人間の老人のような風貌の3体が登場する。眼は巨大で、白目がなく、真っ黒である。『ウルトラマン』の地底人と同様に、テレスドンを使役して都市を破壊させる。
ウルトラマンに酷似した「エルドラの神」像を崇拝しており、防衛組織W.I.N.R.(ウィナー) のケンイチ・カイ隊員を地底に誘い込んで語ったところによると、太古に地上を支配していたが、巨大な岩石が宇宙から落下して地上が破壊されるとエルドラの神の導きで地底に逃れ、「再び光が訪れる時を待て」と告げられた。太陽 が地上を照らすようになってすでに長いが、彼らにとって「光」とは太陽でなくエルドラの神がもたらすものであり、パワードの地球来訪をきっかけとして、パワードに変身できるカイに「光」を感知して捕らえる。だが、奪った変身カプセルをカイの挑発に乗って渡して変身されてしまい、テレスドンは地底から脱出したパワードに倒される。カイは幽閉時、話し合えば地上人類は移住を受け入れるはずだと問うが、地底人は「人類が地上を汚して腐らせた」と不信感をあらわにしており、夜明けとともにテレスドンがいったん退却した後、マイクロ波 通信で人類に降伏 を要求している。
W.I.N.R.本部に生還したカイは、くぼみに落ちて地底をさまよっていたとだけ説明し、地底人について報告せず物語は終わる。
『ウルトラゾーン』に登場する地底人
『ウルトラゾーン 』第14話・第15話「東京ジュラ紀」(前編、後編)に登場。
怪盗赤色からオーパーツ 「アカンバロの瞳」を守るために集められた4人の名探偵の1人、歩く百科事典探偵・西園寺ユウヤに化けて潜入する。常時サングラスをかけている。推理に集中する時は相棒役の腹話術 人形と対話する。依頼人で元怪獣特捜隊の隊員だった白石深月に正体を見破られ防衛軍に連行されるが、エレキングとともに暴れるテレスドンに「すべてを破壊しろ」と笑いながら命令する。
『ウルトラマンX』に登場する地底女
『ウルトラマンX 』第3話「夜を呼ぶ歌」に登場。
本編開始の2か月前に死亡したエステティシャンの間伏涼子になりすまし、「夜を取り戻す」ために、夜でも常に明るい(当人曰く「偽りの光に満ちている」)地上を破壊しようと暗躍する、謎の地底人類の女[154] 。絶叫[注釈 69] により、テレスドンを操る。これまでの地底人と同じく眼が完全に退化しており、サングラスで隠しているほか、光線銃[153] (謎の銃[154] )を武器とする。
経営するエステサロンに潜入した大地とアスナによって正体を暴かれそうになると、拳銃 で応戦して逃走する。再登場時はテレスドンを撃滅されて大地ら4人を襲撃するもワタルとハヤトに銃撃され、テレスドンのスパークドールズと着用していたサングラスを残し、姿を消す。
今回の事件現場では、「地底女が地底に人を引きずり込むという都市伝説 が存在する」や「地下工事現場で何かが封印されていたことを示す500年前の石碑が発見された」など、意味深な要素が存在しているが、最後までこれらとの関係性は不明だった[154] [注釈 70] 。
棲星怪獣 ジャミラ
第23話「故郷は地球」に登場。
元々は、宇宙開発競争 が頻発した時代に某国 が打ち上げた人間衛星 に乗る宇宙飛行士 「ジャミラ」[注釈 72] であり、正真正銘の地球人 であった[484] 。事故に遭って水や空気のない惑星[注釈 73] へ不時着し、救助を待つ間にその異常な気候風土に身体が適応して皮膚が粘土質 に変化した結果、ずっと欲していた水を不要として生きられる怪獣と化した[484] 。ミッションの失敗を国際批判されることを恐れて事故を隠蔽し、救助を出さず自分を見捨てた母国へ復讐するため、修理・改造を施し常人には視認不可能な高速回転を可能とした見えないロケット [439] (不可視の円盤 [484] )で地球へと帰還。国際平和会議の出席者たちを乗せた旅客機や船舶を乗機からの攻撃で次々と墜落させるが、科学特捜隊 にスペクトルα、β、γ光線で乗機の位置を見破られて撃墜され、その姿を現す[484] 。最大の武器は、口から吐く100万度の高熱火炎[出典 196] (サッチファイヤー [484] )と、インド象の5000倍の腕力[488] 。
前述の適応ゆえに火や熱には強いが、水が最大の弱点となっている[484] 。アラン隊員を介して「ジャミラが元は人間だった事実を公表せずにあくまでも1匹の怪獣 として倒せ」とパリ 本部からの命令を受けた科特隊による人工降雨弾攻撃には苦しみながらも耐えぬいた。しかし、ウルトラマンのウルトラ水流には耐えられず、這いつくばって国際平和会議会場の万国旗 を潰し、絶命する[484] 。
その後、国際平和会議会場の傍らには生前の功績を称えた後述の墓碑が建てられる[484] が、それを見たイデ隊員は「犠牲者(ジャミラ)に対する人間のエゴ にすぎない」と唾棄し、最後にジャミラの鳴き声で本話は締められた[注釈 74] 。
スーツアクター:荒垣輝雄 [出典 197]
名はアルジェリア の独立運動家であるジャミラ・ブーパシャ から取られており[491] 、彼女を扱ったノンフィクション『ジャミラよ朝は近い』[注釈 75] をヒントにしたという。また、劇中でジャミラの正体を最初から知っていたのがアラン隊員のみである。ジャミラの墓碑銘がフランス語で綴られている[注釈 76] など、前述のヒントによって劇中での一連の件にはフランスが深く関与していたことが示唆されている。
ジャミラの断末魔の悲鳴は、人間の赤ん坊の泣き声を加工したもの[491] 。
番組終盤に一瞬写る墓碑銘の記載によれば、ジャミラの生没年は1960年 - 1993年 とされている。
本話で監督を務めた実相寺昭雄 は、後年に監督を担当した映画『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン 』にも組み込み、劇場公開されている。予告でのクレジットは「せい星怪獣 ジャミラ」。
デザイン担当は成田亨 。頭部と同等の高さに配置された肩、変形させた人体のシルエットを崩したプロポーションや、干からびたイメージで構成された全身など、人が中身に入った着ぐるみにおける制約への挑戦を意図していたとされる[出典 198] 。脚本では、頭部以外が鱗に覆われ、関節から炎が噴き出しているという描写であった[486] [133] 。特徴的な外見は、こぞって放送当時の子供たちが衣服の丸首の部分を頭に引っかけて真似されることがあった[487] [494] [注釈 77] 。
造型は高山良策 が担当した[491] 。第9話「電光石火作戦」に敏男役で出演していた山村哲夫 は、フォームラバーの一枚成形であったと証言している[491] 。
準備稿ではウルトラマンとの戦闘中でもつれ合い、海中に落ちるという展開であった[491] 。
悲劇的なシナリオで知られる怪獣である反面、かつてジャミラを見捨てた某国とは無関係な人々の旅客機を墜落させる、民家を焼き払う、国際平和会議会場を破壊するなど、無差別の殺戮や破壊活動を行ったことは事実であり、その点からジャミラを一方的に被害者として扱うことには否定的な見解が語られることもある[注釈 78] 。劇中でも、ジャミラの理不尽な破壊活動に憤ったイデの叫びに、ジャミラが一瞬我に返ったかのように破壊を止めて立ち止まるシーンが入っており、復讐によって「被害者」が「加害者」に転じる不条理をも描いている。
劇中でジャミラの目から光が消えるシーンは断線による想定外のアクシデントだったが、特技監督の高野宏一 は「この方がジャミラの悲しみをより表現できる」と瞬時に判断し、撮影を続行した。結果的に、この演出は大成功となる[498] 。また、ウルトラマンのスーツアクターを担当した古谷敏 によれば、撮影はリハーサルなしのぶっつけ本番だったうえ、ジャミラの絶命シーンは荒垣が鬼気迫るほどの熱演を見せてくれたことから尊敬の言葉しか見つからず、後年に見返しても涙が出てきてしまうという[499] 。
資料での記述
『21世紀ウルトラマン宣言』では、ジャミラの身体が変貌した理由についての仮説が詳述されている。顔と肩と首が一体化したのは、肩に作った脂肪の瘤 ( こぶ ) でラクダ のように水分と脂肪を蓄える[注釈 79] ためではないかとされ、眼球の窪みは日差しや砂漠の砂から目を護るためではないかとされている[500] 。
『ウルトラマンメビウス 』における資料の一部では、CREW GUYSの保有するアーカイブドキュメント「ドキュメントSSSP」からジャミラに関する記録が大幅に削除されていることが示唆されている[501] 。また、朱川湊人 の小説版『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント 』では、ジャミラの死後にアラン(同作でのフルネームは「アラン・ビロッツ」)が科特隊を除隊してジャーナリスト となり、一連の事件の告発書籍『故郷は地球』を出版したものの、某国やフランス当局から起訴や冤罪などの妨害を受けて絶版に追い込まれたことが語られている[502] 。
深海怪獣 グビラ
第24話「海底科学基地」に登場。
海棲哺乳類 に似たフォルムを有する、海底に棲む怪獣で、鼻先にある鋭い角 はドリル のように高速回転して硬い岩盤にも穴を開ける。設定では光波バリヤーを張る能力を持つ[420] 。
水深200メートルに建設された海底センターのパイプライン とドック にドリルで大きな損傷を与え、同センターの救助に出動した科学特捜隊の前に現れて特殊潜航艇S25号を襲おうとするが、ウルトラマンの出現に方向転換して岩壁を掘り進み、地上に現れる。ドリル攻撃や背中の孔から出す強烈な潮吹き [注釈 80] やフライングボディアタック[3] [504] でウルトラマンを苦しめ、八つ裂き光輪 も高速回転させた角で受け止めて弾き返すが、最後はウルトラマンにチョップで角を折られて力尽き、スペシウム光線を受けて爆散する。
第35話の怪獣供養では遺影として写真が飾られている。
『ウルトラマンサーガ』に登場するグビラ
映画『ウルトラマンサーガ 』に登場。
バット星人 によって、怪獣墓場から捕獲されて連れて来られた個体[506] 。鼻先の回転ドリルを武器とする。1頭目はバット星人に操られて街で暴れ、タイガ・ノゾムとタケルに襲いかかったところに現れたウルトラマンコスモス と戦い、フルムーンレクトでおとなしくなる。その後、2頭目がゴメス(S) と共にバット星人に操られて出現し、コスモスや身長が約5メートルのウルトラマンゼロ と戦う。1頭目と同様、コスモスに鎮められるが、それを良しとしないバット星人に粉砕される。
『ウルトラマンX』に登場するグビラ
『ウルトラマンX 』第16話「激撮!Xio密着24時」に登場。
ダークサンダーエナジーによって凶暴化した状態で生鮮市場に出現した。Xioでの分類ではタイプF。ドリル状の角を振り回して暴れ回るも、ウルトラマンエクシードXの前には為す術もなく、生鮮市場の屋根に横倒しで乗せられた後、エクシードエクスラッシュによってダークサンダーエナジーを除去され、ザナディウム光線によってスパークドールズに縮小された。なお、その戦闘の一部始終は、Xioの密着取材番組によってテレビ放送された。
スーツアクター:新井宏幸
第9話の初期案では、「グビラ」と「ラグビー 」をかけて子供のグビラがラグビーボール代わりにされるという展開が予定されていたが、蹴り飛ばすのは可哀想だという意見が出てこの展開はなくなり、キャラクターもサメクジラ(ジョリー) に変更された。
『ウルトラマンオーブ』に登場するグビラ
『ウルトラマンオーブ 』第8話「都会の半魚人」、第24話「逆襲の超大魔王獣」に登場。
餌を求めて日本沿岸に出現し、近海の魚を食い尽くして地底から海産物倉庫を狙って東京に上陸する。その際に遭遇したラゴン の母子を餌と認識して襲い、子供のラゴン(ラゴンJr.)を丸呑みにするが、ハリケーンスラッシュ形態で現れたウルトラマンオーブの連続パンチを受け、汐ごとラゴンJr.を吐き出す。その後、ドリルや怪力でオーブを追い詰めるもオーブスラッガーランスで押し倒され、最後はスペシウムゼペリオン形態に変身したオーブのシャットダウンプロテクトで海へ運ばれていく。
第24話ではラゴンの母子を乗せて日本近海から避難していく様子が、SSPによってインターネットで報道されている。
スーツアクター:新井宏幸 [514]
脚本ではオーブがグビラを倒すという展開であったが、監督の市野龍一 はラゴンを生かすならば餌を求めているだけのグビラも生かさなければ理屈に合わないと考え、グビラを海へ帰す展開とした。
『ウルトラマンジード』に登場するグビラ
『ウルトラマンジード 』第21話「ペガ、家出する」に登場。
ペガッサ星人ペガ が朝倉リクと喧嘩して彼のもとから飛び出すも途方に暮れていたところ、突如深海から街中へ出現する。それに先行し、火浦海岸や街中では人々が原因不明の身体の痺れを訴える事件が起こっていたが、それはリトルスター発症の影響でグビラの背中から噴き出す光を帯びた汐ショッキングブロウ [518] [519] に麻痺効果が加わるようになったためだった。そこへリトルスターを奪取すべくペダニウムゼットンと化した伏井出ケイが現れ、グビラを痛めつける。グビラが本来は深海に生息していることを知ったリクはウルトラマンジード プリミティブに変身し、ペダニウムゼットンに立ち向かうが、ロイヤルメガマスターすら圧倒するその強さに苦戦を強いられる。グビラは汐でペダニウムゼットンを痺れさせ、ジードの勝機を作る。まもなく、ジードの勝利を見届けたグビラの身体からリトルスターが離脱し、ゾフィーカプセルが起動する。その後、グビラはジードによって深海へ帰されたことがラジオで報じられている。
スーツアクター:梶川賢司
第21話の脚本を担当した森江美咲は、このグビラはリトルスターの影響で仲間に迷惑をかけないよう地上に上がってきたと想定しており、当初は家出したペガと寂しさを共感するという案も存在した[522] 。
『ウルトラマンR/B』に登場するグビラ
『ウルトラマンR/B 』第13話「秘密はイヤです!」、第14話「お前は誰だ」に登場。
愛染マコトに怪獣クリスタルから召喚され、ロッソやブルと交戦してブルのアクアジェットブラストを口から飲み込むと鼻から吐き出して虹を作り出したほか、ロッソが投げてきた火球をドリルで受け止め、高速回転で空中に放った火球を花火 のように爆発させるなどのコミカルな行動が目立った。また、虹を見てはしゃぐ、花火を見て拍手をするなどの仕草も見られたが、ロッソと直接戦おうとした途端に愛染のAZジャイロに不調が起こったことで全身から稲妻を放ち、鼻から蒸気機関車のように黒煙を吐きながら縮小する。自動車サイズまで縮んだ後もロッソの右足をドリルで攻撃し、ブルには可愛らしい踊りを見せていたが、時間切れで煙とともに消滅して怪獣クリスタルに戻った。
スーツアクター:横尾和則 [524]
元々は第14話のみの登場予定であったが、第13話監督の伊藤良一 が総集編 である同話の後半がドラマパート中心になってしまうことからグビラの先行登場を要望し、第14話の制作時に第13話分のカットも追加で撮影している[525] [526] 。
第14話の脚本を担当した森江美咲は、前作『ジード』第21話も執筆しており、今回もグビラを倒さない展開で良かったと述べている[524] 。脚本では小さくなるのみであったが、監督の市野龍一 によって、虹 や花火などの可愛らしい描写が加えられた[524] 。また、踊る仕草はスーツアクターの横尾のアドリブ である[524] 。
古代地底獣 オカグビラ
『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA 』第4話「笑顔のために」に登場[528] [527] 。
地底環境で適応するように進化したと推測されるグビラの同族種。地底を頭部のドリルで進み、敵の背後に出現して、ドリルで不意打ちするドリルアタック戦法 を得意とする[出典 205] 。
GUTS-SELECTが超古代遺跡から発掘した出土品の影響で覚醒し、イスタシティの地中から出現する[527] 。出土品を奪ったイグニスを追いかけ、駆けつけたウルトラマントリガーと戦闘になるが、最期はヒジリアキトが出土品を手に囮となった隙にパワータイプへチェンジしたトリガーに投げ飛ばされた末に、デラシウムクローインパクトを受けて爆死する[529] 。
スーツアクター:新井宏幸
本作品ではスーツの色を変更して「亜種」のようなものを設定し、背景や生態を変えた新しい怪獣として登場させることとなったため、全体の色を変えている[530] 。
その他の作品に登場するグビラ
冷凍怪獣 ギガス
第25話「怪彗星ツイフォン」に登場。
新彗星ツイフォンが地球に急接近した際、日本アルプス から現れた、巨大な雪男 のような怪獣。上半身は白く、下半身は茶色で顔面は真っ黒。寒さにとても強く、設定上ではマイナス50℃ の強力な冷凍光線を吐くことができるが[出典 209] 劇中では使用されず、代わりに地面の雪をかけて相手の目をくらます。短気で、自身の縄張りへの侵入者を攻撃するほか、飛来したドラコに苦戦気味のところへ乱入してきたレッドキングに恐怖し、一時的にレッドキングと共闘してドラコと戦うが、レッドキングに翼をもぎ取られて弱体化したドラコにすら苦戦する。業を煮やしたレッドキングと2匹がかりでドラコを殺害した後、レッドキングと再戦するものの一方的に痛めつけられ、まったく敵わず逃亡する。最後は、科学特捜隊のアラシ隊員とイデ隊員が搭乗するジェットビートルから放たれたナパーム弾と強力乾燥ミサイルにより、粉砕される。
『ウルトラマンボーイのウルころ』に登場するギガス
『ウルトラマンボーイのウルころ 』第152話「熱血指導だ! エイティ先生の巻」、第153話「これがウルトラスピリッツだ! の巻」に登場。
ウルトラマン80 の生徒ミノルとして登場。先生である80にスポーツ指導され、番長のサタンビゾー と戦う。
『ウルトラマンZ』に登場するギガス
『ウルトラマンZ 』第3話「生中継!怪獣輸送大作戦」に登場。
伊豆原高原の観測所近傍に出現し、セブンガーと交戦[534] [95] 。怪力でセブンガーと互角に戦うも、ハルキの提案で実装された硬芯鉄拳弾を腹部に受けて爆死するが、観測所に激突したことで破壊してしまう[出典 211] 。
スーツアクター:高橋舜[534]
岩船山 でのロケ が決まっていたことから、以前から構想していた『ウルトラファイト 』のようなものを撮影し、それが後に『セブンガーファイト 』に繋がっていったという[97] 。
スーツはアトラクション用のものを使用しており、スーツを管理しているライブチームが化粧をしたが、ウルトラファイトのようなもののため、土を塗るなど汚している[97] 。
『ウルトラマンブレーザー』に登場するギガス
『ウルトラマンブレーザー 』第22話「ソンポヒーロー」に登場。
日本アルプス山中にてレッドキング と激闘を繰り広げていた冷凍怪獣。短気な性格で、主な武器は怪力による攻撃に加え、口からは強力な冷凍光線 を吐く[535] [537] 。
レッドキングに叩きのめされて力ずくで子分にされると、彼の言いなりで松本市庄米地区に出現して暴れ回る[537] 。出撃したSKaRDのアースガロンに追い込まれるものの、大地を割って出現したレッドキングとともにアースガロンを逆に追い込んでいく。駆けつけたブレーザーにも冷凍ガスを浴びせて凍りつかせるが、ファードランアーマーによって氷を溶かされると、最後はブレーザーとアースガロンの同時攻撃によってレッドキングとともに倒される。
その他の作品に登場するギガス
映画
漫画
『かがやけ ウルトラの星』では、怪獣軍団の一員として登場。バルタン星人 に率いられて北海道 に出現する。
『ウルトラ忍法帖 』では、悪の組織「朧党」の冷凍忍獣として何度も登場する。最終的には始末しようとした墨海上人の優しさに改心し、朧党を辞める。
その他
『ウルトラセブン 』の未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、冒頭でセブンを襲うシナリオが予定されていた。
『ウルトラゾーン』第22話のアイキャッチでは、ドラコに乗って『鳥人間コンテスト 』のような大会に出場する様子が描かれている。
2009年によみうりランドで行われた『ウルトラマンメビウススペシャルショー』では、ペガッサ星人 に操られてウルトラマンゼロ と戦う。
彗星怪獣 ドラコ
初代
第25話「怪彗星ツイフォン」に登場。
新彗星 ツイフォンが地球の近くを通過した際、地球へ飛来した宇宙怪獣。1本の短い角とビニールよりも薄く丈夫な半透明の巨大な翼を持ち、体表は黒いタイル のような皮膚で覆われている。両手の鋭い鎌を武器としており、素早い動きで飛翔して敵を翻弄する戦法を得意とする。飛行速度はマッハ2[出典 216] 。
日本アルプス の山中でギガス や途中から介入したレッドキング と三つ巴の戦いとなる。ギガスとの戦闘では互角以上に戦ったのに対し、レッドキングとの戦闘では一度目は空を飛んで攻撃を回避するが、二度目は足を捕まれて地上へ引きずり降ろされたうえ、翼をむしり取られて飛べなくなったことで弱体化する。その後はギガスとレッドキングによって逆エビ固めのように尻尾を持ち上げられて徹底的に痛めつけられる[注釈 81] 。
スーツアクター:池田文男[出典 218]
脚本での名前は「レッドドラコ」[214] [545] 。
第25話に登場した怪獣の中では唯一、新規に着ぐるみが制作された[545] [注釈 82] 。
デザインは成田亨 によるもので、オニヤンマ をモチーフとしている[23] 。当初はバッタ 型の怪獣としてデザインされたが[10] 、NGとなった。羽や足首の鉤爪 にその名残がある。
一般に流布している初代ドラコのスチル写真は[出典 219] 、着ぐるみ 完成後まもなく東京美術センターでマーチャンダイジング用として撮影されたもので、番組に登場したものとは一部が異なっている。こちらは左手が鎌状で、右手が円盤形に巻き取られた鞭状になっており[208] [214] 、鎖鎌 を模している。その後、撮影前に右手も鎌状に改造された。資料によっては、腕の説明を改修前の形状で行っている[208] 。
造形物は着ぐるみのほか、60センチメートル大の飛行用ミニチュアが制作された[214] 。背中の羽根は、飛び魚のヒレを参考にして作られている。粘土原型の頭部に合わせ、体中にハケ跡がモールドされた。
楳図かずお の漫画版『ウルトラマン』には着ぐるみ作成時の両手で登場し、鞭状の左手を伸ばして水素爆弾 を掴み取る描写がある。ウルトラマンの策略でギガスとの戦いになり、最後は冷凍光線を浴びて凍死する。
帯番組『ウルトラ怪獣大百科 』のナレーションでは、ドラコの一族は鎌状の右手と鞭状の左手を持つ形態であり、日本へ飛来した個体はイレギュラーな個体である旨が語られている。
『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』では、飛行しての体当たりが「コメット超力」と名づけられている。
再生ドラコ
第37話「小さな英雄」に登場。資料によってはドラコ(再生) とも表記される[出典 222] [注釈 83] 。
ジェロニモン の力で復活した個体。体色が濃くなり、頭部の角が新たに4本増え、両手の鎌が外されて5本指となり、背中の羽が無くなるなど[258] 、外見が多少変化している。闘争本能は健在で、同時に復活した再生テレスドン と小競り合いになるが、大岩山から響くジェロニモンの唸り声を聞いておとなしくなった後、再生テレスドンと別れて科学特捜隊 と戦う。再生テレスドンが倒された後、ウルトラマンの出現を当てにして助けを求めるばかりで戦おうとしないイデを襲った際、彼の身代わりになったピグモン を叩き潰して殺害する。それを見て激昂したハヤタから一喝されて正気に戻ったイデにより、新兵器「スパーク8」の攻撃を受けて体を削り取られるように粉砕される。
スーツアクター:松島映一[出典 223]
着ぐるみは第25話のドラコの改造で、頭の4本の角は『快獣ブースカ 』のイモラのものが鈴木邦夫 によって取りつけられた[477] 。デザイナーの成田亨は、デザイン画を起こさずに口頭で指示したという[548] 。
脚本段階では、ドラコではなくレッドキングの登場が予定されていた[477] 。
二子玉川園にて1973年に行われた「怪獣供養」では、このスーツのドラコがイカルス星人 と共に進行役を務める写真が存在している。
古代怪獣 ゴモラ
第26話「怪獣殿下(前篇)」、第27話「怪獣殿下(後篇)」に登場。
南太平洋のジョンスン島(架空の島)に生息していた、1億5千万年前の古代生物ゴモラザウルスの生き残りとして発見される。長い眠りで力が弱まっており、阪神大学(架空の大学)の中谷教授による指揮のもと、日本万国博覧会 に生体展示するため、UNG麻酔弾 で生け捕りにされる[注釈 84] 。
協力要請を受けた科学特捜隊のビートル3機による空輸中に麻酔の効力が切れて覚醒し、暴れだして上空2千メートルから六甲山 に落下したショックで、本来の強い生命力と闘争本能が蘇る。地中を移動して千里丘陵 [出典 227] へ出現し、ウルトラマンとの戦いでは強力な尻尾「メガトンテール」[注釈 85] で叩きのめすと、スペシウム光線を発射される直前に地下へ逃亡した。
その後、大阪市 内に住みついたところを科学特捜隊によってマルス133とスパイダーショットで攻撃され、逃亡する。攻撃で切断された尻尾は本体とは別に活動する[184] [212] 。本体はまもなく大阪城 前広場に出現して天守閣 を粉砕し、ウルトラマンと再戦するが、尻尾を失っていたために初戦のような強さは発揮できず、科学特捜隊と自衛隊伊丹基地の火器部隊に援護されたウルトラマンによって頭部左側の角を折られ、スペシウム光線でとどめを刺された。
「孤島での人畜無害な生息中にあったところを、人間の都合で連れ出されて倒された」という悲惨な境遇は科学特捜隊に同情され、亡骸を剥製にして万博会場に飾るとの提案がなされている。
第35話では、怪獣供養の際に遺影 として写真が飾られている。
スーツアクター:鈴木邦夫 [8]
着ぐるみ 製作は高山良策 [562] 。頭の角は黒田長政 の大水牛脇立兜をイメージして作られている[出典 228] 。空輸・落下用のミニチュアも製作されている[8] 。口の開閉は電動とラジコン 。ラジコンの受信機は尻尾の付け根に付いていた[562] 。後にザラガス へ改造された[139] 。着ぐるみの頭部は2013年時点で現存しており、劇中で折られた頭の角を接着してイベントなどで展示されたが、鼻先の角は紛失していた[565] 。
ウルトラマンのスーツアクターを務めていた古谷敏 にも、高く評価されている[566] 。古谷は対峙した際にはマスクの下で「カッコいい怪獣だな、これぞ怪獣って感じだぞ」と呟いたうえ、どのように攻撃していけば弱らせることができるのかについて悩んだという[566] 。ただ、実際に戦ってみると爪が本当に硬くて鋭く非常に危険だったため、肩をつかまれた瞬間にはあまりの痛さに叫んだほか、撮影後には成田に「痛すぎますよ、ゴモラの爪」と文句を言ったという[566] 。
中谷教授がアラシ隊員に見せた図鑑のゴモラザウルスの想像図は、デザイン画の流用である。
「大阪城を粉砕する前にウルトラマンと対峙する」という、作中描写とは異なる光景を撮影したスチールが数枚現存しており、後年の円谷プロはもとより各社のウェブメディアでも普通に用いられている[出典 229] 。
準備稿では、ハヤタが入院した病院の付近でウルトラマンと対決するという展開であった[565] 。
第37話ではジェロニモン によってレッドキング と共に復活させられるとの再登場が予定されていたが、撮影時にはすでにゴモラのスーツはザラガスへ改造されていたため、テレスドン に変更された。『小説 ウルトラマン』では初期案通り、ジェロニモンによって復活させられてレッドキングと共に登場している。
金城哲夫 の『小説 ウルトラマン 』では、ゴモラは尻尾を切断されてまもなく大阪城を破壊しようと前進するが、ウルトラマンに阻止され、ゴモラは大阪城を目前にして倒された。
テレビマガジン の『ウルトラマンネクサス 』CDエピソードでは、ダークメフィストの部下として登場した。
三面怪人 ダダ
第28話「人間標本5・6」に登場。
3種類の顔を持ち、それぞれを使い分けることが可能。物体をすり抜ける移動能力、人間への憑依や透明化、瞬間移動や奇妙な発光現象によって人間を硬直させるなどのさまざまな超能力を持つ[580] 。ただし、特殊重金属で造られた壁は通り抜けられない。常に心臓の鼓動のような不気味な音を発している。
劇中ではダダの1人271号 が地球へ侵入し、母星にいる上司からの使命を帯びてダダ時間222以内に一定以上の生体反応とIQの数値を持つ地球人の人間標本を6体採取するべく暗躍する。奥多摩 の日向峠山頂にある宇宙線研究所を占拠し、全所員[注釈 87] のうち4人をミクロ化器で標本化した後、研究所に近い日向峠で路線バスの転落事故を引き起こし、失神した乗客の中から2人を標本化しようとテストを続けていた[注釈 88] 。研究所の動力室には小型のエレクトロニクス動力源やダダ星との転送システムを運び込んでおり、外部との一切の連絡を遮断する環境や、母星との交信・分子レベルに分解して再構成した物質の転送を可能にする環境を作り出している。
宇宙線研究所が271号に占拠されてから1週間後、イデが収容された病院へ助けを求めてきた所員の通報で事態が発覚するが、271号は研究データを取りに訪れた中央宇宙原子力研究所の秋川叶子技官が適性に合っていたことから、彼女を5番目の標本にしようと目論むと、3つの顔(赤目のA、青目のB、黄目のC[208] )でダダが多数存在するかのように見せかけながら、超能力によってムラマツたちを追い詰めていく。しかし、ムラマツからの連絡で事態を知ったハヤタがウルトラマンに変身して宇宙線研究所に向かったため、271号はムラマツたちの追跡を後回しにしてウルトラマンの遊撃に向かうが、まったく歯が立たないうえにスペシウム光線で顔面に酷い火傷を負わされ、一時撤退する。
その後、271号は宇宙線研究所の屋上でムラマツたちにミクロ化器を突きつけて追い詰めるが、足を滑らせて屋上から落下した彼らはウルトラマンに救助される。苦しまぎれにウルトラマンをミクロ化器で人間大まで縮小するが、たやすく元の大きさへ戻られたうえ、顔面へのストレートキックでダメージを負う。最後は、透明化して逃亡を図ったところをウルトラマンにウルトラ眼光で暴かれ、再びスペシウム光線を受けて煙を上げながら墜落死した。
前述の通り多種多様な超能力を持っているが、戦闘力はかなり低く、肉弾戦ではウルトラマンはおろか地球人のムラマツにさえ呆気なく退けられている。
劇中では、271号のボスである別個体のダダ[注釈 89] が通信装置のスクリーンを通じて登場する。271号はウルトラマンやムラマツたちの前では「ダ・ダ…」という声しか発しないが、この上司との会話では日本語を用いており、「ダダ時間」なる概念の存在が語られる[注釈 90] 。主にこの上司は271号への指示や援助を行っており、代替のミクロ化器を転送したりウルトラマンの迎撃命令を出したりするが、部下の扱いはかなり荒く、ウルトラマンに敗れて一時撤退した271号に「だめだ、ウルトラマンは強い」と泣きつかれてもまったく意に介さず、人間標本の採集と転送を急ぐように命じていた。
スーツアクター:鈴木邦夫 [出典 235]
声:鈴木泰明 [注釈 91]
台本の表紙では、準備稿・決定稿ともに「ダダA、B、C登場」となっていたが[581] 、本放送当日の新聞ラテ欄には「三面怪人ダダ登場」と記載されている。
デザインは成田亨 によるもので、全身の幾何学模様は色彩と平面の幾何学模様の操作により、オプ・アート のように見る角度によって顔が3種類に認識できるという錯視 の原理を応用したトロンプ・ルイユ のような効果を狙ったコンセプトであったが、造形的に実現が難しいことから3種類の顔が1つの頭に存在するという形状となった[出典 236] 。造型では、当初は3つの顔が回転して現れるギミックや観音開き 状に顔が隠れるギミックなどが考えられていたが、最終的には3つのうち2つに黒い蓋で覆って隠すという形になった[出典 237] [注釈 92] 。共通して黒い髪の毛のような部分を持ち、前面の顔の部分を交換することで表現している[583] 。抽象図形のボディラインにプリミティブアートの顔となっている[133] 。全身の幾何学模様もオプアートから引用されている[494] 。胸にアンコ(詰め物)を入れて量感を出しているほか、体表の模様はスプレットサテン[注釈 93] で描かれている。
ウルトラマンのスーツアクターを務めた古谷敏 によれば、マスクは当時の成田に弟子として付き従っていた女性をモデルに彼女の髪型や口元をイメージして作られたそうである[590] 。また、この女性は山や川を作成する際の泥仕事なども真面目に務めていたうえ、古谷にも優しく接してくれたという[590] 。
第33話のシナリオではメフィラス星人 の部下として登場が予定されていたが、ケムール人(2代目) に変更された。楳図かずお の漫画版『ウルトラマン』や漫画『ウルトラマン超闘士激伝 』では、この名残でバルタン星人 、ザラブ星人 、ケムール人と共にメフィラス星人の部下として登場する。金城哲夫 によるノベライズ『怪獣絵物語ウルトラマン 』においても、バルタン星人たちやメフィラス星人と共にウルトラマンの対策会議に参加している姿が、挿絵で確認できる。
『ウルトラファイト 』第30話「ダダ消えたり出たり」では、ダダの姿を消す能力は「ダダ忍法」と呼称される。『ウルトラマン』本編と違い、大学の研究所を襲ったことになっている。
着ぐるみは、1973年 に二子玉川園 で行われた「怪獣供養」にて、モングラー やギラドラス などと共に焼却処分された。
黄金怪獣 ゴルドン
第29話「地底への挑戦」に登場。
日本一の金 埋蔵量を誇る大田山金鉱の地下から2体の同族が現れる。金の成分によって光り輝く黄金色の皮膚で覆われている全身に長くて太い首と先端が二又に分岐した長い尾を持ち、四足歩行する。金鉱石が常食で、1日に10兆円もの金を食べたこともあるという。地上より地底の方が動きが俊敏で、科学特捜隊の地底戦車 ベルシダーの3倍の速度で地底を進む[3] [注釈 94] 。1体目はベルシダーの光線銃を受けて地上に出たところを科特隊のコロナ弾とスーパーガンで倒され、2体目はベルシダーの地底魚雷を受けて地上に出たところをウルトラマンと戦い、体にのしかかったり、尾でウルトラマンの首を絞め上げたりするなどして苦しめるが、逆に尾で自分の首を絞められてウルトラスウィングで投げ飛ばされ、最後はスペシウム光線で倒される。
後日、死体から採集された150トン(15トン[594] )の純金は、金鉱の麓にある、破壊された室生町の復興資金として進呈される。
スーツアクター:扇幸二[503] [8]
デザインは成田亨が担当し、イモムシ をイメージしている[8] [18] 。
着ぐるみは上半身と下半身で分割されており、背中や腹部にファスナーはない。造形はエキスプロ[8] 。ラテックスにおが屑を混ぜたものを塗ることで体のイガイガを表現している。
名前の由来は金を意味する英語「ゴールド」から[354] 。
金城哲夫 の『小説 ウルトラマン 』では、2体目の尻尾に絡みつかれているベルシダーを救出するためにウルトラマンが地底深く潜って2体目と対峙し、地底の闇の中で両者の壮烈な対決によって落盤が生じる中、スペシウム光線で粉々に吹き飛ぶ。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの左角を構成する怪獣の1体となっている[111] 。
柳田理科雄 は著書『空想科学読本2 』で、「地底怪獣として最も相応しい形態をした怪獣」としてゴルドンを挙げている[597] 。この考察で選択肢に挙げられた怪獣は大伴昌司 著『怪獣図解入門』における分類に基づいたものであるが、山本弘 は批判書『こんなにヘンだぞ! 空想科学読本』にて「審査が消去法 であるため順番によって結果はどうとでもなる」「そもそもモグラ が巨大化しただけのモングラー を選択肢に入れていない」と、柳田の記述を批判している(『怪獣図解入門』では、モングラーは「変身怪獣」に分類されている)[要ページ番号 ] 。なお、その後の版で柳田は山本の指摘を全面的に正しいと受け入れつつも「ただモグラが巨大化しただけの怪獣が優勝という結果では面白くない」としており、モングラーを選択肢に入れていない[要ページ番号 ] 。
伝説怪獣 ウー
第30話「まぼろしの雪山」に登場。
全身が白く長い毛で覆われた雪男 のような怪獣。飯田山の麓の村に住む、孤児のゆき(雪ん子)が村人から迫害を受け、助けを呼ぶと、彼女を救うべく現れる。ゆきの危機を救うためにのみ現れるので、行き倒れになったゆきの母親の魂の化身ではないかとされている。また、当地では伝承で知られる存在であった模様である。
必ず吹雪 と共に現れるうえ、怪獣出現の事実が観光客を遠ざけたことから、スキー場 による観光収入で経済を成り立たせている当地にとっては死活問題であり、ついに科学特捜隊 の攻撃を受けることとなる。
村の子供たちが掘った落とし穴をそのままにしていたため、酔った猟師が落ちて凍死した事故がゆきの仕業と決めつけられてしまい、村人に追われたのに激怒してスキー場のリフトやロッジを破壊し、ウルトラマンと戦う。身体にのしかかり首を絞め上げて苦しめるが、ウルトラマンがスペシウム光線の構えに入ろうとした直前にゆきが力尽きたため、彼女のウーを呼ぶ声と共に飯田山から姿を消す。
スーツアクター:鈴木邦夫 [出典 247]
デザインは成田亨 で、仙人 をイメージしている[605] [609] 。当初は顔が小さいデザインであったが、仙人そのままのイメージとなってしまうため、平面的な顔に変更された[609] 。雪原のセットも白いため、全身が白いだけでなく顔の色を変えている[609] 。
着ぐるみ造形はエキスプロによる[605] [608] 。毛は石膏の補強に使われるマニラアサ を用いており、ロープなどを扱っていた東宝撮影所前の自転車店で用意された[608] 。
ネーミングの由来は、沖縄方言で糸芭蕉の繊維を指す「ヲゥー(発音上の表記)」[605] 、もしくは『ウルトラマン』の製作前に企画された『WOO』という作品からと記述されている[610] 。
作中で扱われている「差別と迫害」というテーマは、沖縄出身の金城哲夫 から見た沖縄と本土との関係が指摘されている[611] 。また、ウルトラマンのスーツアクターを務めた古谷敏 によれば、第20話「恐怖のルート87」のヒドラ と本話のウーは、彼から金城への「人間の身勝手さで暴れてしまった怪獣、人間や地球に危害を加えるつもりのない怪獣は倒さずに、元いる場所に帰してあげましょうよ」との願いが聞き入れられて作られたという[612] 。
本編班が着ぐるみをロケ先のスキー場に運んで人を入れて撮影した写真が存在する。
書籍『ウルトラマン白書』では、風速 2,000メートルの突風を吹く能力と大雪を降らせる能力を持つとしている[540] 。
書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、シリーズ初の妖怪型怪獣と分析している[604] 。
吸血植物 ケロニア
第31話「来たのは誰だ」に登場。
20年前に南米アマゾン奥地でゴトウ・ジロウ博士によって発見された吸血植物。正体は、短期間で高度な科学力と知能を身に付けて独自の文明を持つまでに異常進化して怪獣化した緑色の人型生命体で[22] 、同族を増やして人類に代わる知的生命の地位を得ることで地球を支配しようと企む。科学特捜隊 日本支部へボリビア (南アメリカ[22] [212] )支部のゴトウ隊員(演:桐野洋雄 )に化けて潜入し、高良市に幼年期の仲間を繁殖させんと暗躍する。体内で電気を起こすことができ、それを利用した通信機を開発している。最大の武器である両目から放つ破壊光線[4] [3] [注釈 96] は、等身大時では人間を気絶させる程度だが、巨大化状態では戦車 を破壊するまでに威力が向上する。精神感応で火を消すこともできるほか、その直後に薬品を注射して栄養補給する。また、戦車の砲弾をも跳ね返す硬い皮膚を持つ。
言動の怪しさから科特隊に目を付けられ、二宮博士に真相を見破られて正体を現すと、自ら製作したエアシップコンビナート(飛行メカの大群)を日本に呼び寄せて総攻撃を開始し、自らも巨大化してウルトラマンと戦う。スペシウム光線をものともしなかったが、最後はウルトラアタック光線とウルトラ念力で粉砕される。飛来したエアシップコンビナートも、科学特捜隊とウルトラマンの活躍によって全滅させられる。
幼年期のケロニアは焼却処分されるが、劇中のアラシの話によると、細かく砕くとよく燃えるという特性から、一部は住民たちが焚きつけ(燃料)として持ち帰ったという。
スーツアクター:扇幸二[614] [8] 、池田文男(ノンクレジット)[617] 、桐野洋雄(人間大)
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した[8] [18] 。成田は葉の集合体として左右非対称に描いている[18] 。等身大時のケロニアは頭部のみ、着ぐるみとは別に高山良策が製作したもの[8] 。等身大時に着ていた背広は、ゴトウが着ていたものをそのまま使用している。そのほかに爆発用人形も制作された[8] 。全身の葉っぱは1枚ずつ原型起こしによって作られた。
本物のゴトウ隊員の生死は劇中では不明だが、脚本では幼少期に熱病で亡くなったと記述している。
ケロニアが巨大化した際に発する台詞は、桐野洋雄がゴトウ役に引き続いて声を担当している[621] 。
『ウルトラファイト』に登場するケロニヤ
特撮テレビドラマ『ウルトラファイト 』の新撮に度々登場。劇中ではケロニヤ と呼ばれる[注釈 97] 。「イカルスの凱歌」「墓場からの使者」「岩上の死闘!」「この勝負は貰った!」「みな殺しの子守唄」「まぼろし怪獣ウー参上」「怪獣無常」「怪獣はつらいよ」「怪獣岬の絶叫!」に登場。
新撮分に登場する怪獣の中では比較的高い勝率を記録する。『ウルトラマン』登場時と違い、全身緑色になっている。敵に対しておびえるなど、やや弱気で口数が少ない[22] 。必殺技は飛行機投げ[22] 。
頭部はオリジナルだが[22] 、ボディは『戦え! マイティジャック 』に登場する巨大ミイラとして流用されたため、新造形のものとなった。
第196話「怪獣死体置場」で円谷プロの着ぐるみ倉庫にケロニアのマスクが置かれているのが確認できる。
2006年刊行の『ウルトラファイト番外地』コミックス掲載のコラムでは、漫画家の加藤礼次朗 が当時の円谷プロの着ぐるみ倉庫で『ウルトラファイト』で使用されたケロニアのマスクを発見した話題が写真付きで掲載されている[624] 。
その他の作品に登場するケロニア
『ウルトラマン怪獣大決戦 』では冒頭に回想シーンで、『甦れ!ウルトラマン 』ではゼットン星人 の操る怪獣として最初から巨大な姿で登場。いずれも『ウルトラマン』の映像を流用。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの左角を構成する怪獣の1体となっている[111] 。
『ウルトラゾーン』第19話アイキャッチでは、小学校学芸会の「走れメロス」の劇で木の役を演じる姿が描かれている[625] 。
漫画『ウルトラジャーニー』では、愛を糧に成長する薔薇 が端末としてケロニアの姿を形成している。
登場案
『ウルトラセブン』の未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では宇宙人連合により蘇生させられ、冒頭でセブンを襲うシナリオが予定されていた。ムック 『フィギュア王 』に掲載された「ゴードの巻」でも、バルタン星人たちが蘇生させた宇宙連合軍の怪獣軍団の1匹として冒頭でセブンを襲う。
『ウルトラマンメビウス 』第40話の脚本を担当した朱川湊人 は、当初ケロニアを登場させることを希望していたが、第1期シリーズの怪獣はなるべく外すという方針であったため、新怪獣のソリチュラン に変更された。
灼熱怪獣 ザンボラー
第32話「果てしなき逆襲」に登場。
高温で赤く光り輝く透明な背びれを有する4足怪獣。人間が自分の生息地を工場建設のために破壊したことに怒り、鎌倉 の宮ノ森の民間住宅開発工事現場に突如出現して暴れだす。頭部・背中の突起を発光させて対象を爆発・炎上させる能力を持つ[注釈 98] 。これによって山火事を起こしたり鬼山の森の化学工場群を破壊して東京に進撃し、出動したM4中戦車 を数台炎上させる。地底深くにいても地表では大火災が発生するほどの超高熱の体温(10万度[出典 256] )により、科学特捜隊の冷凍弾すら有効な手段とはなりえず、ウルトラマンにも熱光線を浴びせて一時は優勢に立つが、投げ飛ばされて気絶したところをスペシウム光線で倒される。
スーツアクター:鈴木邦夫 [出典 257]
デザインは成田亨 で、モチーフはライオン [出典 258] 。
スーツはガヴァドンB の改造[出典 259] [注釈 99] 。角と背中の発光部分には40ワットの電球を大量に仕込んでいた[出典 260] 。背中の突起は透明ポリエステル樹脂製[出典 261] 。
準備稿では、ウルトラマンに冷凍液で凍結され、スペシウム光線で蒸発して倒されるという流れであった[633] 。
撮影時には爆発と火勢が強かったといい、機電の倉方茂雄はスタジオの東京美術センター 側から苦情が寄せられ、以後の撮影では火薬が控えめになったと証言している[633] 。また、現場を見学していた子役の山村哲夫 は、ザンボラーが4足歩行であるにもかかわらず、火勢が強いために鈴木が立ち上がってしまうことが何度もあったと証言している[633] 。
上記のように4足歩行であるが、かつてポピー によってソフビ化された際には、後ろ足だけで立ち上がった2足歩行の姿となっていた[638] 。後年、改めてバンダイ によってソフビ化された際には、元のデザインに沿った4足歩行の姿となっている[639] 。
書籍などではウルトラマンがザンボラーに馬乗りになったスチールが多用されるが、作中にそういうシーンはない[629] 。
書籍『ウルトラ怪獣列伝』(2008年)では、特殊な一芸に秀でた怪獣の先駆けと評している[628] 。
悪質宇宙人 メフィラス星人
第33話「禁じられた言葉」に登場。
メフィラス星から地球にやってきた異星人。「暴力は嫌い」と自称しており、武力によらない地球征服にこだわる。知能も高く、そのIQ は1万以上とされている[出典 266] 。一人称は「私」。基本的に落ち着いた慇懃無礼な態度と、紳士的な口調で話すが、物事が自分の思い通りに運ばないと激昂し、暴力に訴える一面もある。
また、多数の凶悪宇宙人のボス的存在として、「ケムール人 、バルタン星人 、ザラブ星人 は自分の配下に過ぎない」と称しており、「その気になれば地球征服 など簡単である」と力を誇示していた[注釈 101] 。科学特捜隊 のフジ・アキコ隊員を、記憶と言葉を喪失させたうえで怪獣サイズに巨大化して東京の28番街に出現させ、ムラマツ隊長らを困惑させる。地球人の代表としてフジ隊員の弟・サトル少年を選び、侵略の理由を得るために彼が永遠の命と引き換えに「あなたに地球をあげます」と自発的に言うよう穏やかな口調で仕向け、本人いわく「地球人の心への挑戦」を行う。だが、申し出を拒絶され続けたことに激昂してサトルを無重力のコントロールルームに監禁したところ、ハヤタ=ウルトラマンに「子どもでも地球を売り渡すような人間はいない」と指摘される。その後、ハヤタに対して「お前は宇宙人なのか、人間なのか」と問いかけるが、「両方さ」と返された。
武器は、拳を合わせて両腕を突き出して発射する波状の破壊光線ペアハンド光線 [出典 268] [注釈 102] 、腕を突き出して発射するグリップビーム [出典 269] [注釈 103] 。攻撃や戦闘時は、「フワッ」というかけ声を発する。科学特捜隊と防衛軍によって宇宙船が破壊されると、巨大化してウルトラマンと対決する。ほぼ互角の戦闘力や超能力で渡り合った後、「宇宙人同士が戦ってもしょうがない。私が欲しいのは地球の心だったのだ。だが、私は負けた。子供にさえ負けてしまった。しかし、私はあきらめたわけではない。いつか、私に地球を売り渡す人間が必ずいるはずだ。必ず来るぞ。」と言い残して退き、テレポーテーションで地球を去る。
声:加藤精三 (ノンクレジット)[出典 270]
スーツアクター:扇幸二[出典 271] [注釈 104]
デザインは成田亨 によるもので、怪獣や怪物ではない「宇宙人」とすることが目指された。
造型は高山良策 が担当した[48] [654] 。顔と耳はポリエステル、目と口は透明なアクリルを用いている[654] 。着ぐるみのほか、飛行用の操演人形も制作された[48] 。
機電の倉方茂雄は、ゼットン の顔の電飾はメフィラス星人のものを流用したと推測している[656] 。
円盤は『ウルトラQ 』で使ったセミ人間の宇宙船を、バルタン星人の円盤(第2話)に流用したあと、再度流用したもの[48] 。円盤の上下を逆にして使用された[643] 。
脚本では、ダダ も配下の宇宙人の1人として登場する予定だった[48] 。楳図かずおの漫画版や、瑳川竜 と栗原仁 の漫画『ウルトラマン超闘士激伝 』では、本編に登場した宇宙人たちにダダを加えた4人が、メフィラス星人の配下として登場している。
ゲーム『Fighting Evolution Rebirth』では、初代が再びウルトラマンたちに挑戦する(後述)。
NHKのドキュメント番組『歴史秘話ヒストリア 』2010年9月15日放送分[657] では、上記のハヤタに対する問いかけのやりとりについて、脚本を務めた金城哲夫が「当時住んでいた東京と出身地である沖縄の2つの地を生きること」を表していたと紹介されている。
かけ声は『ウルトラマンレオ 』に登場するウリンガ に流用されたほか、『ウルトラゼロファイト』では同じメフィラス星人である魔導のスライが名乗りを上げる際の効果音としても流用された。
『21世紀ウルトラマン宣言』では、黒く角質化した皮膚はゼットンに移植されたとの仮説が立てられている[658] 。
小説『怪獣絵物語ウルトラマン 』でも、地球侵略とウルトラマン抹殺を企む数々の宇宙人たちの首領格となっており、彼らを集めての会議で作戦を決めてから地球侵略とウルトラマン抹殺に向かう様子が描かれている。それによると自身が第1計画、バルタン星人(二代目)が第2計画、ジェロニモン が第3計画だったがすべて失敗し、意気消沈しているところを業を煮やした謎の宇宙人(後の行動からゼットン星人 に相当することが示唆されている)が急遽、最終計画として地球へ向かう。
楳図かずお の漫画版では、原典と同様に巨大化させたフジとは別に自らも等身大の彼女に擬態して暗躍する(擬態する際にはフジとの中間の姿も描かれる)が、翻弄されたサトルの機転でハヤタの変身を許してしまった後はウルトラマンと交戦し、やはり再挑戦を言い残して地球から去る。
巨大フジ隊員
第33話「禁じられた言葉」に登場。
科学特捜隊のフジ・アキコ隊員が、メフィラス星人の超能力によって巨大化したもの。催眠状態で操られ、自分の記憶と言葉、意識は喪失しており、東京の丸の内 28番街に出現して破壊活動を行うが、警官隊に発砲され、姿を消す。
演:桜井浩子
書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、巨大フジ隊員が姿を消した直後に出現したことから、巨大フジ隊員はバルタン星人の変身であったものと推測している[7] 。
演じた桜井は、演じたときは夢中であったが、後になって紅一点のヒロインが怪獣と同じ扱いを受けていることに憤りを感じたという[660] 。後年、自著の中でもこのことを脚本家の金城哲夫 に対する唯一の文句として挙げているが、一方で金城が試行錯誤した結果であろうことに理解を示している[660] 。
2015年8月23日に開催された『ウルトラ怪獣散歩 』のイベントに桜井が登壇した際には、庵野秀明 や樋口真嗣 にも含めて好評だった旨を聞いていたことを明かす一方、『ウルトラ怪獣大全集』に載せられた[592] ことに憤慨を感じていた彼女がメフィラス星人による土下座での謝罪を受け入れ、約50年ぶりに「和解」する様子が報じられている[661] [662] 。
その他の作品に登場する巨大フジ隊員
小説『ウルトラマンF』では、メフィラスボットと呼ばれるナノロボット が遺伝子 の発現形質を変化させることで、かつてフジ隊員を巨大化させていたという設定になっている。ハヤタに照射された電磁波の影響で再起動し、再びフジ隊員を巨大化させた。その後、巨人兵士の暴走を止めようとした際には、生命の危機に陥ったフジ隊員が巨大化したことで国連軍の目に止まり、巨人兵士Fとして戦うこととなる。闇の巨人との戦いの最中、メフィラスボットとアーマーのバルンガ機構が反応し、精神的接触を図ったザギのウルトラマンとしての資質を取り込み、ウルトラマンFとなった。
現代美術家 の会田誠 は、巨大フジ隊員を題材とした絵画作品『巨大フジ隊員VSキングギドラ 』を制作している[663] 。
誘拐怪人 ケムール人(二代目)
第33話「禁じられた言葉」に登場。資料によってはケムール人二代目 [出典 275] 、ケムール人(再生) と表記している。
地球征服を目論むメフィラス星人 の配下として登場。巨大化した姿でバルタン星人(三代目) 、ザラブ星人(二代目) とともに東京 の28番街に現れるが、何もせずに姿を消している。
スーツアクター:中島春雄 (第33話[669] [注釈 105] )
『ウルトラQ』に登場するキャラクターの『ウルトラマン』への登場は、ラゴン に次いで、このケムール人が2体目となる。企画段階のサンプルストーリー「大誘拐」では、「ケムール星人」の名称で登場している[670] 。
頭部のみがオリジナルでボディーは新造[124] 。黒地に白い稲妻模様の彩色がなされている[7] [646] 。
頭部は同作最終話に登場するゼットン星人 に[124] 、胴体は『ウルトラセブン 』のキュラソ星人 に流用されている。
書籍『ウルトラマン ベストブック』ではゼットン星人がケムール人と同種ではないかと推測している。
書籍『怪獣もの知り大百科』(勁文社 、1984年)278頁では、新しくメフィラス星人にキュラソ星人の体をもらったと記述されている。これは新造ボディが後にキュラソ星人へ流用された事実に基づいた記述であるが、ケムール人およびキュラソ星人は地球人と仲良くするほど平和的なのでメフィラス星人に騙されたとも記述されている。
シナリオでは、本作品に登場するのはダダ の予定だった[8] 。楳図かずお の漫画版『ウルトラマン』では、バルタン星人・ザラブ星人・ケムール人にダダも加えた4体が、一斉にウルトラマンと戦闘する。また、漫画『ウルトラマン超闘士激伝 』(後述)でもこの4体がメフィラスの配下の四天王として登場する。
資料によっては、実態のない虚像であった可能性を言及している[出典 276] 。
劇中ではケムール人らを見て「我々が倒したはずだ」とのムラマツの台詞があるが、番組内で科特隊がケムール人と遭遇するのはこれが初めてであった。のちの1992年に発売された円谷プロ公認PCゲーム『ウルトラ作戦 科特隊出動せよ!』では、科特隊がケムール人と対峙するエピソードが描かれ、時系列の矛盾は解消されている(詳細は後述)。
メガトン怪獣 スカイドン
第34話「空の贈り物」に登場。
宇宙から突如、東京港 晴海埠頭 の埋め立て地に赤い火の玉と共に降ってきた怪獣。口から高熱火炎[67] を放射すること以外に破壊活動は行わないが、その体重ゆえに動くだけで道路に足が深くめり込むなど、経済上の被害が続出する。ウルトラマンでさえ持ち上げられず、馬乗りになってパンチを浴びせても、尻尾に取り付いて引っ張ってもびくともしないため、ウルトラマンは活動時間の限界を迎えていったん退散する羽目になる。科学特捜隊は宇宙へ送り返すための作戦を敢行し、「ワイヤーロックで釣り上げる」「オートジャイロ で運び去る」「ロケット弾を撃ち込んで空に飛ばそうとする」などを経た後、「尻の穴に水素 ガスを送り込んで風船のように膨らませる」という方法でついに空中へ浮遊させることに成功する。しかし、作戦のことを知らされていなかった航空自衛隊 の練習機 (F-86戦闘機 )に未確認飛行物体 として撃ち落とされ、再び地上に落下し始める。巨大な質量爆弾 として地上に大惨事をもたらすかと思われたが、落下中に現れたウルトラマンの空中体当たりで粉砕される。
スーツアクター:松島映一[614] [8]
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した[8] [18] 。着ぐるみはガマクジラの改造であり[出典 280] 、角を追加するなど大幅に頭部を作り替え、表面のイボイボを除去し、甲羅状のパーツを全身に追加している[出典 281] 。命名は「空(スカイ)から『ドーン』と落ちてくる怪獣」ということに由来する[354] 。
設定体重の20万トンはメガトン に換算すると0.2メガトンになるため、「小数点以下から数値が始まるのに、メガトン怪獣と名乗っていいのか」と『空想科学読本』では指摘されている[要ページ番号 ] 。
台本では粘液質の肌に長い牙、アザラシ に手足と尻尾が付いたような容姿となっていた。
その他の作品に登場するスカイドン
『ウルトラセブン』の未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、宇宙人連合によって蘇生させられて富士山 麗に集結し、向かった東京にてピグモンの提案した怪獣ファイトでトドラ と戦うシナリオが予定されていた。また、『フィギュア王』に掲載された一峰大二 の読切漫画「ゴードの巻」でも、バルタン星人たちに蘇生させられた宇宙連合軍の怪獣軍団の1匹としてウルトラセブンを襲い、体を丸めて体当たりするという戦法を披露する。
『ウルトラファイト 』では、口から吐く炎が「光線」と紹介されている。
映画『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン 』では、登場エピソード「空の贈り物」が流用映像で組み込まれている。
テレビドラマ『ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟 』では、劇中での特撮シーン撮影場面に登場。着ぐるみは新造。
『ウルトラマンメビウス 』第21話では、他の怪獣とともに怪獣墓場を漂う姿が描かれている。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている[111] 。
『ウルトラゾーン』第19話のアイキャッチでは、銭湯にダイビングで飛び込もうとする姿が描かれている[625] 。
漫画
『ウルトラマンSTORY 0 』第10話では、ゴライアンと戦う。
『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー 』第2話では、千葉県 を襲撃する。
『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』に登場。寝ることが大好きで、質の高い眠りを実現するために抱き心地のいい相手を探している。原典と同様、一度寝たらなかなか起きない。体型と体格は他の女子生徒と大差ないが、歩くたびに地響きが起きて床にヒビが入るなど体重は相当に重く、抱き枕 にされたザンドリアスはスカイドンが起きるまで身動きが取れなかった。一緒に食事するなどジャミラとは仲がいいが、危機に見舞われた彼女を「見てて面白い」という理由で助けないなど、微妙に薄情な一面がある。また、メトロン屋で色々な駄菓子 を注文するなど、少々食いしん坊な一面も見られる。
ウルトラシリーズ以外
映画『真夜中のカーボーイ 』では、テレビ画面に映るシーンがある。
有川浩 の小説『空の中 』では、「白鯨 」と接触した登場人物が「空の怪獣」としてスカイドンの名を挙げ、それを聞いていた「白鯨」が自らの呼称として「スカイドン」を希望するも、版権 上の問題で却下されるという場面がある。
亡霊怪獣 シーボーズ
第35話「怪獣墓場」に登場。
宇宙にあるウルトラゾーンの中の、かつてウルトラマンに倒された怪獣の霊が漂う「怪獣墓場 」と呼ばれる特殊空間から、月ロケット一号にしがみついて地球に落ちてきた怪獣。二足歩行型恐竜 が白骨化したかのような姿をしており、骨のみで身体の主な部分が構成されている。また、吸盤 が指先にあり、ビルを器用に登る。
科学特捜隊が怪獣墓場で遭遇した際には、「地球 では見たことがないのでどこか別の惑星で倒されて追放された怪獣」と予想する[677] 。高層ビルの屋上から飛んで怪獣墓場に帰ろうとするが、飛行能力が備わっていないために失敗し、怪獣墓場に帰りたいがためにふてくされる。暴れたり科学特捜隊と戦う素振りも見せないことから、怪獣墓場に帰りたがっていることを察知した科特隊により、月ロケット二号にワイヤーで括り付けてもう一度宇宙に送還する作戦が実行されるが、失敗する。そこに現れたウルトラマンも宇宙へ運ぼうとするが、無重力圏に運ぶ途中でエネルギーが尽きて墜落する。再度、月ロケット二号をウルトラマンの姿に修理・改造したウルトラマンロケット で宇宙へ帰す科特隊の作戦が実行され、ウルトラマンの協力もあって無事成功し、怪獣墓場へ帰る。
スーツアクター:鈴木邦夫 [614] [8]
名前は脚本での「海坊主 の如き怪獣」という記述に由来する[8] 。
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した[8] [18] 。モチーフは骸骨[18] 。ゴモラの芯であった金網にウレタンや布を貼ってモデリングされた。骨はウレタン製で、パール塗料によって仕上げられた。
脚本では大気圏突入時の摩擦熱で息を吹き返したものと設定している[8] 。初期脚本では、ウルトラマンの巨大なぬいぐるみを近所の女性を集めて作り、ロケットに被せるシーンがあった。
怪獣墓場にはアントラー、ネロンガ、ギャンゴ、テレスドン、ケムラー、ピグモン[注釈 106] の姿が確認でき、科学特捜隊は怪獣たちを「宇宙に追放した」と表現する。テレスドンのみ着ぐるみで、他はミニチュアが用いられた[8] 。
『ウルトラファイト』に登場するシーボーズ
『ウルトラファイト 』第113回「墓場からの使者」から21回に亘って登場。
『ウルトラマン』に登場した時とは違い、性格は無責任でそそっかしい一方で、誰にでも突っかかっていく好戦的で粗暴な面倒くさいタイプ[22] 。ねばっこさがあるほか、怪獣界のサッカー の名手という一面も持っており、イカルス と親善試合に興じたりする。さらに不完全だが、セブンに対抗して同じ宇宙陰陽の構え を繰り出す。また、自らに仁義を切るイカルスに対し、それすら省みないで攻撃を仕掛ける狼藉ぶりを見せる。セブンに対抗し、宇宙陰陽の構えを真似て繰り出したりもする。
着ぐるみは『ウルトラマン』の撮影用のシーボーズの流用[22] 。
『ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟』に登場するシーボーズ
『ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟 』劇中での特撮シーン撮影場面に登場。
当初は凶暴な怪獣という演出意図に沿って派手に市街地を破壊するが、主人公によって哀愁漂う怪獣へ変貌させられるメインエピソードであった。
着ぐるみは新造。
シーボーズのスーツアクター役を演じていたのは毒蝮三太夫 。
ライトニングシーボーズ
データカードダス『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア 』に登場。
白骨化した体内から出現したプラズマソウルによって狂暴化したプラズマ怪獣。骨以外の全身がプラズマソウルになっている。5弾のボス怪獣として登場した。
その他の作品に登場するシーボーズ
映画『ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦 』に登場。草原に怪獣軍団とともに出現する。
『ウルトラマンタロウ 』第40話では回想シーンの35大怪獣・宇宙人の1体として登場。鳴き声はデットン に変更されている。
映画『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン 』では登場エピソード「怪獣墓場」が劇場公開され、本エピソードの怪獣墓場の怪獣たちと宇宙の場面で作品を締めくくっている。
『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE 』ではウルトラマンキング の誕生日を怪獣たちと共に祝福する。
『ウルトラマンマックス 』第29話では円谷プロの「怪獣倉庫」に保管されている着ぐるみとして登場。カイトが入ってきた時に動いて開いたドアを閉めた。
『ウルトラマンメビウス 』第21話において、40年たった今もなお、ウルトラマンロケットに抱きついたまま怪獣墓場に漂っている姿が描かれている[109] 。テッペイは作中でシーボーズの姿を見て感激し、GUYSのドキュメントに記録が残っていると言及する。スーツも存在していたが、ウルトラマンロケットを持たせるためにソフビ 人形が使われた[110] 。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの右腕を構成する怪獣の1体となっている[111] 。
『ウルトラゾーン』では第3話・第20話のアイキャッチに登場。前者は子供と一緒に縄跳びをして遊ぶ様が、後者はデスレム と肩を組んで飲み屋街を徘徊する様子が描かれている[625] [682] 。
『ウルトラ怪獣擬人化計画』にて擬人化された。デザインは渡まかなが担当。
小説『怪獣娘(かいじゅうがーるず) 〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』では、シーボーズの魂を受け継いだ怪獣娘・骨川シイナとして登場。
漫画『ウルトラ怪獣擬人化計画 feat.POP Comic code』では、擬人化されておらず、ロケットを抱いて宇宙を漂っていた。
変身怪獣 ザラガス
第36話「射つな! アラシ」に登場。
突如空から降り注いだ6千万カンデラ の閃光(ザラガスフラッシュ[592] [683] )と共に東京の児童会館の地下から現れた凶暴な怪獣。攻撃への耐性が非常に強く、一度外部からの攻撃を受けると赤い煙を口から吐きながら体質変化を遂げてダメージに対する耐性を付けて守備力が増大し、さらに凶暴化する。変身怪獣の別名が表すように、体質変化で姿を変えることもでき、第1形態は頭部・腹部・背中が殻で覆われている状態で頭部の角から閃光を放つ。第2形態は殻が外れて、頭部と背中の突起物型のフラッシュ発射口を展開し、そこからも閃光を放てるようになる。科学特捜隊のジェットビートル2機による連携攻撃(ウルトラ十文字作戦)で一度は倒されたかに見えたが、口から赤い煙を放ち、第2形態となり、再び立ち上がる。突起物からザラガスフラッシュを発して1万8千人の市民の角膜 を損傷させて失明 させるという甚大な被害を出したため、総合防衛委員会は科特隊に「1発で倒せる方法がない限り攻撃中止」と命令を下す。相手の脳細胞を一瞬で破壊するイデ隊員発明の新兵器「QXガン」を頭部に撃たれて全身が発光して強化するが、最後は接近するVTOLから口内へQXガンを撃ち込まれ、体質変化が間に合わないうちに、ウルトラマンのスペシウム光線で止めを刺される。
スーツアクター:鈴木邦夫 [614] [8]
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した[8] [18] 。着ぐるみはゴモラ の改造[出典 287] 。新造の頭部と背中の甲羅を取り付けて焦げ茶色に塗装された[22] 。胴体に存在する筒状の突起は、ボール紙 を切って筒状にして塗装したものを張り付けている[22] 。
金城の設定では宇宙怪獣という設定だった。
初期の台本(準備稿)では最初は四足歩行の地底怪獣で、1回目の攻撃時に脱皮 して二足歩行の陸棲怪獣になり、2回目の攻撃時に触角や角が出てくるという内容だった[8] 。決定稿では目がなく鰓(えら)があり、ビートルの攻撃を受けた後に攻撃で角と鰓が取れて真っ赤な目が出現し、ウルトラマンとの戦いで全身から棘が生えて第3形態になるという旨が書かれている。
『ウルトラファイト 』では、ウルトラマンに角を折られるシーンで「牙」と実況されている。
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するザラガス
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE 』に登場。
かつてウルトラマンと戦ったザラガスの別個体。本作品では最初から甲羅が外れた姿で登場する。初代と同様にザラガスフラッシュを得意とするほか、新たに口から火を吐く。ZAPが立ち寄った惑星デントに空から突如現れ、スペースペンドラゴンを襲撃し、レイのゴモラ と死闘を展開する。ザラガスフラッシュでゴモラの目を眩ますが、レイを援護するために放たれたペンドラゴンのワイバーンミサイルによる攻撃を浴びて体質変化を起こす一瞬の隙を突かれ、最後はゴモラの超振動波(ゼロシュート)を受けて爆死する。
また、百体怪獣ベリュドラの左角を構成する怪獣の1体となっている[111] 。
『ウルトラマンギンガ』に登場するザラガス(SD)
『ウルトラマンギンガ 』第8話「奪われたギンガスパーク」に登場。
ナックル星人グレイ(SD) が桑原伸吾をダークライブさせることで出現する。新たな戦力として第1形態では角から電撃光線を放つ。最初はギンガスパークを奪われて変身できなくなったヒカルを追い詰めるが、美鈴がウルトライブしたレッドキング(SD) が現れたためにこちらと対決し、序盤こそやや劣勢だったものの初代同様体質変化で甲羅を外した第2形態となり、ザラガスフラッシュを使用して優位に立つ。ウルトラマンギンガが登場してからはフラッシュ発射口からヤマアラシ のような長く鋭い突起が生えた第3形態への体質強化を遂げ、これを突き刺して放射させる電撃でレッドキング(SD)を倒したほか、全身の突起から強力な電撃光線を放ってギンガにダメージを与える。その体質強化能力で善戦するが、最後はギンガクロスシュートを受けて倒される。スパークドールズを回収された描写はないが、第10話ではヒカルが集めたスパークドールズの中にザラガスの姿も確認できる。
演(桑原伸吾):阿部翔平
スーツアクター:梶川賢司
第1形態からの登場はオリジナル以来47年ぶりとなる。
スパークドールズは第2形態の姿で造形されている。
本作品で初披露の第3形態は、プロデューサーの岡崎聖のアイデアで『ウルトラマン』の初期脚本のアイデアを流用したものである[694] 。
第3形態はデザイン画が描かれず、造形部によるアレンジで第2形態のフラッシュ発射口に棘を差し込んでいる[694] 。
当初は棘から光線が発射されるという設定であったが、監督の石井良和 の考えからレッドキングへ突き刺す形に変更された[696] 。しかし、ザラガスの顔は前に突き出ているため、胸の棘を突き刺すのに最適な長さへ調整することに難航したという[696] 。
『ウルトラマンX』に登場するザラガス
『ウルトラマンX 』第12話「虹の行く先」に登場。
ギナ・スペクター が所持していたスパークドールズであり、デマーガ復活の原因を調査するために現れたアスナたちの足止めとして実体化させられた。アスナがコントロールすることとなったサイバーゴモラと戦闘を繰り広げ、ザラガスフラッシュによって一時は優勢に立つもサイバー超振動波を受けて爆発し、スパークドールズに戻った。
サイバーゴモラとの対決は、第12話の監督を務めた坂本浩一 が『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で描いた対ゴモラ戦のセルフオマージュである[697] 。
『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』に登場するザラガス
『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA 』第10話「揺れるココロ」に登場。
クワハラシティで鼓動がキャッチされた個体。ヒジリアキトは、高エネルギー体のエタニティコア活性化による影響で、他の怪獣たちと同様にそれに刺激されたと推測している。作中では攻撃を受ける度に、外骨格状の甲羅をパージして筒状の器官(フラッシュ発射口)から相手を失明させるほどの威力を持つ6000万カンデラの強烈な閃光(ザラガスフラッシュ)を放つ第二形態、さらに鋭利な棘状の光る突起から電撃を放つ第三形態に変化する[出典 291] 。
クワハラシティの地中で休眠しており、初観測から数週間は動きがなくGUTS-SELECTの警戒監視下に置かれていたが、怪力闘士ダーゴンが地団駄を踏んだ衝撃で覚醒し、地上に出現する。トリガーやGUTS-SELECTの攻撃を受ける度に細胞を変化せて強化して攻撃を繰り出すが、アキトの発案でGUTSファルコンに搭載された液体窒素 をトリガーの攻撃に合わせて散布したことで冷却作用によって細胞変化を抑制させられ、第二形態に戻る。その隙にパワータイプに変化したトリガーの猛攻を受け、最後はデラシウム光流によって撃破される[699] [529] 。
その他の作品に登場するザラガス
映画『新世紀ウルトラマン伝説 』では、ウルトラシリーズの世界に入り込んだボクとパパを襲おうとしたところをウルトラマンと対決する。ザラガスフラッシュで苦しめるが、ボクとパパが援護で放った弾丸を受けて怯んだところをスペシウム光線で倒される(映像は『ウルトラマン』の流用)。
バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ! 』では、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』の出演オーディションに参加した。
ショートムービー『ULTRAMAN_n/a』には、ザラガスをモチーフにしたオリジナルの怪獣(名称不明)が登場。渋谷駅ハチ公口 前の地下から出現し、現れたウルトラマンとの戦闘となる[701] 。
漫画『ウルトラマンSTORY 0 』では第10話に登場し、ザージと戦う。
山本弘 の小説『多々良島ふたたび』では、地球へ潜入したチルソニア遊星人 が多々良島に集めた怪獣たちのデータを基に製造した兵器であったことが判明する。最後にチルソニア遊星人は全滅するが、ザラガスは多々良島の基地から東京へ転送されてしまう。
テレビシリーズ『ウルトラマンタイガ 』のボイスドラマ では、グア軍団 の外宇宙侵略機械化部隊戦闘隊長イムビーザの配下に機械改造されたオリジナル怪獣改造ザラガス が登場している。
怪獣酋長 ジェロニモン
第37話「小さな英雄」に登場。
死亡した怪獣を蘇生させる超能力を持ち、今までウルトラマン と科学特捜隊 に倒された60体以上の怪獣を蘇らせて大岩山に集結させ、人間に総攻撃をかけようと目論む。手始めにテレスドン 、ドラコ 、ピグモン を甦らせるが、人間に友好的なピグモンを蘇らせたことが仇となり、自らの目論見を科学特捜隊に知られたため、60体すべての蘇生には失敗する。テレスドンとドラコを科学特捜隊に倒された後、大岩山から現れる。
頭頂部から尻尾にかけては大量の赤い羽根(白、青、黄、黒もわずかながら混じっている)が、顎から首にかけては大量の白い毛が生えているほか、尻尾にも少量の赤い羽根が生えている。ウルトラマンとの戦いでは頭部と尻尾から針のように鋭い羽根[注釈 107] を飛ばし、脳波で遠隔操作して手裏剣のようにウルトラマンの胸板や背中へ突き刺すなどダメージを与え[261] [注釈 108] 、口からは生物や物体を空中に浮遊させるガス状の無重力光線 [出典 295] [注釈 109] を噴射して攻撃する。しかし、ウルトラマンと組み合った際に背後を取られて頭部と尻尾の羽根の大半をむしり取られたうえ、逆上して放った無重力光線をリバウンド光線で跳ね返されて自身が空中に浮遊させられる。最後は、ウルトラマンに抱え上げられた状態でイデ隊員に新兵器「スパーク8」の一撃を浴びせられ、倒される。
スーツアクター:荒垣輝雄 [出典 296]
デザインは成田亨 、造型は高山良策 による[266] 。シーボーズ同様、ゴモラの芯であった金網によってモデリングされたほか、ウルトラマンに抱え上げられた際のカポック 製のダミーが製作された。顎鬚は不燃性のボア が使用された。
名前はアパッチ族 の指導者の1人、ジェロニモ に由来する。ジェロニモは通俗的に「酋長」の意味で使われることもあり、こちらの方が意味合いとしては近い。
当初のシナリオでは甦らせる怪獣はピグモンのほか、レッドキング とゴモラ の予定であった[266] [477] 。後述の小説版ではこの初期案通り、レッドキングとゴモラを蘇らせる。
金城哲夫 のノベライズ『怪獣絵物語ウルトラマン 』では、ジェロニモンの黒幕はメフィラス星人 を中心とする宇宙人たちだったとされており、ジェロニモン自身も宇宙人の1人である「奇妙な宇宙人」が母星から連れて来た怪獣で、第3作戦としてウルトラマン抹殺のために地球へ向かう。当初に想定していた作戦はこれが最後だったため、ジェロニモンがウルトラマンに敗れた後、相次ぐ作戦失敗で宇宙人たちが意気消沈する場面が見られる。
尻尾に生えた羽を飛ばす攻撃は、『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS 』では「フェザーショット」と表記されている。
光熱怪獣 キーラ
第38話「宇宙船救助命令」に登場。
太陽系 に存在する謎の惑星Q星に生息する、頑丈な皮膚に覆われた宇宙怪獣。最大の武器は複眼のまぶたを閉じて光熱を蓄積した後にシャッター音とともに大きく見開いて放射する強烈な閃光で[注釈 110] 、見た者の視力を一時的に失明状態にさせるほか、熱もともに浴びせるため、人工衛星のBMヒューズが焼き切れて故障したり、照射を受けた岩に爆発が起きた。科学特捜隊 がBMヒューズを回収するために訪れる前には、同じくQ星に棲む怪獣サイゴ と戦っていた。パワーではサイゴには劣りながらもかなりの実力を持ち、イデ自慢の新兵器ニードルS80もまったく通用せず、ウルトラマンの八つ裂き光輪 を尻尾で弾き返し、スペシウム光線も通用しない。ウルトラマンのカラータイマーが鳴り始めたと同時に逃走を図るが、ウルトラサイコキネシス によって宇宙の彼方に放り出され、爆発する。
スーツアクター:中島春雄 [707] [8]
名前の由来は英語で「殺し屋」を意味する「キラー」から。
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した[8] [18] 。モチーフについては書籍『ウルトラマン研究読本』にて小林晋一郎 は口はカミキリムシ で背中はフナムシ [10] 、『ウルトラTHE BACK-ウルトラマンの背中』にて河崎実 はヤゴ ではないかとそれぞれ推測している。成田は大きな目に光を入れることで、今までの怪獣のイメージから一新を図ったことを述べている[18] 。
キーラが目をカッと見開く際の効果音として、『ウルトラQ』オープニングのブリッジ音楽が流用されている[8] 。
書籍『ウルトラマン ベストブック』(竹書房、1993年8月1日発売、ISBN 4-88475-211-2 )では、岩本博士の言葉として最終話に登場するゼットンの胸の発光体はキーラの目を参考にしているとの推測を記述している[707] 。
『ウルトラファイト』に登場するキーラー
『ウルトラファイト 』第151話「熱い子守唄」、第154話「狂熱のバラード」、第156話「俺の名はキーラー」、第158話「握手は終った」などに登場。本作品ではキーラー と呼ばれる[注釈 111] 。
ゴーロン とは旧知の仲である。ひょうきんでおせっかいな性格[22] 。時に雪山でゴーゴーダンスを嗜むほか、自分の名前や不意に飛んできた三度笠 に異常な執着を見せる。殴られても蹴られても、取り憑かれたようにリンゴをかじり続ける場面もある。戦いの時には刀や斧を愛用する[22] 。特に刀を手に見せる居合いの技は、ほかの怪獣を寄せ付けない。「怪獣道とは、生きることと見つけたり」という言葉を残す。終盤参戦組の中では健闘し、中でも引き分けが多い。
着ぐるみは『ウルトラマン』のキーラの改造。一部再塗装し[22] 、黄色い縞模様が追加されている[622] 。
「怪獣餓鬼道」を監督した大平隆は、キーラーがリンゴをかじり続けるという描写は行き詰まってのアイデアであったと証言している。
その他の作品に登場するキーラ
『甦れ!ウルトラマン 』ではゼットン星人 の暴れさせた怪獣軍団の1体として登場。Q星に出現し、分身したウルトラマンと戦う。映像は『ウルトラマン』の流用。
『ウルトラセブン』の未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、冒頭でセブンを襲うシナリオが予定されていた。『フィギュア王』に掲載された「ゴードの巻」でも、バルタン星人たちが蘇生させた宇宙連合軍の怪獣軍団の1匹として冒頭でセブンを襲う[要文献特定詳細情報 ] 。
映画[大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの背中を構成する怪獣の1体となっている[111] 。
漫画『ウルトラマンSTORY 0』では、カラレスの回想に登場。足が複数になっており、カラレスを敗北寸前まで追い詰めるが、ウルトラの父 によって倒される。
『大怪獣バトル』の第3弾に技カードとして登場。スキルは「フラッシュ目つぶし」。
ウルトラシリーズ以外
砂地獄怪獣 サイゴ
第38話「宇宙船救助命令」に登場。
キーラと同じくQ星の砂地獄地帯の底に生息する怪獣。地面にアリジゴク のような罠を仕掛けて獲物を狩る。半分閉じた目をしており、口からは白いガス状の砂煙[258] [712] を吐きかけることで、相手の視界を奪うことができる。仲が悪いキーラとの戦いでは噛み付きや怪力、砂煙で圧倒する。しかし、砂煙を吐きかけて油断したところを反撃され、キーラのショック光線で視力を一時的に失い、キーラを跳ね飛ばして地中に逃げる。その後、砂地獄に捕らわれた科学特捜隊の宇宙タンクを襲うが、宇宙タンクのSNKミサイル の攻撃で青いクリスタル状に凝固して粉々に砕け散る。
スーツアクター:松島映一[707] [8]
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した[8] [18] 。頭部は万力 がモデル[18] 。初期デザインはクワガタ をモチーフにしていた[10] 。
キーラと最終回のゼットンの着ぐるみが完成した後、キーラの相手が必要になったので追加制作された。そのため、着ぐるみとしては最後に作られた怪獣である。名前は高山が最後に手掛けたことに由来する[8] [139] 。
決定稿ではSNKミサイルではなく、新兵器のニードルS80によって倒される。この名残か、書籍などではニードルS80で倒されたと記載されることが多かった。
書籍『ウルトラマン ベストブック』(竹書房)では、岩本博士の言葉として最終話に登場するゼットンの顔はサイゴを参考にしているとの推測を記述している[707] 。
その他の作品に登場するサイゴ
本作品で登場したほかの怪獣たちと異なり、ウルトラマンとは短編映像やライブステージを含めても戦ったことがないが、ゲームブック 『ウルトラマン 東京救出作戦』(講談社、1987年10月発売、ISBN 4-06-190128-1 )では選択肢によって戦うことがある。
テレビドラマ『渥美清の泣いてたまるか 』の「おお怪獣日本一」では、渥美清 演じるキーラの対戦相手として登場(映像は本作品の流用)[710] 。
『ウルトラセブン』の未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、宇宙人連合によって蘇生され、富士山麗に集結して東京を目指す怪獣軍団の中に名前が確認されている。
『酩酊!怪獣酒場』では、怪獣酒場の客として登場。声が小さく、店員を呼ぶことができずにいた。
宇宙恐竜 ゼットン
第39話「さらばウルトラマン」に登場。
ゼットン星人 の切り札ともいうべき地球侵略のための生体兵器。ゼットン星人が銃撃され、「ゼットーン」と断末魔の声を上げながら消滅すると、それに応えるように大型円盤の中央からふくらんだ風船状の青い球体が爆発した中から出現し、科学特捜隊 基地の襲撃に取りかかる。
武器は顔の発光器官から放つ赤色の1兆度の超高熱を帯びた火球で、頭部左右の突起から出た赤色の光が顔の前で収束した赤色の火球が放たれている[720] 。このほか、本編では2種類の光弾が放たれている。人間の顔に見立てると目に当たる頭部中央の光る部分から放たれる白色の光弾は貫通力に優れているようで、あらゆる熱線や光線に耐えうるという特殊合金が含まれる科特隊本部の外壁に大穴を空けている。発光器官から放たれる複数の白色の小光弾から成る塊状の光弾は科特隊本部の内部を破壊し、火災を発生させている。瞬間移動 で相手の後ろを取ったり、体の前面に張ったバリアー [注釈 113] で相手の攻撃から身を守れるほか、相手の光線技を胸と合わせた両手で吸収してエネルギーとして利用し、両手から波状光線として撃ち返す能力も持つとされる[注釈 114] 。
科特隊本部に迫ったところでウルトラマンにキャッチ・リングで拘束されるが、回転を続けるウルトラマンの足元に赤色火球を数回命中させ、そこから吹き上がる赤い煙状のものがウルトラマンを包むと、効力の弱まったキャッチ・リングは分散され、ウルトラマンは回転が停止して転倒する。立ち上がったウルトラマンの背後を瞬間移動で取って左右の突起から白い光弾を発射し、それを回避したウルトラマンが放つ八つ裂き光輪もバリアーで防いで粉砕する。飛びかかってきたウルトラマンを弾き返したうえで押し倒し、格闘戦でも優位に立つ。さらにはスペシウム光線も平然と受け止め、波状光線を撃ち返してカラータイマーに直撃させたうえで波状光線をもう1発撃ち、ついにウルトラマンを完全に倒す。その後、塊状光弾で科特隊本部への攻撃を開始するが、岩本博士が個人的に開発研究していたペンシルロケット型の試作弾「無重力弾」をアラシによって撃ち込まれ、上空に浮き上がって爆死する。ゼットンの赤い断面の肉片はアラシたちのもとにも降り注ぎ、彼らに勝利を確信させた。
スーツアクター:荒垣輝雄 [出典 307]
デザインは成田亨 、造形は高山良策 による[720] 。成田は、黒とシルバーを用いることで宇宙感を強く出すことを意図している。機電の倉方茂雄は、顔の電飾はメフィラス星人 のものを流用したと推測している[656] 。角はラテックス成形、発光部はアクリルのヒートプレスによるもの。
波状光線は『ウルトラマン Fighting Evolution 3 』や『大怪獣バトル 』では「ゼットンファイナルビーム」、『ウルトラキッズDVD』などの編集作品などでは「ゼットンブレイカー」と、目からの光弾は『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS 』では「ゼットン光弾」と表記されている。また、1兆度の火球は、書籍『ウルトラ怪獣大全集』では「ゼットン火球」[261] 、ミニ番組『ウルトラマンM730 ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』ならびに書籍『ウルトラマン 超ひみつ100』(小学館 コロタン文庫・p103)では「メテオ火球」と名付けられている。
金城哲夫 によるノベライズ『怪獣絵物語ウルトラマン 』では、正体不明の宇宙人がメフィラス星人の招集した宇宙人たちの中でひっそりと「ゼットンよ早く育て……」と呟く。また、ウルトラマンに勝てた理由はゼットン星人によってウルトラマンへの対策を施されていたことが明かされている。
1兆度の火球とは、当時の大伴昌司 による雑誌記事に由来する。後に『大怪獣バトル 』や漫画作品で明言されたほか、100兆度の火球「トリリオンメテオ」を放つEXゼットンが登場する(後述 )。
金城哲夫の「さらばウルトラマン 準備稿シナリオ」や、それをもとに児童書で執筆された『小説 ウルトラマン』ではゼットンにカラータイマーを破壊される描写があるが、本編映像ではウルトラマンが倒れた後もカラータイマーの点滅は続いており、破壊されたという明確な描写は無い。
シナリオ決定稿には「ペンシル状の弾丸(を出す)」「無重力弾(が発射される)」と2つの記載があるため、書籍によっては「ペンシル爆弾」の名称が使われることも多い。準備稿ではバリアーが張れない上空からゾフィー (ウルトラマンの仲間[583] )のスペシウム光線で倒されるという展開であった[出典 308] 。
『ウルトラ怪獣大百科 』では、火の玉を作って放つ様子は半透明の胸から分かるとナレーションされた。
裏話
第39話は、完成品と準備稿で描写の違いが複数存在する。
また、当初はウルトラマンとの空中戦を予定していたが、メフィラス星人 と被る部分が多く、尺的(分数)からも飛行能力は持たない怪獣とし、空中戦はゼットン星人対科特隊の特撮に変更された。
ゼットンがウルトラマンを倒すシーンも、準備稿では投げ飛ばされたウルトラマンが起き上がろうとしたところを、ゼットンがカラータイマーを潰し割るという展開だった[729] 。しかし、監督の円谷一 が子供たちのヒーローたるウルトラマンを惨殺することに強く反対したため、現在の形に修正されたという。このシーンは、『別冊映画秘宝ウルトラマン研究読本』(洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)では脚本にあるだけで撮影はされていないとされている[730] [要ページ番号 ] 。『小説 ウルトラマン』では、この準備稿に沿った展開になっている。
合成怪獣説
関連書籍では、過去の怪獣を組み合わせたものではないかとする説が存在している。
書籍『ウルトラマンベストブック』(竹書房 、1993年)では、岩本博士の言葉として「これ以前に劇中に登場した怪獣の体の部分、能力を移植したサイボーグ怪獣ではないか」という説(角はアントラー 、顔はサイゴ 、腹の黄色い発光体はキーラ 、手足の筋肉はレッドキング 、背中の甲羅はケムラー 、黒い体型はメフィラス星人 、バリアー能力はバルタン星人 〈二代目〉)が紹介されている[64] 。
上記の説については幻冬舎 の書籍『21世紀ウルトラマン宣言』に、ゼットンの誕生に迫る記述がある。それは宇宙のさまざまな場所から集められた生物を戦わせ、生き延びた者同士を交配させる。以上の行為を気が遠くなるほど繰り返すことによって、感情を持たない戦うためだけの存在として生み出されたというその姿は、エレキング 種のレーダーの役割を果たす角にレッドキング種の蛇腹皮膚と筋力を持ち、外皮色はメフィラス星人から受け継がれたとされる[731] 。
映画監督の河崎実 は自著『ウルトラ THE BACK』の中で、「バルタン星人のVのイメージ」「レッドキングの体表」「メフィラス星人の発光部分」などの意匠を挙げ、ジャンボキング などの合体怪獣の元祖かもしれないと考察している[732] 。怪獣造型に精通する歯科医師の小林晋一郎 も、『ウルトラマン研究読本』で合成怪獣である可能性について言及している[721] 。
変身怪人 ゼットン星人
最終回「さらばウルトラマン」に登場。
ゼットン を操る謎の宇宙人。劇中で岩本博士により、「1930年代から約40年に渡る円盤の飛来は、彼ら(ゼットン星人)の地球偵察だった」「地球侵略のための準備が整ったと判断した彼らは、大円盤部隊を動員して地球征服の最大の障害である科学特捜隊 日本支部とウルトラマンの抹殺を行うべく日本に侵攻した」と推測される。
20機もの円盤群は世界各国の人工衛星を破壊して日本へ侵攻し、航空自衛隊と交戦して一部が撃墜されるが、反撃して全滅に追い込む。科特隊の2機のビートルによって大型母船以外の全機が撃墜されていくなか、ゼットン星人の1人が科特隊日本支部の基地内へすでに潜入しており、新兵器を取りに部屋を出た岩本博士を気絶させて彼に憑依する。今度はフジを気絶させた後、謎の銃を使って基地の機器を破壊していく。フジから事情を聞いたアラシに殴られて変身が解けたところを、ハヤタにマルス133で頭を銃撃され、「ゼットン」と断末魔の言葉を残して消滅する。
スーツアクターは平田昭彦 [737] 。
外見はケムール人 のマスクの向きを前後逆に変えて[717] [583] [注釈 116] 岩本博士のスーツを着せたことからケムール人と酷似しており、書籍『ウルトラマン ベストブック』ではケムール人の同種ではないかと推測している[64] 。断末魔の唸り声は、ゼットンの声と同じものである[738] 。
『ウルトラマン』放送当時の呼称はゼットンを操っていたことによる便宜上のものに過ぎず、出身地など一切が不明[718] 。劇中での呼称もオープニングでのクレジットも存在せず、シナリオ決定稿での表記も単に「宇宙人」とされている[739] 。1960年代の雑誌記事ではゾフィー と混同され、「謎の宇宙人ゾーフィ」と誤って紹介されたこともある[740] 。そして、放送終了から約1年半後、円谷プロが地方局向けに作成した番組販売用パンフレット(1968年11月1日発行)で初めてこの名称が使用され[737] 、後に朝日ソノラマから刊行されたムック本『ファンタスティックコレクション No.2 空想特撮のすばらしき世界 ウルトラマン』に掲載されて公式認定されることになった[583] 。なお、このパンフレットは『ウルトラマン・クロニクル』(竹書房 、1997年、ISBN 4-81-240269-7 [741] )の初回特典として完全復刻されている。
金城哲夫 によるノベライズ『怪獣絵物語ウルトラマン 』(ノーベル書房・1967年8月10日発行)では「謎の宇宙人」としか呼ばれておらず、メフィラス星人 の招集した宇宙人たちの中でひっそりと「ゼットンよ早く育て……」と呟く。第3作戦を実行したジェロニモン がウルトラマンに敗れた後、「謎の宇宙人の巻」では相次ぐ作戦失敗で意気消沈するメンバーにこの宇宙人が「私がウルトラマンと科学特捜隊を倒す!」と宣言し、最終作戦として地球に急行したとされている。また、ゼットンがウルトラマンに勝てた理由は、この宇宙人に対策されていたことが明かされている。
『ウルトラマン』全話を通してのスタッフ
脚注
注釈
出典
^ a b 円谷英二特撮世界 2001 , pp. 138–139, 「ウルトラマン」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u ベストブック 1993 , pp. 71–79, 「CHAPTER 4 謎の銀色巨人現わる!」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo bp bq br bs bt bu bv bw bx by bz ca cb cc cd ce cf cg ch ci cj ck 画報 上巻 2002 , pp. 34–49
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo bp bq br bs bt bu bv bw bx by bz ca cb cc cd ce cf cg ch ci cj ck cl cm cn co cp cq cr cs ct cu cv cw cx cy cz da db dc dd de df dg dh 白書 1982 , pp. 50–51, 「ウルトラマン 怪獣リスト」
^ a b c d e f g h i j k l m ウルトラ怪獣大全集 1984 , p. 12, 「ウルトラマン 全怪獣」
^ a b c d e 大辞典 2001 , pp. 287–292, 「へ」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc 怪獣列伝 2008 , pp. 15–152, 「第1章 ウルトラマン編」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo bp bq br bs bt bu bv bw bx by bz ca cb cc cd ce cf cg ch ci cj ck cl cm cn co cp cq cr cs ct cu cv cw cx cy cz da db dc dd de df dg dh di dj dk dl dm dn do dp dq dr ds dt du dv dw dx dy dz 全調査報告 2012 , pp. 27–127, 「All the incidents ULTRAMAN 『ウルトラマン』全事件」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , pp. 12–20, 「ウルトラマン」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo bp bq br bs bt bu bv bw bx by bz ca cb cc cd ce cf cg ch ci cj ck cl cm cn co cp cq cr cs ct 研究読本 2014 , pp. 209–237, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c d e f g h i j k UPM vol.02 2020 , p. 18, 「怪獣、侵略宇宙人、宇宙怪獣、怪人、怪生物」
^ a b c d e f 大怪獣図鑑 2022 , pp. 4–7, 「ベムラー」
^ a b 『ウルトラの常識 ウルトラQ&ウルトラマン編』P.81
^ フィギュア王291 2022 , p. 20, 「『シン・ウルトラマン』鑑賞前にチェックしておくべき10EPISODES」
^ a b “『ウルトラマン』最初の怪獣「ベムラー」はなぜ人気低い? 不遇扱いのワケ” . マグミクス (メディア・ヴァーグ). (2022年7月30日). https://magmix.jp/post/102616 2022年7月30日 閲覧。
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao 成田亨 2014 , pp. 54–111, 「2-2 ウルトラマン」
^ "フォームラバー" . ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、精選版 日本国語大辞典、百科事典マイペディア、デジタル大辞泉、世界大百科事典 第2版 . コトバンク より2022年7月30日閲覧 。
^ a b c d e f g h 怪獣列伝 2008 , pp. 96–97, 「コラム 既存の着ぐるみを大変身させる脅威のマジック」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak マガジンVOL.2 2021 , pp. 72–79, 「ウルトラQ ウルトラマン55周年記念 ヒーロー、怪獣の世界」
^ a b c d e f フィギュア王291 2022 , p. 25, 「『シン・ウルトラマン』鑑賞前にチェックしておくべき10EPISODES」
^ サブキャラ 2002 , p. 66, 「FILE 02 外宇宙怪獣」
^ a b ベストブック 1993 , p. 125, 「“怪獣墓場”と“宇宙の墓場”」
^ 加藤智(編)「メイキング・オブ『ウルトラ作戦』」『B-CLUB 』83号、バンダイ 、1992年10月15日、33頁、ISBN 4-89189-244-7 。
^ a b “hicbc.com:最強!最速!!ウルトラマンマックス 怪獣図鑑 ”. CBC . 2017年1月22日 閲覧。
^ a b c d e ベストブック 1993 , p. 73
^ a b c d e 画報 上巻 2002 , p. 34
^ a b c 怪獣列伝 2008 , pp. 20–23, 「多彩な超能力を駆使する知的異星人 宇宙忍者バルタン星人」
^ a b c d e f g h i j k 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , p. 13
^ a b c d e f g h i j k l m 大怪獣図鑑 2022 , pp. 8–13, 「バルタン星人」
^ ウルトラ怪獣大事典3 1985 , p. 36
^ a b c d マガジン2020 2020 , pp. 72–75, 「仇役からひとこと 侵略者は隣にいる バルタン星人編」
^ a b c d e f 大辞典 2001 , pp. 262–263, 「は」
^ UPM vol.18 2021 , p. 31, 「ウルトラ特別企画vol.17 再編集MOVIEの魅力」
^ “[時代の証言者]怖い!は生きる力 楳図かずお<16>ウルトラマン 先行連載” . 読売新聞オンライン (読売新聞社). (2023年4月3日). https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20230402-OYT8T50030/ 2023年7月3日 閲覧。
^ a b “本当は怖いウルトラマン…楳図かずお版は「バルタン星人」もトラウマものだった (2)” . マグミクス (メディアヴァーグ). (2022年6月22日). https://magmix.jp/post/96365/2 2022年6月23日 閲覧。
^ “本当は怖いウルトラマン…楳図かずお版は「バルタン星人」もトラウマものだった” . マグミクス (メディアヴァーグ). (2022年6月22日). https://magmix.jp/post/96365 2022年6月23日 閲覧。
^ a b c d e f g h i j k l 全調査報告 2012 , pp. 108–111, 「CASE FILE33 禁じられた言葉」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z ウルトラ怪獣大全集 1984 , p. 15
^ a b c d e f g h ベストブック 1993 , p. 96
^ a b c d e f g h i j k 画報 上巻 2002 , p. 40
^ a b c d e 怪獣列伝 2008 , pp. 66–67, 「スペルゲン反射光でパワーアップ 宇宙忍者バルタン星人(二代目)」
^ a b c d e f g h i 全調査報告 2012 , pp. 66–67, 「CASE FILE16 科特隊宇宙へ」
^ a b c d 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , p. 15
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v UPM vol.02 2020 , p. 21, 「怪獣、侵略宇宙人、宇宙怪獣、怪人、怪生物」
^ a b ウルトラ怪獣大事典3 1985 , p. 37
^ 不滅のダークヒーロー 2009 , p. 23, 異形の解体白書 2代目・バルタン星人
^ a b c d e f g h i j k l フィギュア王291 2022 , p. 24, 「『シン・ウルトラマン』鑑賞前にチェックしておくべき10EPISODES」
^ a b c d e マガジンVOL.2 2021 , pp. 71–79, 「ウルトラQ ウルトラマン55周年記念 ヒーロー、怪獣の世界」
^ a b c d e f g h i ベストブック 1993 , pp. 132–134
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 画報 上巻 2002 , p. 46
^ a b 怪獣列伝 2008 , p. 129, 「新たな変身術を披露 宇宙忍者バルタン星人(三代目)」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q UPM vol.02 2020 , p. 24, 「怪獣、侵略宇宙人、宇宙怪獣、怪人、怪生物」
^ hero 1995 , p. 95, 作品解説
^ a b c d e 大辞典 2001 , pp. 244–245, 「ね」
^ a b c d 大怪獣図鑑 2022 , pp. 14–17, 「ネロンガ」
^ a b マガジンVOL.2 2021 , p. 6, 「シン・ウルトラマン」
^ a b c 全怪獣怪人・中 2003 , pp. 302–307
^ フィギュア王291 2022 , p. 22, 「『シン・ウルトラマン』鑑賞前にチェックしておくべき10EPISODES」
^ a b フィギュア王292 2022 , p. 69, 「成田亨デザインの世界」
^ a b c d e f g h i j 大ゴジラ図鑑2 1995 , p. 78, 「地底怪獣のバリエーション」
^ a b c d e f g ゴジラ大辞典 2014 , p. 210, 「COLUMN12 ウルトラシリーズの中のゴジラ」
^ a b c d e f g フィギュア王291 2022 , p. 23, 「『シン・ウルトラマン』鑑賞前にチェックしておくべき10EPISODES」
^ “登場怪獣 ”. ウルトラギャラクシー大怪獣バトル . 2017年1月29日 閲覧。
^ 宇宙船YB 2008 , p. 24
^ UPM vol.08 2020 , p. 10, 「惑星ボリス出現 各惑星からの召喚怪獣」
^ “ストーリー ”. ウルトラギャラクシー大怪獣バトル . 2017年1月30日 閲覧。
^ “宇宙人・怪獣 ”. ウルトラマンR/B 公式サイト . 円谷プロダクション. 2020年6月27日 閲覧。
^ a b c R/B超全集 2019 , p. 48, 「怪獣大図鑑」
^ a b c d e UPM vol.25 2021 , p. 23, 「召喚怪獣、変身怪獣、宇宙人」
^ @TakaTsujimoの2018年10月14日のツイート 、2018年10月20日 閲覧。
^ a b c R/B超全集 2019 , p. 78, 「ウルトラマンR/B監督インタビュー 辻本貴則」
^ a b c R/B BDBOX II 2019 , 「第16話「この瞬間が絆」」
^ a b c d e f g “宇宙人・怪獣 ”. ウルトラマンZ公式サイト . 円谷プロダクション. 2020年7月4日 閲覧。
^ a b c d e f g Z完全超全集 2021 , p. 95, 「ウルトラマンZ怪獣大図鑑」
^ a b UPM vol.40 2022 , pp. 23, 「宇宙怪獣、怪獣、宇宙人」
^ a b c d Z完全超全集 2021 , p. 119, 「ウルトラマンZ監督インタビュー 田口清隆監督」
^ a b c d パンフレット 2022 , 「STORY I 第1の事件」
^ a b フィギュア王292 2022 , p. 19, 「シン・ウルトラマン大特集」
^ a b c d e 宇宙船YB2023 2023 , p. 29, 「シン・ウルトラマン」
^ a b デザインワークス 2022 , p. 74, 「『シン・ウルトラマン』手記 庵野秀明」
^ “映画「シン・ウルトラマン」、バンダイからソフビフィギュアでの商品化決定! 怪獣達の全身の姿も明らかに” . HOBBY Watch (インプレス). (2021年1月31日). https://hobby.watch.impress.co.jp/docs/news/1303574.html 2021年5月26日 閲覧。
^ a b UPM vol.05 2020 , p. 22, 「宇宙怪獣、怪獣、高次元捕食体、宇宙人」
^ a b c アーカイブ・ドキュメント 2007 , p. 70, 「ウルトラマンメビウス白書 村石宏實 」
^ a b c d e f g h i j k l m n o ウルトラ銀河伝説超全集 2009 , pp. 78–81, 「百体怪獣ベリュドラ完全攻略」
^ 「第4章ストーリーガイド」『ウルトラマンマックス』竹書房 〈パーフェクト・アーカイブ・シリーズ6〉、2006年7月7日、121頁。ISBN 4-8124-2802-5 。
^ a b c 「劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン 11大見どころチェック!!」『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン 』パンフレット 2016年3月3日発行 編集:小学館 「てれびくん 編集部」 編集・発行:松竹 株式会社事業部
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq 白書 1982 , p. 50, 「ウルトラマン 怪獣リスト」
^ a b c d 大辞典 2001 , pp. 342–343, 「ら」
^ a b c 画報 上巻 2002 , p. 35
^ a b 研究読本 2014 , p. 212, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 18–21, 「ラゴン」
^ a b c d ベストブック 1993 , p. 75
^ 葉山マリーナ公式ホームページ
^ 白書 1982 , p. 105, 「高山良策 怪獣造型写真」
^ a b c キャラクター大全 下巻 2011 , pp. 108–111, 「その後の『ウルトラQ』」
^ a b 総天然色ウルトラQ公式ガイドブック 2012 , pp. 42–43
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u ウルトラ怪獣大全集 1984 , p. 13
^ a b c d e 大辞典 2001 , pp. 112–121, 「く」
^ a b c d e f g h i j k l UPM vol.02 2020 , p. 19, 「怪獣、侵略宇宙人、宇宙怪獣、怪人、怪生物」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 22–25, 「グリーンモンス」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r UPM vol.15 2021 , pp. 30–31, 「ウルトラ特別企画vol.15 怪獣とかを作る!! -2-」
^ a b c d e f g h i j k l m 大辞典 2001 , pp. 122–126, 「け」
^ a b c d e 大怪獣図鑑 2022 , pp. 26–29, 「ゲスラ」
^ a b c d e f g h i j k l m フィギュア王291 2022 , p. 29, 「『シン・ウルトラマン』鑑賞前にチェックしておくべき10EPISODES」
^ a b フィギュア王292 2022 , p. 51, 「ウルトラQ&ウルトラマン名鑑」
^ 『キャラクター大全 総天然色ウルトラQ下巻』(講談社)P. 109。
^ a b c d 超ウルトラ8兄弟超全集 2008 , p. 50, 「キングゲスラ」
^ a b c d e テレビマガジン特別編集 超ウルトラ8兄弟 2009 , p. 72
^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , p. 344
^ a b 超ウルトラ8兄弟超全集 2008 , p. 77, 「鈴木清 ×八木毅 ×長谷川圭一 対談」
^ a b c 超ウルトラ8兄弟超全集 2008 , p. 86, 「THE ART OF 大決戦!超ウルトラ8兄弟」
^ a b ウルトラ銀河伝説超全集 2009 , pp. 55–56
^ a b c d “ヒーロー&怪獣 ウルトラマンX(エックス)公式サイト ”. 2017年3月9日 閲覧。
^ a b c d e f g X超全集 2016 , pp. 38–45, 「ウルトラマンX怪獣大図鑑」
^ a b c d e f g UPM vol.19 2021 , pp. 22–25, 「宇宙怪獣、怪獣、侵略宇宙人、怪生物」
^ a b c ウルトラマンX BDBOX II 2016 , 「EPISODE GUIDE 第17話」
^ a b オーブ完全超全集 2017 , p. 86, 「ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA 怪獣図鑑」
^ a b c UPM vol.12 2020 , pp. 23–26, 「魔王獣、怪獣、惑星侵略連合、宇宙人」
^ a b c d e f g h タイガ超全集 2020 , p. 50, 「ウルトラマンタイガ怪獣図鑑」
^ a b c d e f 「宇宙船vol.168特別付録 宇宙船YEARBOOK 2020」『宇宙船』vol.168(SPRING 2020.春)、ホビージャパン、2020年4月1日、22頁、ISBN 978-4-7986-2182-1 。
^ a b タイガBDBOX I 2019 , 「第2話 トレギア」
^ タイガ超全集 2020 , pp. 83–84, 「ウルトラマンタイガ監督インタビュー 市野龍一 」
^ a b c d タイガ超全集 2020 , p. 86, 「ウルトラマンタイガ監督インタビュー 神谷誠 」
^ a b c フィギュア王265 2020 , p. 27, 「デザイン図鑑 怪獣編」
^ a b タイガBDBOX I 2019 , 「MONSTER Design gallery」
^ a b タイガ超全集 2020 , p. 109, 「The ART of ウルトラマンタイガ」
^ a b c d e f g Z完全超全集 2021 , p. 103, 「ウルトラマンZ怪獣大図鑑」
^ a b c d UPM vol.40 2022 , p. 25, 「宇宙怪獣、怪獣、宇宙人」
^ “田口清隆監督(ウルトラマンブレーザー)×坂本浩一監督(ウルトラマンレグロス)Blu-ray & DVD発売記念! スペシャル対談 ”. V-STORAGE . バンダイナムコフィルムワークス (2023年7月20日). 2023年7月22日 閲覧。
^ a b c d “怪獣・星人 ”. ウルトラマンデッカー 公式サイト . 円谷ステーション. 2022年10月20日 閲覧。
^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012 , p. 71, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション5」
^ a b c d 画報 上巻 2002 , p. 36
^ a b c d e ベストブック 1993 , pp. 78–79
^ “hicbc.com:最強!最速!!ウルトラマンマックス 怪獣図鑑 ”. CBC . 2020年11月3日 閲覧。
^ a b c d e f g 大辞典 2001 , pp. 22–28, 「あ」
^ a b c 怪獣列伝 2008 , pp. 32–35, 「五千年の眠りから目覚めた顎虫 磁力怪獣アントラー」
^ a b c d e 全調査報告 2012 , pp. 44–45, 「CASE FILE7 バラージの青い石」
^ a b c 研究読本 2014 , p. 214, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c d 大怪獣図鑑 2022 , pp. 30–33, 「アントラー」
^ a b c d e マガジンVOL.2 2021 , pp. 76–79, 「ウルトラQ ウルトラマン55周年記念 ヒーロー、怪獣の世界」
^ エフェットホールディング刊『ウルトラマントレジャーズ』2016年。79頁。
^ 『ウルトラマン特撮の秘密百科』(ケイブンシャ)124頁。
^ a b c 研究読本 2014 , p. 64 - 65, 「エピソードガイド第7話」
^ 朝日ソノラマ『ウルトラマン怪獣写真全集』1995年、32頁。ISBN 4-25-703442-4
^ 画報 上巻 2002 , pp. 37、43
^ a b ウルトラゾーン完全ガイド 2012 , p. 41, 「怪獣English」
^ ベストブック 1993 , pp. 82-83、108-109
^ a b “hicbc.com:最強!最速!!ウルトラマンマックス 怪獣図鑑 ”. CBC . 2020年11月3日 閲覧。
^ a b c ベストブック 1993 , pp. 82–83
^ a b c d e 大辞典 2001 , pp. 352–353
^ a b c d e f g 画報 上巻 2002 , p. 37
^ a b c d e f g h i j k l 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , p. 14
^ a b 河崎実 2013 , pp. 38–39
^ a b c d e 大怪獣図鑑 2022 , pp. 34–39, 「レッドキング」
^ a b c d e f g h 全調査報告 2012 , pp. 46–49, 「CASE FILE8 怪獣無法地帯」
^ a b マガジンVOL.2 2021 , pp. 70–79, 「ウルトラQ ウルトラマン55周年記念 ヒーロー、怪獣の世界」
^ a b c d e f g h i j k l m n ウルトラ怪獣大全集 1984 , p. 17
^ a b c d e f g ベストブック 1993 , pp. 108–109
^ a b c d 画報 上巻 2002 , p. 43
^ a b c d e f g h i j k l m n 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , p. 17
^ a b c d e f g h i j k l m UPM vol.02 2020 , p. 23, 「怪獣、侵略宇宙人、宇宙怪獣、怪人、怪生物」
^ a b c d e f g h i 全調査報告 2012 , pp. 86–89, 「CASE FILE25 怪彗星ツイフォン」
^ 長澤博文、今井智司、小川哲也、久野隆(寿ファミリーハウス) 編「レッドキング(二代目)」『ウルトラの常識 ウルトラQ・ウルトラマン編』双葉社 、2011年10月9日、149頁。ISBN 978-4-575-30360-5 。
^ a b c d e f ベストブック 1993 , p. 83
^ a b 画報 下巻 2003 , p. 67
^ a b c 大辞典 2001 , pp. 210–215, 「ち」
^ a b c d 怪獣列伝 2008 , pp. 40–41, 「レッドキングに大ダメージを与えた二本の牙 有翼怪獣チャンドラー」
^ a b c 研究読本 2014 , p. 217, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p UPM vol.02 2020 , p. 20, 「怪獣、侵略宇宙人、宇宙怪獣、怪人、怪生物」
^ a b c d 大怪獣図鑑 2022 , pp. 40–41, 「チャンドラー」
^ a b 研究読本 2014 , pp. 66–67, 「エピソードガイド第8話」
^ 秋山哲茂 編「なぜなにウルトラマンじてん(「小学二年生」昭和46年8月号)」『学年別学習雑誌で見る昭和子どもクロニクル1 ウルトラ博物館』小学館 、2003年12月20日、22頁。ISBN 4-09-387482-4 。
^ 『ウルトラ怪獣入門』(大伴昌司 ・小学館 ・1971年)132頁。
^ a b 画報 上巻 2002 , p. 85, 「COLUMN13 怪獣因果関係」.
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x ベストブック 1993 , pp. 81–92, 「CHAPTER 5 闘えウルトラマン!」
^ 大辞典 2001 , pp. 299–311, 「ま」
^ a b 大怪獣図鑑 2022 , pp. 42–43, 「マグラー」
^ a b c d フィギュア王292 2022 , p. 52, 「ウルトラQ&ウルトラマン名鑑」
^ 「ウルトラマンパワード20周年記念特集 パワード怪獣完全図鑑」『語れ!ウルトラ怪獣【永久保存版』KKベストセラーズ 〈ベストムックシリーズ44〉、2014年4月23日、91-101頁。ISBN 978-4-584-20544-0 。
^ a b c “登場怪獣 ”. ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY . 2017年1月29日 閲覧。
^ a b UPM vol.08 2020 , p. 12, 「惑星ハマー出現 レイオニクスバトル怪獣、レイオニクスバトラー」
^ 「宇宙船vol.124特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2009」『宇宙船 』vol.124(2009.春号)、ホビージャパン 、2009年4月1日、別冊p.23、ISBN 978-4-89425-854-9 。
^ 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY 超全集 』小学館 〈てれびくん デラックス愛蔵版〉、2009年5月2日。ISBN 978-4-09-105125-7 。
^ 「INTERVIEW メイン監督 田口清隆 」『HYPER HOBBY PRESENTS キャラクターランド』vol.2、徳間書店、2015年8月1日、80-81頁、ISBN 978-4-19-730135-5 。
^ @ultraman_seriesの2023年8月27日のツイート 、2023年9月7日 閲覧。
^ a b c d e 大辞典 2001 , pp. 176–185, 「す」
^ a b c d 大怪獣図鑑 2022 , pp. 44–45, 「スフラン」
^ a b c d e f 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , pp. 381–385, 「ウルトラゾーン」
^ Blu-ray『ウルトラマンギンガ 4』(バンダイビジュアル BCXS-0790)封入 作品解説書 SPARK NOTES Vol.4。
^ R/B超全集 2019 , p. 59, 「劇場版 キャラクター紹介/登場人物紹介/怪獣大図鑑」
^ a b 画報 上巻 2002 , pp. 37、48
^ a b 画報 下巻 2003 , p. 67
^ a b ベストブック 1993 , pp. 85、129
^ “hicbc.com:最強!最速!!ウルトラマンマックス 怪獣図鑑 ”. CBC . 2020年11月3日 閲覧。
^ a b c d e f 大辞典 2001 , pp. 266–273, 「ひ」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q UPM vol.02 2020 , p. 25, 「怪獣、侵略宇宙人、宇宙怪獣、怪人、怪生物」
^ a b 大怪獣図鑑 2022 , pp. 46–47, 「ピグモン」
^ a b ベストブック 1993 , p. 85
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v ウルトラ怪獣大全集 1984 , p. 19
^ a b ベストブック 1993 , p. 129
^ a b c d e f g h i j k l m n o 画報 上巻 2002 , p. 48
^ a b c d e f g h i j k l m 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , p. 20
^ a b 全調査報告 2012 , p. 48
^ a b c d e f g h i j k l m n o 全調査報告 2012 , pp. 120–121, 「CASE FILE37 小さな英雄」
^ 『全怪獣怪人 』 上巻、勁文社 、1990年3月24日、251頁。ISBN 4-7669-0962-3 。C0676。
^ 『大人のウルトラマン大図鑑』マガジンハウス 〈MAGAZINE HOUSE MOOK〉、2013年、50頁。ISBN 978-4-8387-8847-7 。
^ 『大人のウルトラマンシリーズ大図鑑』(2015年9月17日発売、マガジンハウス、ISBN 9784838750511 )48ページ
^ PAX ULTRAMANA「【第3章】 怪獣たちの生態環境仮説」『21世紀ウルトラマン宣言』幻冬舎 、1995年7月9日、38頁。ISBN 4-87728-061-8 。
^ a b c d e ベストブック 1993 , p. 87
^ a b c d e f g h i 画報 上巻 2002 , p. 38
^ a b c d 画報 下巻 2003 , p. 68
^ a b c d e f g h i j k l ウルトラ怪獣大全集 1984 , p. 14
^ a b c d e f g h i j 大辞典 2001 , pp. 78–97, 「か」
^ a b c 怪獣列伝 2008 , pp. 48–49, 「開閉可能な首ヒレがトレードマークの迷惑獣 ウラン怪獣ガボラ」
^ a b c d e 全調査報告 2012 , pp. 50–51, 「CASE FILE9 電光石火作戦」
^ a b c 研究読本 2014 , p. 218, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c d e 大怪獣図鑑 2022 , pp. 48–51, 「ガボラ」
^ a b マガジンVOL.2 2021 , p. 7, 「シン・ウルトラマン」
^ a b c d 研究読本 2014 , pp. 68–69, 「エピソードガイド第9話」
^ “シン・ウルトラマン:話題のネロンガ、ガボラ “やりすぎ”なソフビの魅力 樋口真嗣監督に聞く” . MANTANWEB (MANTAN). (2021年6月4日). https://mantan-web.jp/article/20210602dog00m200010000c.html 2021年6月6日 閲覧。
^ a b c フィギュア王292 2022 , p. 53, 「ウルトラQ&ウルトラマン名鑑」
^ ULTRAMAN OFFICIAL by TSUBURAYA PROD. YouTube-20220517
^ a b c d e f ベストブック 1993 , p. 88
^ a b c “エリ巻恐竜 ジラース ”. 円谷ステーション . 円谷プロダクション. 2023年10月21日 閲覧。
^ a b c d e f g h i j k l 大辞典 , 「し」
^ a b c d e 怪獣列伝 2008 , pp. 50–51, 「変装した元祖スター怪獣 エリ巻き恐竜ジラース」
^ a b c 全調査報告 2012 , pp. 52–53, 「CASE FILE10 謎の恐竜基地」
^ a b c 研究読本 2014 , p. 219, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 52–55, 「ジラース」
^ 円谷プロダクション『ウルトラの常識 ウルトラQ&ウルトラマン編』(双葉社、2011年、ISBN 978-4-57-530360-5 ) p.109
^ a b c d e 研究読本 2014 , pp. 70–71, 「エピソードガイド第10話」
^ 講談社『テレビマガジンヒーローグラフィックライブラリー/ウルトラマン』83頁
^ “ウルトラマン 第10話『謎の恐竜基地』 ”. 市川大賀公式サイト . p. 5 (2022年5月13日). 2023年8月22日 閲覧。
^ “ウルトラマン 第10話『謎の恐竜基地』 ”. 市川大賀公式サイト . p. 6 (2022年5月13日). 2023年8月22日 閲覧。
^ a b c d e f ゴジラ大百科 1992 , p. 145, 構成 早川優「ゴジラ映画を100倍楽しむ100のカタログ 69 ゴジラの遠い親せき」
^ a b c d e 大ゴジラ図鑑 1995 , p. 94, 「ANOTHER G ジラース」
^ a b ゴジラ造型写真集 2017 , pp. 25–26, 「1966 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」
^ ウルトラマン Blu-ray BOX I SPECIAL DISC 「ウルトラマンHDリマスター版完全放送スペシャルトーク 満田かずほ×山本弘」
^ a b c d e f g h i j 大辞典 2001 , pp. 98–111, 「き」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 56–59, 「ギャンゴ」
^ ウルトラゾーン公式ガイドブック 2012 , p. 68, 「ニイルセンさん自薦コメント付き!よりぬきアイキャッチコレクション!」
^ ウルトラマンからの動画メッセージ ウルトラマン基金
^ a b c d e f g オーブ完全超全集 2017 , pp. 103–110, 「スペシャル企画 ウルトラマンオーブクロニクル<年代記>」
^ a b c 大辞典 2001 , pp. 312–319, 「み」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , p. 63, 「ミイラ人間」
^ a b c d e f g h 大辞典 2001 , pp. 227–234, 「と」
^ a b c d e 大怪獣図鑑 2022 , pp. 60–63, 「ドドンゴ」
^ 青柳宇井郎 /赤星政尚 『懐かしのヒーロー・ウルトラ怪獣99の謎』(二見書房、1994年)131頁
^ グッズ [リンク切れ ] 怪獣酒場
^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012 , p. 109, 「怪獣English」
^ a b c 画報 上巻 2002 , p. 39
^ a b 画報 下巻 2003 , p. 69
^ a b c d ベストブック 1993 , p. 92
^ a b c 怪獣列伝 2008 , pp. 60–61, 「巨大ヒトデは動くオイルタンク 油獣ペスター」
^ a b c 全調査報告 2012 , pp. 58–59, 「CASE FILE13 オイルSOS」
^ a b 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , p. 15
^ a b 研究読本 2014 , p. 221, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c d e 大怪獣図鑑 2022 , pp. 64–67, 「ペスター」
^ 『ウルトラの常識 ウルトラQ&ウルトラマン編』(双葉社、2011年、ISBN 978-4-57-530360-5 )p.119
^ a b c d e “ふろく多すぎ! ウルトラマン放送開始50年記念超豪華本『ウルトラマン トレジャーズ』ついに発売” . ASCII.jp (角川アスキー総合研究所). (2016年12月8日). https://ascii.jp/elem/000/001/400/1400874/ 2023年9月14日 閲覧。
^ 研究読本 2014 , pp. 76–77, 「エピソードガイド第13話」
^ ケイブンシャ『ウルトラマン特撮の秘密百科』114頁
^ a b c 成田亨 2014 , p. 84
^ 古谷敏「ドドンゴとペスター」『ウルトラマンになった男』小学館 、2009年12月26日、113頁。ISBN 978-4-09-387894-4 。
^ a b c d e f g h i j k l m n o p ベストブック 1993 , pp. 93–102, 「CHAPTER 6 異次元からの来訪者」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 68–71, 「ガマクジラ」
^ フィギュア王292 2022 , p. 54, 「ウルトラQ&ウルトラマン名鑑」
^ a b c 怪獣列伝 2008 , pp. 58–59, 「コラム『ウルトラマン』の怪獣、意外な名前の由来」
^ 講談社『テレビマガジンヒーローグラフィックライブラリー/ウルトラマン』93頁
^ a b フィギュア王289 2022 , p. 26, 「トリガー作戦第1号:第一章 -PULL THE TRIGGER- 光を繋ぐ"3 ( ティガ ) "」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 72–75, 「ガヴァドン」
^ ヤマダマサミ編『大怪獣グラフィティー ウルトラ時代』(ソフトガレージ 、1999年)54頁、67頁。
^ a b c “『ウルトラマンブレーザー』で二次元怪獣ガヴァドン(A)が復活 - 田口清隆監督のガヴァドン愛が込められた良質の少年ドラマ” . マイナビニュース (マイナビ). (2023年10月21日). https://news.mynavi.jp/article/20231021-2798351/ 2023年10月30日 閲覧。
^ a b “二次元怪獣 ガヴァドン ”. ウルトラマンブレーザー 公式サイト . 円谷プロダクション. 2023年10月21日 閲覧。
^ a b c 宇宙船182 2023 , p. 81, 「ウルトラマンブレーザー」
^ a b c フィギュア王313 2024 , pp. 40–41, 「怪獣大図鑑 in ULTRAMAN BLAZAR」
^ a b c 宇宙船YB2024 2024 , pp. 24–25, 「ウルトラマンブレーザー」
^ a b c d “【ウルトラマンブレーザー】子どもが描いたラクガキが怪獣に! ガヴァドン登場! ”. TEREMAGA.net . 講談社 (2023年10月21日). 2023年10月21日 閲覧。
^ “光る!鳴る!なりきり玩具「ウルトラマンブレーザー」光の槍「スパイラルバレード」予約開始! ”. 円谷ステーション . 円谷プロダクション (2024年1月19日). 2024年4月7日 閲覧。
^ a b “『ウルトラマンブレーザー』メイン監督・田口清隆さんインタビュー” . アニメイトタイムズ (アニメイト). (2023年10月21日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1696327245 2023年10月21日 閲覧。
^ a b c d e f “「ウルトラマンブレーザー」田口清隆監督のあふれるガヴァドン愛「絶対に自分が撮る」58年ぶり再登場の裏側” . シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). (2023年10月21日). https://www.cinematoday.jp/news/N0139431 2023年10月26日 閲覧。
^ “『ウルトラマンブレーザー』田口清隆監督、国会議事堂に注いだ特撮魂 破壊シーンも妥協ナシ” . シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). (2024年2月23日). https://www.cinematoday.jp/news/N0141544 2024年2月23日 閲覧。
^ @TakahashiHyouriの2023年10月21日のツイート 、2023年10月26日 閲覧。
^ a b ウルトラゾーン完全ガイド 2012 , p. 84, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション6」
^ a b c d e f ベストブック 1993 , p. 97
^ a b c d 大辞典 2001 , p. 285, 「ふ」
^ a b c 怪獣列伝 2008 , pp. 68–70, 「時間と空間を操る心臓 四次元怪獣ブルトン」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , p. 16
^ a b c d 研究読本 2014 , p. 223, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 76–79, 「ブルトン」
^ a b c 全調査報告 2012 , pp. 68–69, 「CASE FILE17 無限へのパスポート」
^ a b c d e 研究読本 2014 , pp. 158–159, 「エピソードガイド第17話」
^ 講談社『テレビマガジンヒーローグラフィックライブラリー/ウルトラマン』93頁
^ ケイブンシャ『ウルトラマン特撮の秘密百科』114頁
^ ケイブンシャ『ウルトラマン特撮の秘密百科』125頁
^ a b c d e f g h ベストブック 1993 , pp. 98–99
^ a b c d e f g h i j k l m 大辞典 2001 , pp. 141–155, 「さ」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 画報 上巻 2002 , p. 41
^ a b c 怪獣列伝 2008 , pp. 71–73, 「謀略を駆使して惑星を滅亡に追い込む策士 凶悪宇宙人ザラブ星人」
^ a b c d e f g h i 全調査報告 2012 , pp. 70–71, 「CASE FILE18 遊星から来た兄弟」
^ a b c d e f g h i j k l 研究読本 2014 , pp. 224、232, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c d e f 大怪獣図鑑 2022 , pp. 80–83, 「ザラブ星人」
^ “ウルトラマン“驚きの神回”…凶悪宇宙人「ザラブ星人」に縛り上げられた、ハヤタ隊員の「大ピンチ」を救った、意外な人物” . 現代ビジネス (講談社). (2023年12月1日). https://gendai.media/articles/-/119022 2023年12月3日 閲覧。
^ a b c 研究読本 2014 , pp. 160–161, 「エピソードガイド第18話」
^ a b c d フィギュア王292 2022 , p. 70, 「成田亨デザインの世界」
^ ウルトラマンX BDBOX I 2015 , 「KAIJU LABORATORY」
^ 金城哲夫「ウルトラマン攻撃会議」『怪獣大全集【復刻版】 3 怪獣絵物語 ウルトラマン』復刊ドットコム 、2014年3月31日、117頁。ISBN 978-4-8354-4982-1 。
^ a b 大辞典 2001 , p. 241
^ a b c 怪獣列伝 2008 , pp. 74–75, 「元祖偽ヒーロー にせウルトラマン」
^ a b c 特撮秘宝3 2016 , pp. 208–211, 「ウルトラマンマスクABC大研究 ここまでわかった!初代マンABC徹底検証」
^ “『ウルトラマン』を演じ続けた古谷敏が語る、世界的ヒーローの原点と55周年への思い (3)” . マイナビニュース (マイナビ). (2020年11月24日). https://news.mynavi.jp/article/20201124-1524669/3 2020年12月3日 閲覧。
^ ““ウルトラマン”古谷敏、光の巨人ならではの苦悩 「同じ背丈はつらい」にせウルトラマン戦のチョップ秘話も” . ORICON NEWS (oricon ME). (2022年6月3日). https://www.oricon.co.jp/news/2237335/full/ 2022年10月18日 閲覧。
^ a b c 怪獣列伝 2008 , p. 128, 「突然現れし宇宙の悪魔 凶悪宇宙人ザラブ星人(二代目)」
^ a b c d e f g ベストブック 1993 , pp. 100–101
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z ウルトラ怪獣大全集 1984 , p. 16
^ 怪獣列伝 2008 , pp. 76–77, 「全てを溶かす青い悪魔 青色発泡怪獣アボラス」
^ a b c d e f g 全調査報告 2012 , pp. 72–75, 「CASE FILE19 悪魔はふたたび」
^ a b 大怪獣図鑑 2022 , pp. 84–87, 「アボラス」
^ a b c d e f g h 研究読本 2014 , p. 162-163, 「エピソードガイド第19話」
^ a b c d e マガジンVOL.2 2021 , pp. 73–79, 「ウルトラQ ウルトラマン55周年記念 ヒーロー、怪獣の世界」
^ 『ウルトラマン怪獣大名鑑~巨大ヒーローと怪獣の誕生~』(2017年1月1日発売、kkマガジンボックス、ISBN978-4-86640-018-1)39ページ
^ 『大人のウルトラマンシリーズ大図鑑』マガジンハウス、2015年9月17日、38頁。ISBN 978-4-8387-5051-1 。
^ a b 田中一喜 編「ウルトラマンと戦った怪獣の攻げき技」『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑 1』小学館 、1992年11月20日、8頁。ISBN 4-09-110774-5 。
^ a b 怪獣列伝 2008 , pp. 78–79, 「業火を呼ぶ赤い悪魔 赤色火焔怪獣バニラ」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 88–89, 「バニラ」
^ 『ウルトラの常識 ウルトラQ&ウルトラマン編』P.133
^ a b 研究読本 2014 , p. 175, 「エピソードガイド第25話」
^ 古谷敏『ウルトラマンになった男』小学館 、2009年、159頁
^ a b c d e f g h i j k l m n o p UPM vol.02 2020 , p. 22, 「怪獣、侵略宇宙人、宇宙怪獣、怪人、怪生物」
^ a b c d 大怪獣図鑑 2022 , pp. 90–93, 「ヒドラ」
^ “ウルトラお宝秘話「ウルトラマン幻の怪獣『ダブラー』知ってます?」” . ASCII.jp (角川アスキー総合研究所). (2016年12月3日). https://ascii.jp/elem/000/001/276/1276859/ 2023年8月30日 閲覧。
^ フィギュア王292 2022 , p. 55, 「ウルトラQ&ウルトラマン名鑑」
^ a b c ベストブック 1993 , p. 104
^ a b c d e f g h 画報 上巻 2002 , p. 42
^ 怪獣列伝 2008 , pp. 82–83, 「死を撒き散らす四足獣 毒ガス怪獣ケムラー」
^ a b 全調査報告 2012 , pp. 78–79, 「CASE FILE21 噴煙突破せよ」
^ a b 研究読本 2014 , p. 225, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c d 大怪獣図鑑 2022 , pp. 94–97, 「ケムラー」
^ 『ウルトラマンゼロ&ウルトラヒーロー 超決戦DVD』(DVD)講談社、日本、2010年10月。
^ “人類とポケモンだけじゃない!?「ポケモン」の世界に存在する“唯一の動物”とは” . アニメ!アニメ! (イード). (2022年2月1日). https://animeanime.jp/article/2022/02/01/67246.html 2022年10月15日 閲覧。
^ a b c d e f g h i 研究読本 2014 , pp. 166–167, 「エピソードガイド第21話」
^ ケイブンシャ『ウルトラマン特撮の秘密百科』114頁
^ 『成田亨画集 ウルトラ怪獣デザイン編』(朝日ソノラマ ・1983年)p.48
^ a b 成田亨 2014 , p. 93
^ 『ファンタスティックコレクションNo.35 ウルトラマングラフィティ』(朝日ソノラマ・1983年)[要ページ番号 ]
^ a b c ベストブック 1993 , p. 105
^ a b c d e 大辞典 2001 , p. 225
^ a b 怪獣列伝 2008 , pp. 84–86, 「地底人の忠実な尖兵 地底怪獣テレスドン」
^ a b c d e f 全調査報告 2012 , pp. 80–81, 「CASE FILE22 地上破壊工作」
^ a b c d e 大怪獣図鑑 2022 , pp. 98–100, 「テレスドン」
^ a b c d e f 研究読本 2014 , pp. 168–169, 「エピソードガイド第22話」
^ 「レビュー「マイティ号を取り返せ!!」(前後編)」『別冊映画秘宝 円谷プロSFドラマ大図鑑』洋泉社 〈洋泉社MOOK〉、2013年、99頁。ISBN 978-4-8003-0209-0 。
^ a b c d e f g h i j k l ベストブック 1993 , pp. 128–129
^ a b c d 怪獣列伝2008 , p. 140, 「やはり再生怪獣は前座? 地底怪獣テレスドン(再生)」
^ a b c d e f g h 研究読本 2014 , pp. 198–199, 「エピソードガイド第37話」
^ a b 大怪獣図鑑 2022 , p. 101, 「地底人」
^ 祝★٩(˃̶∀˂̶ )◞ウルトラマンX出演 佐伯日菜子オフィシャルブログ 「日菜歩路(ヒナブロ)」2015年7月29日(2023年5月24日閲覧)
^ a b c d e ベストブック 1993 , p. 106
^ a b c d e f g h i j “棲星怪獣 ジャミラ ”. 円谷ステーション . 円谷プロダクション. 2023年8月15日 閲覧。
^ a b 怪獣列伝 2008 , pp. 88–90
^ a b c d e 全調査報告 2012 , pp. 82–83, 「CASE FILE23 故郷は地球」
^ a b c d 研究読本 2014 , p. 227, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c d e 大怪獣図鑑 2022 , pp. 102–105, 「ジャミラ」
^ 佐々木守 「五 ウルトラマン・怪獣退治の専門家 テレビ全盛期のヒーローはなにと闘ったか」『戦後ヒーローの肖像』岩波書店 、2003年9月25日、169頁。ISBN 4-00-023637-7 。
^ a b c d e f g 研究読本 2013 , pp. 170–171, 「エピソードガイド 第23話 故郷は地球」
^ “ジャミラよ朝は近い : アルジェリア少女拷問の記録 ”. 国立国会図書館サーチ . 国立国会図書館. 2023年8月16日 閲覧。
^ a b c d e Pen202206 2022 , p. 41, 「彫刻家としての卓越した創造力で生み出された、成田怪獣の造形美」
^ 『本日11月17日より衝撃のプロモーション映像、公開!ガシャポン®「水際のジャミラ」好評発売! 』(プレスリリース)バンダイ、2015年11月17日。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000007992.html 。2022年11月16日 閲覧 。
^ 法律読本 2001 , p. 212, 第10章「ジャミラ放水殺人事件」
^ 実相寺昭雄 2006 , pp. 108–109, 「ウルトラマンは悪者?」
^ “全39話中、ウルトラマンが唯一脇役となった名作 – ページ 3” . 集英社新書プラス (集英社). (2020年12月15日). https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/%e3%82%a6%e3%83%ab%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%9e%e3%83%b3%e4%b8%8d%e6%bb%85%e3%81%ae10%e5%a4%a7%e6%b1%ba%e6%88%a6%e3%80%80%e5%ae%8c%e5%85%a8%e8%a7%a3%e8%aa%ac/12054/3 2022年11月16日 閲覧。
^ 21世紀ウルトラマン宣言 1995 , pp. 50, 「【第3章】 怪獣たちの生態環境仮説」
^ 『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 MOVIE GUIDE BOOK』Newtype THE LIVE 10月号増刊、角川書店、2006年10月、p.21
^ 朱川湊人『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』光文社 、2013年、279-280頁。ISBN 978-4-334-76663-4 。
^ a b c d e f g h i j k l m ベストブック 1993 , pp. 103–115, 「CHAPTER 7 ウルトラ大怪獣」
^ a b c d 大怪獣図鑑 2022 , pp. 106–109, 「グビラ」
^ a b サーガ超全集 2012 , pp. 50–51
^ UPM vol.08 2020 , p. 26, 「怪獣、宇宙人、宇宙怪獣、ロボット」
^ “怪獣 ウルトラマンオーブ公式サイト ”. 2017年3月9日 閲覧。
^ オーブ完全超全集 2017 , p. 63, 「ウルトラマンオーブ怪獣大図鑑」
^ キャラクターランドSP 2017 , p. 55, 「『ウルトラマンオーブ』スーツアクターヒーローズリスト」
^ “怪獣・宇宙人 ”. ウルトラマンジード 公式サイト . 円谷プロダクション. 2018年10月1日 閲覧。
^ a b ジード超全集 2018 , p. 56, 「ベリアル融合獣・怪獣・宇宙人図鑑」
^ a b UPM vol.15 2021 , p. 25, 「ベリアル融合獣、怪獣、宇宙人」
^ ジード超全集 2018 , p. 78, 「ウルトラマンジード監督インタビュー 冨田卓」
^ a b R/B超全集 2019 , p. 45, 「怪獣大図鑑」
^ a b c d R/B BDBOX II 2019 , 「第14話「お前は誰だ」」
^ R/B BDBOX I 2018 , 「第13話「秘密はイヤです!」」
^ R/B超全集 2019 , p. 77, 「ウルトラマンR/B監督インタビュー 伊藤良一」
^ a b c d フィギュア王282 2021 , p. 77, 「ウルトラマントリガー怪獣大図鑑」
^ a b c “宇宙人・怪獣 ”. ウルトラマントリガー公式サイト . 2021年9月25日 閲覧。
^ a b c d 宇宙船YB2022 2022 , p. 24, 「ウルトラマントリガー」
^ フィギュア王289 2022 , p. 46, 「トリガー作戦第1号:第二章 -SMILE SMILE- 怪獣改造奇想曲 ( カプリース ) 」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 110–111, 「ギガス」
^ a b c 宇宙船YB2021 2021 , p. 27, 「ウルトラマンZ」
^ a b “冷凍怪獣 ギガス ”. ウルトラマンブレーザー 公式サイト . 円谷プロダクション. 2023年12月16日 閲覧。
^ “【ウルトラマンブレーザー】タッグ戦でバトルだ! レッドキング&ギガスVS.ブレーザー&アースガロン ”. TELEMAGA,net . 講談社date=2023-12-16. 2023年12月16日 閲覧。
^ a b c フィギュア王313 2024 , p. 47, 「怪獣大図鑑 in ULTRAMAN BLAZAR」
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah 白書 1982 , p. 51, 「ウルトラマン 怪獣リスト」
^ a b 怪獣列伝 2008 , pp. 100–101, 「怪獣界の外人レスラー 彗星怪獣ドラコ」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 112–113, 「ドラコ」
^ a b c d 研究読本 2014 , pp. 174–175, 「エピソードガイド第25話」
^ a b 怪獣列伝 2008 , p. 141, 「蘇った乱闘怪獣 彗星怪獣ドラコ(再生)」
^ a b 成田亨画集復刻 2018 , p. 97, 「索引」
^ a b c d ベストブック 1993 , pp. 112–113
^ a b c d e f g h 画報 上巻 2002 , p. 44
^ “hicbc.com:最強!最速!!ウルトラマンマックス 怪獣図鑑 ”. CBC . 2017年1月22日 閲覧。
^ a b c d 大辞典 2001 , pp. 127–140, 「こ」
^ a b 怪獣列伝 2008 , pp. 102–107, 「怒れし古代の本能 古代怪獣ゴモラ」
^ a b 大怪獣図鑑 2022 , pp. 114–117, 「ゴモラ」
^ 全調査報告 2012 , pp. 90–91, 「CASE FILE26 怪獣殿下 前篇」
^ 青柳宇井郎・赤星政尚『懐かしのヒーロー ウルトラ怪獣99の謎』(二見書房、1994年)p.81
^ “怪獣殿下 ~古代怪獣ゴモラ登場~の歌詞 POLYSICS ”. ORICON NEWS . oricon ME. 2022年7月26日 閲覧。
^ “HEN 愛 LET'S GO! 2 ~ウルトラ怪獣総進撃~ 特設サイト ”. POLYSICS. 2022年7月26日 閲覧。
^ a b 研究読本 2014 , pp. 176–177, 「エピソードガイド第26話」
^ a b 研究読本 2014 , pp. 178–179, 「エピソードガイド第27話」
^ a b c “ウルトラマン不滅の10大決戦 完全解説 第10回「人間の身勝手さ」と「戦いのむなしさ」を感じた怪獣” . 集英社新書プラス (集英社). (2021年1月15日). https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%B3%E4%B8%8D%E6%BB%85%E3%81%AE10%E5%A4%A7%E6%B1%BA%E6%88%A6%E3%80%80%E5%AE%8C%E5%85%A8%E8%A7%A3%E8%AA%AC/12433 2023年5月12日 閲覧。
^ “ウルトラセブン55年周年!イルミネーション「ウルトラマンイルミナージュ」大阪で開催決定!ゴモラが大阪城に出現する「大阪城イルミナージュ」も同時開催 ”. 円谷ステーション . 円谷プロダクション (2022年12月1日). 2023年1月29日 閲覧。
^ “【フォトギャラリー】私服のフジ隊員とハヤタは水辺でツーショット… 秘蔵スナップや撮影ウラ話満載『ウルトラマンの現場』” . イザ! (産経デジタル). (2016年12月31日). https://www.iza.ne.jp/gallery/20161231-IHVCTCBFENOU3BZCMKGBNFDWJA/ 2023年1月29日 閲覧。
^ “『シン・ウルトラマン』イヤー開幕!樋口真嗣が語る、庵野秀明とのタッグと「ウルトラマン」と歩んだ道のり(画像3/18)” . MOVIE WALKER PRESS (MOVIE WALKER). (2022年1月1日). https://moviewalker.jp/news/article/1065789/image10625418/ 2023年1月29日 閲覧。
^ “1月15日 大阪城でウルトラマンとゴモラが大激突!” . TELEMAGA.net (講談社). (2022年1月15日). https://cocreco.kodansha.co.jp/telemaga/news/feature/kaijubiyori/1aqpz 2023年1月29日 閲覧。
^ a b c d e ベストブック 1993 , p. 114
^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012 , p. 48, 「怪獣English」
^ a b c 大辞典 2001 , p. 203
^ a b 怪獣列伝 2008 , pp. 108–111, 「不気味なダダイズムの権化 三面怪人ダダ」
^ a b c d e f g h 全調査報告 2012 , pp. 94–97, 「CASE FILE28 人間標本5・6」
^ a b c d e f g h i j k l 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , p. 18
^ a b c 研究読本 2014 , p. 229, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 118–121, 「ダダ」
^ マガジンVOL.2 2021 , p. 74, 「ウルトラQ ウルトラマン55周年記念 ヒーロー、怪獣の世界」
^ a b c d e 研究読本 2014 , pp. 180–181, 「エピソードガイド第28話」
^ a b c d e f フィギュア王291 2022 , p. 28, 「『シン・ウルトラマン』鑑賞前にチェックしておくべき10EPISODES」
^ 成田亨 著「V マンからセブンへ★ウルトラシリーズへの挑戦 ザラブ星人、ジャミラ、ダダ」、滝沢一穂 編『特撮と怪獣 わが造形美術』フィルムアート社、207-208頁。ISBN 4-8459-9552-2 。
^ “1970年~75年頃に使われた主な建材リスト ”. 高梨建設. 2023年9月10日 閲覧。
^ ほまれ酒造株式会社「新工場の建設」『日本釀造協會雜誌』第57巻第6号、日本醸造協会、1962年、513-515頁、doi :10.6013/jbrewsocjapan1915.57.513 、ISSN 0369-416X 、2024年7月2日 閲覧 。
^ a b “ウルトラマン不滅の10大決戦 完全解説 第11回 ウルトラマンの技が一番美しくキレッキレだった戦い” . 集英社新書プラス (集英社). (2021年1月30日). https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/%e3%82%a6%e3%83%ab%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%9e%e3%83%b3%e4%b8%8d%e6%bb%85%e3%81%ae10%e5%a4%a7%e6%b1%ba%e6%88%a6%e3%80%80%e5%ae%8c%e5%85%a8%e8%a7%a3%e8%aa%ac/12837 2023年5月12日 閲覧。
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z ウルトラ怪獣大全集 1984 , p. 18
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 122–125, 「ゴルドン」
^ フィギュア王292 2022 , p. 58, 「ウルトラQ&ウルトラマン名鑑」
^ 柳田理科雄「第3部 そんな怪獣が実在できるか? 地底怪獣 地底怪獣のほぼ全員が、まるで地底生活に向いていない!」『空想科学読本2(』宝島社 、1997年7月11日、ISBN 4-7966-1222-X )221-224頁
^ a b c d e ベストブック 1993 , p. 118
^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012 , p. 127, 「怪獣English」
^ a b c 大辞典 2001 , p. 37
^ a b c 画報 上巻 2002 , p. 45
^ a b c 怪獣列伝 2008 , pp. 114–117, 「雪山の巨獣は母の化身 伝説怪獣ウー」
^ a b c d e f 全調査報告 2012 , pp. 102–103, 「CASE FILE30 まぼろしの雪山」
^ a b c 研究読本 2014 , p. 230, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 126–129, 「ウー」
^ a b c 研究読本 2014 , pp. 184–185, 「エピソードガイド第30話」
^ a b c 成田亨 2014 , p. 101
^ 「『ウルトラマン』全39話+前夜祭見どころ徹底解説」『大人のウルトラマン大図鑑』マガジンハウス 〈MAGAZINE HOUSE MOOK〉、2013年10月1日、42頁。ISBN 978-4-8387-8847-7 。
^ DVD.「金城哲夫西へ!」
^ “ウルトラマン不滅の10大決戦 完全解説 第10回「人間の身勝手さ」と「戦いのむなしさ」を感じた怪獣” . 集英社新書プラス (集英社): p. 2. (2021年1月15日). https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%B3%E4%B8%8D%E6%BB%85%E3%81%AE10%E5%A4%A7%E6%B1%BA%E6%88%A6%E3%80%80%E5%AE%8C%E5%85%A8%E8%A7%A3%E8%AA%AC/12433 2023年5月12日 閲覧。
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q ベストブック 1993 , pp. 117–126, 「CHAPTER 8 彷徨する力」
^ a b c d 大怪獣図鑑 2022 , pp. 130–133, 「ケロニア」
^ 『ウルトラマントレジャーズ』(エフェットホールディング刊、2016年)124頁。1967年1月20日の製作日報によれば、扇が頭に二針の怪我をしたために中断。翌日の撮影で池田が代役を演じた。
^ 『別冊映画秘宝 円谷プロ怪奇ドラマ大作戦』(洋泉社 )153頁
^ a b c d e f g h i ウルトラ怪獣大全集 1984 , p. 31, 「ウルトラファイト」
^ 唐沢なをき 『ウルトラファイト番外地』(角川書店、2006年)137頁
^ a b c ウルトラゾーン完全ガイド 2012 , p. 96, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション7」
^ a b c d e ベストブック 1993 , p. 120
^ a b c 怪獣列伝 2008 , pp. 120–121, 「自然の怒りの体現者 灼熱怪獣ザンボラー」
^ a b c d e 全調査報告 2012 , pp. 106–107, 「CASE FILE32 果てしなき逆襲」
^ a b c 研究読本 2014 , p. 231, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c d 大怪獣図鑑 2022 , pp. 134–137, 「ザンボラー」
^ 『ウルトラの常識 ウルトラQ&ウルトラマン編』P.167
^ a b c d e f g 研究読本 2014 , pp. 188–189, 「エピソードガイド第32話」
^ a b 岩畠寿明(エープロダクション) 編『テレビマガジン特別編集スペシャル ウルトラマン』講談社 〈講談社ヒットブックス〉、2006年12月26日、38頁。ISBN 4-06-179158-3 。
^ “昭和レトロ!またもキングザウルスシリーズからザンボラーを入荷しました!! ”. リサイクルショップ トレジャーファクトリー(トレファク)流山店 . トレジャーファクトリー (2023年3月26日). 2024年5月4日 閲覧。
^ “オレンジ色の角と背ビレ、特徴的な長い尻尾を再現!『ウルトラマン』灼熱怪獣 ザンボラーがソフビフィギュア化!” . 電撃ホビーウェブ (KADOKAWA). (2023年10月27日). https://hobby.dengeki.com/news/2123496/ 2024年5月4日 閲覧。
^ a b c d e f ベストブック 1993 , p. 121
^ a b c d 2001 , pp. 325–326
^ a b c d 怪獣列伝 2008 , pp. 122–126, 「悪辣たる宇宙の紳士 悪質宇宙人メフィラス星人」
^ a b c d e f g 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , p. 19
^ a b c d e f 研究読本 2014 , p. 232, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c d e 大怪獣図鑑 2022 , pp. 138–140, 「メフィラス星人」
^ 『ウルトラの常識 ウルトラQ&ウルトラマン編』p.169
^ a b c 研究読本 2014 , pp. 190–191, 「エピソードガイド第33話」
^ a b c d 研究読本 2014 , pp. 202–203, 「エピソードガイド第39話」
^ “ウルトラマンと沖縄~脚本家・金城哲夫の見果てぬ夢~ ”. 歴史秘話ヒストリア . NHK. 2023年12月16日 閲覧。
^ PAX ULTRAMANA「【第3章】 怪獣たちの生態環境仮説」『21世紀ウルトラマン宣言』幻冬舎 、1995年7月9日、48頁。ISBN 4-87728-061-8 。
^ a b 大怪獣図鑑 2022 , p. 141, 「巨大フジ隊員」
^ a b 桜井浩子 「終章 かけがえのないもの」『ヒロコ ウルトラの女神 ( ミューズ ) 誕生物語』小学館、2011年7月20日、228-229頁。ISBN 978-4-09-388199-9 。
^ 角田が声のメフィラス星人、フジ隊員と50年ぶり和解でギターかき鳴らす お笑いナタリー
^ 「ウルトラマン」フジ隊員、自身を巨大化させたメフィラス星人と約半世紀ぶりに和解! シネマトゥデイ (2015年8月23日)2023年5月24日閲覧
^ 絵画的保守主義と結合の美学──「会田誠展:天才でごめんなさい」レビュー artscape(2012年12月15日号)2023年5月24日閲覧
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , p. 141, 「ケムール人(二代目)」
^ 「●インタビュー 中島春雄」『テレビマガジン特別編集 空想特撮シリーズ ウルトラマン大全集』講談社 、1987年4月14日、179頁。ISBN 4-06-178404-8 。
^ 『ウルトラマン大鑑』(朝日ソノラマ)P. 205-206。
^ ベストブック 1993 , p. 122
^ a b 大怪獣図鑑 2022 , pp. 142–145, 「スカイドン」
^ a b 大怪獣図鑑 2022 , pp. 146–149, 「シーボーズ」
^ フィギュア王292 2022 , p. 59, 「ウルトラQ&ウルトラマン名鑑」
^ ウルトラゾーン公式ガイドブック 2012 , p. 73, 「ニイルセンさん自薦コメント付き!よりぬきアイキャッチコレクション!」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 150–153, 「ザラガス」
^ ウルトラ銀河伝説超全集 2009 , p. 50, 「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 怪獣・宇宙人図鑑」
^ 円谷プロ全怪獣図鑑 2013 , p. 369
^ UPM vol.08 2020 , p. 24, 「怪獣、宇宙人、宇宙怪獣、ロボット」
^ a b ウルトラ銀河伝説パンフレット 2009 , ウルトラマニア チェックポイント
^ “登場キャラクター ウルトラマンギンガ 公式インフォメーション ”. 2017年3月5日 閲覧。
^ ギンガS超全集 2015 , p. 57, 「ウルトラマンギンガ怪獣大図鑑」
^ UPM vol.33 2021 , p. 13, 「スパークドールズ怪獣、闇の存在」
^ a b 「ウルトラマンギンガ メイキング解説」『宇宙船 』Vol.143、ホビージャパン 、2013年、88頁、ISBN 978-4-7986-0727-6 。
^ a b Blu-ray『ウルトラマンギンガ 3』(バンダイビジュアル BCXS-0789)封入 作品解説書 SPARK NOTES Vol.3。
^ 「ウルトラマンX INTERVIEW 坂本浩一 」『HYPER HOBBY PRESENTS キャラクターランド』vol.3、徳間書店 、2015年10月1日、pp.94-95、ISBN 978-4-19-730136-2 。
^ a b フィギュア王287 2022 , p. 58, 「ウルトラマントリガー怪獣大図鑑」
^ 超百科 2022 , p. 156
^ 渋谷に超巨大怪獣が突如出現して超絶リアルなウルトラマンが街を大破壊しながら戦う円谷公式ムービー「ULTRAMAN_n/a」がすごすぎ - GIGAZINE 、2015年7月17日、2019年1月5日閲覧。
^ a b c 怪獣列伝 2008 , pp. 138–139, 「怪獣軍団を統べる策士 怪獣酋長ジェロニモン」
^ a b c d 研究読本 2014 , p. 235, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c d 大怪獣図鑑 2022 , pp. 154–157, 「ジェロニモン」
^ a b c d e f g h i j ベストブック 1993 , pp. 127–134, 「CHAPTER 9 ウルトラマン、還る」
^ a b 大怪獣図鑑 2022 , pp. 158–161, 「キーラ」
^ a b 「DVD & VIDEO Selection」『宇宙船 』Vol.106(2003年5月号)、朝日ソノラマ 、2003年5月1日、89頁、雑誌コード:01843-05。
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 162–163, 「サイゴ」
^ “hicbc.com:最強!最速!!ウルトラマンマックス 怪獣図鑑 ”. CBC . 2020年11月6日 閲覧。
^ a b c d e f g 大辞典 2001 , pp. 187–188
^ a b c d e f g 画報 上巻 2002 , p. 49
^ 怪獣列伝 2008 , pp. 149–152, 「最強・最後の怪獣 宇宙恐竜ゼットン」
^ a b c d e 全調査報告 2012 , pp. 124–127, 「CASE FILE39 さらばウルトラマン」
^ a b c 研究読本 2014 , p. 237, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b c 大怪獣図鑑 2022 , pp. 164–166, 「ゼットン」
^ 『ウルトラの常識 ウルトラQ&ウルトラマン編』 双葉社、2011年10月5日、ISBN 4-575-30360-7 、P.189
^ フィギュア王292 2022 , p. 61, 「ウルトラQ&ウルトラマン名鑑」
^ 『懐かしのヒーロー ウルトラ怪獣99の謎』(二見書房 ・1994年)p.86.
^ 『ウルトラマン研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK 別冊映画秘宝〉、2014年。ISBN 978-4-8003-0262-5 。
「最終回カットシーンの有無に対する最終回答」147ページ
「エピソードガイド 第39話 さらばウルトラマン」202-203ページ
^ PAX ULTRAMANA「【第3章】 怪獣たちの生態環境仮説」『21世紀ウルトラマン宣言』幻冬舎 、1995年7月9日、48頁。ISBN 4-87728-061-8 。
^ 河崎実 2013 , p. 62
^ “hicbc.com:最強!最速!!ウルトラマンマックス 怪獣図鑑 ”. CBC . 2020年11月6日 閲覧。
^ 怪獣列伝 2008 , p. 148, 「謎多きゼットンのブリーダー 変身怪人ゼットン星人」
^ a b 研究読本 2014 , p. 236, 「ウルトラマン 怪獣・宇宙人大図鑑」
^ a b 大怪獣図鑑 2022 , p. 167, 「ゼットン星人」
^ a b 「『ウルトラマン』全39話+前夜祭見どころ徹底解説」『大人のウルトラマン大図鑑』マガジンハウス 〈MAGAZINE HOUSE MOOK〉、2013年10月1日、53頁。ISBN 978-4-8387-8847-7 。
^ 『ウルトラマン怪獣大名鑑〜巨大ヒーローと怪獣の誕生〜』(2017年1月1日発売、kkマガジンボックス、ISBN 978-4-86-640018-1 )61ページ
^ 『ウルトラマン研究読本』[要ページ番号 ]
^ 『ぼくら』1967年8月号、10月号。秋田書店 『怪獣ウルトラ図鑑』1968年5月30日初版[要ページ番号 ]
^ “ウルトラマン・クロニクル ”. 竹書房. 2021年12月5日時点のオリジナル よりアーカイブ。2022年12月17日 閲覧。
出典(リンク)
参考文献
関連項目