| この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "ベストヒット歌謡祭" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2008年11月) |
『ベストヒット歌謡祭』(ベストヒットかようさい)は、2003年から毎年11月に読売テレビの主催および制作により、日本テレビ系列で生放送されている音楽特別番組。
2007年まではUSENと読売テレビが共同で主催、2010年までは賞取りレースとして放送していた[1]。
概要
度々タイトルを変えており、元々のタイトルは1968年に当時深夜放送だった人気番組『11PM』(日本テレビ系列)の中で放送された「夜のレコード大賞」というコーナーから始まる。その後1970年頃から独立した番組となり、2000年までは『全日本有線放送大賞』というタイトルで親しまれていた。2001年と2002年は『ALL JAPANリクエストアワード』というタイトルで放送され、現在の名称は2003年から使われている。
年末に放送される各局の賞取りレース番組や音楽特別番組の先陣を切る形で放送されている[注 1]。また、各局の年末音楽特別番組の中では唯一の在阪局制作番組であり、当番組のみ関西の会場が使用される[注 2]。
同じ関西のKBS京都でかつて放送されていたラジオ番組「ベストヒット歌謡曲」とは関係ない。
2011年に発生した東日本大震災により犠牲者や被災者が多数出たこと、それに伴って音楽業界が例年と異なる動きを見せたことに配慮して、同年は各賞選考が行われないことになった。2012年11月16日、読売テレビは「音楽表現が多様化し、従来の基準で優劣をつける審査はふさわしくない」ことを理由に、グランプリなど各賞の選考を取りやめることを発表した[1]。このため、2012年からは『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』(日本テレビ系列)・『FNS歌謡祭』(フジテレビ系列)・『ミュージックステーションスーパーライブ』(テレビ朝日系列)などと同様のコンサート形式で継続されることになった。
2020年は新型コロナウイルスの影響で開催が中止された[2]。
テレビ放送
テレビ放送は日本テレビ系列で2時間に渡って行われる。2004年までは、『ALL JAPANリクエストアワード』から引き続き11月後半の『スーパースペシャル』枠で放送されていた。2005年から2007年は11月下旬の月曜日に21・22時台の通常番組(21時台は自社制作でいずれの年も島田紳助が司会を務める番組、22時台は日本テレビ制作の番組)を休止する形で21:00 - 22:48に放送された。2008年から2016年は木曜日、2017年は水曜日に19・20時台の通常の番組(原則日本テレビ制作の番組)を休止する形で放送された(2008年のみ『モクスペ』枠で生放送)。2018年は再び木曜日の放送に戻ったが、2019年は2年ぶりに水曜日の放送となった。2020年は上述の通りに中止となった[注 3]。なお、火曜日・金曜日・日曜日には原則放送された事はない。
スポンサーセールス「提供クレジット出し・読み上げ」・番組送出は読売テレビ側が担当している[注 4]。
放送時間は原則として19:00 - 20:54(JST)だが、木曜日に放送した2016年、2018年、2021年、2022年は19:00 - 21:00(JST)と6分拡大、直後の『ダウンタウンDXDX』2時間SP(21:00 - 22:54、同局制作)[注 5]との接続はステブレレス接続となった。
2005年と2007年は当日録画放送(撮って出し)となったが、2006年には収録から放送まで日数が空いたため(11月17日収録・20日放送)、収録翌日の読売新聞朝刊やスポーツ新聞芸能欄記事で結果が出てしまう事態となった[注 6]。2008年以降は再び生放送となっている。
同じく日本テレビ系列で放送されている日本テレビ制作の年末音楽特別番組『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』が11月下旬に放送される場合は、当番組と『ベストアーティスト』が2週続けての放送となることがある。
2023年は前身の「夜の-」を含めて55回の記念大会となる事から放送時間を例年より1時間拡大し、19:00 - 21:54(JST)の2時間54分となった。
タイトル変更の背景
タイトルを複数回変えているが、その背景は2つある。
まず1つは、紛らわしいタイトルの『日本有線大賞』の存在があった[注 7]。区別が付かない視聴者が多いため混同されやすかった。
もう1つはこの番組がUSENに寄せられるリクエストだけではなくオリコンなどによるCDの売り上げやカラオケランキング、インターネットなどによる視聴者アンケートを総合して決定されていたため、かつての『日本テレビ音楽祭』に近い形へ変わってしまったことである。1990年代前半までは有線放送でより多くのリクエストを獲得した楽曲を表彰するために放送されてきた番組だったが1980年代のカラオケブーム以降、有線放送は街の飲食店の主役でなくなっておりスーパーマーケットなどでのBGMとして流れているだけとなっている。そして読売テレビと一緒に主催していたUSENでさえも最近主力となっている業務は光ファイバーを使ったブロードバンド・インターネットや、通信衛星を使ったSOUND PLANETの普及促進といったどちらかといえば法人より個人に重点を置いた業務である。
そのような流れから、現在ではヒット曲を数多く出しているJ-POPアーティストが中心に出演する音楽祭に変化している(ゴールドアーティスト賞がJ-POPアーティストで10組程度に対して演歌歌手では2・3組程度。新人賞は演歌歌手・J-POPアーティストを合わせて5・6組程度なので、新人演歌歌手受賞者がいない年もある)。そして2008年からはUSENへのリクエストデータが審査対象から外されたため、実質的には『日本テレビ音楽祭』の形式が復活した形となった。さらに、2009年からはエキシビションにあたるスペシャルゲストが登場するコーナーが設けられたことから、『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』の要素を兼ね備えた音楽祭に変わってきていた。
2010年までの放送内容
終了時にあった各賞
- グランプリ
- 最優秀新人賞
- ゴールドアーティスト賞(述べ10組以上)
- 新人アーティスト賞(述べ2 - 3組、2007年は6組)
2007年度分までグランプリはポップス部門と演歌・歌謡曲部門に分かれていた。また、2008年度以降はUSENへのリクエストデータが審査対象から外され、オリコンなどが調査するCD売上ランキング、USENグループなどが配信する着うた・カラオケ人気ランキング、読売テレビが行うインターネット投票から出されるアーティスト支持率や人気率を審査する形に変わった。
前身である『全日本有線放送大賞』の1回目開催から40周年を迎えた2007年には「40周年記念特別賞」が設けられて、秋川雅史が受賞した。
過去にあった各賞
- 吉田正賞(作曲家・吉田正を讃えて制定。吉田の没後、賞が廃止となった)
- ポップス部門グランプリ
- 演歌・歌謡曲部門グランプリ
各年の放送概要
- 各年の平均視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。赤数字は最高視聴率、青数字は最低視聴率。
会場
- 5年に1度の読売テレビ開局記念キャンペーンイヤーにあたる年には、開局記念番組として放送され、規模の大きい大阪城ホールでの開催となる。
- 『全日本有線放送大賞』時代の1998年から2008年までの11年連続で堺正章と藤原紀香が担当してきた(堺は1997年の『第30回全日本有線放送大賞』から出演、1998年の『第31回全日本有線放送大賞』のみ中村玉緒も務めた)。なお、藤原の11年連続司会は、フジテレビ系列で現在も放送されている『FNS歌謡祭』の芳村真理(1977年 - 1986年)の10年連続の記録を更新して、女性司会者としては日本の賞レースにおける現時点での日本記録となっている。
- グランプリ受賞最多回数は5回で、2010年にEXILEが達成。
- 賞取りレース時代は全ての回でエイベックス所属アーティストがグランプリを獲得していた。前々身の『第33回全日本有線放送大賞』(2000年)から数えると、2000年に浜崎が受賞して以来、エイベックス所属アーティストが11年連続でグランプリを獲得している。
- 2010年は新人賞の発表が行わなかったが、これは前身となる『第8回全日本有線放送大賞』(1975年)以来35年ぶりである。また、この年の『日本有線大賞』では新人賞受賞者は2組いたが、最優秀新人賞はこの年から廃止。
- 2011年は表にもある理由から、各賞選定が行われないことになった。ただ、番組自体は例年通り公開生放送で行われ、1990年代以降の『FNS歌謡祭』と同様に番組タイトルは維持しつつも、音楽ショー形式の番組に変更となった。各賞選定が行われないのは前身の『全日本有線放送大賞』・『ALL JAPANリクエストアワード』を含めて『ベストヒット歌謡祭』では初めてのことであるが、年末賞取りレース全体では昭和天皇の病状悪化に配慮して多くの開催が中止された1988年以来である[注 9]。2012年に読売テレビがコンテスト方式を取りやめると発表したため、2012年以降は公開音楽ショーとして引き続き行われている[1]。
- 2020年は上述の通り新型コロナウイルス感染症から観客・演者・スタッフの安全を守る事とそれに伴うコストの負荷の問題から中止。
- 2021年は開催そのものは実施されるが、昨年と同様の理由により無観客で行われた[3]。
スタッフ
- 2023年時点
- ディレクター:廣瀬拓万(2019年-、2017,2018年はD補)、岸本至生(2021年-、2019年はD補)、貴次登己(2023年、2021年はAD、2022年はディレクター補)(全員ytv)
- 舞台監督:加藤崇(ytv)(2022年-、2019-2021年はFD、2017年は宣伝)
- 美術:山本真平(ytv)(2021年-、以前は美術デザイン)、山下創平(2023年)
- 美術進行:榎並彰(2013-2015年は彩名義)
- 舞台装置:川田耕司(つむら工芸)
- TD:鈴木直人(2023年、2013-2015年はMIX、2021年・2022年はマイクロ)
- SW:坂口裕一(ytv)(2023年、2013・2014年はCAM、2015-2017年はSW、2018・2019年はTD、2021年・2022年はCAM)
- CAM:野口忠繁(ytv)(2019・2023年)
- VE:池見憲一(ytv)(2017,2018,2021年-)
- MIX:正木良(ytv)(2023年)
- 照明:奥嶋駿介(ytv)(2021年-)、岩佐崇史(ハートス)(2021年-)、吉良貴(2017・2021年-)、小池陽南子(2023年)
- マイクロ:福場清正(ytv)(2017・2023年)
- PA:稲垣暁久(2012・2018年-)
- モニター:城下司(2012年-)、照喜名弘暁(2022年-)
- 楽器:㈱サンフォニックス大阪(2008-2018・2021年-、2007年はPA、2019年は美術協力)
- ED:明石健二(2017-2021・2023年)、井上ちひろ(2018年-)
- タイトルCG(2014年-):アサヒ精版(2023年、以前はアサヒ精版印刷株式会社名義で美術協力)
- 音効:鈴木宗寿(ytv Nextry)(2023年)
- MA:古庄陽(ytv Nextry)(2016年-)、寺本卓矢(ytv Nextry)(2023年)
- 本社サブ:田中瑛人(ytv)(2021年-)
- 本社サブTD:小野木晋(ytv)(2018・2023年、2007年はAUD、2009年はMIX)
- 映像D(2014年-):吉澤順(ブリッジ)(2014年-2021・2023年)、砂川義忠(アッシュ)(2003・2005年はマルチビジョンD、2007・2010年は映像演出、2009年は中継D、2012年も映像D)
- 構成:村井聡之(2005年はリサーチ)
- 舞台進行:上田宗広(つむら工芸)(2014年-、2003年は舞台装置、2005年は美術進行、2007年は美術、2009年は美術総合、2012・2013年はイベント進行)
- 制作進行:川澤慎(2023年、2021・2022年はディレクター補)
- FD:中屋敷亮、粟津陽介、杉野嘉則、野垣航、小早川泰飛、髙橋優貴、樫原淳(全員ytv)(中屋敷→2019・2023年、2022年はytv本社中継FD、粟津・杉野→2021年-、野垣・樫原→2022年-、小早川・髙橋→2023年)
- AD:坂井日向子、村上龍之介、丸本晃大、西田朝、中井志緒里(坂井→2021年-、村上・西田→2022年-、丸本・中井→2023年)
- ナレーター(2023年):サッシャ、山本隆弥・佐藤佳奈(共にytvアナウンサー)(共に2023年)
- ミライザ中継(2023年)
- チーフプロデューサー:吉田聖(ytv)(2023年、2013・2014年は編成、2019年はLIVE配信)
- プロデューサー:坂谷龍司(ytv)(2023年、2013年-2015年は本社サブD、2016年はD補、2017年-2019年はD、2021年はヘリポート中継、中継・ロケD、2022年はytv本社中継D)
- ディレクター:遠山正悠(ytv Nextry)(2023年、2015年-2021年、2014年はD補、2015年-2019年はD、2015年-2021年は舞台監督、2019年まではytv)
- 舞台監督:安部祐真(ytv)(2023年、2017年は本社サブD、2018・2019年は本社サブ)
- FD:石川彬(ytv Nextry)(2023年)
- TD:藤井義行(ytv)(2023年、2015・2016年は技術、以前はSW)
- 大道具:川上真子(2023年)
- TK:中嶋多実子(2003年-)、濃添ゆう子(2007・2009年、2014年-)、岡島美栄子(2023年)
- 宣伝:手塚大貴、金井啓(全員ytv)(金井→2022年-、2018・2019年はP、手塚→2023年)
- 技術協力:南海放送、ytv Nextry、ハートス、テクニカルアート、富士ライト商事、エムテック・スタイル、エムエスアイジャパン大阪、教映社、Wish(ウィッシュ)、エキスプレス、関西東通、サウンドエースプロダクション、福建社、タケナカ、stand out、lucky by lucky、ドラゴンフォース、EUREKA(南海・エムエス→2022年-、エムエス→2021年はMSI JAPAN、関西東通→2019年-、富士→2021年-、サウンドエース→以前も担当、福建→2018・2019・2023年、タケ→2018年-、EUREKA→2021・2023年、エムテック・stand・lucky・ドラゴン→2023年)
- 美術協力:つむら工芸、ギミック、東京衣裳、デンコー、高津商会、A.I.C.、アイディアリミックスクラブ、フジアール(アイ→2018年-、フジ→2017年・2022年-、東京→2023年、以前も担当)
- 協力:大阪城ホール、キョードー大阪、大阪フィルムカウンシル、大阪城パークマネジメント、THE LANDMARK SQUARE OSAKA、笑笑堂、YUU、ホーリーズエンタープライズ、ブリッジ、Dmark、エイデック、マウス、RUIFUN、ISA(エイ→2015年までは技術協力、マウス→2017年-、YUU→2018年-、フェス→以前も担当、ホーリーズ・エイ・ブリ→2021年-、大阪城→2018年-2020年・2022年-、以前も協力、Dm→2022年-、大阪フィルム・大阪城パーク・THE・RUI・ISA→2023年)
- データ放送(2015年-):久保健太(ytv)(2023年)
- 裏配信(2022年-):中田大介(ytv)(2022年-)、堀田真範(ホーリーズエンタープライズ、2022年-、2018年-2021年はLIVE配信)
- 事務局:麻生洋平(2021年-)、田邉裕也(2023年)
- AP:野口弥生(キャスコーポレーション)、渡邊恵里(2021年-)
- プロデューサー:多賀規恵(2021年-、2007年は事務局、以前はAP)、伊藤隆洋(2023年)、浦井章亘(2021年-)(共にytv)
- チーフプロデューサー:上野正樹(ytv)(2023年、2009年はサブD、2013年は東京中継P兼務、2013-2017年はP、2021年はヘリポート中継P、2022年はytv本社中継P)
- 制作著作:讀賣テレビ放送(ytv)
- 過去のスタッフ
ネット局
備考
- 福井県の福井放送(FBC)は、月曜日に放送されていた2005年から2007年までは編成の都合上、放送を行わなかった[注 12]。
- 大分県のテレビ大分(TOS)は、土曜日・月曜日に放送されていた2007年までは同時ネットで放送していた。なお、2017年・2019年は水曜日に放送のため、再び同時ネットされる。
- 宮崎県のテレビ宮崎(UMK)では、放送されていない。
付記事項
- 宮根誠司が司会を務めるようになった第42回(2009年)- 第46回(2013年)は同日午後放送の『情報ライブ ミヤネ屋』を宮根が途中退席し、会場へ移動する様子をコントを交えた中継で行う事が恒例となっていて、第51回(2018年)から復活した。第46回(2013年)は読売テレビから近い大阪城ホールでの開催だったが、例年通りの演出でこの回に出演の堀内孝雄(アリスのメンバーとして出演)とE-girlsが大阪城ホールから『ミヤネ屋』のスタジオに“乱入”し、E-girlsが担ぐ神輿に乗った宮根が堀内と共に大阪城ホールへ移動するという内容だった。
- 第44回(2011年)には生番組の演出としては初めて「3Dプロジェクションマッピング」(壁・柱・階段など建物の凹凸をあらかじめ3Dデータ化しておき、その表面に立体的な映像をプロジェクターで投写する技術)を使った空間演出を行った。
- 第46回(2013年)にはシークレットゲストとしてふなっしーが登場した。
- 第47回(2014年)には本番前に玉置浩二が『ミヤネ屋』に妻の青田典子と共に出演し、この年逝去したやしきたかじんの思い出を語った。本番では玉置がやしきの代表曲である「やっぱ好きやねん」を歌った。
- 第48回(2015年)には見どころを『情報ライブ ミヤネ屋』のスタジオで収録し、ネット配信限定で視聴できた。
- 第51回(2018年)にはYouTube読売テレビ公式チャンネルにおいて、トレンディエンジェルが司会を務める生配信番組『ベストヒット歌謡祭 トレンディエンジェルの裏配信だぞ!』を実施した。
- 第54回(2021年)にはYouTube読売テレビ公式チャンネルにおいて、見取り図と澤口実歩(同局アナウンサー)が司会を務める生配信番組『見取り図の“裏”ベストヒット歌謡祭』を実施した。
脚注
注釈
出典
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